07/11/21 21:06:51
二人が死んでラスト、なんて辛過ぎだなあ。
今までは雪山の殺人は「正当防衛じゃん」って単純に思ってた。
でも死体を隠してしまったことで、単なる正当防衛じゃなくなっちゃったんだよね?
そこで、もし自分がこの物語の作者だったらどう展開させていくだろうって
考えてみた。
(決して三原先生になりきったつもりではないです)
社会の中で生きていくには、社会のルールに従わなければならないわけです。
すなわち、やったことには責任を持ち、犯した罪は償わなければならない。
グレアムが死のうとしてたっていうのは、そんなルールに従うつもりはない、
つまり「全てを明確にし、罪を償うつもりなんてない」ってことだったのでは
ないでしょうか。
ラストでグレアムが告白をしたのは、死んで責任を放棄するのではなく、
この社会のルールにのっとり、生きていこうとした決意の表れだった。
あのラストの後、どうやって罪を償っていくことになるのか、
それを細かく描くのではなく、
「どうなっていくんでしょうね?」
と読者に考えさせる形で締めくくったっていうのは、もしかして作者側からしたら
完璧なラストだったのかもしれない。
・・・と、今まで「あのラストはどういう意味?」とわからなかった私が、
考えてみました。
長くなっちゃった、ゴメン。
更にもしかして既出の話だったら、ゴメン。