08/11/24 23:18:48
【タイトル】不明
【作者名】不明
【掲載年または読んだ時期】たぶんここ20年以内
【掲載雑誌または単行本】短編集か連作物のコミックスの中の1話だったと思う。
【絵柄】雰囲気的には永島慎二とか西岸良平とか山川直人みたいなノスタルジックな感じだったような?
【その他覚えている事】
主人公は画家を目指している貧しい青年。
金に困ると近所の質屋だか骨董屋に自分の絵を持ち込み、
その店では毎回いくばくかの金で引き取ってくれるので
自分の絵はそれなりに認められているんだと思っていた。
でも結局彼は絵では成功せず、あきらめて普通の職業につく。
やがて歳月が流れ、久しぶりに自分が住んでいた町を訪ね、
絵を買ってくれていた店に行くと、自分の絵の一枚が飾られている。
店主に聞くと、
「死んだ娘が密かに好きだった男が持ち込んできた絵で、全然価値は無かったけれど
病弱な娘の願いなんで買い取ってやっていた。
他の絵は娘の死後全部一文にもならないまま処分してしまったが、
この絵は娘が特に好きだったので娘の思い出に飾っているんだ」
と聞かされ、やっぱり自分には才能がなかったことを思い知らされる。