09/05/06 15:35:38
>>734
秋好入内は藤壺の要請だよ。
源氏が冷泉帝の後見をするにあたり、
当時の貴族がそうしていたように源氏の姫の入内を要請した。
しかし、冷泉帝に源氏の娘が入内すれば兄妹婚になってしまう上、
当時、源氏の娘(明石)はまだ幼女だった。
そこで、六条御息所から託された秋好の入内を思いつく。
藤壺も、幼帝にいつも付き添っていてやるわけにはいかないので、
母代わり、姉代わりとなる人が良いとこれを了承。
先東宮の忘れ形見である秋好ならば身分は十分、
世間も早世した先東宮には同情的だったろうしね。
源氏の一存でやったことではないし。
天皇や上皇に娘を差し出すことはあなたを後見します、という意味の政治。
源氏と弘き殿は仲が悪いし、兄朱雀院は何と言っても弟源氏を須磨にまで流した相手。
源氏が養女を朱雀院に入内させる可能性はもともとなかったと思うよ。
強いていうなら、六条御息所が秋好にもともと好意を持っていた朱雀院に娘を託さず、
源氏に託したあたり、六条自身があまり朱雀院の周辺を好いておらず、
娘を差し出したくなかったのだろうと思われる。
六条御息所は娘と母子丼になるのが嫌で源氏に釘を刺したが、
それでも愛する源氏を須磨にまで流した朱雀院に娘をやるのはもっと嫌だったんだよ。