10/04/19 03:29:15 WzLEfV2v
「うー…血飛沫で血塗れになっちゃったわ」
「雨みたいに盛大に降り注いだもんな」
その後も私達はエネミーを殲滅しつつ、コーヒーブレイクしつつ進む
張本人がまったく返り血を浴びてないのが理不尽ね…
「そんな事よりこれを見ろ」
何かの建物の外壁沿いを歩いているとヒュマオが指で指し示す
ヒュマオが指差す先に見えるのは巨大なトランスポート
「何これ?」
「トランスポートだ」
「そんな事解ってるわよ!」
「…ま、建物に入る手段だ」
そう言ってさっさとトランスポートに乗ってしまう
「最初からそう説明しなさいよね…」
溜息を吐きながら私も乗る
そしてトランスポートを起動させると一瞬視界が暗転し先程までとは違った風景が映る
薄暗いわねぇ、ここは建物の中かしら?
「ここは…遺跡、か」
ヒュマオが呟く
「遺跡?」
「VRプログラムMAG第4階層、通称遺跡エリア、に近い」
「あそこってこんな雰囲気だったかしら?」
MAGミッションの再調整後私もヒュマオと行った事あるけど、壁がこんな内蔵みたいに気持ち悪い構造だったかしら?
「ふむ…先程の森林エリアといいここといい、VR調整前のものに近いな」
一般隊員を使った解析調査前に調査部で調査してから一般隊員用に一部書き換えたと以前「こっそり入手した裏話」として言ってたっけ
「MAGに近いって事はやっぱりあのダーク・ファルスだっけ?あれがこの先に出てくるのかしら?」
「だと思うぞ」
そう言ってヒュマオは色々と武器を取り出して調整を始めた
って、他にも随分持ってきてたのね…
「気をつけろ、ここは危険だ」
ヒュマオの言葉を聞きながら私達は歩きだした