09/09/09 19:46:40
>>272
「画集(三)魔神」にはこうある。
インタビュアー:イラストにしてもレリーフというか、宗教画のような構図もみられますが。
賢先生:それほど意識はしていないんですよ。モチーフの一つとして持っている部分で、
昔から持っているものですので、特にアピールしようという気はあまりないです。
「虚無戦記」もそうですが、一つの素材として使いたいと。宗教的な要素を入れることによって、
崇高なイメージがでて、作者も読者も勘違いする。その勘違いをうまく利用したいんです。
マンガ自体はあくまで娯楽、なんですが。
宗教美術というのは、マンガ的要素が強い感じがしますね。建物にしても、像にしても、
マンガチックなイメージを持っている。かっこよかったり、強かったり、といったような。
宗教というのは大衆にアピールする要素というものを持っているわけで、それはマンガにも
通じる部分があると思うんですよ。こんなこというと宗教家に怒られるかもしれませんが。
とまあ、賢先生自身の思想に関しては色んなインタビューを読めば解ることなんで、
どんどん著作を収集してほしいね。修羅の道だが。