09/02/08 07:45:01
ドメルの物質移送機は、便宜上「ワープ光線」と呼ばれているが、
その実ワープとは似て非なるものだ。
その原理は当人によると「物質移送空間を作り、艦載機でヤマトに急襲」。
ヤマトは自身が「時間軸を通らずに飛び越え」ることで空間跳躍しているわけで、
「物質移送空間」の助けを借りているわけではないからな。
実際の画面演出でも、まず艦載機隊全体を包み込む移送空間(ワープエリア)が出現し、
次々に艦載機が消えていく。出現する時は先ずバルジ状の移送空間が出現し、
しかる後に艦載機が出現する。船体が単独で消失出現するヤマトのワープとは
全く違う描き方なのだ。
「さらば」ではデスラー(ドメル)戦法を逆手に取る形で小ワープを戦術に使ったが、
上記の違いの認識はスタッフにはなかったと見え、表現上高速駆逐艦のワープと
ヤマトの(小)ワープは全く区別がつかない。さらに「2」では、船体周辺にまとわり付く
宇宙機雷まで引き連れてワープするなど、全く初期の設定を無視した演出に
なってしまったわけだな。
ヤマトのワープを瞬間移動のように使っている続編は、
ワープと瞬間物質移送機との区別がついてなかっただけということになるわけさ。