10/02/14 12:07:23
支社から青い制服をもらって10年もうすっかりボロボロになった。
ボロボロになったと言えば俺の心だ。ほぼ毎朝、重たい鉄の入った警備靴を履いて
通勤する。現場に行ってひたすら立つ。こんな生活が10年だ。
私はなぜ立っているのか?なぜならば立たなければ生きていけないからだ。
なぜ生きていかなくてはいけないのか?こんな生活を続けたいのか?
そんな自問自答は何回したことだろう・・・・
ふと、上を見上げれば雲が流れている。頭上は高速道路があってかすかな隙間から日が差し込む。
誰かが近寄ってきた。どうやら道を尋ねたいらしい。俺は行き方を教えた。
路地裏で 道案内を する時ぞ 社会一員 自覚するかな
昼休憩になり俺は飯を買いに行く。こんな時かならずやってしまう俺の癖がある。
かかった飯代を日給から引き算してしまうのだ。たぶんこうすることで最初の頃から低日給だから
飯代で使いすぎないようにって予防してたんだと思う。
コンビニで 弁当買って 暖めて 一人座って 店裏で食う
お昼時って店員も忙しいからわざわざ店の外に来ないんだよな~。
通行人からの目も慣れたしね。なんでツメ所で食べないかって?
わずらわしい人間関係とか面倒になって普段仲のいい奴でも飯だけは一人にしてほしい。
まあ一緒に買いに言ったりしたら仕方なくツメ所に行って食べるけど・・・。
仕事が終わって俺は帰路につく、そんな時電車で椅子が全席埋まって座れない場合に
かならず思うんだよな。
ここに来て また立たせるか お前たち 私の椅子に 座るんでない
まあ、そんなこんなで家についてまた同じような明日が続いていくんだよな・・・。