08/10/29 10:15:58
>>172
モーツアルト家の生活苦を解消しようと、モーツアルトの妻のコンスタンツェが
ヴォルフガング(モールアルト)に無断で三流出版社にヴォルフガング直筆の楽譜を
売ってしまう。コンスタンツェは生活費を捻出するためにしたのだが、無学で思慮の
浅い彼女故の悲しい行動であり、実はヴォルフガングは大手の出版社に楽譜の版権を
売り渡す契約を結んでいた最中であった。三流出版社は楽譜の手付金だけ支払って、
その後の版代はモーツアルト家に入れなかったが、契約書がないのでモーツアルト側と
してもどうしようもなかった。ヴォルフガングとコンスタンツェの夫婦仲は価値観や
生まれ育った環境の違いからすれ違い気味であったが、この事件をきっかけにして急速に
冷え切ってしまう。その三流出版社から出版された楽譜が広く行き渡り、オスカルも入手することになる。