【PSU】新ジャンル「パシリ」十九体目ver2.0at OGAME3
【PSU】新ジャンル「パシリ」十九体目ver2.0 - 暇つぶし2ch375:名無しオンライン
10/03/23 00:04:27 PiGC41Ki
>>373,374
確かにマイルームには入れない。
だが、パシリはマイル-ムから出てこれるんだぜ?
さあ、今すぐパートナーカードを使って呼び出すんだ!!!
パシリが玉のままなら、すまない・・・

>>371
デロルレックならぬ、デロルレックックあ釣れた訳ですね。分かります。
ってか、ビス男、捕まってるのにえらい元気だなオイw

376:名無しオンライン
10/03/23 04:01:05 Gxtk/9F7
>>375
ええ、見事な使いまわしっぷりなので、デロレックックでもいいか、とw
狙いの物が釣れないなんて日常茶飯事らしいですし。
ビス男さんはビス男さんですから、なんでもありでいーんじゃないかなぁと。
生命力、強そうですしね。

377:名無しオンライン
10/03/23 15:58:25 P/6Jqa6r
>>371
ディー・ロレイか、間違えてダークファルスでも釣るんじゃないの?
とか思ってたら本当にその通りになって吹いた。
PMの無茶苦茶さに癒されます。

さて、PSPの人ですが、今回は書くのにかなり苦労しました…
スピード感のある描写って難しいですねぇ。あと人物の書き分けも。
長いので前半だけ投下。後半は…すいません。誰かGOサイン出してください。

378:迷子前編 1/6
10/03/23 15:59:27 P/6Jqa6r
凶暴化した厳重生物の駆除。
最近になって急激に依頼数の増加した分野だ。
凶暴化について、『詳しい原因は不明』とはなっているが、怪しいもんだ。
何か悪い事が起きてなきゃいいんだが。

「まったく、次に来る時は…」

ハンゾウをオルアカの脳天目がけて振り下ろす。

「ゆっくり…」

体を捻り、集まってきたサウギータを薙ぎ払い、

「オハナミを楽し…ゴフッ!」

・・・どうやらサウギータが残ってた様だ。突進を食らう。この後グラビティブレイクで一刀両断、
アッシュが『参考にさせてもらうよ』とか言う流れを予想してたんだが。

「痛たた…アッシュ、ちゃんとフォロー…あれ?」

居ない。

よく考えれば、取りこぼしがあればアッシュが注意を促すはずだ。
これはまずいな・・・掃討はまだ終わっていない。今回のメインターゲットにもまだ出会ってないと言うのに・・・

379:迷子 前編 2/6
10/03/23 16:00:01 P/6Jqa6r
「ご主人! ご主人!」

どうやらご主人とはぐれてしまったようだ。
逃げるオルアカを追いかけて・・・そのオルアカに追いかけられて・・・そんなに走ったのかな。
辺りには誰も居ないし、レーダーには何も映っていない。

「こまったな…」

ボク─GH-440─の装備は、ご主人のサポートを主眼に置かれている。
ショットガンは射撃時に足を止める必要があるし、テクニックもザルア等の補助系しか使えない。
GH-410や420だったら一人でも十分に戦えるんだろうなぁ・・・

早々にご主人と合流しなければ・・・でもどうやって探そう?
ボクはまだ通信機器の使用が許可されていないから、連絡も取れないわけで・・・

とにかく動かなきゃ。サグラキ保護区は決して狭くはない。


ガサッ


草むらから物音(漫画とかにありがちなパターンだが、シャレにならないな)。
ナノトランサーからフトズナアタを取り出し、構える。
何が出てくる・・・?とりあえず、逃げられる様にある程度の間合いはとっておこう。

380:迷子 前編 3/6
10/03/23 16:00:34 P/6Jqa6r
出てきたのは・・・サウギータ!この位なら心配無い、簡単に倒せる。
安堵しつつも近づこうとしたが・・・

「うわっ!」

アギータの後ろから突進してきたのは・・・ウバクラダ!なんとか避けたが、サウギータはそれに轢かれて
動かなくなった。どうやら絶命したようだ。

まずい、こっちを見た。これは逃げられないか・・・

ウバクラダが突進してきた。思わず目を瞑る。

「ご主人…!」



・・・?

衝撃が来ない。恐る恐る目を開ける。

ウバクラダは凍って動かない。

「何をしている!早く離れろ!」
「ご主人!?」

381:迷子 前編 3/6
10/03/23 16:00:58 P/6Jqa6r
声の方を向くと、立っていたのはご主人ではなかった。

「コイツは私が引き受ける。少し離れていなさい」

青色の、長身のキャスト。ファントムを構えたまま、まだ凍っているウバクラダに近づく。
そしてナノトランサーからブリュミエールを取り出し、その頭部に突き立てた。
ウバクラダは凍結状態から立ち直ったが、そのまま息絶える。

「さて、PMとは"本来"単独で行動するものではない。ここで何をしている?」

彼はボクに向き直って言った。

「ご主人とはぐれてしまって…」
「そうか…フフッ」

ボクがそう言うと、彼は突然笑い出した。

「実は私のPMもな、私が目を離したスキにどっかへ行ってしまったんだ。」
「へえ」

悪い人ではなさそうだ。

「まあ君を見つけてしまったからには、君のご主人を探さなければなるまいな」
「本当!?」
「GRMが設けた規約にもちゃんと記されている。
 『主人と逸れたPMを発見した場合、保護する義務が発生する』とな」

382:迷子 前編 5/6
10/03/23 16:01:49 P/6Jqa6r
ナンバリングミスすいません。

──
「ありがとう、えーと…」
「私の名前はラリー。宜しく、迷子の子猫ちゃん」
「…ボクはアッシュだ。子猫じゃない」
「これは失礼。私は口が減らないと、よく言われるものでな」

・・・何か変な人だな・・・バスクさんよりも。

「さて、レーダーには反応は無し、ここは通信状態も悪い。移動するとしよう」

───

とりあえず先のブロックに進んではみたが、アッシュは見つからなかった。
となると、もう駆除が完了したブロックに居るのか・・・?

あれこれ考えてもしょうがない。とりあえず戻ってみ・・・ん?遠くから変な音・・・?


にゃーにゃー


何だこの音は。そう、例えるならヴァーラの子供のような・・・いや、本物を見た事がある訳じゃないが。

にゃーにゃー

こっちだ。オルアカの鳴き声も聞こえるな・・・

383:迷子 前編 6/6
10/03/23 16:02:37 P/6Jqa6r
見るとそこには、オルアカの死体と・・・PM?
少なくともアッシュではない様だ。

「…誰です」

気付かれたか。

「人間だよ。傭兵だ」
「あなたの識別コードはリトルウィングですが?」
「そうだが…そっちこそ何で一人で?」
「17分36秒前、ウバクラダの突進を受け、GPSと通信機器が故障しました。地図機能が作動しない為、
 自分の現在地をロスト。マスターとの連絡が取れない状況です」
「要するに迷子か」
「迷子は人間の子供に適用する言葉です」
「わかったわかった…所で、PMを見てないか?GH-440なんだが」
「捕捉していません」
「…そうか。お前を放っておくわけにもいかんな。主人の名前とアドレスは?」
「ここは電波状況が芳しくありません。正常に通信出来る可能性は37%です。
 ベースに帰還し、連絡を待った方が建設的ですが」

何だこのPMは。やりづらいことこの上ない。こいつの主人はどんな奴なんだ?

「だが、俺のPMを放っぽらかしにするわけにはいかないな。あいつはまだ経験不足だ。
 お前の主人を探しつつ、うちのPMも探させてもらう。異論はないな?」
「非効率的ですが、致し方ありません」

「私はGH-421、名前は『シャーリー』です。以後、お見知り置きを」

384:迷子 前編
10/03/23 16:05:32 P/6Jqa6r
さて、前編はこれで終了です。後編は空気読んで投下したいと思いますよ。
ラリーはこの中で一番しっかりした設定が脳内にあったりするという。

385:名無しオンライン
10/03/23 23:34:48 qEwYvtY6
>>384
後編、楽しみにしてるよ!


386:迷子 後編
10/03/24 12:50:34 WrImNfMq
さて、後編投下します。
出し惜しみするよりちゃっちゃと出しちゃう方がいい気がしてきた。

387:迷子 後編 1/6
10/03/24 12:51:05 WrImNfMq
「お前の主人は?ガーディアンズか?」
「リトルウィング所属です」
「俺と同じってわけか」
「…」

アッシュとはえらい違いだな。まあこんなキャストならパルムに行けば結構な確立で会えるんだが。

「…残った奴が居るな。ついでに倒して行くぞ」

よく考えれば、サグラキ保護区はそう狭くはない。他のブロックを担当しているウチの同僚も居るわけで・・・
うまくいけば見つけてもらえるかもしれん。

───

「何やら不安そうだな」
「うん…」
「当然か。戦場で、主人とはぐれたPMの心細さと言ったら。…君のご主人は優しい人のようだな」
「わかるのか?」
「そりゃそうだ。いいご主人じゃなきゃ、早く会いたがる訳ないだろう?」
「よくわかんない」
「君もまだまだ『子供』だな」

ラリーって人は、笑いながらそう言った。

388:迷子 後編 2/6
10/03/24 12:51:27 WrImNfMq
あんまりキャストらしくない人だな・・・

「む、コウマズリの群れか。キャストにテクニックは相性が悪い。遠距離から仕留めるとしよう」

そう言うと彼は草むらに伏せ(ボクも急いで木の陰に隠れる)、キウジバホウを構える。
ライフルだけでも何丁か持っているらしい。
そしてモンスターを狙撃していったのだが・・・

その内の一体が、突如ワープしてラリーって人の背後を取った。

「ラリーさん!」
「むぉ!まず…」

凍った。

どうしよう・・・コウマズリの数は・・・4体、一人じゃとても勝てっこない。

『慌てるな。君はまだ気付かれていない』

ん・・・誰だ?

『私だ。氷の透明度が高くて助かった。光音声で通信できる。
 君は通信機能が解放されていないだろうから、私の指示によく従ってくれ。』

389:迷子 後編 3/6
10/03/24 12:51:58 WrImNfMq
『事前にトラップを設置しておいた。狙撃する時はこの位しないとな。
 君の位置から2時の方向、距離は212.7Rp。』

トラップを確認する。

『小石の様な、投げられる物はあるか?
 それを投げて、物音でコウマズリを誘導するんだ。トラップに当てない様にな。
 フリーズトラップだから、少しの時間稼ぎになる。
 敵が凍ったら、急いで私にレジェネをかけてくれ。そして後は・・・』

『全速力で逃げる。相互支援の方法は知っているな?』

彼に見える様に頷く。

『よし、タイミングは君に任せる。』


影からこっそりと手を伸ばし、小石(と言ってもPMには少々大きいんだけど)を取る。
そしてトラップの近くに・・・投げる!

コウマズリが物音に気付き、警戒して石の落ちた地点に近づく。
ボクはシッガ・ブラダを取り出し、トラップを撃って起爆させた。
よし、後は彼にレジェネを・・・

『まずい、後ろだ!』

390:迷子 後編 4/6
10/03/24 12:52:36 WrImNfMq
一体、ワープで難を逃れたのがいたようだ。
そいつの突進を受け、転倒してしまった。

顔を上げると、ゆっくりと近寄るコウマズリが目に入る。
もう駄目かもしれない。


───


「アッシュ!」
「ご主人!?」

俺が言うが早いか、シャーリーが既にコウマズリに飛び掛かっていた。
そのままそいつの息の根を止め、

「マスターのそばから離れなさい!」

フォトンアーツを連発し、他の奴も片づけた。
俺はと言うと、アッシュを抱きかかえてそれどころじゃなかったんだが。

「特殊プログラムを起動…」

シャーリーがレジェネを掛けると、氷の中から青色のキャストが現れた。

391:迷子 後編 5/6
10/03/24 12:52:55 WrImNfMq
「ありがとう、シャーリー。助かった」
「マスターのためですから」
「だが私と逸れるのは関心しないな」
「申し訳ありません」

彼がこの妙なPMの主人か。ぱっと見普通のキャストだが・・・

「あなたが俺のPMを見つけてくれたんですか」
「君が迷子の子猫ちゃんのご主人、だな」

・・・妙なキャストだ。

「ありがとうございます」
「いや、当然の行いだ。それより、君も私のPMを見つけてくれた様だな。感謝する」


「ご主人…」
「お、アッシュ。どうした?」

アッシュを地面に下ろし、目線を合わせる。

「何だろう…ボクの…ボクの目から液体が」
「それは涙ってもんだ。GRMはこんな機能まで付けてるのか」
「怖かった」
「そうか」

392:迷子 後編 6/6
10/03/24 12:54:13 WrImNfMq
アッシュの頬を、ゆっくりと撫でてやる。
「よく頑張った」

その時、メールの着信。
「もう討伐は十分だから、帰ってこいってさ。行くぞ」
「うん」

「…ここの木、いっぱい花が咲いてる。綺麗だね」
「そうだな。今度はオハナミでもするか」

俺とアッシュは手を繋いで、マイシップに向かった。



「いい風景だな。まるで親子の様な…」
「彼等が親子である確立は4.82%です」
「お前も分かってないな。私達も帰還するぞ。損傷しているのだろう?」
「わかりました」

「パートナーマシナリーの開発者は、この様な光景を見たかったのかもしれんな」
「…どうされました?マスター」
「何でもない。独り言だ…帰るぞ」

393:迷子 後編
10/03/24 12:55:27 WrImNfMq
後編終了。
山場が短いのはひとえに作者の文才にあり。
ラリーはお茶目なあしながおじさん的なイメージだったりする。

394:名無しオンライン
10/03/24 22:38:12 yMgMp5va
>>393
投下乙。緊張感の中にほのぼのがあってよかったぜ!
なんかGH-421はルゥっぽいな。

>そう言うと彼は草むらに伏せ(ボクも急いで木の陰に隠れる)、キウジバホウを構える。
某頭だけのキャスト「呼ばれた気がするでゴザル」

それと、誤用訂正な。
×確立
○確率
J( 'ー`)し<ごめんね、かあさん余計なお世話してごめんね。



395:371の続き
10/03/25 03:38:46 NjOq3dhV
 ダークファルス。
 かつて全宇宙を絶望に包み込んだと言う破壊のみを目的とする生命体。
全てのSEEDの元凶とも言われています。かの英雄イーサン・ウェーバー
と名前すら記録に残らないガーディアンズにより、退治されたとされてます
 ―が、一般ガーディアンズからは非常によく目撃証言が上げられてお
り、狩りの対象とされています。現在絶賛討伐中。
「またオンプかよ」「ぱらめーたちょうせいとかだれとく」「いいからかいひとか、
てきのこうどうとめさせろよ」
 微かなノイズが混じりましたが、気にしないでください。
 また、その姿はディー・ロレイと酷似しており、デロレックックや鰻などと揶揄
されたり、私の中のダーク・ファルスを汚さないで!と言ったメタ的発言を耳に
する事も多々あります。
 現在目の前に居る第一形態は、射撃武器が無い場合はほぼ攻撃不可能(そ
れすらも届かない事もある)と言う、最凶の生物の癖に非常にチキンな性質を持
ってません(行動が完全ランダムな辺りは製作者って悪意の塊みたいですよね)
 非常に気紛れにイカダに近づいてきた時のみ、打撃武器やテクニックで攻撃す
る事が可能。ただし、ディー・ロレイとの個体差をつけようとした為か、攻撃できる箇
所が少なく、また幅も広い為、攻撃範囲の広い攻撃でも2箇所攻撃するのが難しく
なっています。

 ……とまぁ敵(魚?)さんの情報分析はこんな感じでしょうか?
 まぁ天下無双のパートナーマシナリーさん達の事ですから、この前のディ・ラガン戦
みたいに楽勝だと思いますけど……。

396:371の続き
10/03/25 03:43:59 NjOq3dhV
「やばい…」「こっちがでてくるのはそうていがい…」
 あ、あれぇ~? いつも元気なパートナーマシナリーさん達なのですが、
妙に元気がありません。どうしたんでしょうか?
「じつは…」「ひぞくせいしかもっておりませんゆえ…」
「こうかはばつぐんだ!」「…とかできないのであります」
 なんだ、そんな事ですか。大丈夫ですよ、多少属性が合ってない位余裕ですって。
時間はちょびっとかかるかもしれませんけどね。
「だめだーー!!」「わたしたちはここでしぬんだー!」
 そうは言ってみた物の、大パニック発生。何十人と言う女の子達が大騒ぎするもの
ですから、もう姦しいを通り越して、喧しいと言った所です。う~ん。これはどうやって収集をつけたらいいものか…。
「ご主人様。折角なのでご主人様が討伐すればいいのでは…?」
 そうは言われまして、私はもう既に現役を引退した人間の身であります故、あまりでしゃばり過ぎるのもどうかと思うのですよね。
「なら、陣頭で指揮をとってくれないかね。このままじゃ全員ウナギの餌になっちまうよ」
 まぁそれくらいでしたら問題は無いと思います(ってかぶっちゃけ働きたくないだけですんで)
 そういう訳で指揮官を命じられた私は作戦を練ります。
 やはりこんな時にとる作戦は一つしかないでしょう。
 『ガンガンいこうぜ!』私はそう力いっぱいの握り拳を作りながら宣言します。
「おーー!」「ザラキれんぱつすればよろしいか!」「いや、むかしくこえをこだまさせるべきだ!」「そのまえににげるはちかいでしょ」
 ノリノリのパートナーマシナリーさん達と、それとは対照的に頭を抱えるGH450さんと、うちの子の姿が見えます。
 冗談ですって。ちゃんと真面目に考えてますから、安心してくださいって。
 そう言ったらジト目で睨まれました。うう…流石に冗談は空気を読まないとダメって事ですね。お勉強になりました。
 では、気を取り直して…。

~続く(多分次で最後…のはず)

>>377
書く時に自然と手が動いてたのですけど、先を読まれてたとは…!
折角だからアルテラツゴウグにでもしておいた方が良かったか!orz
書いておきながら言うのもなんですが、PMさん達はほんと無茶苦茶ですね。
そして今回の話を読む限りかなりレトロなゲーマーみたいです。

397:名無しオンライン
10/03/26 21:40:09 acZd49s1
>>394
ぶふぉ、これは恥ずかしい…誤字チェックは怠らない様にしてますが、
もし見つけたら脳内フィルターをかけて修正してやってください。

さて、次は何を書こう…ジョニー視点が一番書きづらかったりするという。

398:小ネタ 1/2
10/03/27 21:35:16 +NMPWGJ1
「随分と少ない見送りだな」
「本当に辞めてしまうのですね…寂しいです」
「異端児の私が此処に何時までも居るわけにはいかないだろう」

「それに、軍にもほとほと嫌気が差した。私はこれ以上、あの子らの苦しむ姿を見たくないのさ。
 まぁ計画は放棄、チームも解散。清々したさ」

「申し訳ありません。自分の不手際の所為で彼女しか…」
「あの作戦は立案から実行まで全て私が独断で行った事だ。君に落ち度は無い」

「少佐は何処に行かれるので?」
「私はこれ以外での食扶持を稼ぐ方法を知らん。どこぞのPMCに居るかもしれんな」
「でしたら尚更…」
「言った筈だ。私は『あの子達』を実験台なぞにはしたくないと」

「マスター、後4分17秒でホルテス・シティ行きのリニアトレインが発車します。お急ぎ下さい」

「…! 少佐、その子は…」
「こいつか? 私が引き取る事にした。強情でな、初期化されるのはどうしても嫌だと。」
「ですが…」
「どっち道こいつの性格じゃ、普通の奴なら根を上げるだろう。私は面白いと思うがな」

「もう行くか。リニアトレインに乗り遅れてしまう」
「お達者で。…少佐は何時も自分の模範でした」
「気を付けろ。ここには私の様な奴はそうそう居ないからな」

399:小ネタ 2/2
10/03/27 21:35:58 +NMPWGJ1
「まったく、あいつもキャストらしくないな。…私はもう少佐では無いと言うのに」
「どうぞ、マスター」
「ああ、有難う」
「コルトバサンドが一つ余っていますが」
「お前が食べていいぞ」
「…頂戴致します」


「少佐…」

「ここに居られましたか、中尉」
「…何用か?」
「いえ、朝から御姿が見当たらなかったもので…上官に見つかっては事です。
 ただでさえ見送りは禁じられているのですから」
「そうね」
「これで『変人』の歴史も終わりですね…あの方が彼女らの事を思ってした事ですのに」
「丸く収まらない物事の方がずっと多いわ」
「少佐はそれを承知で…所で、それは?」
「ああ、このカッコ? 少佐から頂いたの。次回出動時から常にこれで出るわ。司令の許可も取った」
「…一途ですね」
「何か言ったか」
「いえ、何も。戻りましょう」

400:小ネタ
10/03/27 21:37:28 +NMPWGJ1
小ネタ終わり。
ああ…キャストって書きやすいなぁ…
本筋を書かずに何を書いているんだろう私は。

401:名無しオンライン
10/03/28 00:42:10 OGGAqvCh
>>400
小ネタ乙!多分PSPの人のラリーってキャストの過去かと見たが、どうか?
あの作戦とか、何やら伏線っぽい記述もあるようで、今後その辺りも期待しつつ本編待ってます ノシ


402:名無しオンライン
10/03/29 15:30:26 VFheupfj
>>401
伏線ってかっこいいよね!
どう回収するかは既に脳内にあったりするけど、過程が重要だってジョニーも言ってた。

そして唐突にどんどんネタが湧いてきたが、連投はスレ的にはどうなんだろう?

403:名無しオンライン
10/03/29 20:53:23 bXcgarYR
構わん、やれ!

404:名無しオンライン
10/03/30 14:54:12 xKNFOvQ2
>>403
よろしい ならば投下だ

スレに投稿する人が少ないから、
私ばっかり投下していいのかな…と思ったりするんだけどね。

405:二人の食事 1/4
10/03/30 14:54:59 xKNFOvQ2
ああ、もう朝か。

上半身を起こし、まだはっきりとしない頭でそう思う。

今日は非番だが、昼まで寝るのは俺の主義に反する。
さて、さっさと着替え・・・何か違和感。足が・・・動かん。重・・・

毛布を捲るとそこには・・・俺の足にしっかりと抱きつくアッシュ。
ああそうか。PMだから息苦しいのとか大丈夫なんだな。とりあえず揺すってみる。が、起きない。

「起きろ、アッシュ」
「ううん…」

ほっぺたをぺちぺちと叩く。ようやく目をあけやがった。

「おはよう」
「おはよう、ご主人…」

まだ起動途中だからか、ぼんやりとした反応を返す。

「ほら、さっさと着換えろよ」

とか言いつつ俺が先にドレッシングルームに入る訳だが。

406:二人の食事 2/4
10/03/30 14:55:33 xKNFOvQ2
キッチンで顔を洗っていると、いつもの服に着替えた(GH-440特有の帽子は被っていないが)
アッシュがおずおずと近づいてくるのが目に入った。心なしか顔が赤い。

「昨夜、どうしても寝れなかったから…」
「わかったわかった。一緒に寝たいんだったら、言えばよかっただろうに」

ってよく考えれば、それはめちゃめちゃ恥ずかしい(?)じゃないか。
いい歳した男がマシナリーと言えど、少女に添い寝なんて。まず倫理的に・・・

しかしマシナリーなのに寝れないってのは正直疑問符が付くがな。

「朝飯の用意だ、手伝え」
「…うん」

────

前回帰還してすぐに、アッシュの行動・機能制限が解除された。

パートナーマシナリーの精神的な成長。それが理由。

こいつは・・・本当にマシナリーと呼べるんだろうか。
何か俺には、種族のしがらみを超越したものの様に思える。

キャストと、他の種族との恋愛や結婚は現在でも稀な事だ。だがPMに関しては・・・
そういう話をよく聞くどころか、ここではありありとその様を見せ付けられるのだ。

だからじゃないか。最近になってPMにある程度の『人権』が出来たのは。

407:二人の食事 3/4
10/03/30 14:56:17 xKNFOvQ2
こいつらは会社の備品でありながら社員という、極めて奇妙な位置に立っている。
キャストとマシナリーの中間、とでも言えばいいのだろうか。
『人権』が保障されてはいるが、会社から、そして主人から離れる事は許されない。矛盾した自由。

本人達はどう思ってるんだろうな・・・

「ご主人? おなかでも痛いのか?」
「いや、考え事をな…」
「何かまた良くない事でも?」
「そうじゃない。そうじゃないんだ」

アッシュは訝しげな顔をして、こちらの様子を窺っている。

「アッシュ…お前は、PMという立場に不満を持った事は無いか?」
「ご主人がそんな質問をするなんて、『かたはらいたい』な」

こいつは何処でそんな言葉を覚えたんだ・・・

「ボクはPMとして生まれてきたんだから、それはしょうがない事だし、不満も持ってないよ?
 …それに、ご主人とも出会えたんだし」

いきなりそんな言葉を浴びせられて、ちょっとむせてしまった。

「大丈夫?!ご主人!」

408:二人の食事 4/4
10/03/30 14:56:40 xKNFOvQ2
「お前…そんなこっ恥ずかしい言葉をよくもいけしゃあしゃあと…」
「ごめんなさい」
「いや、謝らなくていいんだ。俺はちょっと、そういう恥ずかしいのが苦手だから、さ」

まあ嬉しいのも事実なんだが。

「ご主人と二人で料理を作ったのも、お買いものに行ったのも、みんな楽しかった。」
「でも俺がお前を叱ったのも一度や二度じゃないだろう」
「それはボクの事を思ってでしょ? ご主人は理由も無しに怒ったりしないって、ボクは分かってる」
「俺の元を離れて、自由になりたいなんて思った事は無いのか?」
「ご主人が居ないなんて絶対に嫌だ。
 
 ボクは…パートナーマシナリーは、『一人』では生きていけないんだ。

 ボクが迷子になった時、大慌てで探してくれて、抱きしめて貰った時はとっても嬉しかった。
 他のPMに自慢できるよ。ボクのご主人はとっても強くて、楽しくて、そして…

 優しいご主人だ、ってね」

「それでもPMっていう立場に不満を持てる? ボクはこれで十二分にお腹いっぱいだよ。
 今こうして二人でごはんを食べるのも…ご主人? やっぱりおなかでも…」

「いや、違うんだ。そうじゃない」

何だろうな。俺は口下手だから、こういうのはうまく表現できない。でも・・・

こいつらは、幸せなんだということが、解かった気がする。

「だからご主人…今夜も一緒に寝てほしいんだ」

409:二人の食事
10/03/30 15:00:12 xKNFOvQ2
さてさて、何か最終回みたいな雰囲気になってしまったのはご愛敬。
ジョニーは涙もろい。

他の方々ももっと作品を投下してくれることを願います。

410:彼方の記憶・前篇1/3
10/03/31 23:49:11 10/W20mQ
「では、頼みましたよ」
唐突に男は言った。
(だから内容を説明してからそう言ってくれ)
黒衣の男は正面のデスクに座る男のいつもの態度にいつもの感想を抱く
場所はガーディアンズ調査部、座っている眼鏡の男は部長
そして机を挟んで向かい合う黒衣の男、こちらは調査部特務科、通称番犬部隊の隊員である。
「…任務の説明を求めます」
無駄に爽やかな笑顔で黙っている上司の態度にこちらから聞かねば説明されないと判断し質問する
残念ながらこれもまたいつもの事なのだ。
「今回はグラール各地で確認されているナノトランス現象の調査です
 本格的に調査隊を派遣する為にはある程度の安全確保が必要ですからね
 尤も…リュクロスの時の様に想定外の事態は得てして起こりうるものですが」
本当に察しが悪い、と小さく溜息を吐き首を横に振る部長
黒衣の男…ヒュマオは面倒なので話を進める事に専念した。
「発生箇所はランダムだと聞いていますが?」
偶発的に発生する現象の調査などどうしろと言うのか、観測できなければ調査も始めようがないのだから
「既にフォトン濃度からナノトランス空間の発生しそうな日時、場所は特定できています
 あなたは調査端末を身につけて該当の時間、場所にいれば結構です」
当然ながら準備はしているらしい、ある意味当たり前の事だが行き当たりばったりの多いガーディアンズではあまり安心できない
「しかし、最近は呼び出されても調査部みたいな仕事させますね」
ヒュマオの調査部らしからぬ発言、だが、番犬部隊の性質を考えれば尤もな疑問
「人手不足です」
部長は一言で片づけた。
「臨時隊員の集まりは良好と聞いていますよ?」
SEED事変後のグラールは混乱が続き、代理請負業として様々な傭兵企業、機関が誕生した。
対抗手段としてガーディアンズは新規隊員獲得の為に隊員を常駐隊員と臨時隊員の二種類に分類
ガーディアンズとしての制限は増えるものの免責事項も多い臨時隊員枠は新規及び復帰隊員で賑わっていると聞く。
「臨時隊員には調査権限を持たせられません、調査部に臨時隊員がいないのは御存じでしょう?」
臨時隊員だけになったらどうする気なのか
浮かんだ疑問は口に出さずヒュマオは端末を身につけ、挨拶をして退室した。

411:彼方の記憶・前篇2/3
10/03/31 23:49:59 10/W20mQ
「~♪」
ああ、ついつい鼻歌なんて歌っちゃう気分
私はGH-413、この黒尽くめのヒュマオのパートナー、今は二人でミッション中
二人っきりなんて本当に久しぶり、べっ別にデートじゃないからねっ!
ああ、でもあの二人がいないだけでついつい頬が緩んで…
「さっきからにやにやして、思い出し笑いか?」
器用に左の眉だけ上げてヒュマオが聞いてくる
「そんなんじゃないわよ~♪」
最近はGH-444とGH-450を合わせての4人行動が多かったから舞い上がっちゃいそうね
ほら、この得体の知れないヴォルフみたいなエネミーもパパッと片付けちゃうんだから!
ちらっと様子を窺うとヒュマオはブーマの群れにラフォイエを撃ち込み纏めて焼き払い
残ったブーマを右手に持った大振りのセイバーで切り裂いていく
そして周囲にヴォルフに似た行動特性を持つエネミーが集まってくると
振り回したセイバーが伸び、いいえ分割されて周囲のエネミーを纏めて切り裂いていたわ
本人も言ってるけどああいう小細工が好きよね、ホント
そして最後に残っていたラッピーにハンドガンを向け、テノラ製上位ハンドガン特有の発砲音と共に硝煙が吐き出され、それが戦闘終了の合図になったわ

「んー、異常無し」
何かの端末を覗き込みながらぶつぶつ独り言を言うヒュマオ
「はいコーヒー、さっきから何見てるの?」
「さんきゅう、いや、ちょいと珍しい光景なんで周辺観測をね」
調査部絡みなのはとっくに知ってるのに…
私達の目の前でどうどうと書類作成をしてる癖に何故かこういう時ははぐらかすのよねぇ
…専属のルウが迎えに来たりして隠す気があるとはとても思えないんだけど
モトゥブとは思えない程の大量の木々に囲まれ…というより森の中
私とヒュマオは時々戦闘をしてはこうしてティータイムを満喫している
「夕方か…そろそろ、かな」
「はぇ?」
ヒュマオの呟きを聞き返そうとした時、近くの地面が盛り上がりそれは現れたわ

412:彼方の記憶・前篇3/3
10/03/31 23:50:47 10/W20mQ
か…亀ぇ!?」
「まあ、亀、だろうな」
堅そうな甲羅と鰭とずんぐりした体形、姿は亀にとても似てるわ、でも…
「二足歩行してるわよ!?」
「そんな気分なんじゃないか?」
気分で亀が二足歩行する訳ないわよね!?!?!?
「気をつけろ、さっきまでのとは格が違うぞ」
そう言ってヒュマオは右手に大振りのセイバー、左手にハンドガンを持ち
疾風の如き速度で疾走した
って言うかあんた、そんな速度で走れたの?
確かにさっきまでのエネミーとは格が違ったわね
動きも速いし、堅いし、鰭で地面を抉った時はちょっとビックリしたわ
私ひとりだったら危なかったわね…
でも、それ以上にヒュマオが凄かったわ
殆ど動かずに亀の群れからの攻撃を見切って亀が鰭を振り終わる前にもう切りつけてた
堅い甲羅をいとも容易く切り裂くなんて私のダガーじゃできない事を易々とやってのけてたし
口を開けてる亀に銃口を突っ込んでの0距離射撃で銃弾が弾かれずに亀の甲羅の中で反射してたのはちょっとグロかったかも…
角の生えたこれまたヴォルフみたいなエネミーも飛び込ませて展開した剣で纏めて薙ぎ払ってたし
もしかしたら、これがヒュマオ本来の実力なのかしら
「凄いわね…伊達に化物とも戦ってる訳じゃないって感じ?」
SEEDフォームもそうだったけど、特殊なPMの事も含めて、茶化す様に探りを入れて見る
「本物の化物はこんなもんじゃない、もっと恐ろしい存在さ」
雨の森、煙草に火を点けながらヒュマオは遠くを見る表情で言う
「そうなの?」
「ああ、個々の力は弱いが徒党を組むのが上手い、それに恐ろしく残虐でな…」
ヒュマオの資料をこっそり見て、O.O.Tというこの世界を揺るがしかねない存在を私はしっている
そして、ヒュマオがそんな規格外の存在をガーディアンズの敵ならその…始末してる事も
そんなヒュマオがここまで言うなんてどんな化物なのかしら?

413:名無しオンライン
10/03/31 23:52:47 10/W20mQ
お久しぶり&初めまして(?)なヒュマオとGH-413な作者です
取り敢えず今回はここまで、続きはその内出すよ!

414:名無しオンライン
10/04/01 02:43:57 jZIrfLxx
【頼りなさ溢れるボディーに失望!】
【これぞ最弱レイキャストパワー!!】
2ちゃんねるで話題のファンタシーユニバースファンスレ”新ジャンル「パシリ」”スレの
投稿作品の一つに登場する副主人公”箱”が脳内版のフォルムで登場。
蒼くて無駄にでかいボディーに24個のリボルバージョイントを使用し、
各関節のカバーには新聞紙を採用。シリーズ最大限の可動が楽しめます。
各アーマーは可動式で、大きなアクションを取っても可動の妨げになりません。おなじみの体育座りも再現可能!
ボーナスパーツとして、グレネード・グッレ・アステッドやショットガン・シッガ・パクダの大型武器が付属。
また2タイプの頭部で、通常モードとペネトレイトウォンドモードの両フォルムを再現可能。
オプションフェイスも豊富で、どんより、照れ、涙目が付属。ヤマグチオリジナルパーツ(フォトン弾、実弾)が付属。
コルトバズーカは可動式で、常にワキワキ動きます。各武器には弾丸を装填することができます。
背中に装備されたバックパックは取り外し可能で、ドリキャス、メガドラパーツと変更可能。
ベースエフェクトパーツにディスプレイスタンド、さらにベースアタッチメントが付属して、
吹っ飛ばされポーズでディスプレイすることも可能です。

希望小売価格:498円(税込み)

フィギュア詳細           ボーナスパーツ
全高:約205mm           オプションフェイスx3
可動箇所 全28箇所       オプションハンドx4
ジョイント使用数 全24個    .オプションヘッドx1
                    .シッガ・パクダx1
素材                 クサナギラx2
ダンボール             ホワイトミーティオx1
新聞紙                クラッシュバレット
                   グッレ・アステッドx1
初回特典              コルトバズーカx1
ぷち450フィギュア         シェルドーテx1
                   オプションパーツx2
ソース:URLリンク(www.kaiyodo.co.jp)


415:名無しオンライン
10/04/01 08:23:14 D0n8Z4DX
>413
413はヒュマオの本当の実力を見たのは、これが初めてってことか。
そら驚くだろうな……
続き、楽しみにしてます。

>414
朝からフイタw
にしても、価格、ゼロが1個足りなくないか?
ジョイント代にもなってないぜw

416:名無しオンライン
10/04/05 23:55:39 5fHUDkOZ
お待たせしました。PSUチャレンジモード、続きです。
リアルでいろいろ事件があって時間がかかったので、この前のも含めてうpしておきます。
URLリンク(www.psuxxx.info)
うっかり改行を忘れてしまったので、読むときは適当に折り返してください…orz

さて、次でいよいよ最終章です。あと少しおつきあいください。

417:名無しオンライン
10/04/06 13:51:46 WoLqpZXf
乙です

418:名無しオンライン
10/04/08 23:06:56 cc+xkINe
やっと規制解除された……今のうちだっ

どうも、パパと412作者です。
第6話『Calm before the storm』
URLリンク(a-draw.com)

※DLキーが設定されています。キーは412。
注意!zipではなくlzh圧縮になってます。

419:名無しオンライン
10/04/09 03:57:11 1l0lbgrd
長いの乙トトル
箱の人も乙トトル

規制の間に書き溜めればよかった
ファック

420:名無しオンライン
10/04/10 04:00:17 5A0iyNOs
みんな長え!追い切れないよ!

421:名無しオンライン
10/04/10 13:30:37 0tEYcl3h
規制解除ktkr!
今回も小ネタ投下。

422:小ネタ 1/2
10/04/10 13:31:15 0tEYcl3h
「マスター、疑問があります」
「何だ」

「マスターの判決の事ですが、私は除隊処分は判決としてはあまりにも温情的であると思います」
「確かにそうだな」
「マスターは私に隠し事をしていらっしゃるのですか?」
「何故そう思う?」
「マスターがこの事を不審に思わない訳がありませんから」
「ほう。長年連れ添ってきた勘か」
「私の処理能力がご信頼頂けませんか?」

「あまりお前には話したく無かった事なんだがな」
「あの事に関連しているということは予想が付きます」
「私が完全に足を洗う事は望んでないのか?」
「…私が姉妹の事を思わない日はありません。彼女達の様なPMが増える事は、

 私にとっても…悲しい事です」

「お前がそこまで考えていたとはな。お前を気遣っていたつもりだったが、私は配慮が足りなかった様だ」
「マスターのお力になることは、私達パートナーマシナリーの当然の務めです。
 私の希望は、姉妹達の為、そしてマスターの為ですから」

「私にも尽力させて下さい。最もよい結果がもたらされる様、計算してみせます」

「…分かった。お前がそこまで言うのなら、話そう。それが彼女らの弔いになるのならな」

423:小ネタ 2/2
10/04/10 13:31:40 0tEYcl3h
「お前の言う通り、私がした事は通常なら終身刑、あるいは銃殺刑にもなりかねなかった。
 だが、私はその件については不問になったのだよ。条件付きでな」

「ワンオブサウザンドは、ガーディアンズに何体存在したか知っているか?」
「現時点で確認されているのは、破壊されたものも含めて10体です」
「あくまで『現時点で』だ。実際にはもっと多いだろう。その能力が発現していない個体も含めて」

「ここも、ガーディアンズと同じくPMを運用している。…という事は」
「リトルウィングのPMにワンオブサウザンドが出現するのは必然的です」
「その通り」

「そして私はお偉方から、
『リトルウィング社員として活動し、ワンオブサウザンドを発見次第、適切な処置を施すべし』
 と密命を帯びている」

「適切な処置。それはあらゆる手段を使ってその存在を隠蔽すること。そして…最悪の場合は破壊することだ。 勿論社長はこの事を把握している。クラウチは知らんようだがな」

「…それはマスターが御希望なさったのですね?」
「そうだ。カーツは話が解る奴だったぞ。貴官の倫理はキャストの模範であるとな」
「ですからマスターは、他の社員と積極的に御交流なさるのですね」
「未だに一体も発見できてはおらんがな」

「以前会ったハンターのPMはどうでしたか?」

「普通のPMだった。普通の…な」

424:小ネタ
10/04/10 13:32:57 0tEYcl3h
今回分は終了。
もう小ネタというよりサイドストーリー的な様相を醸し出して来た…
そしてついにこれに手を出してしまった作者はこの設定を生かしきれるのか!?

425:名無しオンライン
10/04/10 13:35:40 5A0iyNOs
あーもうまだワンオブサウザンドの話続いてんのかよっ
もうすっかり内輪スレじゃんか

426:名無しオンライン
10/04/10 15:24:41 CQ56DKoW
多少内輪でもいいじゃないか、作品があるのは嬉しいよ
スレ全体がそれ一色なわけでもなし
何にしたって書き手乙

427:名無しオンライン
10/04/10 22:44:31 eWE9HtXB
規制解除ktkr!ようやく感想が書ける!

>>413
お久しぶり!本気のヒュマ男、おいこれ強す
今後の展開が楽しみです!

>>414
材料とかもさる事ながら、煽り文句クソワロタwwwww
ところで、初回特典を何点か忘れてますよ?

つ オプションフェイス(初回限定仕様)
   メイロドウ
  ※メイロドウは初回限定仕様のオプションフェイスに突き刺す事ができます。
   360度好きな角度から突き刺してお楽しみください。

>>416
待ってました!最初前回の分が書いてあってびっくりしたぜ。
(落とすだけ落としてコメ読んで無かった。スマソ)
いよいよ物語も架橋ですな。箱の中身は絶望か、希望か。はたして・・・
次回が待ち遠しいです。

>>418
前回の伏線ってコレかwもっと重大な事とかと思ってたが・・・まあ、これはこれでよかった。
あと、意外な人(?)も登場して楽しかったぜ!

>>424
サイドストーリー化してるなら、小ネタとしての投稿でなく、
それを煮詰めて、纏めた上で1つの作品として投稿って手もありますぜ?


いろいろな人の作品が読めて大満足な2週間でした。





428:主人♀とGH4xx:『課金』
10/04/10 23:29:26 sEUgg/XB
Let's News!
『コミュニティコースがフリーコースとなって暫く経ちましたが―』

GH4xx 「―その所為でご主人様は帰ってきません、っと。
    今日の日報はこれで終了ですが……気楽な分、暇ですねぇ……ふぁ」
主人♀「ただいま~」
GH4xx 「あっふげっふごほげほげほっ……」
主人♀「何よその反応は。もっと喜びなさいよ」
GH4xx 「お゛っ(咳払い)驚いて咽てしまったんです!
    ん゛ん゛っ……お帰りなさい、ご主人様。
    それで、どんなご用件でしょうか?」
主人♀「感動の薄い子だね、あんたは……」
GH4xx 「毎日フリーコースに出没しているのは存じてますから」
主人♀「出没って、あんたね……ま、いいけど。
    それはさておき、さっさと倉庫開けるのよ倉庫」

(GH4xxが返事をするよりも早く、部屋の倉庫をあさり始める主人♀)

GH4xx 「想像はつくのですが、一応お尋ねします。
    何をしているのですか?」
主人♀「決まってるでしょ、倉庫整理して、共有倉庫に装備を移動すんのよ。
    そうすれば、わざわざここへ来なくてもいいじゃない」
GH4xx 「(溜息)やはりそうですか。
    その為にわざわざ課金なさったのですね?」
主人♀「あったりまえでしょ? 部屋に入る手段がそれしかないんだから。
    まっ、久々に帰ったんだから、この一ヶ月はお風呂もご飯もベッドも堪能するわよ!」
GH4xx 「申し訳ありませんがご主人様、私はこの後すぐにOHの為に里帰りする事になっております。
    ですので、食事は御自分で調理なさって下さい」
主人♀「あ、そうなんだ……仕方ない、自分で作ろう」
GH4xx 「それから、ベッドのマットレスが傷んでいて、交換するまでは使用出来ません。
    他の課金者に優先されているのと昨今の資材不足の所為で交換品の製造が間に合ってないとかで、あと一週間はかかるとの事です」
主人♀「ぐっ……課金してなかったんだし、仕方ないか……
    まぁ、野宿よりはましだし……」
GH4xx 「……あ、それよりも重要な事を言い忘れておりました」
主人♀「……な、何?(嫌な予感……)」
GH4xx 「このブロックの空調設備更新があるとかで、一ヶ月間の退去命令が出ております」
主人♀「え?」
GH4xx 「期日は今夜のコロニー標準0000からとなっております」
主人♀「あのさ、この部屋、コロニーにあるんだけど……」
GH4xx 「そうですね」
主人♀「そんな所に居たら……」
GH4xx 「酸欠で死にますね、確実に」
主人♀ ナンテコッタイ……orz

久々に課金したのに部屋を追い出され、どうする主人♀!

GH4xx 「整備筐体でよろしければ、空きを手配しますけど?」
主人♀「……遠慮しとく」

―おわり―

429:名無しオンライン
10/04/11 00:05:50 M11vXlRh
>>416
 続き乙です。
 戦乙女もとうとう正念場、この試練も乗り切れるといいですね。

>>427
 ご拝読下さり、ありがとうございます。
 あんな伏線で申し訳ないw
 あ、それとネタバレっつーかなんつーか、書き忘れてた事が……
 5話目でヒュマ姉さんが1日間違えていたのは、6話のサブストーリーのように時間を『失った』からです。
 正確に言うなら、(ゲームで言うところの)イベントの無い時間帯を飛び越えているんですよ。
 早い話、彼女の傍観者としての能力な訳ですが……詳しい事は次回あたりにおまけで書こうと思ってます。

430:名無しオンライン
10/04/11 01:03:22 3XT9jp20
>>410
今やっと気がつきましたが、バートルとグルグスですかw
なるほど強いわけだw

431:名無しオンライン
10/04/11 04:15:31 MUQtoNTc
さてエクステされるためには最大強化しなければならない。
強化も何もクールなパートナーである私は素材からしてメーカーの陰謀で弱体化される程だ。
何かいろいろ嫌な過去が脳裡を過ぎる。おのれ運営。ファック。
しかし弱体があるなら確かに強化も有り得る。
ではGH-450というキャストシリーズに足りないのは何か?
装備やタイプは主のタイプとの相性だから除くとして、各タイプの強味とは何か?
410ならミニスカートだろうか。
メイドタイプだけに家事とかだろうか。
とりあえずミニスカートはあるので共有倉庫からフライパンを取り出してみる。
よくわからない。ファック。
420となると踊りが上手いのだろうか。
430はウェイトレスで440は…?
突然┏みたいな方が「帽子」とつぶやき去って行ったがなんだったのか。
ご主人様との愛の巣に不法侵入を許すとは何たる油断。ファック私。

とりあえず共有倉庫を漁り料理セットをもちつつヨガマットで運動しつつヒカイで前転くらいだろうか。
エクステ済みディーラカーナが冷たい目で見ているが気にしない。
だいたい奴はいちいち眩しい。ファック。
いつかオムツをあててやる。ファッキン。

さらにピザスライサーをこんがり焼きながら帽子からカバを取り出しフガと鳴かせた上でスク水に変身しつつエステ屋に突入。
さあエクステして下さいと頼んだら強化は武器屋に行ってくださいと泣かれるくらいすれば最強だろうか。
いやまて。
胸か?
大は440として小はなんだ?
いやこれ以上考えるのはきけ…。
センサー鳴った。
あ、お帰りなさいご主人様。
クレアダブルス光を手に入れてご主人様が帰宅された。
ヨガマット以降を実行しなくて正解だ。
そしてご主人様に聞いてみた。
ご主人様、私の能力で1番低い部分はなんだと思いますか?
やや考えて、「身長だろ?」と主は言った。

…明日からコルトバを襲う。ファッキン。



とりあえず書いてきた
長いの書く人は凄いよなあ

432:名無しオンライン
10/04/11 12:42:50 Jq0JaXsN
>>430
言われるまで気づかなかった俺ガイル
散々本家の森周回してたのに・・・ちくしょう、くやしいな・・・

>>431
ファック450の妄想も大概凄いが、それよりもご主人のマジ返答ワロタwwww
ところで、450系の胸は大きい方だったかと。小さい方は・・・おっと誰か来たようだ。



433:名無しオンライン
10/04/16 11:02:35 CC2h5aHh
保守

434:名無しオンライン
10/04/18 01:48:57 ZQRYTbpr
DLCで450オッソリアシャグ出ないかな

435:1/8
10/04/18 20:52:29 8HUSf/0t

午前。フリーミッションへと出かけた主人を見送った後、一通りの家事を済ませ、ビジフォンのスイッチを入れる。
最初は手間取った掃除や洗濯も、今はこうして自由な時間が出来る程度に上達した。

Pちゃんねるのスレッドをいくつか巡回した後、馴染みのチャットルームへ顔を出す。

パートナーマシナリーは主人と共にミッションへ参加する事が出来るが、それは主人から要請があった場合のみだ。
要請があるまでは大抵マイルーム待機となり、暇を持て余す事が多い。
丁度今の私の様に。

ここはそんな暇PMが集い、「ご主人様には内緒」をルールとして雑談を交わす所だ。
雑談の内容はやはりと言うべきか、自分の主人に関する事が多い。

主人がディラガンの空中ブレスを避け損ねてアフロになったとか、レスタをかけていたらディラガンが降ってきて二人共踏まれたとか。
主人が作ってくれた料理が想像を絶する不味さだったとか。でも残さず食べたとか。
部屋を掃除していたらエロ本を見つけたとか、それを机の上に積み上げておいたら半泣きで謝られたとか。

もちろん匿名でのことなので個人を特定する事は出来ないが、それでも主人にバレたらただでは済まなさそうな話題ばかりだ。

ただ、これらは愚痴や笑い話として語られるのであって、主人の悪口を言う者は一人もいない。
自分の主人はもちろん、他の主人に対しても。

馴染みのルームには、やはり馴染みのメンバーが揃って雑談を交わしていた。
私も話の輪に加わるべく、入室ボタンを押す。



436:2/8
10/04/18 20:53:24 8HUSf/0t

乙女:やっぱりいいですね、そういうの。憧れます。
ママ:そうですね。いつか私も・・・なんてw
フネ:(笑)
---- クロ さんが入室しました。
クロ:こんちゃー(・ω・)ノ
乙女:こんにちは。
フネ:おいっすーヽ(´▽`)/
ママ:こんにちはー

クロ:なんか盛り上がってたね、何の話してたの?
フネ:主人とPMの禁断の愛について(*ノ▽ノ)
クロ:わーお(*・ω・)
乙女:Pちゃんにそういった題名のスレッドが多いね、と。
クロ:あ、なるほどwてっきり誰か禁断の愛に踏み込んじゃったのかと思ったよ(・ω・)
フネ:えー、とりあえず私は有り得ないなぁ、あの主人とは(笑)
ママ:何気にひどいw
フネ:いや悪い人じゃないんだけどね(笑)

乙女:クロさんはそういうの、どう思います?
クロ:んー、うちの主人はもう禁断の恋してるからなぁw
フネ:マジで!初耳!
ママ:禁断って、どう禁断なんですか!?
クロ:ちょw食いつき良すぎw

クロ:んーとねぇ・・・


私は記憶を手繰り寄せながら、キーを打っていく。


437:3/8
10/04/18 20:54:22 8HUSf/0t

始まりは、丁度今日の様に主人がミッションへと出向き、私はマイルームで待機していた日だった。

ぷしゅ~、というドアの開閉音に慌ててビジフォンの電源を落とす。
しまった、もう帰ってくる時間か。チャットに夢中になって時間を見ていなかった。

少し小走りに入り口へと向かい、主人を出迎える。

「おかえりなさい。」

私がそう声をかけると、主人は少し間を空けてから

「・・・ただいま・・・」

と呟いた。

この少し小柄なニューマンの女性が、私の主人だ。
ただし、いつもはもっと(うるさいくらいに)元気だが。

具合でも悪いのだろうか。
口にモノメイトでも詰め込むべきか、いやここはソルアトマイザーだろうかと私が思案していると、

「らぶぅ・・・」

と主人が呟いた。

別に主人はマイルームの中心で愛を叫んだわけではない。
「らぶ」というのが私の名前だ。
クールで通っているらしいGH450の私に何故そんな可愛らしい名前をつけたのか以前聞いた事がある。

「昔飼っていた犬の名前」だと言われた。
一瞬愛用のロッドに手が伸びたが何とか思いとどまる。聞かなかった事にした。


名前を呼ばれた私はすぐに返事を返す。

「はい。何でしょうか?」

主人はしゃがんで私に目線をあわせると、にやっと気色の悪い笑みを浮かべ、

「うち・・・好きな人ができてん・・・」

とのたまった。


438:4/8
10/04/18 20:54:57 8HUSf/0t

「はぁ?」

思わず眉間にしわを寄せて「アンタ大丈夫か?」的な視線を投げかけてしまった。
しかし私の視線など意に介さず、主人はにやにやと笑いながら空中を見つめている。
頭の中がお花畑になっているようだ。

私は仕方なく訊く事にする。

「えっと・・・好きな人、ですか。どんな人なんですか?」

途端に主人の目が輝き、私の両肩をがしっと掴む。痛ぇ。

「聞きたい?聞きたい?そら聞きたいわな、自分の主人の好きな人やもんな!未来の主人になるかもしれへんもんな!
って何言わすねんな!もう!もう!」

そう早口でまくし立てた後、いやんいやんと首を振る。肩を掴まれたままの私の体もいやんいやんと揺れる。
ちなみに主人のこの喋り方はニューデイズ奥地の訛りらしい。
しばらく私を揺さぶった後、主人はにやにや笑いのままで話し始めた。

「今日行ったフリーミッションで一緒になった人なんやけどな・・・」


439:5/8
10/04/18 20:55:29 8HUSf/0t

まぁいっつも通り人の多い人気ミッションに行ってん。
そうですね、フォース一人じゃ厳しいですしね。
うん。ほんでまぁ、うまいことPT入れてな、うち入れてハンター、ハンター、フォースの3人。
あ、言い忘れてましたがご主人様はフォースです。
誰に言うてるん?
気にしないでください。
まぁええわ、そのハンターの片方がめっちゃイケメンでなー!もうPTの視線独り占めやで!
2人分しかないじゃないですか、視線。
細かい事はええねん!とにかくかっこよかってん!
へー・・・
もう片方は・・まぁどうでもええわ、あんまり話には関係ないし。
酷い。
まぁとにかくその3人でやる事になってな、よろしくお願いしますー^^とか挨拶していざ出発!っちゅーわけよ。
相変わらず外面はいいですね。
んでまぁいざミッション開始してみたらイケメンの方はうちの手付けが済むまでわざわざトドメ待ってくれたり
吹っ飛ばしはほとんど使わへんかったり補助かける時は立ち止まってくれたりでごっついやりやすかってなぁ。
ああ、たまにいますよね、そういう気を遣ってくれる人って。
うん。ほんでももう片方がなぁ・・・
何か問題でも?
いやまぁどういうやり方でも個人の自由やからあんまり文句言われへんねんけどな、エネミーはバンバン吹き飛ばすわ
うちが補助やら回復しとる間に先行して先に戦闘始めたり・・・
あー。まぁそういう人もいますねぇ。
まぁやり方は人それぞれや思て進めとったんやけど、途中で王冠つきのエネミーが出てな。
強敵ですね。
うん。ほんで先行しとったそいつがあっさり王冠つきにやられてもて。
あらら。
スケープドール持っとったから問題なかってんけど、復活した後そいつなんて言うたと思う?
なんて言ったんですか?

「FOさん、回復しっかりしてね^^;」

なんでやねん!なんでやねん!二回言うてもたわ!自分のケツくらい自分で拭かんかい!
ご主人様、一応女の子なんですからケツとか言っちゃ駄目ですよ・・・
ええねん、外では言わんから!いやそれよりもそいつや!
そらな、必要やったら回復もするしもちろん補助もかけるわ!
でも唱えとる間に遥か彼方までダッシュしてまう奴をどないして回復せいっちゅーねん!
しかもそいつよう見たら反属性のシールドライン着とるやんけ!
そんなもん着て王冠つきにどつかれたらそらひとたまりもあらへんわ!
回復云々以前に即死じゃーーーーーーーーーーー!!!!
ちょ、ご主人様近所迷惑ですから。ボリューム落として。
はぁはぁ・・・ごめん、思い出したら腹立ってきてな・・・
まぁどうせ数週の我慢や思て内心はらわた煮えくり返りつつも「すみません;;次から気をつけます^^;」
とか言うて収めたんよ。
そこで喧嘩しちゃったらもう一人の方にも迷惑かかりますしね。
そう!ここでそのもう一人の、つまりはイケメンの出番やねん!
あ、やっとですか。


440:6/8
10/04/18 20:55:57 8HUSf/0t

うちがギリギリしながら謝っとったら、そのイケメンが低めのよう通る声で

「傭兵なら、自分の面倒くらい自分で見るべきじゃないのか。」

って。
うわ、きっつー。
そしたら先行野郎がな、

「いや、PTなら助け合いするのが普通でしょ^^;」

って。
まぁ、言い分は正論ですね。
うん、別に間違ってへんな。うちはそいつに助けられた事なかったけどな!
そしたらイケメンが

「彼女は補助も切らせていなかったし、回復も適切だった。そもそも貴方が倒れた時は明らかにレスタの範囲外だったぞ。」
「それに貴方が着ているシールドラインはここのエネミーからは致命傷を受けやすい属性だ。一撃で倒されては回復も何もない。」
「人の装備に文句を言う気はないが、他人に最善を求めるなら自分も最善を尽くすべきではないか?」

って。
ご主人様がさっき言った事、ほとんど言ってくれましたね。
そうなんよ!もうめっちゃかっこええやろ!?
かっこいいっていうか、歯に衣着せてないだけのような・・・
ほんで先行野郎の方はもうぐうの音も出えへんかってな!
まぁ、ここまでズバッと言われたら言い返せないでしょうねぇ・・・
結局そいつはその週終わったら逃げるように抜けていって、そのイケメンと二人で回る事になってん。
あら、解散しなかったんですね。
うん。うちも解散かなー思て聞いてみたら二人でもええ言うたから。
ほんで次受ける前にお礼言うたんよ、さっきはかばってくれてありがとーって。
そうですね、下手したら喧嘩になってたかもしれませんしね。
うん。そしたらそのイケメンは首振って「気にするな」って。
うわぁ、キザな・・・
はぁ・・・かっこよかったなぁ・・・
ええー・・・
ほんでその後何回か二人でミッションこなして、イケメンが時間やから~言うて解散。


441:7/8
10/04/18 20:56:28 8HUSf/0t

「で、うちもそのまま帰ってきて今こうしとる、っちゅーわけよ。」

語り終えた主人は満足そうに口を閉じた。
私は多少げんなりとしつつ、一つ気になった事を聞いてみる。

「パートナーカードは、交換したんですか?」

一瞬、主人の動きが止まり、だらだらと汗を流し始めた。

「・・・忘れとった・・・。」
「まぁそんな事だろうとは思いましたけどね・・・。」

さっきまでとはうってかわって失意体前屈の姿勢で固まる主人。
割と真剣に落ち込んでいるようだ。・・・仕方ない。

「ミッションで出会ったんですからそのうちまた会えますよ。リトルウィングの社員なら
 社内で会うかもしれませんし。・・・私も協力しますから。」

私がそう言うと主人は顔を上げ、ぱっと表情を明るくした。
早まったかと思ったが言ってしまったものはしょうがない。

まぁ、何とかなるだろ・・・。


442:8/8
10/04/18 20:57:14 8HUSf/0t

クロ:って感じかなぁ、だいたい。
フネ:わー・・・何ていうか・・・うわー・・・(笑)
ママ:えっと・・・ストーカーとかならないように気をつけてくださいね・・・
乙女:く、クロさんって話し方が上手ですね。とても面白かったです・・・
クロ:みんなひどいwあと乙女ちゃんフォローになってないからw
フネ:いやーでも、クロちゃんとこのご主人様ってそんな電波系だったんだねぇ・・・
クロ:電波系てwまぁストーカーについては大丈夫だったよ。今は普通に友達だし。
フネ:え、あれで終わりじゃないの!?
クロ:うん。あの後色々あって何とか友達までこぎつけたよ。
ママ:その色々のとこを詳しく!
フネ:詳しく!
クロ:また今度ねwそろそろご主人様帰ってくるからおちるよー
フネ:ちぇー(笑)
乙女:お疲れ様でした、クロさん。
ママ:お疲れ様~
フネ:お疲れちゃーんヽ(´▽`)/
クロ:お疲れさま、またね~(・ω・)ノシ



「ふぅ・・・」

息を吐きながら、ビジフォンの電源を切った。
静かになった室内に、コツコツコツ、と足音が聞こえてくる。
聞き間違えるはずのない、私の主人の足音だ。
今日はどんな話をしてくれるのだろうか。また騒がしくなるだろうが、楽しみだ。
程なくしてぷしゅ~、と気の抜ける音と共にドアが開く。
そして、私は声をかける。いつもの様に。

「おかえりなさい。」


おわり

443:名無しオンライン
10/04/18 20:59:21 8HUSf/0t
初めまして。流れが停滞していたようなので投下してしまいました。
だらだらと長くてすみません・・・読んでいただければ幸いです。

444:名無しオンライン
10/04/19 03:28:06 WzLEfV2v
>>443
gj
ニヨニヨしながら読ませて貰ったよ

さて、間が空いたけど投下

445:名無しオンライン
10/04/19 03:28:48 WzLEfV2v
…本当はいつも脅えていた
…親しくなるのが怖かった
…また見捨てるんじゃないか、また切り捨てるんじゃないかと思って
…そして…また置いていかれるんじゃないかと思って



私の疑問は空から降ってきた岩に中断された
いいえ、正確には岩の様なエネミー、ね
ヒュマオに引かれてなかったらペシャンコだったかも
でも、襟を掴むのはどうかと思うわ、首がすごく痛いんですけど?
「これは…運が良いのか悪いのか」
「へ?」
「正面に立つと死ぬぞ」
「は?」
私の疑問はエネミーによって解消された
口から紫の塊を吐き出して、左右に避けた私達の後ろで地面に着弾、って、草が枯れた!?
「テクニックのメギドと酷似したものだ、触れる物には死が待ってる」
…そうみたいね
私達は左右に分かれたまま接近してエネミーを挟み撃ちにしたわ
エネミーは先に接近したヒュマオにその大きな腕を振りかぶり横殴りに叩きつける
ビル・デ・ビアに似た体躯から繰り出される攻撃をヒュマオはその腕を掻い潜り脇腹を切りつけ走り抜ける
エネミーはヒュマオを追いかけ私に背を向ける…チャンス!
ギンッ!!
「っっっっっ!!」
嘘!?膝関節を狙ったのにそこも凄く堅いぃぃぃ
エネミーが私に振り向く、う、どうしよう
ところがエネミーは腕を振りかぶった姿勢で動きを止めた
よく見るとヒュマオの展開したセイバーが絡みついている
そしてヒュマオが背負い投げの様にセイバーを振りぬくとエネミーをズタズタに引き裂いた

446:名無しオンライン
10/04/19 03:29:15 WzLEfV2v
「うー…血飛沫で血塗れになっちゃったわ」
「雨みたいに盛大に降り注いだもんな」
その後も私達はエネミーを殲滅しつつ、コーヒーブレイクしつつ進む
張本人がまったく返り血を浴びてないのが理不尽ね…
「そんな事よりこれを見ろ」
何かの建物の外壁沿いを歩いているとヒュマオが指で指し示す
ヒュマオが指差す先に見えるのは巨大なトランスポート
「何これ?」
「トランスポートだ」
「そんな事解ってるわよ!」
「…ま、建物に入る手段だ」
そう言ってさっさとトランスポートに乗ってしまう
「最初からそう説明しなさいよね…」
溜息を吐きながら私も乗る
そしてトランスポートを起動させると一瞬視界が暗転し先程までとは違った風景が映る
薄暗いわねぇ、ここは建物の中かしら?
「ここは…遺跡、か」
ヒュマオが呟く
「遺跡?」
「VRプログラムMAG第4階層、通称遺跡エリア、に近い」
「あそこってこんな雰囲気だったかしら?」
MAGミッションの再調整後私もヒュマオと行った事あるけど、壁がこんな内蔵みたいに気持ち悪い構造だったかしら?
「ふむ…先程の森林エリアといいここといい、VR調整前のものに近いな」
一般隊員を使った解析調査前に調査部で調査してから一般隊員用に一部書き換えたと以前「こっそり入手した裏話」として言ってたっけ
「MAGに近いって事はやっぱりあのダーク・ファルスだっけ?あれがこの先に出てくるのかしら?」
「だと思うぞ」
そう言ってヒュマオは色々と武器を取り出して調整を始めた
って、他にも随分持ってきてたのね…
「気をつけろ、ここは危険だ」
ヒュマオの言葉を聞きながら私達は歩きだした

447:名無しオンライン
10/04/19 03:31:16 WzLEfV2v
そしてタイトル書き忘れたって愚痴
>>445>>446は彼方の記憶・中編です
以上、ヒュマオとGH-413の人でした

長くなっちゃったんでもうちょとだけ続くんじゃよ…

448:名無しオンライン
10/04/19 04:18:49 iGj+RRpE
>>443-444
長いの乙

ファックも長いのになりそうなのでまだ出来ません嘘です天守閣面白いです

449:名無しオンライン
10/04/19 22:56:29 Gz7c/jFZ
あぅぅ、リアルが忙しすぎて思いついたアイデアを書き留める暇も無い…
ペースダウンにも程があるPSPの人です。

>>425
確かにここでしか使われて無い設定を持ち出すあたり、
私の未熟さによるものかもしれません。
ですが「ワンオブサウザンドって何ぞや?」って思った方には、
保管庫の過去作品を見てほしいのです。
めくるめくパシリワールドが広がっているのですから。

つまり、過去作品は私の物より素晴らしい作品がいっぱいありますよ、って事と、
もっとリトルウィングを舞台にした作品が増えてほしいなって思いを込めた…つもりです。

まぁ私の未熟さにより「万人に読んでもらえるもの」になっていないのもあるんでしょうね…

450:名無しオンライン
10/04/20 22:04:45 3jyVC9cV
ネタは無い。無いがどうしてもやりたくなった。

          ____
        /|_:|:::::::::: __|
       /´ ::::::::: ,ノノ :.ヽ.
       / :::: :::::::,;:::: :::::;; ハ
       | :: ( :::::;ヘ;;,.,:;:,ハ::::.}
       |:(@:)イ-‐  ‐ ,'::.ノ   <ここで私が華麗に450ゲット♪
       (;イソヘリ、 ( フ_ノノ´
      (イリ/';:'`.=/ ̄ ̄ ̄ ̄/
      (.リ(_;:::つ/ GH-450 / カタカタ
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/____/ ̄ ̄

>>443
俺も2828が止まらなかった。訛ってるご主人かわいいな。よかったです。


>>447
主   「岩ゴリktkr!奴はID如何で超レア落とすからなぁ。探して狩ってた人も多いのでは?」
GH450 『通称天罰銃でしたっけ?後はシンセスタですかね。』
主   「超レアゲットするのが先か、はたまたGCが潰れるのが先か。懐かしいな。」
GH450 『そうしんみりされても困りますが・・・ちなみにご主人のキャラはどうだったのですか?』
主   「俺、skylyだったんだ・・・(岩ゴリ→赤のセイバー)」



451:名無しオンライン
10/04/21 01:00:21 BfB9gZfG
女主人「せし某本気で自重しろ!」
エル「どうしたんですかいきなり」
女主人「いや、中の人の『こっちは巻き添え規制食らう理由無ぇだろが』的な電波が」
エル「……そういえば、四月の頭からずっと規制でしたね」
女主人「Gちゃんねるがあたしの憩いの場だってのに、まったく……」

エル「で、どうですか中の人は?」
キャス姉「フリーコースに最近気付いたようで、色々とやっているようですよ」
430「ご主人様も職を変えて、気分新たにスタートです」
女主人「そういや、プロトラになったんだっけ」
キャス姉「はい。……中の人が『HP低いけど罠タノシー(゜Д゜)』とはしゃいでいます」
エル「うちのマスターもWTのレベルが10になりましたよね」
女主人「そうよ。これでGAMも少しは楽に……」
エル「……なってませんよね(現状、法撃武器のみA)」
女主人「うん(’A`)」

あと、同エントランスで男キャラを始めました。でもフリーコースなのでパシリを育てられない罠orz
いつか、いつか金を払ってこいつにもパシリを……!

452:お邪魔します 1/3
10/04/25 14:43:23 dvxIKrja
ルームの呼び鈴を鳴らす。ちょっと位置が高いな。

「エィス、居る?」

「あら、アッシュ様。今は部屋が散らかっていますけど、それでもよろしければ…」
「別にいいよ。おじゃまします」

入ってみると、本当に散らかっている。きたない。

「シュネー様ですよ。本当にだらしないんだから」

そう言いつつ、彼女は服やら下着やらを洗濯機に放りこんでいる。ため息をつきつつ。

「所で、今日は何の御用で?」
「そうだ、実はね…」

ナノトランサーから、今日作った"それ"を取り出す。

「あら、おいしそうじゃないですか」
「ご主人が居ない間に作ったんだ。味見してほしいんだけど」
「喜んで。今お湯を沸かします」

「でも、何でこんなに散らかってるの? エィスのご主人は…」
「お使いから帰ったら居なくなってたんです。『仕事が入ったから、家事お願いね☆』
 と書き置きがありました」

453:お邪魔します 2/3
10/04/25 14:43:50 dvxIKrja
「いいな。うらやましい」
「一人がお好きなんですか?」
「そうじゃない。ボクのご主人はなんでも一人でできちゃうから…」
「それも考えものですね…私達は主人のサポートに主眼を置いていますから。
 でも、私一人だけで全てをこなすのは疲れます」

「さぁ、お茶を淹れましたよ」
「ありがとう」
「これはケーキですね。何かお祝い事でもあるんですか?」
「ご主人がもうすぐ誕生日なんだ」
「それはおめでとうございます。…何かパーティーでもするので?」
「いや、ご主人はあんまり人を招かないから…多分二人だけだ」
「せめてご家族とも会われればいいのに」
「何でだろう」

確かご主人には弟が居たと思うけど、何で会わないのかな。仲悪いんだろうか。

「そういえばエィスのご主人は? 家族は居ないの?」
「シュネー様は何も仰られません。ただ一言『家出してきた』としか」

何か訳ありって感じかな。

「まあ社交的な性格ですから、ご友人には困っていない様です。でもマイルームには殆ど招かれませんね。
 …まぁこの様相を他人に見られたくはありませんけどね」
「それもそうだね」


454:お邪魔します 3/3
10/04/25 14:44:35 dvxIKrja
「お気をつけて。美味しかったですよ、ケーキ。あなたのご主人様もきっと喜ばれる筈です」
「ありがとう。エィスも頑張ってね」
「せめて整理整頓ぐらいは出来る様に教えますよ。…あ」

「ただいまー! 家事はやってくれた?」
「…おかえりなさいませ、シュネー様。勿論全て片付いています。(よかった、聞かれてないみたい…)」

青い髪に、褐色のニューマン。まだそんなに年じゃないみたい。むしろ子供に見える。

「あら、あなたがアッシュちゃん?」
「うん」
「エィスからよく話は聞いているわ。初めまして」
「はじめまして」
「帰る所なのー? もっとゆっくりして行けばいいのに」
「ボクはもう十分居座ったから、今日はもう帰るよ」
「そうなの? じゃあ気を付けてね。変な人に絡まれたら大変だから」

「それじゃ、お邪魔しました」
「またいらっしゃって下さいね」

もう夕刻か。コロニーの照明は落ちつつある。急いで帰ろう。


「あの子、自分の事をボクって言ってた」
「…どうされました?」
「エィス、あなた…ちょっと『ボク』って言ってみて」
「えっ?」

455:お邪魔します
10/04/25 14:45:55 dvxIKrja
今回投下分は終了。ちょっと短いです。
本編より脇話の方がどんどんアイデアが出てくる。どうしよう。

456:名無しオンライン
10/04/29 03:55:15 vj7Ds4dm
パシリ「はぁ…」
マスタ「?」
パシリ「(チラッ)はぁ…」
マスタ「どうしたの?」
パシリ「私も…」
マスタ「私も?」
パシリ「私も 鉄 仮 面 したいです」
マスタ「(まあ鉄仮面って言われるけどさぁ…)」
パシリ「仮面パシリ…黒いボディ…真っ赤な眼…ああ、イルミナスの仕業かッ!なんて言ってみたい!」
マスタ「あー(そっちか…)。自作したら?」
パシリ「頑張ります!じゃあ早速参考映像をビジフォンで…」
マスタ「私は寝るから…」
パシリ「おやすみなさいマスタ」

翌日

パシリ「おはようございます」
マスタ「おはよう。あれ?作らなかったの?」
パシリ「徹夜で参考映像を見て回ったところ、別の案が浮かびました」
マスタ「(今度はなんだ…)」
パシリ「マスタはブラックボディですから私がホワイト系にしてですね、ふたりは…」
マスタ「ニチアサッ!」

457:名無しオンライン
10/04/29 23:25:57 PASIQ0jV
主   「ねんがんのガーディアンズ制服をてにいれたぞ!」
GH450 『そう、かんけいないね』
主   「・・・いや、もうちょっと興味持ってくれ。」
GH450 『冗談です。着たきり雀のご主人なのに、いったいどうされたのです?』
主   「前々から男性服でヘソ出し・肩出し・胸板出しの無い服が欲しい!と思ってたんだよ。
     そんな中の制服実装。これは手に入れずにはいられない!」
GH450 『そう言われれば、男性女性共に、露出度の高い服が多いですね。』
主   「あくまで俺の趣味に合わないってだけなんだがな。いろんな服をうまく着こなせてる人は本当に凄いと思うぜ。
     とにかくだ、手に入れたんだから早速着てみる!」
GH450 『ワクワク♪』

~~~~主、着替中~~~~

主   「・・・」
GH450 『・・・』
主   「なあ、コレを見てくれ。こいつをどう思う?」
GH450 『・・・すごく、細いです。ご主人って着痩せするタイプなんですね。いつも同じ服なんで気が付きませんでした。』
主   「いやいや、ちょっと待て、着痩せってレベルじゃね~ぞ!体型完全に変わってるし。」
GH450 『何というか、「春のコロニーの惨劇。恐怖のマッチ棒人間現る!」って感じですね。』
主   「ヒドい言葉のようで的確な表現だから困る。楽しみにしてたのに、コレはね~よorz」
GH450 『服装によって体格が変わるってのは前々から言われてる事ですからね。
     実際見てみるとここまで極端とだったとは、確かにヒドすぎます。
     って、ご主人、元の服装に着替えて何処へ行かれるのです?』
主   「決まってる、総裁に抗議だ。何なら実力行使でも!!!!」
GH450 『ちょ、待ってください、ご主人、ごしゅじ~~~ん』

駄文失礼。余りにも残念すぎたので、ネタにしてみた。
チケットで体型変更という奥の手があるにせよ、それで制服に合わせて変更したら
今度は普通の服に着替えた時、メタボになってそうで怖いので手は出さないつもり。
ってか、個人的にPSPo2の男服でイケてそうなのは残りジャッジメントコートだけなんだが、
あっちは大丈夫なんだろうか・・・

458:名無しオンライン
10/04/30 01:19:44 9GTRuORb
>>449
>リトルウィングを舞台
リトルウイング舞台じゃないけどPSPo2ネタをやっつけてみた

箱「ぜーはー ぜーはー」
450「はふぅ・・・(ぺたん)」
ミッション所要時間30分オーバー
彼ら二人は疲弊していた
450「ご、ごしゅじんさま・・・」
箱「な、なに~?」
450「ご主人様のご友人が、『このミッションなら15分だな』と仰ってたような気がするんですが
 何故ご友人よりもレベルが高いはずの私達が2倍ほどの時間かかるんですか…」
箱「火力かなあ?」
450「違います」
箱「腕かなあ?」
450「違うと思います」
箱「・・・わかんない」

450「なんでストミでやらないんですかーーーーーーー!!」
箱「そのミッション出てないどころかストミ始めてすらいないから」
450「正解っ!!!!」
箱「やったあ!」
450「やってなああああい!(ザクッ」

450[大体ですね、HPがやたら多いマルチモードなんですから、1ミッションの時間がかかるのは当然です。
 非効率的すぎますよ。いい加減ストミ始めましょうよ」
箱「でもさー 時間かかるのはそのせいだけじゃないと思うけどなあ」
450「じゃあなんですか」

箱「大型に時間かかるよね」
450「(ぎく) そうですね」
箱「450のギフォイエやダムグランツってチェイン切っちゃうよね」
450「(ぎくぎく) そうですね」
箱「時間・・・かかるよね」
450「わわわわたしが悪いって言うんですか!」
箱「いやそうは言わないけど・・・ ちょ!?いやだからそのロッドの柄をこっちに向けるのやめ・・・」(ざく)

450「だ、だいたい、そんなにチェイン切られるのが嫌でしたら・・・
  べ・・・別のパシリに・・・すれば   いいじゃないですか・・・っ」
箱「えー やだよ」
450「どうしてですか」
箱「だってさー、PSUの時からずーーーーーーーーーーーーーーーっと450と潜ってたんだよ」
450「・・・はぁ」
箱「なんか450がいないと落ち着かないし」
450「・・・」
箱「なんかねー、450と二人でマルチやってるのに慣れちゃってさ~」
450「・・・」
箱「別に非効率でもいいじゃない?ゲームなんだしさ~ ・・・っていたい、いたいいたいいたい!」
450「・・・・・・///」(ざくざくざくざく)
箱「いたいいたいいたいーーーー!」


結論:そろそろEXトラップ欲しくなってきた

459:358の主
10/05/01 22:40:53 27CDS1QG
課金してきたー記念

久しぶりにコロニーへ戻ってきた。何故だか422に泣かれた。
とりあえず泣き止むのを抱っこしながらまって、前442に仕込んどいた
クレソルウドを確認。50%できてた。
何かご褒美でも欲しいのかな?
でもなにあげればいいのやら・・・
わからなかったのでひさしぶりに一緒のミッションへ誘った。
なにやら準備があるとのことで部屋から追い出された・・・・
20分後準備が終わったとのことなのでミッションカウンターへ

ブルースもついでに呼んでたら何故か肝臓にいいブローを叩き込まれた。
現在Gコロニーにて入院中。
何か俺は間違ったのか?未だに肝臓がいたくてしょうがない・・


どうしよう・・・過去のパシリスレを読んでたら
休日の半分を使っていた・・買い物したかったのにorz

460:名無しオンライン
10/05/03 01:13:35 sreSqfr/
>>458
 箱さんも450も相変わらずだねw
 しっかし、ここまで箱さんが朴念仁だと、450も可哀想だよな……
 最後はもう、450が箱さんに告白するしかっw

>>459
 ブルース『俺は忙しいんだ! それから! お前ら、イレイザー返せ!』


え~っと……どうも、パパと412作者です。
第7話『An unexpected situation』
URLリンク(a-draw.com)

※DLキーが設定されています。キーは412。
注意!zipではなくlzh圧縮になってます。

461:名無しオンライン
10/05/03 01:59:46 haEab5OQ
>>460
多分、ブローを叩き込んだのは442じゃないかな&乙

462:460
10/05/03 09:27:43 sreSqfr/
……あ、ほんとだ。何を勘違いしたんだろ、俺。

463:名無しオンライン
10/05/05 20:16:41 CHkA++m7
……金、払っちゃいました。

エル「久々のマイルームはどうですか、マスター?……色々大変だったんですよ。ショップの商品がなくなっても僕の独断で補充が出来ないから……」
女主人「(゜∀゜)」
エル「またその顔ですか……って、様子が違いますね」
女主人「(゜∀゜)……キタ」
エル「……はい?」

女主人「ダブセヴィヴィアンキタ――(゜∀゜)――!!!」

エル「……だからどうしたって言うんですか」
女主人「ずっと、ずっと待ち焦がれてた……!これでヴィヴィアンとお揃いの武器を……!!」

エル「……ああ、マスターはPoからこちらに来たんでしたね」
女主人「あたしがヴィヴィアンを持ってると、ヴィヴィアンが聞くのよ。『あれ、その武器は……』ってね。そしてあたしはこう答えるの。
     『これはね、もう一人の貴女から預かったものなの。いつか、もう一度巡り会えるまで大切にしてたのよ』って。
     今の時代のヴィヴィアン……というか、この世界のヴィヴィアンにはわからないだろうから変な顔をされそうだけど、
     『あたしは、貴女に会えて……貴女にヒト心の大切さを教えることが出来て、とても幸せよ』と言ってあげるの」
エル「……盛り上がっている所ですみませんが」
女主人「……何?」
エル「これ、称号100個集めないと手に入りませんよ?」

  …………マジ? マジデス

男キャラのパシリも順調に育ってます。戦闘値を15に上げて421にしました。
422にしなかったのは……単純にシュトルムがウザ、あ、ヒュマ助さんの422、やめてシュトルムやめて……

464:名無しオンライン
10/05/08 14:15:49 y1F1fkAQ
>>455
「主人の誕生日にケーキやって。ええ子やなぁ。」
「そうですね。・・・なんですかその視線は。」
「うちには作ってくれへんの?」
「こういう合成は苦手なんです。」
「合成て・・・。」


「そういえば、あんたこういう風に他のPMのとこに遊びに行ったりせえへんの?」
「それは私が毎日ルーム待機でPMの友達なんて一人も居ない事を知った上での発言ですか?」
「すいませんでした。」
「まぁいいです。今回の話で友達出来るらしいので。」
「今回の話?え?」
>>443の続きです。中の人が調子に乗って書いてしまったので投下するよう言われています。」
「あぁ・・・感想もろたとき小躍りしとったもんな・・・。」
「では、投下します。」

465:1/7
10/05/08 14:16:54 y1F1fkAQ
朝。スリープモードから目覚めた私は、マイルーム備え付けのベッドから這い出る。
主人の方を見ると、ニューデイズ式の寝具『フトン』に丸まって寝息をたてていた。
本来はPMである私が『フトン』を使い、主人がベッドで寝るべきなのだが、
以前夜中にベッドから転げ落ちて以来、実家から持ってきたという『フトン』を愛用しているのだ。
本人の希望とはいえ、主人のベッドを使うのはいまだに申し訳なく感じてしまう。

ベッドから降り立った私は主人のそばまで行き、普段より少しだけ優しく声をかける。

「ご主人様、朝ですよ。起きてください。」
「ん・・・んにゃ・・・。」

主人が呻く。相変わらず寝起きが悪い。起き上がる気配がないのでもう一度声をかける。

「起きてください、もう朝ですよ。」
「・・あと五分・・・。」
「だめです。」
「じゃあ二時間・・・。」

私は『フトン』をひっぺがした。

「あーっ!」
「朝食の準備をしてきますから、その間に着替えててください。着替えはそこにありますから。」
「むーっ・・・。」

眠そうに目をこする主人を置いて、私は食事の準備をしに向かった。

466:2/7
10/05/08 14:17:19 y1F1fkAQ
食事の準備、と言っても簡単なものだ。というか、そんなに難しいものは私には作れない。
フライパンに油をひいて、卵を落とす。あとは固まるまでかき混ぜるだけ。
それでも最初は焼きすぎてよく炭にしていた。謝る私に主人は

「最初は誰でもそんなもんや。これから上手になったらええねん。」

と笑いながら食べてくれた。あれは嬉しかったな・・・あの後お腹壊してたけど。

焼きあがった卵を皿に乗せ、ケチャップを適当にぶっかける。
同じようにソーセージも焼いてこれも皿へ。
後はご飯をよそえば終わりだが主人がまだ来ていない。

様子を見に寝室へ行くと、主人の寝息が聞こえてきた。二度寝か・・・。
私が戻ってきた事に気付く様子もない。・・・ちょっとお仕置きしてやるか。
私はニューマンの特徴である長い耳に顔を近づけ、ふっ、と息を吹きかけた。

「ひぃっ!!」 ごんっ!

主人は短い悲鳴と共に飛び起き、勢い余って『フトン』の隣にあるベッドの縁に頭をぶつけた。

「おぉおおおぉぉ・・・なにすんねん・・・。」

頭を抱えて悶絶する主人。これはちょっと想定外だ。

「ちゃんと起きないからです。朝食出来ましたよ。着替えは後にして、先に食べちゃってください。」

さすがに目が覚めたようで、主人は渋々立ち上がってテーブルに向かった。

467:3/7
10/05/08 14:17:41 y1F1fkAQ
「いただきます。」
「いただきます。」

主人と一緒に手を合わせて、食事を摂る。私はペロリーメイト等でも構わないのだが主人曰く、

「お腹膨れんと頭働かへんで!」

だそうで、私も主人と同じものを摂る事になっている。

「今日は何しよかなぁ・・・。」
「未完了のクライアントオーダーがありますね。紅の巨獣Bランク以上で完了です。」
「あー、そういえば請けっぱなしでほっとったなそれ。ほな今日はそれ行っとこかな」

食事を終え、身支度を整えた主人をいつもの様に見送る。

「じゃあ、行って来るわ。」
「はい、お気をつけて。」

主人が出て行った後はこれもいつも通り、掃除と洗濯だ。
洗濯物は二人分だし、掃除も日課になっているからそれほど汚れてはいない。
だからといって手を抜くわけじゃないけど。

家事が終わってしまうとやる事がない。ガーディアンズ所属PMのように店番をすることもないし、
ヒトと違って昼寝も必要ない。
だからついついビジフォンの電源を入れてしまうのは仕方ないことなのだ。

468:4/7
10/05/08 14:18:07 y1F1fkAQ
---- クロ さんが入室しました。
クロ:こんちゃー(・ω・)ノ
乙女:こんにちは。
フネ:おいっすーヽ(´▽`)/
ママ:こんにちはー
フネ:待ってたよ~クロちゃん
クロ:ん?なんか待たせるような事あったっけ(・ω・)?
ママ:こないだの話の続きだよーw
クロ:あーw
フネ:もう気になって気になって夜しか眠れなかったよ!
乙女:それ普通です・・
クロ:おーけーおーけー、続きねw


やっぱりああいう話題は盛り上がるな。当事者になると結構大変だけど・・・。

469:5/7
10/05/08 14:18:27 y1F1fkAQ
主人に好きな人が出来たと大騒ぎしてから数日。
主人は毎日ミッションを巡っていたが、件の人とはまだ会えていなかった。
今日こそはと意気込んで出かけては意気消沈して帰ってくる主人を見るのは、正直辛い。
意中の人と会えないのはそれほど辛いことなのだろうか?私には分からない。

とりあえず、この状態はよろしくないな。多少強引にでも気分転換させないと。

朝食の時に提案してみた。

「ご主人様、たまには二人で散歩でもしませんか?」
「散歩?」
「はい。ここ数日ミッションに通いつめていますし、たまには休まないと体を壊してしまいますよ。」
「うーん、でもなぁ・・・。」

まぁ、散歩なんてしてる暇があるなら探しに行きたいんだろう。
あんまりやりたくなかったけど、仕方ない。奥の手だ。

「それに・・・もう随分とご主人様とお出かけしてないですよ。
 ・・・寂しいです。」

半分本当で半分嘘だ。元々ミッション参加要請は少なかったが、先の騒ぎからは一度も呼ばれていない。
べっ、別に寂しくなんてないんだからね!

「あ・・・そっか、そうやな。うん・・・じゃあ、久しぶりにお出かけしよか。」
「はい。」

作戦成功。ちょっと悪い気がしないでもない。
と、急に主人が席を立ち、私に近づいてきた。
何だろうと思っていると抱きしめられた。なななな、なんだいきなり。

「あ、ああああの、ご主人様・・・?」
「ごめんな、ほったらかしにして・・・。」
「・・・いえ。」

・・・私はあなたが幸せならそれでいいんです。

470:6/7
10/05/08 14:18:51 y1F1fkAQ
「ん~、いい天気・・・って言いたいとこやけど。」
「というか、まだクラッド6の中ですからね。」

天気どころか空すらない。

PMの活動範囲は配属されてからの期間、そして教育の進み具合によるそうで、
配属期間から言えばルーキーとベテランの中間くらい、更に普段はほとんどマイルーム待機の私の活動範囲はそれほど広くはない。
それでも一日遊ぶくらいなら十分な範囲だ。
さて、連れ出したはいいがどこへ行ったものか。

「ご主人様、どこか行きたい所とかあります?」
「んー、そうやなぁ。あ、久しぶりに服見に行きたいな。なんか新作入っとるかも」
「はい、ではまずは服ですね。」

クラッド6の中だけでも生活するには十分な程店がある。勿論普通の生活だけではなく、傭兵御用達の武器防具店等も。
服屋だって、一つや二つじゃないのだ。

「どの店から行きましょうか?」
「そやなぁ、せっかくやし端から順番・・・に・・・」

主人の足が止まった。顔を見上げると、正面を見たまま固まっている。
主人の視線を追ってみると、一人のヒューマンがPMと連れ立って歩いていた。

「お知り合いですか?」
「お、おおおおおおおおお」
「落ち着いてください。あの方がどうかしたんですか?」

主人は一度深呼吸すると、しゃがんで私の顔を見た。
そして真剣な表情で、

「あの人やねん。前話した人。」

471:7/7
10/05/08 14:19:14 y1F1fkAQ
確かに社内で会うかもしれないとは思っていたが、まさかこんなタイミングで。
私と主人の憩いの時間が・・・いやそうじゃない。
むしろ私が一緒にいる時でよかったかもしれない。
主人の状態を見るに、これではまともに話も出来ないだろう。
私が・・・しっかりしないと。
それに向こうもPM連れだ。これなら話題も作りやすいはず。

「ご主人様、まずは落ち着いてください。いいですか?」
「う、う、うん。」
「まずは声をかけましょう。そして何とかしてパートナーカードを交換するんです。
 それさえ出来れば後はメールするなりミッションに誘うなり、どうとでもなります。」

正直そんなにうまくいくかわからなかったが、ここで私が弱気になるわけにはいかない。

「わ、わかった。でも、何て声かけたらええか・・・。」
「まずは先日はどうも、ですね。それから適当に世間話して、別れ際にカード交換です。
 大丈夫です、私もフォローします。」
「うん・・・た、頼むな。」
「あと、言葉遣い。気をつけてくださいね。」
「あ・・・うん。」

主人は訛りを恥ずかしいと思っている。そのためよほど親しい友人や親族でもなければ標準語で喋るのだ。
主人は一つ頷くと再度深呼吸し、立ち上がった。

待ってろよそこのヒューマン。必ずパートナーカードをゲットしてやるからな!


つづく

472:名無しオンライン
10/05/08 14:24:30 y1F1fkAQ
「つづく?」
「はい。あまりにも長くなったので分割したそうです。
 文章を短くまとめる能力が欲しいと嘆いておりました。」
「そらあんた文才が・・・ゲフンゲフン」

「というわけで、また続きを投下しに来ると思います。
 良ければお付き合いください。」

473:名無しオンライン
10/05/10 22:12:02 B+bzZm6r
>>458
主   「実はエミリアは○○だったとか、PSUで登場したNPCの面々が登場したりするので
     450ちゃんの言うとおり一度やってみるといいぞ!」
GH450 『リトルウィングを舞台にする話を作る時にも役に立ちますし、
     ストミクリアする事で店に並ぶアイテムが変わったりしますしね。』
主   「その代わり、PMは連れて行けないから、背後には気をつけた方がいい。
     エミリアといちゃいちゃしてたら、何処からともなくフォイエガガガガガ」
GH450 『何かいいましたか?(ニコッ)』
主   「(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」

>>460
今、読んできた。乙です。
Po2のストーリー展開も絡めて来たのはびっくりした。最後の花は例の奴だな。
>狂犬の病院に来た理由説明と実際の食い違い(足の怪我云々)
これは何かの伏線か・・・?って、書きつつもう一回読んだら理解できた。
少し下に書いてあるじゃん理由・・・orz
ともあれ、残りの展開楽しみにしてます。

>>463
GH450 『おかえりなさいませ。称号100個は大変ですが、頑張ってください!』
GH422 『人の事もいいけど、あんたの所のご主人はどうなの?』
GH450 『現在はイベント中心なので、称号獲得は意図的にはやってませんね。
     イベント関係のボスの分が増えてくれるのはありがたい事ですけど。
     今週、称号が増えるそうですし、称号100個が取りやすくなるといいですね。』
GH422 『つーか、いい加減アタシ達に関係する称号増えないのかしら・・・』

>>472
関西弁のご主人ktkr!
このほのぼのな感じ大好きだわw
続き待ってます。

474:名無しオンライン
10/05/11 18:41:46 Vf1PD5Bq
>>473様、ありがとうございます。
 流れを止めてしまったんじゃないかとガクブルしながら
 何度もスレを覗いていた中の人に代わってお礼申し上げます。」
「申し上げますー!」

「ではご主人様、続きを。」
「よっしゃ!投下するでー!」

475:1/6
10/05/11 18:42:36 Vf1PD5Bq
「こ、こんにちは!」

主人が後ろから声をかける。まずい、ちょっと声裏返ってるよ。

主人の声にヒューマンとPMが振り返った。PMは何故か「回れ右」の動作で綺麗に半回転していた。
改めてヒューマンを観察してみる。なるほど、イケメン呼ばわりされるだけあって端正な顔立ちだ。

というかそれよりも・・・でかい。何がって身長が。主人の背が胸のあたりまでしかない。
いや、主人が小さいだけなのか?

「あ、あの、先日は、お世話に、なりました。」

話しかける主人をじっと見つめている。やっぱり覚えてないか・・・。
まぁ、一度ミッションで一緒になっただけの相手を覚えていろというのが無理な話だ。

「えっと、私、先日ミッションでご一緒した・・・」
「覚えている。・・・ミコト、さん、だったな。」

覚えてた。これは驚きだ。いやしかし、まさかとは思うが主人が忘れられない程の何かをしたとかじゃないだろうな。

「あ、お、覚えててくれたんですね!」
「・・・普段、あまり、人と一緒に仕事しないから。」

そういう事か。確かにたまに組んだ相手なら覚えているのもわかる。
加えて今まで会えなかったのも頷ける。ずっと一人でミッションしていたなら見つかるわけがない。

と、早くも話題が尽きたようだ。気まずい雰囲気が漂っている。
主人は目が泳いでいるし、ヒューマンは口を開こうともしない。
連れのPMに至っては最初から直立不動のまま微動だにしていない。

出番だな。私は一歩前へ進み出た。



476:2/6
10/05/11 18:43:10 Vf1PD5Bq
進み出た私にその場の視線が集まる。

「初めまして。私、ミコト様のPMで、GH450のらぶと申します。
 先日は主人がお世話になりました。」

そう言って優雅にお辞儀してみせる。我ながら完璧な動作だ。伊達に毎日ルームで暇してないぜ。
私を見下ろしていた長身のヒューマンは、ゆっくりとしゃがむと

「セシルだ。・・・よろしく。」

と言って手を差し出してきた。
PMに握手する人なんて初めて見た。わざわざしゃがんで目線あわせてくれたし、結構いい人なのかも。

・・・低音ボイスと高身長、更にニコリともしない表情のせいで見た目はめっちゃ怖いけど。

私が差し出された手を握ると、刺すような視線を感じた。主人だ。
でも断るわけにもいかないし仕方ないじゃない・・・。

握手を終えたセシル様は連れのPMにちらりと視線を送った。PMが頷く。
アイコンタクトか、凄いな。主人が私に同じ事をやったら私は間違いなく首を傾げるだろう。

PMは私と同じように一歩前へ出て、

「自分はセシル様のPMでGH410、マイと申します!以後、お見知りおきください!」

と大き目の声で自己紹介した後、何故か敬礼した。
・・・主人が変わり者ならPMも変わり者だ。人のことは言えないけど。

私と主人が呆気にとられていると、セシル様がマイに向かって「休め」とぼそりと言った。
マイは言われたままに『休め』の姿勢で視線を空中に固定し、また固まる。

・・・リトルウィングって軍隊だっけ。それともそういう趣味の人なのか?
そんなことを考えながらマイを見つめていると、私の視線に気付いたのか目が合った。


顔を赤らめて視線を外された。なにこれかわいい



477:3/6
10/05/11 18:43:41 Vf1PD5Bq
なんて言ってる場合じゃない。
私はマイに声をかけた。

「あの、マイさん。もし良ければ、私とお友達になっていただけませんか?」
「は・・・はっ?」

マイが戸惑いの表情を浮かべる。さすがにいきなりすぎたか。
しかしそんな事は気にしていられない。これも主人のためなのだ。

「私、普段マイルームからあまり出ることがなくて、PMの友達っていないんです。」
ネット上の友達はいっぱいいるけどな!
「せっかくこうして知り合えたから、もし良ければ、と思って・・・。
 ・・・だめですか?」
「え、えっと・・・あの・・・。」

困惑したマイは自らの主人を見上げる。するとセシル様は、

「友人をつくるのに・・・私の許可は必要ない。」

と、静かに言った。
そりゃそうだろう、普通。

マイは少し考えるように俯いた後、また顔を赤らめながら、恥ずかしそうに言った。

「じ、自分で良ければ・・・お願いします。」


478:4/6
10/05/11 18:44:08 Vf1PD5Bq
「ありがとう、嬉しいです!」

私は満面の笑みを浮かべ、ついでにマイの両手を取ってぎゅっと握る。
マイの顔がみるみるうちに真っ赤に染まっていく。こりゃ相当の照れ屋だな。
おっと、ここからが本題だ。

「あ、とりあえず、パートナーカード!交換していいですか?
 その方が連絡も取りやすいし。」
「あ・・・はい。そうですね。」

私達PMもパートナーカードは持っている。本来は主人との連絡用だが、他人との交換が禁じられているわけじゃない。

「・・・はい、交換完了です。帰ったら早速メールしますね!」
「は・・・はい。」

私は主人にちらりと視線を送る。
・・・ミッション等で他のメンバーがカードを交換していたら、「じゃあ私も~」と言い出しやすい。
ましてやそれが自分のPM同士なら。

私の意を察したらしい主人は頷くと、意中の人に向き直った。

「あ、あ、あの、セシルさん。良かったら私達も、パートナーカード、交換しませんか?」

遂に言った。さすがに断られる事はないと思いたい・・・。

「ああ・・・構わないよ。」

あっさりと承諾される。ああ、良かった・・・。

その後、主人が焦って交換手順を間違えまくるが何とか交換完了。
さすがに散歩続行というわけにもいかず、二人と別れた私達はマイルームへと戻った。



479:5/6
10/05/11 18:44:46 Vf1PD5Bq
フネ:・・・クロちゃん、頑張ったねぇ。
クロ:まぁねぇ。主人のためだしねw
ママ:あの、クロさん。
クロ:ほい?
ママ:どのへんが禁断なんですか!?
フネ:そこ拘るんだ(笑)
クロ:んー、そんなに大したことじゃないんだけどねw
クロ:相手の人、女の人だったんだよ。
フネ:は?
ママ:え?
フネ:ちょ、クロちゃんのご主人様って女の人だったよね?
クロ:うん。だから同性だね。
フネ:えええええ
ママ:電波さんじゃなくて変態さんだったんですね・・・。
乙女:すみません。私、ちょっとおちますね。
フネ:あ、お疲れ様~
クロ:おつかれ~(・ω・)ノシ
ママ:お疲れ様です~
---- 乙女 さんが退室しました。



480:6/6
10/05/11 18:45:16 Vf1PD5Bq
ビジフォンの電源を切った彼女は、ため息をつく。

「状況が同じだったからまさかとは思いましたけど・・・
 相手が女性という事は、間違いないですよね・・・。」

彼女は自分のパートナーカードを見つめる。
そこに登録されているのは自分の主人と、一人のPMの名前。

「自分も、協力した方が良いのでしょうか・・・。」

がらんとしたルームで、彼女・・・GH410、マイは呟いた。


おわり



481:名無しオンライン
10/05/11 18:53:20 Vf1PD5Bq
「ご主人様、今回の話見てて思ったんですが。」
「うん?」
「ご主人様って訛ってないと誰だかわからな「しゃらぁぁぁぁっぷ!!」スパーン
「いったぁ・・・どこから出したんですかそのハリセン。」
「ええねん!次はちゃんと関西弁にするから!」


「というわけで、またガクブルしながらスレを覗きにくる作業に戻ります。
 それでは、失礼致します。」

482:『とあるPM(と主人)の会話風景』/1
10/05/15 13:02:00 zEHn3ecv
>>481
百合ですか?百合ですね。どこぞのもう一人の神様を思い出したのは気のせいとして。
これからの恋路に期待してますよー。


どうも、お久しぶりです。エルヴィアです。……マスターは現在ミッション中につき、ボクが代わりに話をします。

あの後ですが、二度目の称号開放で何とか手の届く範囲になったらしく、ボクとルミアさんが延々と死んだり生き返ったりを繰り返したり、
マスターの死に姿を何度も見続けたり、おみくじを引いたら小星霊で、マスターが支天閣の巫女さんにいちゃもんを付けたり、
URLリンク(www.nicovideo.jp)←こんな曲を口ずさみながらゾアル・ゴウグやディー・ロレイをボコボコにしたり……
そして、ようやくヴィヴィアンを手に入れて舞い上がったマスターは、そそくさとイノセント・ガールを受諾しに出掛けました。

「……そういうわけで、いろいろと大変でした」
「そっか、そりゃキツかったなぁ」
パルム西のカフェ。そこでボクはとあるニューマンの男性と話しています。……マスターの知り合いで、訓練校時代の同期だそうです。
「しかし、あいつのヴィヴィアン好きにも困ったもんだな……。PMほったらかして通い詰めるなんてな」
「マスターの言では、ヴィヴィアンさんとは特別な繋がりがあるそうです。前世でなんたらとか言ってましたが」
「そりゃ野郎の言う事じゃないか?『俺たちは、前世でもこうして戦っていた気がする』とか」
呆れた表情で言うニューマンさんに、『そこについては言わないであげてください』と苦笑で返した後に。
「それにしても、またその格好ですか……」
と、ニューマンさんの服装を見てつぶやいてしまいました。……戦闘中の彼はカッコよくて、ボクも憧れていましたが……
「何を言う。これは紳士の正装だぞ」
ニューマンさんは胸を張ってボクの呟きに答えました。……黒のヴィラガスコートとビキニパンツが正装の紳士なんてどこにいるんですか。
「……本当に、マスターは何でこんな人と縁が続いてるんだろう……」
たまに普通の服を着るときもありますが、この格好が普段着らしくいつもこの格好で外をうろついているようです。
「うーん、切れない縁があった、としか言いようが無いデスネ」
と、ニューマンさんの隣でコルトバジュースを飲んでいた彼のPMの421さんが答えてくれました。時々片言になるのは癖らしいです。
「ご主人の話を聞いた限りでは、エルちゃんのご主人がうちのご主人を罵ったのがそもそもの始まりらしいデス」
「……いやあ、あの冷徹な眼は今でもゾクゾクするなぁ」
……な、なるほど。いらなそうな知識をありがとうございます……。

483:『とあるPM(と主人)の会話風景』/2
10/05/15 13:03:20 zEHn3ecv
そう言エバ、と、421さんがボクを見ました。
「エルちゃん、465になってたんデスネ。最初に見た時、何処の誰かと思いマシタよ」
……そうなんです。マスターは何を考えたのか、ボクを465に変えてしまったんです。『勢いでやった。反省はしていない』とほざくマスターを何度殴り殺してやろうと思ったか。
「……水着で街中を歩くなんて、変態にも程があるな」
「あなたに言われたくありません!」
思わず声を荒げてしまいましたが、しかしニューマンさんは何処吹く風。
「……しかし、水着だけで恥じらいながら街を歩くおにゃのこもいいな」
……こんな調子です。……正直、PMの権利を盾にしてこの人を殴り殺してしまいたいです。
「……そういえば、マスターへの突っ込みも随分やりやすくなりましたよ」
「どうしてデスカ?」
「メイロドウってあるじゃないですか。アレ、形がニューデイズのナギナタみたいで振り回しやすいんですよ」
ハラロドウとかも殴りやすい形状ですよね、と言うボクに対して、421さんは『あー、ウン、私は杖を持ったことがないからわかりまセンが』と目を逸らしながら答えました。
「……メイロドウといえば。あるPMがこれを主人に刺す事もあるそうですね」
そんな事件が昔あったような……と、ふと考えていると……
「よし。ならば俺にも挿してくれ!」
と、突然ニューマンさんが立ち上がり、ボクにお尻を向けてきました。
「……挿しませんよこの変態!」
ついに、ボクも怒りが爆発してしまいました。全力でニューマンさんのお尻を殴ろうとして……狙いが逸れて、男の急所に見事に当たってしまいました。

その日から数日間、ホルテス・シティ中に響く謎の野太い嬌声が噂になったそうです……

484:『とあるPM(と主人)の会話風景』/あとがき
10/05/15 13:07:02 zEHn3ecv
465の水着、スカート付きかよ……orz

485:名無しオンライン
10/05/23 18:59:08 7yjDwLu0
はぁ…はぁ…やっと書けた…
とりあえず今日は前編投下します。
「モギモギ…微妙な切り方」なんて言わないでね!

486:ボクはちゃんと覚えてる 1/6
10/05/23 18:59:48 7yjDwLu0
「…以上で説明は終わり。質問があったらどんどん頂戴…って訳にもいかないの。
 現時点では『何も分からない』から。
 あと、状況の記録の為に、PMも必ず連れて行って。分かったわね?」

「まったく…そんな得体の知れない任務に行けってか…」
「ミイラ取りがミイラになったりしねぇだろうな」

説明会に参加した同僚は皆口を揃えて愚痴を言っている。社長に聞こえない様に、だが。

「ジョニーじゃないか。久しぶりだな」

振り向くとそこには、長身の青いキャスト。以前会ったラリーって人だ。

「ラリーさん…ですか。貴方も参加して居たんですね」
「人手不足となっては、どうこう言う暇なぞ無いからな」

「それに、行方不明者のPM…未だに部屋に取り残されたままだ。一刻も早く主人を探しださねばならん」
「…貴方はずいぶんとPMを気遣いますね?」
「さぁ、何でだろうな。案外私も、ただのロリコンかもしれんぞ?」
「はは…ご冗談を…」

何だこの人…

「いかん、今日はここで失礼するよ。私のPMに呼ばれているものでな」

487:ボクはちゃんと覚えてる 2/6
10/05/23 19:00:13 7yjDwLu0
最近リトルウィング社員が行方不明になる事件が続出している。
仕事先でそのまま音信不通になっているのだ。それも一人や二人でのミッションだけでなく、
パーティー全員が同時に消息を絶つ事もある。

「そんな不安そうな顔をするな、アッシュ。俺はそんなヤワじゃないぞ」

そう言って、440特有の帽子を被せてやる。

「ほれ、さっさと行くぞ。シールドラインの防寒機能はチェックしたか?」



グラニグス雪山。惑星モトゥブでも1、2を争う酷寒地帯。

「これはかなり寒いな…もっと着込んでくるべきだったか…アッシュ、お前は?」
「ボクは大丈夫。でも吹雪になる前に切り上げたいね」
「すぐに終わるといいがな。行方不明者の特に多い地域だ、心して行くぞ」

今回のミッションはPMとのペアで、それぞれ分散しての捜索となる。
二人だけじゃトラブルの対処は難しいが、人員不足の中、捜索地域を広げる為の苦肉の策だろう。

雪山で行方不明、と言うのは只の遭難と思えるだろう。
だがそういう時は救難信号が発信される筈だし、常に個人の装備がモニタリングされているので、
異常がある場合は自動的に本社に連絡が届く(厳密には検出されると言う方が適切か)様になっている。

「だからこそ、だな…」

488:ボクはちゃんと覚えてる 3/6
10/05/23 19:00:40 7yjDwLu0
今回の事件の異常性はそこにある。救難信号はおろか電子機器の故障も検出されていない。
システムのバグという事も考えられたが、それもすぐに撤回された。

忽然と姿を消す・・・ゾッとしない話だな。

「ご主人、洞窟がある」
「ここに入ってみよう。中は広そうだな」

──

中は原生生物が少し居るだけで、人が居そうな様子は無かった。
ご主人はベースと連絡を取ってる。

「…こっちには誰も居ない。本当にここで不明者が出たのか?
 それにかなり寒い。凍死しててもおかしくないんじゃないか」
≪ステータスを見る限りでは生存している。もっとよく探してみろ。生き埋めにでもなってるかもしれん≫
「まったく、簡単に言ってくれるな。そっちはさぞ暖房が効いてるんだろうな?」
≪そう愚痴るな。帰ってきたら酒を奢ってやる≫
「それは楽しみだね」

そう言って通信を切った。
ご主人はうんざりな表情だ。

「ったく、デスクワークの連中は気楽だな」
「まだ帰れそうにないね」
「そうだな…移動し…」

489:ボクはちゃんと覚えてる 4/6
10/05/23 19:01:15 7yjDwLu0
ご主人はそう言いかけると、突然武器を取り落とした。

「あ…頭が…!」
「ご主人! 大丈夫!?」
「ぐうっ…割れそうだ…!」
「は、早く帰らなきゃ!」

まずベースと連絡を取らないと!

「HQ、ご主人の様子がおかしいんだ! 帰還許可を…」


通信機からは雑音が聞こえるだけで、返答は無かった。

「どうした…アッシュ?」
「ジャミングされてる…通信できない」
「誰かが…居る…?」

これはボクでもわかる。明らかに悪意を持った敵だ。しかも…人間の。
ボクは今まで原生生物としか戦ったことないけど…

ボクがご主人を守らなきゃ。

「周囲に警戒しろ…アンブッシュされてる…かも…」
「とりあえず、外に出るよ」
「駄目だ…音が聞こえるか…? もう…ぐっ…吹雪に…」

490:ボクはちゃんと覚えてる 5/6
10/05/23 19:01:47 7yjDwLu0
「ここでやり過ごすしかないか…」

何とかご主人を引っ張って、壁にもたれ掛けさせた。

「どう…? ちょっと楽になった?」
「ああ、ありがとう…アッシュ…」

今の所、襲われる心配はなさそう。でも通信妨害は続いていて、連絡は取れそうにない。

「何者かに攻撃を受けてる、か…」
「まさか…イルミナス?」
「ありえん…イルミナスは壊滅したんだぞ」
「じゃあ誰が?」
「分からん」

でもご主人の頭痛も治まって来たみたいだ…何とかなるかな…?

「ねえ、ご主人…」
「シッ…アッシュ、聞こえるか?」

ご主人の顔はいつになく緊張している。

「アイツらだ…」

「『アイツら』?」

491:ボクはちゃんと覚えてる 6/6
10/05/23 19:02:18 7yjDwLu0
「3年前に完全に封印された筈だ…そんなバカな!?」

こんなにうろたえるご主人は見た事がない…
もしかして…

「…もしかして、SEED…?」

「すぐ側まで迫ってる…行くぞ」
「う、うん…ご主人、頭痛は…?」
「大丈夫だ」

すこし進んだ角で、ご主人が息を潜める。

「いいか、3カウントで飛び出すぞ」
「わかった」

「1…」

SEEDなんて・・・ボクはうまくやれるかな・・・

「2…」

来る・・・

「…3!」


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