09/05/01 20:56:26
>>469
>六条御息所
目立たないようにしていても、牛車から出している裳や袖口がひときわ立派で、
葵上の従者たちが押しのけようとしても六条御息所方の従者が全く引かなかった、とあるよ。
先代皇太子妃なのだから、六条御息所方の従者もこれまでそれで通ってきていたんだろうね。
この話を聞いた源氏は、葵上が絶対に源氏の妻妾たちとは仲良くしない、という考えの人なので
葵上の従者たちもそんな葵上の気持ちを察して横暴な行為に及んだのだろう、と興ざめに思っている。
「あさき」の描き方がよいので、かなり葵上に肩入れしている人がいるけど、
源氏にとって相当うっとおしい正室だったのは事実だと思うよ。
源氏が二条院にかくまっている紫上と契っても、
絶対に紫上の存在を葵上は認めもせず、交流もせず、だったろうし。
葵上が存命中なら、紫上も明石上の如く、常に葵上の嫉妬を恐れて
源氏一家での催し物にも極力参加せず、日陰の身の上でいたのだろうけれど。
葵上存命ならば、源氏も紫上を兵部卿宮の娘だと公言できなかったかもしれないね。