09/05/09 23:32:29
>>963
浮舟は薫より匂宮に惹かれていたと思う節もあるけどね。
何しろ薫にとって浮舟は亡き異母姉大君の代わりでしかない。
大君は優雅な琵琶の名主だったのに浮舟が楽器を弾けないと知ると
どうして八の宮様のもとで姉君同様に育たなかったのかと
浮舟にはどうしようもないことで浮舟をいびってみたり
はたして薫は浮舟を愛していたのかというような台詞が飛び出してきたり。
それに対して、匂宮は浮舟個人を見て言い寄っている。
匂宮は大君を知らないし、妻の中君を手元に置いた上で、
その異母妹も愛していけると信じて言い寄っている。
あさきでは匂宮は薫に対抗したかっただけで浮舟を愛していなかった、
薫は死んだ大君ではなく浮舟本人を愛していた、となっているけど、
浮舟は薫に愛されたにしてはあまりに気の毒な言葉しか薫から受けていないし
薫は浮舟に着替えの手伝いからさせて侍女と同じ扱いをしていたし。
浮舟は薫の邸に引き取られてたとしても源氏における明石上ほどの待遇すら受けたかどうか。