09/04/28 20:36:05
>>345
源氏蔑視の意見が多いけれども
紫上がもともと父親一族から遠い立場に置かれた娘であったことは事実だろう。
兵部卿宮は正室と正室腹の大勢の子供たちと一緒に穏やかな家庭を築いている
そこに愛人腹の紫上が割り込んできて一緒に住めば平穏ではいられないのが普通。
兵部卿宮の世話をしていたのは正室の一族だろうし、
兵部卿宮が外でこしらえてきた庶子にそれほど暖かく接したとも思えない。
頭中将の脇腹の姫であった雲居雁は世間からも認知され内親王である父方の祖母大宮が引き取っていたが、
紫上は叔母藤壺が救いの手を述べなかったことを見ても世間に認知されておらず
もともとは父ののみが存在を知る隠し子に近い存在だったのだろう。
貴人の正室腹に産まれても落ちぶれて女房にされてしまうことも多いのに
紫上は源氏のもとで非常に良い待遇を受けていたと思うよ。
親王の正室腹の女王と産まれても落ちぶれてしまう末摘花のような
女性もいるのだし。