09/11/19 22:34:12
>>536
当該回はカルテ221で、雑誌に載ったのは平成4年だから1993年。
谷岡先輩はバンコマイシンとは明言してなくて、グリコペプタイド系抗生物質
という言い方だったけど、グリコペプチド系抗生物質(グリコペプタイドもグリコ
ペプチドも読み方違うだけ)のはしりであるバンコマイシン塩酸塩(塩野義が先行
して日本で販売)の日本での認可「効能・効果追加承認年月」は1994年10月とある。
URLリンク(www.info.pmda.go.jp)
グリコペプチド系抗生物質には他にテイコプラニン(商品名タゴシッド)という
のもあるが、これの認可は2003年1月。
よって、時代背景的には正しいと思う。
バンコマイシンは今もMRSAの第一選択薬の一つだが、上記タゴシッドの他、
アミノグリコシド系のハベカシンや合成抗菌薬のザイボックスも有効とされている。
昔入院中の俺の弟もMRSAに感染したが、これに助けられた。耐性菌が出る
可能性を考えて、2週間ぐらいで別の薬に代える必要があるとのことで、ハベカシン
も使った。