09/05/01 19:52:47
>>494
夕霧は結婚適齢期になった六の君が資質は良いのに典侍腹と貶められているので
玉の輿に乗せようと六条院にいる落葉宮にあずけたんだよ。
六条院には匂宮や薫もよく訪れるからどちらかを婿に、と思って。
というわけで、落葉宮にあずけられたのは結婚するような年齢になってからなんだよね。
落葉宮の養女になったのは内親王を養母にしているという箔付けのため。
幼児期やいわゆる子育て期と言われる時期は外祖父惟光邸にいたと思われるし、
落葉宮のもとへきたのは裳儀を大々的に行って婿を募集するためだったし。
六の君は当然、自分の実母が藤典侍であることを知っているし、
父の正室である落葉宮の前での振舞い方も心得ていただろう。
一条御息所や雲居雁のように実母と実子、赤子の頃から母子密着できたわけじゃないしね。