09/05/09 15:27:12
紫の場合はこの生き方以外なかったのがなー。
紫には源氏を物心両面でひたすらに頼る以外の生きる道は与えられてなかったし、
自分で選んで切り開くことも出来ない環境だった。
後見があればもう少し気楽に生きられたかもしれないが、
それを源氏が潰してしまってる(兵部卿宮の件)。
愛する源氏の選択がのちのち紫自身を苦しめる原因のひとつになるのがなんとも皮肉。
晩年の紫の述壊、
「女とは本当に生きにくい。情趣を解さずにいるなど生きる甲斐も
ないだろうに。それでも全てを押し殺して黙っているのが女の徳というのなら
殿の浮気心を我慢してきた私は一体幸せだったといえるのだろうか?」って。
後見さえしっかりしてたら、雲居みたいに言いたいことを言ってこんな思い
しなくてもいいのにね。逃げ込めるところも有るわけだし。
実家がしっかりしてなくて嫁が肩身の狭い思いをするのは今でも聞く話では
あるから、この当時ではどれだけ肩身が狭いのかわかる気がする。