09/05/02 21:39:21
>>553
葵が生きていようが源氏が一番愛した妻妾は紫上だったろうね。
紫上は「私は奥様より愛されている」というのを心の支えに生きていたかも。
原文では、源氏は葵の出産を心配してはいるんだけど、葵を愛している、とまでの描写はないね。
夕霧が生まれると嬉しくて通ってくるのも夕霧が藤壺との不義の子である東宮に
瓜二つで東宮が身近にいるみたいだと感じるためだし。
葵は源氏の愛人たちと仲良くしようという気は一切なく、事実交流もまったくなかったから、
正室である葵上が卑母の明石姫君を引き取ることは絶対にありえなかっただろう。
源氏一族の栄華の象徴である明石姫君の入内、立后がならないのであれば、
葵上は源氏を栄華を導く理想の正室たりえないし。