09/04/28 20:53:22
>>389
原作では源氏の藤壺に対する気持ちはどんどん変わっているんだよね
「若紫」のあたりでは藤壺に対する肉欲しか頭にない。
桐壺帝が没したときには本気で藤壺を妻にもらいうけようとしている。
(ここで藤壺が源氏に降嫁、なんてことになったら紫上の出る幕はない)
しかし、藤壺がこれを拒んで出家すると源氏の性欲も落ち着きを見せる。
不義の子冷泉帝の治世下で、藤壺は帝の母であるとともに政界のパートナーであり
出家した薄雲女院に夜這いをかけようとしてはいない。
とにかく、源氏が追いかけても追いつけない、すべての面で源氏の上をいく女性だったのだろうね。
藤壺の前に出れば紫上も現実的な妻の一人にすぎない。
源氏が浮気すれば嫉妬するし、自分より身分の良い夫人は源氏に降嫁してほしくないと思う。
原作では「あさき」ほど紫上がそれほど源氏にとって理想的で唯一無二の存在には描かれてないと思うんだよね。