10/03/22 03:54:02 SLRIDC8I
「ふねが出るぞー!」「せんどう!しっかりしろー!」「だいじょうぶ。
せんどうならなんとかしてくれる…」「その仙道ちがうですよー」
そうして私達は船の上。私に巻かれたロープの先には馬鹿でっか
い釣竿。もう釣る気満々ですね。もう流れに任せて後は何か奇跡が
起きるのを待つしか無いのでしょうか…。ってそもそもコレ、イカダだ
と思いますけどね。
「…」
あ、また嫌な沈黙。今度は先ほどと違って一人では無く、数十人の
パートナーマシナリーさん達にギョロリと睨まれる物ですから、居心
地の悪さが数十倍です。
「イカダがでるぞー!」
そう言い直すと、イカダが進みだします。もう一つツッコミを入れると
すると、ウチュウジン喋りは止めたんでしょうかね?
「あれやってると手が使えないからねぇ…」
声がするほうを見ると、GH450さんの姿。ずいぶん慣れ慣れしい気
がしますが、どこかでお会いしたのでしょうか?
「忘れてるって顔してるねぇ。全く酷いもんだ。私の事忘れたのかい?」
そう言いながらGH450さんは苦笑いをします。
「っと言ってもまぁ仕方ないか。私達の個体を識別するのは人には難し
いだろうからね」
ああ、この喋り方で思い出しました。以前ドラに行った時に会ったGH
450さんですね。これぞきっと地の恵み。天の助け。助けて!
「無理」
即答でした。がっくし。
「この大きなムーブメントを止めるのは流石に無理さね。大人しく餌に
なってディー・ロレイに喰われない事を祈るしか無いねぇ」