09/04/30 11:07:41
源氏の人生のチェックポイント(人生の問い直し期)は
須磨、そして女三宮降嫁のあれこれ、紫の上死去だったと思う。
一つ目は>>449の言うように、持て囃されしたい放題だった嬌児が大人になった出来事。
二つ目は昔の夢(藤壷信仰)は完全に潰される。(勝手な幻想が「現実」に否定される)
嫁と柏木との秘事を通し生まれて初めて嫉妬や怒り、焦りを知る。(結局これは柏木の死で「無かった事」になっちゃったぽい)
人の子を我が子として抱く→昔の自分の罪と過ちが自分の身に降りかかる。(ここで初めて事の重さを実感)
ただの人間の男としての源氏になる年月かと思う。
三つ目は降嫁のあれこれを引きずりながら、自分の人生の総括に入る時期。
あさきだと紫の上を中心に女人達を通じての人生の問い直しになってるような。