【PSU】新ジャンル「パシリ」十九体目ver2.0at OGAME3
【PSU】新ジャンル「パシリ」十九体目ver2.0 - 暇つぶし2ch2:名無しオンライン
09/10/11 16:00:47 2spGGXAK
3 名前: タメ口 1/1 [sage] 投稿日: 2009/09/25(金) 23:57:09 ID:pEzWIu6y
タメ口 1/1


「ん?食べる?」

俺の視線に気づいてディラガンスレイックの切れ端をブンとこちらへ寄こすGH413。
緑色のフォトンが軌跡を描く。

「あぶねっ!いや俺食えないし。」
「変なの。同じキャストなのに。」
「いやいやいや。お前はパートナーマシナリーだから食えるの。」
「差別発言~。減点いち。」
「またかよ。今何点なの俺?」
「マイナス1277点。」
「怖っ!俺の知らない減点が1270点以上あんだけど!!」
「ふっふ~。乙女心は敏感なのよ?」

エクストラランゲージ-TX410、通称『タメ口ユニット』を装着してから
俺の生活は変わった。
それまで「道具」と「使い手」だった関係が、一応の前置きはつくものの
「同僚」として見られるレベルにまでパートナーマシナリーのコミュニケーション
能力が大幅に向上したのだ。
中にはハードコーディングされた反応もあるのだろうが、普段の会話からそれらは
殆ど読み取れない。仮に読み取ったとしてもすかさずフォローを入れてくるので
多少抜けたキャスト程度の印象しか受けない。

「で?今日もミッションはパス?」
「俺は今充電期間中なんだ…」
「前時代のバッテリーじゃあるまいし、充電に何日かかってるの。」

視線を左上に向け、手のひらを天井へ向けてわざとらしく肩をすくめる413。
エクストラモーション-AM410の調子も絶好調だ。

「あっ、美味しい。」
「!! 今度は何食った!?お前勝手にナノトランサーから武器を」
「み、ミクミコセット…」
「嘘つけ!もっといいもの食べた時の反応だったぞ!あーもう…
 …っこいつ!また貴重なオルハセンバを!!」
「食べる?」
「食べねーよっ!!!」

このユニットだけは失敗だった。
エクストラグロウ-410。
パートナーマシナリーが一日に食べられるアイテム数を100→300まで増やす食欲増進ユニットである。
4 名前: 名無しオンライン [sage] 投稿日: 2009/09/25(金) 23:58:30 ID:pEzWIu6y
新スレ支援~
単発で投稿の敷居を下げておきました!
5 名前: 名無しオンライン [sage] 投稿日: 2009/09/26(土) 00:43:57 ID:7x3eyyWK
>>1
「でかしたぞ1! 褒美に俺のパシリをファックしていいぞ!」
「ざけんな!」
6 名前: 名無しオンライン [sage] 投稿日: 2009/09/26(土) 01:30:43 ID:m7J0jJ0F
「ワルパシリとにゃんにゃん出来ると聞いて来ました!」
「とりあえず黙ってください(ゴスっ)」

3:名無しオンライン
09/10/11 16:02:16 2spGGXAK
7 名前: 1 [sage] 投稿日: 2009/09/26(土) 10:15:49 ID:OyNVXnUK
今更ミスに気がついたorz
スレタイの【PSU】が全角だった。
まだ先だけど、次スレ立てる方、半角に修正お願いします。
>>4
支援乙!
>エクストラグロウ‐410
食費代パネェッス!
だが、人型になるまでは欲しいな。
>>6
じゃあ、ワルキャス氏は私がいただきますね。
8 名前: 名無しオンライン [sage パパと412] 投稿日: 2009/09/26(土) 10:36:31 ID:TNoMNs8h
>>1
凹むほど気にすんな、13体目からずっとそうなんだから。
次には誰かが直してくれるさ。
ちなみに、最初に全角にした犯人は、13体目スレを立てた俺だったりするorz

>>4
そこまで食われたら、倉庫が空になるっ。
……エクストラグロウの副効果で『太る』が付いたら、とか考えちまった。
ネタが浮かんだのに、時間がぁ~
9 名前: 名無しオンライン [sage] 投稿日: 2009/09/27(日) 18:06:02 ID:WTD0rTBY
クロ「オレっちもPSPo2で参加するニャ。パシリたんとウハウハするのニャ」
10 名前: 名無しオンライン [sage] 投稿日: 2009/09/29(火) 00:56:57 ID:BvldgmEQ
>>9
「猫だけにパシリとニャンニャンするってか。」
『寒過ぎです。ご主人』
「(´・ω・`)」

11 名前: 名無しオンライン [sage] 投稿日: 2009/10/01(木) 00:11:18 ID:bINuBZiQ
420「グラールのねこみみあいどるの座は渡さないぽこー!!」
12 名前: 名無しオンライン [sage] 投稿日: 2009/10/03(土) 00:41:18 ID:hChv8DU4
カバ「ネコミミ娘はだまってろフガ。グラールのアイドルの座は絶対譲らないフガ。」

4:1
09/10/11 16:03:41 2spGGXAK
凶悪にスレ建て直し 各位 ごめん

5:名無しオンライン
09/10/11 20:59:23 E4SXP1T9
>>1乙」
『今度は落ちないように何か書かないといけませんね。』
「ネタがあればな~。まあ、ぼちぼち考えるよ。」



6:名無しオンライン
09/10/11 21:25:18 sKF3rbZg
沼男「スレ落ちちゃったのか…」
431「確実に似合ってませんねそのオッソリアスーツ470」
沼男「む、可愛くないか?」
431「可愛くありません」
沼男「ポルティは可愛いのに?」
431「はい」
沼男「お前の判断基準って対象の大きさだろ」
431「はい」
沼男「じゃ俺も小さくなったら可愛いって言ってくれる?」
431「言いますけど倒します」
沼男「あ、そこセットなんだ」
431「はい」
沼男「俺はお前の事が可愛いと思うけど、お前を倒したりしないよ?」
431「そうですね」
沼男「むしろ抱きしめるよ?」
431「それ以上近づいたら倒します」
沼男「いいツンデレだなぁ」
431「そうですね」
沼男「この可愛くなさが可愛いなぁ」

7:名無しオンライン
09/10/12 08:58:14 Elg4q32K
うわぁ…きもっ

8:異聞~終局の、ある可能性 7
09/10/12 22:40:53 dyyjw/SS
………
少しは思い出したはずなのですが。
…裁判所に行ったのはなんででしたっけ?わたくしはそこで主が何か恐ろしいことをしたということだけを覚えていて…それは何でしたっけ?
そもそもわたくしはなんでそんなことを思い出そうとしたんでしたっけ?
「すべての恐怖は無知から生まれる。それを克服したいのなら、知恵をつけなさい。そのための勉強よ」
はーい…
わたくしは、考えても答えのでない課題を映し出した画面に目を戻しました。
『戦争はなぜ起こるのか』
これは長くかかりそうです…


いつの間にか使えなかったはずの武器が使えるようになっていた。
制限のかかっていたはずの領域に手が出せるようになった。
会ったはずのない人に協力したことがあった。
そういうことを経験したことはないかしら?
していても、覚えていないかもしれないわね。
宇宙は回る。
宇宙は変わる。
変転し、流転し、新たなる宇宙となる。
誰もそれには気づかない。幻視の巫女でも気づけない。

-END-

-----------------------------
前スレをぎりぎりうめられそうだと思って投下してたら埋まっちゃったので最後をこっちに。

スレ立て乙です。

9:名無しオンライン
09/10/12 22:44:56 dyyjw/SS
前スレが終わったところで

447 :名無しオンライン:2009/10/12(月) 17:34:26 ID:9w0ikAZg
失礼、U14~16だ
取り敢えず暫定として
10月17or18日U14~16で22時からって感じかね

というところから、またどうぞー

10:名無しオンライン
09/10/13 00:03:01 D2dEMtK6
>>8
前スレ埋め乙です。
主、強えええぇぇ。何者なんだ?本気になったら凄すぎる!
あ、でも裁判云々とか、この事実事態がなかった事になってるのか。

>いつの間にか使えなかったはずの武器が使えるようになっていた。
>制限のかかっていたはずの領域に手が出せるようになった。
>会ったはずのない人に協力したことがあった。
>そういうことを経験したことはないかしら?
>していても、覚えていないかもしれないわね。
>宇宙は回る。
>宇宙は変わる。
>変転し、流転し、新たなる宇宙となる。
>誰もそれには気づかない。幻視の巫女でも気づけない。

普段と何ら変わりなく生活しているけど、
実は世界を救っていた!(本人は当然、他の誰も記憶にない。)とか
実はパレレルワールドが存在してとかetc。
難しい話だけど、その分、こういった物語の醍醐味とも言える部分ですな。

チャレンジモードの続き、楽しみにしてます!
(チャレンジモードが完結した時には主の正体が分かるのかな?
 なに分、ファンタシースターシリーズはPSO以降しか知らないので・・・)


11:名無しオンライン
09/10/13 22:55:51 NZ1wi2LX
>>9
前スレ埋め乙&底知れない主SUGEEEEE!!

さて、俺は前スレの447なんだけども
他に意見が無ければ以下の要綱でやってみようと思う

日時:10月17日22時
場所:U15オアシス
備考:シャトル便を用意する予定
    「集会」ってほど確固としたものではなくこのスレの住人と顔合わせなんかをしたい人向け
    人が来なかったら早漏乙とでも…

12:名無しオンライン
09/10/15 19:59:47 cLhVTgiZ
保守ついでに。

>>11
了解ッス!俺は多分参加できると思う。

GH450 『楽しみですね!ご主人。』
主   「残念だが、お前は多分留守番だ。」
GH450 『ええ!!!』
主   「パーティ組むにしても、システム的にリーダーのPMしか参加出来ないし、
     そもそもクエやるかも分からないしな。」
GH450 『そんなぁ・・・』

システム的にPC3名+そのPM3名というパーティが組めるなら、
~~~PM達だけでクエクリア! ご主人達はみてるだけ~~~
とか出来たのにな。
(流石にリーダーのPMのみでやっても面白くない。)
では、現地で会いましょう ノシ

13:名無しオンライン
09/10/15 20:43:06 U+d9VLWX
>>11
女主人「どうしよう……」
エル「あれ、行かないんですか?」
女主人「うん、まあ、色々とね。もしかしたら顔を出すかもしれないけど……」
キャス姉「私が行きましょうか?」
430「ぜひとも皆さんに会いたいと、私のマスターが」
エル「……キャス姉さんに代理を頼めばいいじゃないですか」
女主人「デスヨネー」

と、いう訳で。もし全身ギムナエルの黒キャス子がうろついてたら声をかけてあげて下さい。
後、キャス子がいなくても、時間にオアシス近くで『早漏乙』と発言したキャラがいたら、『キャベツ姫に言われたくない』と返してやってください。
わりと喜びます。

14:名無しオンライン
09/10/15 22:06:01 rrWy7Cek
>>8
主強いなぁ…凶悪なほど強いなぁ!
そのネタ拾わせてもらいますねー。

だが絶賛遅筆中!

「というわけで、俺も集会参加させてもらうぜー」
「………」

ワルキャスが話す横でバーカウンターにて酒を飲む寡黙なビス男。
自分用のハッピージュースを空けながら質問するワルパシリ。

「なあ…こいつダレ?」
「ダレとは何ぞや! このツンエロ担当!」
「どぅわっ! 脅かすなっ! えー…ニャンポコ?」

飛び出すように出てきたGH420。

「クールなご主人様に変わって私が(ry」
「詳しくは次回に続く~…」
「………」
「「持ち越しかよっ!!」」

PSPo2で何気に派生PMも選択可能とか、新PMとかうらやましい限りじゃのー。
こっちも負けてられんぜ!

15:名無しオンライン
09/10/17 12:34:33 OtXe4PSd
ロックワークス株式会社へ投資した方へ

以下の内容は誠に不本意ながらロックワークス株式会社の信用を著しく傷つける可能性があります。
しかしながら、事前に同社にこの内容を通知しており、弁明や事情説明、差し止めの依頼等が来ておりま
せんので、暗黙の了解を得たものとして配信いたします。
******************************************************

 昨年1月、当社のコンサルティング先であるロックワークス株式会社が一般より株式公募いたしました。
 株式公募にあたり本メールニュースでもこの会社を高く評価し、多くの方にご賛同をいただき、5000万
円を超える資金が同社に振り込まれました。
 しかし、真に遺憾ながら同社は昨年5/18に当年度の決算を公表することなく僅か半年余りで、会社の廃
業を突然表明しました。
 当社がご縁で出資した方々には多大なるご迷惑をおかけする結果となり深くお詫び申し上げます。
 現在当方では「ロックワークス 被害者の会」を開き、刑事告発や民事訴訟を含めた今後の対応の検討
を開始しました。
 当社にて把握している投資家の方々には直接郵送にて連絡をしておりますが、ロックワークスの株主で
この件で郵便が届いていない方がいましたら、このメールの返信でお知らせ戴きたく、臨時でメールニュ
ースを送信した次第です。
 ロックワークス株式会社の代表取締役岡村隆氏には再三にわたり、事情説明をいただけるよう面談を求
めてまいりました。直接、あるいは知人を通して誠意ある対応を求めましたが、面談の機会を得ることは
未だできておりません。
 当社といたしましては、このメールニュースの読者を始めとし、関係各位に同社への出資を強く推薦し
ましたので、その皆様方に事情を説明する義務があると考えております。しかし、事情がわからないので
その義務を果たす事も適いません。
 そこで、皆様方にはこれまでの経緯をお知らせすることで、一定の説明義務を果たす事が出来るだろう
と考え、このメールニュースを配信します。さらに以下に今後の対応についての方向性を示す事でご理解
を得たいと考えた次第です。
 今後の当社の対応といたしまして以下の二点で考えております。
(1)実際に出資をなさった株主の方の保護
(2)未公開株投資家及び後進のベンチャー経営者のための指針
 具体的には『ロックワークス 被害者の会』を開催し、株主相互の情報交換と意思確認を行います。
・特別背任罪での刑事告訴・刑事告発の検討
・民事訴訟による出資金の返済請求(株の買い戻し)の検討
 『ロックワークス 被害者の会』の開催日程は、別途お知らせします。
 ※場所と時間、内容を株主の方にお知らせしますので、このメールの返信にてご連絡ください。
 なお、株主の方でご欠席の方には別途、こちらで用意した書面にて意思確認をさせて戴きますので、お
申し付けください。
 なお、本件は法的 拘束力は一切ございません。参加は任意です。
また、投資以外で同社から被害を受けた方につきましても、20件ほど「被害者の会」との連携についてお
話し合いをさせていただいています。別件で被害を受けた方がいらっしゃればお声掛けください。
以上

16:名無しオンライン
09/10/17 21:38:06 KVrjMuQL
リアル用事が長引いて間に合いそうにないな。
帰ってくるまで続いてたらいいんだが。

17:名無しオンライン
09/10/17 21:38:39 1eyVyc3m
こちら早漏野郎、シャトル便設置しました

18:名無しオンライン
09/10/17 21:45:54 R7eu5Bt8
こそこそ と ぷくぷく 到着

19:名無しオンライン
09/10/18 04:22:45 ClYHf8iR
オアシスに4名撃沈……

20:名無しオンライン
09/10/18 05:09:07 j7XkvEsj
実質3名ですがんw
こちら早漏野郎です
今回はかなり独断専行気味の催しでしたが来て頂けた皆様に感謝です
間に合わなかったと言う人は…6時くらいまでは自分が待機してるかと

兎にも角にもお疲れ様でしたー!

21:名無しオンライン
09/10/18 11:32:19 pzE7j7tA
GH450 『皆様、昨日はご主人がお世話になりました。』
主   「すごく楽しい時間を過ごさせてもらったぜ!企画してくれた>>11サンクス!」
GH450 『私も参加したかったです。』
主   「恨むなら、ロビーでPMの姿が表示されないシステムを恨んでくれ。」
GH450 『むぅ・・・』
主   「皆さん、実に気さくでいい人達ばかりだった。時間を忘れて話こんでいたな。」
GH450 『帰ってこられたのが4時頃でしたからね。待ってるこちらの事も考えて、ちゃんと連絡くらい入れてください!』
主   「すんません。」
GH450 『ところで、どんな話をされたのです?』
主   「とりとめの無い雑談から、各キャラの性格を絡めたネタトークetcetc・・・本当にいろいろだな。
     そうそう、話した中に、今後書いていきたい事、キャラの裏設定など、ここだけの暴露話があったんだが、
     他の書き手の皆さんは各自のストーリー設定&キャラ設定を実にしっかり構築していたな。
     あれは見習わないといけないと思った。」
GH450 『ご主人のお話は勢いだけで書かれてますからね。』
主   「これからの俺の課題だな。しっかりと考えて書いていくぜ!書くネタがあればの話だが・・・」
GH450 『作ってください!!!』


主   「パトカ交換忘れた・・・orz」
GH450 『何やってるんですか!』
主   「いや、話の流れ的に言い出しにくくてな。」
GH450 『妙な所でヘタレなんですから。』
主   「まあ、皆さん、野良で周ったりしてるみたいだから、何処かの野良パーティで出会ったり、
     またパシリスレの住民達で集まる機会もあるだろう。諸事情で参加出来なかった方々もいるだろうし。
     パトカ交換はまたの機会に頑張るよ。」
GH450 『皆様、もしご主人からカード交換の申し出を受けた時は笑顔で了承して上げてあげてください。 (*_ _)ペコリ』
主   「不束者ですが、よろしくお願いします。 m(_ _"m)ペコリ」


 
 

22:名無しオンライン
09/10/18 21:51:08 Rn9LZwaD
お疲れー。
気が付いたら意識が吹っ飛んでたぜ!

>パトカ交換
あっ!
完璧に忘れてた俺。

まあ次に逢った時にでもよろしくということで!

23:2007/09/27という日(1)
09/10/19 19:27:28 IckaAqdp
その日は今日と同じよく晴れた穏やかな日でした。
私たちは家族でここクゴ温泉に湯治に来ていました。 本当に穏やかな日の・・・・筈でした。


「姉さん? 確か姉さんって水が苦手だったんじゃ???」
人を恐水病患者の如く言い放つこの失礼なPMは私の妹で・・・。

「こいつが風呂嫌いを治したいって言うんで改造してやった。
 まずは浮力の原因だった機体のデットスペースに水密処理を施してだな
 そこをバラストタンクに見立てて注水し、比重を上げて水に浮かない様にしてやった。
 更にだ、フォトンリアクターの排熱を利用した水流ジェット推進で水中バイク程度の
 水中機動が可能になり、更に更にだ、陸上でもバラスト水をリアクターの冷却に
 使う事でリアクターの出力が70%上昇した。
 なぁに、水密処理の他はバラスト制御用の圧縮エアタンクを内蔵したのと
 両手両足に水流ジェットの放水スリットと脇腹に給水スリットを追加したぐらいだ。
 元々のシステムの負担になるような改造じゃない・・・・・・・・」
この説教臭いオヤヂがパルムのローゼノムに店を構えるジャンク屋の店長で・・・・。

「まぁまぁ、お風呂嫌いが治ってよかったですねぇ。」
このちょっとズレている女性が私の母親で・・・・・・。

「ねぇ、カニは? カニは何処?」 「いや、温泉にカニは居ないから」
えーっと、向こうで石を裏返しているのが私の娘のGH420で、娘の相手をしているのが
妹の婚約者の鼈甲(べっこう)さん。

「・・・・・でだ、バラスト水を抱えたままだと重量過多で空間機動が出来なくなる
 つまり、バラスト水の排出が必要になるんだが・・・・・・」
このオヤヂまだしゃべり続けているのか。

「問題無い、陸上でのバラスト排水には人間用の施設が使える。つまり、トイレをだな・・」

!!!えっ? 気だるそうに店長の話を聞き流していた妹がいきなりにじり寄り、
ぱんつを引き伸ばしながらマジマジと私自身を眺めると。
「たっ確かに、私達PMには付いている筈の無いお豆が・・・・」
コラ、バカ妹、そんな事で興奮するなぁ!!

「さぁ、ぽこちゃんそろそろ上がりましょうか。」 「えぇーっ カニさんは?」

そう、その日はいつもの様に穏やかなまま終わる筈でした。

24:2007/09/27という日(2)
09/10/19 19:28:36 IckaAqdp
ビー!! ビー!! ビー!! 緊急事態を告げるアラームがクゴ温泉の静寂を破りました。

「姉さん、コロニーが落ちました。ガーディアンズ全員に非常召集がかかっています。
 王子、予備役ガーディアンズにも招集がかかっています。」
「わかった。状況は?」
「不明です。ガーディアンズコロニーが崩落して、ローゼノム・シティが壊滅状態としか。」

・・・・・ローゼノムが壊滅???  何????

「とにかくだ。そのウルサイ警告音を何とかしてくれ。 それから婿殿リューカーを頼む。」
妹のGH450と娘のGH420からのアラーム音が消え再びクゴ温泉は静寂を取り戻し、
「転送装置は無事ですか?」
「わからん、わからんがリューカーが使えるのならまだ救いはある。」

ラグオル移民の王子こと鼈甲さんは、リューカーと言う個人用転送装置が使えます。
鼈甲さんは温泉の岩場に転送ゲートを開くと店長と一緒にその中へ入って行きました。

・・・・で、そこの男二人。 服ぐらい着て行け! 海パンで街中歩くのは犯罪だぞ!!

「では、私達も行きましょう。先ずニューディズのガーディアン支部で状況を確認しますよ」

かーさんは呆然とする私とは違って・・・・てきぱきと事を進めていました。


------------------------ ニューディズ ガーディアン支部 ---------------------------

ガーディアン支部には、非常召集を受けたニューデイズ在住のガーディアンズが集まっては
居ましたが、情報が錯綜して指示もままならない状態でした。

「まったく埒があかん!!、とりあえずパルムへ行くぞ!」
「でもご主人様、状況が確認できるまで現状で待機と指示が出ています。」
「だがなフローラ。その状況がまったく変わらんじゃないか。
 パルムへ行けば俺達に出来る事はきっと何かある。」

上からの指示に従おうとする者、単独行動をしようとする者、支部は混乱のるつぼへと
落ちていました。

「よろしければ、御一緒させていただけませんか?」

25:2007/09/27という日(3)
09/10/19 19:29:59 IckaAqdp
かーさんが自分のPMと口論(?)しているヒューマンに声をかけました。

「あんたは?」
「通りすがりの温泉客です。」
かーさん・・・・それ、なにか間違っています。

「???はい???」
“?マーク”を頭の上に3ほど飛ばしている彼を気にも止めず
彼のGH450に話しかけました

「フローラちゃんでよろしいですか? 状況は見ての通り“大混乱”です。
 状況が “大混乱”と確認出来たので私達は現場の判断で行動します。よろしいですか?」
今度は主人の“?マーク”が彼のGH450にも伝染した様でした。

「???はい???」
「よいお返事です。それでは行きましょうか。」

かーさんと私、妹、ぽこ、彼と彼のGH450の6人はPPTポートへ着きましたが

「パルムへのPPTは現在運行を停止している。追って指示を待つ様に」
と、職員に追い返されそうになりました。ポート内には停泊中のPPTが見えています。

「では、そこに泊まっているPPTをハイジャックさせていただきます。よろしいですか?」
かーさん・・・さりげなく恐ろしい事を言わないでください。

どやどやと警備員が集まってきて私達に銃を突きつけます。(そりゃ、そーです)
「私たちは完全に包囲されてしまいました。非常手段に訴えますがよろしいですか?」

かーさんは言うと同時にオレンジ色のワンポイントが入ったスラスターを噴かして
警備員達の頭上を飛び越えPPTへ、そしてファルクローでPPTパイロットの
首根っこを掴んでコックピットから引きずり出します。
「申し訳ございませんが少々お借りします。よろしいですか?」

「キャストが飛んだ・・・・」呆然とする警備員達とヒューマンと彼のGH450。
元々♀型の軍用キャストは空間戦闘用に開発されましたが、陸戦用(♂型)と比べて
リアクターの出力が低くしかも製造コストが高いという事で大戦後は♀型と言う
カテゴリだけが残って中身は陸戦キャストになり、空間戦闘用キャストは自然消滅的に
製造中止になったと聞いています。

26:2007/09/27という日(4)
09/10/19 19:31:44 IckaAqdp
こうなってしまうと・・・・覚悟を決めなければいけない様です。
私は妹と娘に目配せをして合図を送ります。
娘は彼を抱えて、(GH420は力持ちです)、妹は彼のGH450を抱えて
呆然としている警備員達の脇を擦り抜けます。

「まて!!」 警備員達の注意が娘と妹に向いた一瞬。

「バラスト水強制排出」 両足のスリットからさっき温泉で蓄えたバラストを放水します。
そしてスラスターを噴かしてホバリング。 バラストで濡れた警備員達の足元に向けて
「ギゾンデ」そして「ギバータ」・・・・・ごめんなさいです。

「ちょっちょっちょっ ちょっとまてー!!」
娘に担がれた彼が何か言ってますが、気にしない事にしておきましょう。

この騒ぎで、PPTポートにだいぶ人が集まってきました。
ここでお約束の一言を言っておかなくてはなりません。

一旦、彼と彼のGH450を集まってギャラリーの方に向けて。

こほん。

「このPPTは我々が占拠した。もし我々の出航を妨害するのであれば、
 人質の生命は保証しない。」

そして、彼と彼のGH450を娘と妹がPPTへ積み込み、
私は悠然とPPTへ乗り込む。・・・・完璧。


私達6人を乗せたPPTはパルムへと出発しました。

27:あとがき
09/10/19 19:32:32 IckaAqdp
450c「第3部イルミナス編の始まりです。」
450d「姉さん、今回姉さんはすごい改造をしてますね。」
450c「話の都合上大量の水が要るってとーさんが言ってたから、たぶんそれで」
450d「そーなんですか・・・」(水が要るだけなら他にも手段はありそーな)

450d「こほん。えーと第3部からレギュラー入りしたフローラさんです」
450d「何でも姉さんのライバル役として抜擢されたとか?」
450f「なんかそうみたいです。でも過去編ではあまり出番は無いと聞いています。」
450d「過去編と言うのは?」
450c「ローゼノム崩壊から、私がガーディアンズを辞めるまでの話みたい。」
450d「そこから現代編でフローラさんが大活躍すると。」

450f「あー・・・病院の中で転びまくる役だと聞いています。」
450d「なんだか、よくわかりません。 そろそろ時間の様なのでこの辺で」

でわでわ。

28:名無しオンライン
09/10/20 05:01:30 ErJpM8Ne
今更ですがお疲れ様でした。

ネタキャラの移動に手間がかかり、色々と申し訳ありませんでしたorz
でも、話題になってくれたのは割と嬉しかったです。……ワルキャスさん、すみませんw

そういえばパトカを交換してなかった……ですね。

ついでの小ネタ投下です。

29:小ネタ『もしキャス姉が…』
09/10/20 05:03:08 ErJpM8Ne
……目の前に立ちふさがる、マシナリーの群れ。正直、ふざけるのにも節度という物がある。
「……どーすんのよ、これ」
少女……女主人は隣のキャストに意見を求める。……ようやく気付いたといった感じで周囲を見渡した後に、キャスト……キャス姉は答えた。
「仕方がないですね、封印、解いてしまいますか」
まるで聞き分けのない子供に仕方なくお菓子を買い与えるように呟きながら、フルフェイスタイプのヘッドガードパーツをトランサーから取り出して装着した。

「……アクセルモード、起動」
―setting "Accel Mode". inside P.Reactor starting.―
(アクセルモードを開始します。内部フォトンリアクターを起動。)

この文がヘッドパーツに表示されると同時に、キャス姉の体内に埋め込んであるリアクターが起動した。
キャス姉のパーツも、普段装着しているギムナエルシリーズから専用に改造を施したヴァラテネスシリーズに換装された。

「メイン・サブスラスター、共に点火開始」
―Chest Thruster, and Shoulder Thruster ignites it.―
(チェスト・スラスター、シヨルダー・スラスター点火。)

合計三基のスラスターが起動し、フォトン光が灯る。それを確認し、ツインハンドガンを呼び出して両手に持った。

「フォトンリアクター、武器内チェンバーに接続」
―ARMS P.Chamber Energy Connecting... Completion.―
(武器のフォトンチャンバーとリアクターを接続……完了しました。)

ここで、ふう、と一息つき……マシナリーたちを見据えて、叫んだ。

「……アクセル!」
―ready..., Acceleration!―
(加速、開始!)

刹那、キャス姉の姿が消えてしまった。……いや、正確には驚異的なスピードでマシナリーの大群に近付いたのだ。
そのままの勢いで先頭のマシナリーに蹴りを食らわせ、勢いよく吹っ飛ばす。さらにツインハンドガンによる追撃でまずは一体。
吹っ飛ばされたマシナリーに巻き込まれて体制を崩したマシナリー達にもツインハンドガンの弾が雨のように襲う。
リアクターを直結した事により、フォトン切れの心配もなく連射できる。……さながら、某映画や某アクションゲームのように。
地を駆け巡っていたかと思えば宙を舞い、その弾幕は容赦なくマシナリーたちに降り注ぐ。……結局、膨大な量のマシナリーを僅か十数分足らずで全て破壊してしまった。

「……ふう。アクセルモード、終了」
―"Accel Mode" is ends.―
(アクセルモード終了。)

戦闘を終えたキャス姉がヘッドカバーを外し、『片付けましたよ』と微笑んだ。

30:小ネタ『…と言う話だったとさ』
09/10/20 05:03:58 ErJpM8Ne

            ***   ***

「……ってな事、出来そうじゃない?」
「出来ません。キャストを一体なんだと思っているんですか」
相変わらず牢獄の中にいる女主人。その話し相手になっているキャス姉は、女主人の阿呆な話を聞いて呆れていた。
「第一、私はいやですよ?体の中にフォトンリアクターを埋め込むなど」
「えー?絶対大丈夫だってば」
「……フィーナさん?あなたは突然誰かに『よし、サイボーグになれ』などと言われて『はい』と言えますか?」
キャス姉の質問に、女主人は『話が飛躍してない?』と質問を重ねた。
「……つまりはそういうことですよ。あくまでも私たちはヒトに似せて作られた人造『生命体』です。そこに機械を埋め込むという事は、サイバネティック手術以外の何者でもありません」
「……うーん……」
納得行かない、と言う様子の女主人に、キャス姉は……
「そろそろ、私も怒っていいですか?」
呆れを通り越して怒りがにじみ出ていたらしく、低い声を出して女主人を怯えさせた。


オチは無い。

先日、ゲーム内オフ会で話した『キャス姉の没設定』を現在のキャス姉に装備させてみた、というものです。
本当は『記憶を失っていて、少しずつ思い出すたびに自分の能力がわかって来る』という物語を考えていたんですが……相当長いので書くのが面倒になってお蔵入りに。
しかし、ずっと『ヴァネラテス』かと思っていたら『ヴァラテネス』だったとは……orz 指摘されて初めて気付きました。

31:小ネタ『…と言う話だったとさ』/補足
09/10/20 05:08:16 ErJpM8Ne
ちなみに、『ヘッドガードパーツ』とは女性キャスト機械顔のヘッドタイプ7番の事です。

32:2007/09/27という日(5)
09/10/21 19:08:43 PKAFp72i
----------------------- ニューディズ上空 上昇中のPPT --------------------------
「重力圏を離脱しました。もうシートベルトを外して大丈夫ですよ。
 本日はクゴ温泉ツアーをご利用いただき真にありがとうごさいます。
 本機はこれより惑星パルム、ローゼノム・シティへ直行いたします。」
かーさん・・・・PPTのコクピットでバスガイドをやらないでください。

「あんたら、いったい何なんだ!!」 ヒューマンと彼のGH450は一応人質扱いです。
「パルムへお行きになりたいのでしょう? ですから御一緒させていただきました。
 右手に見えますのがグラール太陽系第2惑星のニューデイズでごさいます。
 後ろに見えますのがニューデイズ駐留同盟軍の誇る高高度迎撃機でございます。」

少し遅れて副パイロット席に座っている妹から、
「後方にレーダー反応、未確認機2機警戒レンジに侵入! 未確認機より入電 音声出します」
「我々は同盟軍だ。諸君らを拘束する。速やかに投降したまえ。従わない場合発砲する。」
「後方より熱源接近!!」 PPTを掠めて飛び去るビームの光跡。 警告直後に撃った?
「これは、脅しでは無い。次は命中させる。」 「第2波来ます。直撃コースです!」

また今度も・・・警告直後に撃ってきた。
生かしておく気が無い? いや、絶対にパルムへ行かせたくないと言う事でしょうか?

「ぐえぇぇ。」 ひき潰された蛙の様なヒューマンの悲鳴。
PPTはロール運動をして2発目のビームをやり過ごす。(生身には辛いGだった様です)

「運転かわってくださいね。」 コクピットを立ち、脇のドアに手をかけるかーさん。
え? エェッ!! 「かーさん、そこ空けちゃだめ、ヒューマンの人が死んじゃう!!!」
慌ててコクピットに飛び込み、ドアノブにかかったかーさんの手を押さえます。

「このままだと撃ち落とされてしまいますよ。」 ガチャリ、ドアのロックが外れる音が。
「急いでキャビンのドア閉めて!」

コクピットとキャビンを繋ぐ通路のドアが閉まると同時に、操縦席脇のドアが開いて
外に吸い出されるかーさん。 コクピット内には減圧を知らせるアラームが鳴る。
ぽつんと空いた操縦席、私はPPTの操縦なんてやったこと無いのに。

「姉さん、私がサポートするから大丈夫。」 と、副パイロット席の妹が言う。
あんただって、PPTの操縦なんて初めてでしょうに。とりあえず操縦席に座ります。
「あら、情弱な姉さんと違って私達にはネットワークって言うものがあるの。」
ふふん、と鼻で笑う。この糞妹が!

33:2007/09/27という日(6)
09/10/21 19:09:31 PKAFp72i
コクピット内の気圧が戻り減圧アラームが消え、キャビンから彼がコクピットに入ってくる。
「いったい何があったんだ? ン? さっきのキャストは何処に行った?」
彼に後方監視用モニタの画像を示す。映し出される2機の戦闘機と流されて行くかーさん。
かーさんはスラスターを噴かして戦闘機へと向かっていく。

「お前ら、本当に何者だ?」
「かーさんは大戦の後に軍を退役した軍用キャストなの、それで・・・・。」
私は彼に私達の事を一通り説明しました。モニタ上のかーさんが戦闘機に取り付いて
エンジンノズルをファルクローで毟り取っていたのは見なかった事にしておきましょう。

-------------- パルム ローゼノム・シティの外れ 店長のジャンク屋 -----------------
コロニー崩落の衝撃で起きた地震で商店街の建物は倒壊していました。
店長のジャンク屋もその例外ではありません。
ジャンク屋の跡地で、瓦礫を片付けている小さな影が2つ どうやらPMの様です。

瓦礫の山に転送ゲートが現れて、そこから出てくる海パン姿の変態(こほん、「男」)2人。
「酷いもんだな。 しかし、この状況だと(コロニー崩落から)2、3日は経ってるぞ。」
「2、3日? 俺達が旅行へ行ってからすぐって事か? オッサン!」
「非常召集とはよく言ったものだ。大方、情報統制はしたがそろそろ隠しきれなくなって
 民間武装集団のガーディアンズを拘束しようと非常召集をかけた。 そんなところか。」

「なら、みんなは大丈夫か? ニューデイズの(ガーディアン)支部へ行ったんだぞ!!」
「そう心配するな婿殿。あいつらなら自分たちで何とかするさ。」
「そ・・そうか、そうだな。」・・・・王子はなにやら良からぬ想像をしているようです。

小さな影が2つ、テトテトとつたない足取りで男達の方へ歩いてきました。
「お父さんだ。お父さんが無事だった。」
「連絡つかなかったから、心配してたんだよぅ・・・。ふえぇぇ~~。」
PM2人は店長にすがりついて泣きじゃくります。

「オッサン、この子らは?」
「前にもコロニーの崩落事故があったろ。 そん時の(コロニーの)残骸から
 壊れたこいつらを拾ってきて修理したんだ。」

店長は泣きじゃくってるPMに向かって。 「無事だったのはお前らだけか?」
「ううん、元気な子は炊き出しの手伝いに行ってる。 私達はよく動けないから。」
「地震で焼け出された人達が商店街の広場で避難キャンプを作ってるの。
 みんなはそこに手伝いに行ってる。 それと・・・・・」

34:2007/09/27という日(7)
09/10/21 19:10:18 PKAFp72i
「父さん!!」 泥だらけの姿で大量の同胞の残骸を平たい何かに乗せて引きずって来たPM。
「・・・何が起きたのか・・・様子見に行ったら・・・落ちてて、みんな、みんなバラバラに
 壊れてて、 たくさん、たくさん壊れてて・・・・・なのに、私は・・・
 これだけしか・・・・連れて来て・・・あげられなくて・・・・ぐすっ。。。。」

「もういい、お前も元気なら避難キャンプの手伝いに行け!」
「でも! みんながまだ、たくさん。たくさん・・・・。」
「そっちは、婿殿とこいつらに行ってもらう。構わんだろ? 婿殿。」

店長はそのバカ力で瓦礫を掻き分けて段ボール箱をいくつか掘り出しました。
「避難キャンプに行くなら、食える物は全部持って行け。」
そう行ってその段ボール箱を泥だらけのPMに投げ渡しました。

「オッサン、要するにその崩落現場とここを繋ぐリューカーを開ければいいんだろ?
 それは構わないが、こんな状況だ。アイテム補充にメルヴォアのラグオル移民街へ行きたい。
 少し時間をくれないか?」

「確か、倉庫の方にも在庫があったはずだ。」
そういいながら、柱や壁・・・挙句に電柱や唐揚屋の店頭人形を投げ飛ばしながら進みます。
「そいつらが泣き出すまでだったたら待ってやってもいいが。」

2人のPMがウルウルと王子を見上げます。
「わかったから そんな目で見るな。手持ちじゃ大したことは出来んが文句は言うなよ。」
2人のPMの表情がパァっと明るくなりました。「婿殿、大好き!!」
そして泥だらけのPMも「婿殿、みんなの事よろしくお願いします。」

店長はジャンク屋の裏手にあった倉庫の入り口に着いたようです。
掻き分けられた瓦礫の先にコンクリートの通路があり。鉄の扉が開いていました。
「倉庫って地下なのか。にしても(コロニー崩落の衝撃で)大丈夫だったのか?」
「大丈夫なのは判っていたさ、リューカーが使えただろ? あれの転送装置もこの中だ。」
店長は段ボールの山を抱えて出てきました。 その山を泥だらけのPMに渡しました。

「おでん缶か、なぁ少しでいいから残しといてくれないか。あいつの大好物なんだ。」
店長はおでん缶の段ボールを1箱、王子に手渡しました。
「1つは婿殿が持って行け。それを婿殿がどうしようが俺の知ったことじゃない。」

「へーそうなんだ。それってなんか羨ましいね。」と、泥だらけのPM。
「無駄口叩く暇があったら、さっさと避難キャンプへ行け!
 それからお前たちはリューカーの出口にする場所を作っといてくれ。」

35:2007/09/27という日(8)
09/10/21 19:11:07 PKAFp72i
----------------- パルム ローゼノム・シティ ジャンク屋の倉庫 --------------------
「オッサン、どういう事なんだ? あの子らを締め出すなんて・・・・。」
「あいつらは基本的に人が好きだからな。 あいつらの前じゃ言いたくない話もある。」

倉庫の中の作業台に寝かされている何体かのPM、そして軍用らしきコンテナ群。
「こいつらは修理中さ、動力は切れてる、まぁ、いくら修理しても追いつかんのだが・・・。
 婿殿、なんでメルヴォアが旧メルヴォアなんて呼ばれているか知ってるか?」

「さぁ? 昔のパルムの首都で、爆発事故で壊滅したぐらいのことしか知らないな。」
「その事故から20年あそこはずっと旧メルヴォアなのさ。都市として復興することも無く
 ただ放置されたままだ。・・・都市にはな、市政の象徴たる庁舎が必要なんだとさ。
 庁舎の無い場所は行政区としては認められない。だから今でも旧メルヴォアなのさ
 着の身着のまま焼き出された人達に庁舎を建てろと言って20年放置したままなのさ。」

「そんな話はあの子らの前では出来ないと?」
「いや、これはただの話の触り、ここもそのうち旧ローゼノムなんてふざけた呼び方を
 されるのだろうな。って、ことさ。 学園都市ローゼノム、グラール中の学者が集まる
 文化と技術の中心地、そこを狙ってコロニーを落とした。」

「ちょっと待て、オッサン、事故じゃなかったと言うのか?」
「事故なら情報統制する必要は無い。 故意にローゼノムを狙ってコロニーを落とし、
 情報統制して時間稼ぎをし、その間に証拠隠滅をした。と俺はにらんでる。」

「商店街のある商業区は、学園都市から見れば外れにあったから、学園都市の中心を狙って
 コロニーを落としたから助かった。ってオッサンは言いたいのか?」

「人が人の作った街を人の住んでいる街に落とす。 人が好きなあいつらには絶対に言えん。
 それが“ただの疑い”であってもな。 婿殿も嫁にその話はするんじゃないぞ。」

「でもなオッサン、それが本当なら、そのうちみんな気が付くんじゃないのか?」
「だろうな。」(俺はこんな世界の為にあの大戦を戦ったつもりは無いんだが・・・・・。)

36:2007/09/27という日(9)
09/10/21 19:11:52 PKAFp72i
------------ パルム ローゼノム・シティ 商店街の広場(避難キャンプ)-------------
避難キャンプにはテントがいくつか並び。
傍らでは瓦礫を組み合わせての仮設住宅の建造がすすみ。
野良PM達が、炊き出しに、避難民の世話にと甲斐甲斐しく動いていました。

「みんなぁ、父さんは無事だったよ。 これ、父さんが持って行けってさ。」

泥まみれのPMが他のPMにおでん缶の段ボールの山を手渡します。
「取り敢えずあんたは、その泥まみれの格好を何とかする!」
「ええぇー、これでもクタクタなんだよ。少しぐらい休ませてよ。」
「さっさと着替えてくるの。やる事はいっぱいあるんだから。」

「けっ、あのオヤジ まだくたばってなかったか。殺しても死ぬようなタマじゃないしな。」
「あなたが一番心配してたんじゃありませんでした?」
「知るか!!」(そっか、オヤジ、無事だったか。)

「おでん缶かぁ、配ってる間に一息つけるわ、朝から合成し続けて流石に疲れた。」
「ねぇ。おでん缶暖めるのはどうするの? そんなに火の気は用意できないよ。」

「一応保存食だから、そのまま配るんでしょ? 空き缶でいいから欲しいなぁ。」
「あげゆ。」女の子が今受け取ったばかりのおでん缶をPMに手渡します。
「え? あっ、えーと。私達は大丈夫だから。」そう言って女の子におでん缶を返しました。
「うぅー。」女の子は、しぶしぶとおでん缶を受け取って歩いて行きました。

「あの子の気持ちなんだから、受け取ってもよかったと思うけど?」
「人が食べられる物を私達が食べていい状況じゃないでしょ。確かに欲しいけどね。」


「みなさーん、おでん缶は行き渡りましたかぁ? まだ受け取っていない人はいませんかぁ?」




37:2007/09/27という日(9)
09/10/21 19:12:35 PKAFp72i
あとがき

450d「コロニーの堕ちた地で人命救助に避難キャンプ設営にと、野良パシリが大活躍する話はまたの機会に。」
450c「いや、とーさんはその手の話は苦手だから書かないと思う。」
450f「410系とか420系とかは、力持ちですから狭い場所での人命救助に有効かと・・・・。」
450c(なんか、電車の型番みたい・・・・。)
450d「フローラさんは今回セリフがありませんでしたね。」
450f「そんなもんです。はい。(出番はあまり無いとの事なので)」

450d「それにしても型番なし、名前なしの野良パシリが随分出てきましたね。」
450c「収拾が付かなくなる予感がするよ。」
450d「とーさんには、Beep音のみの先行量産型パシリって言う前科もありますし。」

450d「そろそろ時間の様なのでこの辺で(リアルに退社時間)」

でわでわ。

38:名無しオンライン
09/10/22 04:59:25 DqyG+e1S
…まだあったのかこのスレ
450に会いたくなるなあ

39:名無しオンライン
09/10/23 16:06:31 l9C7FBnX
今度(PSPo2)のパシリは60種類!
どんなのが来るのかな?

40:名無しオンライン
09/10/23 16:19:48 ISUqx8I4
首・上半身・下半身を自由に組み合わせる事によって
全く新しいパシリを

スイッチオン!

41:名無しオンライン
09/10/23 18:40:33 udVzjPsA
PSP本体を持っていない俺は、いいからPC版をとっととアプデしろよ…と日々思い続けるのであった…。
PSP2の為だけに買うのも阿呆らしくてなぁ~。

42:なつかしのアンケート:パパと412達(1/2)
09/10/23 21:02:33 oAhI+ORY
あれから一週間過ぎちゃった……
ほんとに今更ですが、座談会?お疲れ様でした。

あの後、ふとWikiの過去ログを読み直してたら、こんなのがあったなぁとw
と言う訳で、アンケートなんぞ書いてみました。

中年ヒュマ(以下:中)「それでは、『ガーディアンズと所有PMの相互関係と及ぼし合う影響』について、PMとヒト、それぞれに質問をするので、それに答えてもらいたい」
GH440(以下:440)「PMとヒトは別々に行うので、気兼ねなく答えて欲しい。ああ、懐かしい台詞……
  でもおっさん、部署変わったんだろ?」
中「気にすんな、これも給料のうちだ」
パパ(以下:男)「それはいいが、俺がこの名前という事は、ロザリィはPMか?」
中「両方やるように、という作者からの指示が来てるな」
男「まぁ、俺は別段困らないが……後は誰が出ればいいんだ?」
中「ちょっと待て(とメモを見る)……あんたと、ヒュマ姉、ロザリオの3人とそのPM、あとはジュエルズ。
 ジュエルズは代表1名、だとよ」
男「なら、ガーネッタ辺りが適任だろう」
ガーネッタ(以下:452)「分かりました」
中「では、おっぱじめようか」


<主人サイド>
Q1:主従以外にどんな関係を意識していますか?
男「俺は主従関係自体が希薄なんだが……基本的には家族、というか娘みたいな感じだな。
  412の頃のロザリオは、最初は娘だったが、最終的には恋人、いや……伴侶かな」
ロザリオ(以下:ロ)「ジャスミン、あ、私の430なんだけど、彼女には年の離れた妹みたいなのを感じてますね。
  割としっかりしてるけど、甘えん坊の所もあって……娘って感じじゃないなぁ」
ヒュマ姉(以下:姉)「強くは意識してないけど、ルテナはお堅い妹かな。最終的には私に頭が上がらないけど、無駄遣いするなとか、部屋を片付けろとか、結構五月蝿いから」

Q2:相手から何か学んだ事がありますか?
男「色々あるが……ヒトもPMも、感じる寂しさは同じって事かな」
ロ「いろんな意味で、目線の高さの違いね。
  自分の経験も有るけど、ヒトとPMだと見えてる世界が違うから、感じ方も違うんだなって」
姉「隠し場所を発見する方法」
ロ「あれやこれや、ルドに言えない物を隠しては、ルテナちゃんに見つかってるものね~」
男「……それについては後で話そうか」

Q3:相手がそばにいる時といない時で精神的にどんな変化がありますか?
男「これはもう、相手次第だ。
  ジュエルズに関して言えば、居なくてホッとする事もあれば、不安になる事もある。
  居る場合は、総じて気を張り続けて落ち着かないが、ガーネッタだけは例外的に落ち着くな。
  リカの場合は、居ればホッとするし、居ないと不安になる。
  あいつは意外とドジっ子なんで、目が届かないと心配だからだろう。
  412が居ない時は、結構寂しかった覚えがある。
  居ると……そうだな、安心できるというのが一番正しいかな」
ロ「居れば安心だし、居ないとちょっと寂しいな」
姉「状況次第なのよね……喧嘩してる時は居るとイライラするし、居なければ清々するし。
  そうね……それでも居れば落ち着けるし、居ないと寂しいかな」

43:なつかしのアンケート:パパと412達(2/2)
09/10/23 21:04:10 oAhI+ORY
<PMサイド>
Q1:主従以外にどんな関係を意識していますか?
アンジェリーケ(以下:451)「主従というより家族かな。マスターは私のお父さん♪」
ルテナ(以下:442)「ろくでもない姉のような部分があります。何をやらかすか分からないヒトなんです」
ジャスミン(以下:430)「姉というよりは母でしょうか……怒られそうだけど」
ロザリオ(以下:412)「主従関係は感じた事が無いですね。
  最初は父親、途中は恋人、最後は夫とか伴侶とか……人生のパートナーだね」
452「組織の上司と部下、家族、男と女です。
  男と女と言いましたが、割り切った肉体関係という意味です」
412「私がヒューマンに成った後、コンフェラット・ミルトが暴走しかけて、ジュエルズは全員ルドに抱いてもらったんだよね。
  あの時は他の手段を考える暇も無かったから、しょうがなかったけど。
  プロット止まりだけど、おかけで非公開作品が増えたって、作者が言ってました」
452「……(顔が真っ赤」  

Q2:相手から何か学んだ事がありますか?
451「家事と、えっと、一般常識でいいんだっけ?」
442「社会ルール全般という意味なら、合ってますよ。
  私は相手の考えの裏をかく方法ですね。
  最近の隠し物探しは頭脳戦になりつつあります」
430「マイルームの切り回し方です。
  ショップに来たお客の応対とか、部屋の手入れの仕方などです」
412「私にとって彼は父であり教師でしたから、山ほど学びました。
  社会生活全般、それに学問関連も基礎学習(リアルで言う中学校くらい)は全て教えてもらいました。
  それ以外?う~ん……誰かを愛する事ですね」
452「色々とありますが……ヒトは千差万別だという事を学びました」

Q3:相手がそばにいる時といない時で精神的にどんな変化がありますか?
451「居ると安心できるし、居ないと寂しかったり、不安になっちゃうな……」
430&412&452「私達も彼女と同じです」
442「状況次第ですが、平均化すると特に変化は無いです」
412「でも、基本的には居るとまったりしてるし、居ないと不安そうにしてるじゃない」
442「それは、その……私もパシリですから」


440「―これで終了です、お疲れ様でした」
男「こんなんでいいのか?」
中「まぁ、微妙に解釈が間違ってても平気だ。
  アンケートへのご協力、ありがとうございました」
男「ふーっ、終わった終わった。
  あ、そうだ、時間があるならお茶でも飲んでってくれ。
  試作スィーツの味見を―」

 ―おしまい―


44:名無しオンライン
09/10/23 22:21:51 wQjKE3sC
>>40
箱「じゃあ、ジャガー号的な部分をマヤさんで ・・・ってのもアリなのかな?」

450「…それは私達パシリへの挑戦だと受け取ってよろしんですね?」

箱「ひゃ、百鬼…帝国・・・っ!?」

45:名無しオンライン
09/10/24 00:37:45 ci0d4I3O
パシリに服を買ってやれる日が来たのか?
納金していいのか?!

>>44
むしろ三体合体と変型による
・パシリビーム
・パシリドリル
・合成失敗おろし
の必殺技の導入だと何故気がつかない

46:名無しオンライン
09/10/24 00:57:22 H0rZkUVV
チェンジXXスイッチオンで合体するパシリの集うスレはここですか?

47:名無しオンライン
09/10/24 10:27:24 URGVL9nT
>>45
「貴様達にも味あわせてやる! パシリたちのラブリーキュートさをなぁっ!!」

48:なつかしのアンケート:『GH450の人』(1/2)
09/10/24 20:07:50 PhgZadHV
主   「いやはや、集会以来、盛り上がってきているな。皆さんの作品、楽しませてもらってるぜ!」
GH450 『楽しませてもらってるだけでなく、ご主人も何か書いて、皆さんを楽しませたらどうですか?』
主   「そうは言うがネタがな・・・と思ってた所に>>42-43が来た。」
GH450 『懐かしのアンケートですね。』
主   「この時はまだ1人の読み手だったからな。って訳でアンケートに協力する事にした。」
GH450 『こちらはパパさんの所と違い複数人キャラが決まってないので、私とご主人だけになります。』
主   「おっさんと440のキャラはこちらのイメージなので、キャラ崩壊してるかも知れないが許して欲しい。」
2人  「『ではどうぞ。』」


中年ヒュマ(以下:中)「それでは、『ガーディアンズと所有PMの相互関係と及ぼし合う影響』について、PMとヒト、それぞれに質問をするので、それに答えてもらいたい」
GH440(以下:440)『PMとヒトは別々に行うので、気兼ねなく答えて欲しい。』
主(以下:主)「了解!って略称変わってねぇorz」
GH450(以下:450)『元々ご主人は略称表記ですからね。』
中「まだいい方だろ。こっちは中だ。何ならナイスミドルと呼んでくれて・・・」
440『却下。おっさんって呼び方よりも長くなるだろうが。』
450『とにかく、早くアンケートに答えましょう。』

~~~ご主人の場合~~~
Q1:主従以外にどんな関係を意識していますか?
主「意識しだすときりがないから、極力考えないようにしてます、っと。」
中「それじゃあ、アンケートにならんだろう。ここには俺達だけだ。ありのままを話してもらわんと。」
主「・・・わかったよ。恋人だったらいいなと思う時はある。あいつが聞いたら『何を馬鹿な事を』と笑われそうだけど。
  もういいだろ?はい、次、次~!」
中「(そんな照れんでも・・・)へいへい。」

Q2:相手から何か学んだ事がありますか?
主「そうだな、俺はかなり心配性で、物事を悪く考えがちになる。
  あいつはその逆だ。別に何も考えてないって意味じゃなくて、極力物事をよい方向へと考えようとしてるみたいだ。
  それが、俺の性格を補う為の物なのか、素の性格なのかは分からないけど、その辺りは見習わないといけないと思う。
  って、これじゃ、別にPM限った話じゃないか。」
中「かまわんよ。よし、じゃあ最後の質問だ。」

Q3:相手がそばにいる時といない時で精神的にどんな変化がありますか?
主「さっきもいったが、俺は心配性なんだ。だからあいつがそばに居てくれると非常に安心できる。
  逆に目の届かない所で何をしてるのか心配だ。普段の生活の範囲内なら何ら問題ないんだが、
  ミッション中にはぐれた時とか、心配で心配で気が気ではないな。
  あいつを信頼してない訳じゃあ無いんだ。性分と言うか何と言うか・・・」
中「言いたい事は分かる。そこはお前がフォローしてはぐれないようにするか、
  PM1人でもミッションをこなせるくらい戦闘経験を積ませるくらいしかないな。」
主「なるほど、参考になるよ。」

49:なつかしのアンケート:『GH450の人』(2/2)
09/10/24 20:10:30 PhgZadHV
~~~PMの場合~~~
Q1:主従以外にどんな関係を意識していますか?
450『えっと、本当にご主人には黙っててくれますか?』
440『当たり前だろ?その為に部屋を分けたんだから。』
450『じゃあ・・・その、こ、恋人だったらうれしいな~とか思ったりなんかして・・・ゴニョゴニョ(////)』

Q2:相手から何か学んだ事がありますか?
450『日々、学ぶ事だらけと言えばいいんでしょうか?何せ球体から人型にまで育ててくれたのはご主人ですし。』
440『そういう意味じゃ、私達PMはほぼ全員だな。それ以外に何かあるとしたら?』
450『そうですね。相手を思いやる気持ち、ですね。ああ見えて、とてもやさしい方なんですよ。この前なんか―』
440『(しまった、地雷だったか・・・)』
(以下、450のご主人様自慢が続いた為、未記録)

Q3:相手がそばにいる時といない時で精神的にどんな変化がありますか?
440『最後の質問だ。今度は完結にお願いね。どうぞ。』
450『ご主人がそばにいる時はとても安心できますね。ムードによってはドキッとしたりしますけど。』
440『逆にいない時はどう?』
450『やっぱり寂しいし、怪我をしてないかと不安になったりしますね。でも、着いて行けないのは理由がありますし、
   私も店番、掃除等やる事が沢山ありますので、心配ばかりもしていられませんね。』


中「以上だ。いいデータがとれたよ。ご協力感謝する。」
主「お疲れ様。で、440ちゃん、こいつ俺の事何て言ってた?」
450『ご、ごごごご、ご主人、それはルール違反ですよ!!!』
440『そうだぞ。でないと正確なアンケートにならないからな。』
中「まあ、どうしてもって言うなら、お前のアンケートを450ちゃんにみせることになるがな。」
主「な゙っ」
450『あ、いいですね。それ♪440ちゃん、私のは当たり障りのない部分だけでお願い。』
440『おっさんがいいってんなら。(おもしろそうだし)』
主「いやいやいやいや、待て待て待て、ルール違反だ!そう、ルール違反。個人情報漏洩って奴だうん。
   ってか、450、自分だけ当たり障りの無い部分とか卑怯だぞ!!!」
450『元はと言えば、ご主人が先にルールを破ろうとしたのがいけないんです!!!』
主「何だとッ~」
450『何ですか~』

お後がよろしいようで ノシ

50:もしも、こんな番組があったなら
09/10/24 22:36:04 XiIp5cKB
<<48-49 アンケートご苦労様。あの頃は俺もROM専で専ブラ入れる前だった……

<<46を見て、ふとこんなのを思いついた。
 合体はしないが、もしそんな番組があったら、こんな光景が繰り広げられるであろう……

 それは、空いた時間を使って、フェスタのイベントミッションに足を運んだ後の事だ。
 部屋に帰ると、マイショップの定位置にGH451のアンジェリーケこと愛称リカが居なかった。
「?……リカ、ただいま」
 声をかけても、出てこない。
 居間に行ったが……居ない。
 寝室に……居た。が、ヴィジフォンの下に座り込み、なにやら落ち込んでいる。
「ただいま。どうしたんだ?リカ」
 俺の声に反応して振り向いた彼女は、ガーネッタのお古であるGH452の服を着ていた。
「なんだ、また『チェンジ!GHガールズ』ごっこの練習をしてたのか」

 『チェンジ!GHガールズ』とは、休日の朝にやっているここ最近の子供向け特撮ドラマで、主人公のヒュマ娘、ニュマ娘、ビス娘がGHシリーズのオッソリアを着る事でそのPMに変身でき、その力でSEEDや秘密結社と戦う、という作品だ。
 ナノトランスが有るおかげで、変身シーンは結構リアルに出来ている。
 掛け声は当然『チェーンジ!GH4xx、スイッチオン!』だ。
 ちなみに俺の予想だが、410(ヒュマ娘)、430(ビス娘)、450(ニュマ娘)シリーズの3人しか出てきていない事を考えれば、後で420と440が出るのだろう。
 リカや、ジュエルズでも精神年齢の低いウラルやコーラルがこのドラマのごっこ遊びにはまっていて、休みの日には3人でよく遊んでいるのだが、変身シーンの特訓をしている3人の姿を何度か見かけている。

「……マスター」
 立ち上がって、とぼとぼと俺に近寄り、脚にしがみついた。
 目の端に涙を浮かべ、鼻をすする。
「どうしたんだ、何を泣いている」
「だって……服が……」
「服が?」
「ガーねぇの服、胸がブカブカなんだもんっ!」
 俺を見上げた途端、服の左肩がずり落ちて、細い肩がむき出しになる。
「あー……」
 最近は当たり前になってて忘れていたが、ジュエルズは全員、標準より胸がワンサイズでかく、肩幅も微妙に広い。
 これは、彼女らを作ったDrクレア(故人)が趣味でそうしたからだ。
「452、かっこいいからやりたいのに……服……ぶかぶか……ポーズ取れない……」
 ぐずりながら、どうしたいのかを熱っぽく語り、そして、予想外の事を口にした。
「PMデバイス・バストD買って!」
「なっ?!」

※PMデバイス・バストD:クバラデバイス。PMのバストを既存のサイズから一回りサイズアップさせる。合法品。

「買って!」
「駄目だ」
 ↑これを数分間エンドレス。

 埒が明かないことを悟ると、リカは俺の脚から離れた。
「私、知ってるんだからっ!
 お姉ちゃん達全員にPMデバイス・バストD使ったんでしょっ!
 マスターの、おっぱい魔人!!
 うわ~ん!!」
 とんでもない事を口走った後、泣きながら、マイルームを飛び出していった。
「マスターのばかーっ、おっぱいまじ~ん!」
 天下の廊下で不当発言をしながら、何処かへ走って行ったしまった。
「使っちゃ居ないんだが……」
 おっぱい魔人を否定できない自分を認識して自嘲しつつ、のんびりした足取りでリカの後を追いかけた。

 ―おしまい―

51:名無しオンライン
09/10/24 22:43:18 XiIp5cKB
あ、レスに飛ばす>>を<<って打ち間違ってた。

52:名無しオンライン
09/10/25 21:34:51 uXksyZcD
>>40
では違うパシリで左右合体。
パシリWドライバーにPMデバイスをセット!

420「ニャンポコゥー!!」
430「チョウチョウゥー!!」

53:名無しオンライン
09/10/25 23:07:49 VBoWq5Hj
>>52
『ニャンポコゥー!』  『チョウチョゥー!』    
        /|=W=|\
           ガキーン!

   ノ^:,,∧-ノノ
  ((({ミ((从)〉
   ノノ!@゚ ヮ゚ノリ   <さぁ、お前の罪を数えろ!
  '´ | とヾ>!(つ
    レ'|=w=|
    と/ L⊃

こうですか?分かりません!

54:名無しオンライン
09/10/25 23:56:39 mG2SY6Fu
>>52-53
>430「チョウチョウゥー!!」
もうちょっとマシな掛け声無かったんかいww

55:名無しオンライン
09/10/26 02:09:06 DBrTk3YY
410 メイードゥ(暫定)
420 ニャンポコゥー
430 チョウチョウゥー(暫定?)
440と450はどうしよう


56:名無しオンライン
09/10/26 02:24:11 T5Em+wOn
450はレスタで
420と合体してレスタニャンポコが誕生する


57:2007/09/27という日(10)
09/10/26 07:46:35 buwbe4Yd
------------------------ パルム上空 周回軌道上のPPT ---------------------------
PPTから見たローゼノム・シティの状況は地獄でした。

ただ、ニューデイズで私達が得た情報とは違いコロニーはローゼノム・シティを
直撃してはいませんでした。
しかし、コロニー崩落の地は巨大なクレータと化し、その近傍に位置する
ローゼノム・シティが瓦礫の山となっているのは上空のPPTからも確認できました。

「駐車できそうな場所はありませんねぇ。」 着陸場所を探してローゼノム上空を
2、3周した後、かーさんはPPTを首都ホルテス・シティへ向けました。

私達は、ホルテス・シティからフライヤーを使ってローゼノムを目指す事にしました。
ですが・・・ホルテス・シティは既に無人の街と化していました。
当然東地区のフライヤーベースも無人で運休状態でした。

「マシナリーの暴走事故で住民は避難済みとは聞いていたが、ここまで見事に無人とはな。」
カツン。ヒューマンの彼が蹴った小石がカラカラと無人の街を転がって行きました。

「ご主人様、ローゼノムには歩いていくしかありませんね。」と、彼のGH450。
カラカラ、カラカラ、カラカラカラカラカラ、小石がどんどん、どんどん転がります。 え?
この音は、中央広場の方から聞こえます。カラカラ、カラカラ、音が次第に大きくなります。

そこには、間接の外れた片腕を肘から伸びたケーブルでカラカラと音を立てて引きずる
キャストが居ました。

そのキャストは、私の背後から伸びた一条の線撃に射抜かれました。
そして、そのキャストに続く次のキャストも、そして、その次も・・・・・。
私の背後にはかーさんがファントムを構えていました。

「かーさん!! 止めて!」 でも、かーさんは無言で撃ち続けました。

亡霊の名を冠する銃は、遂にキャストの集団の中に居たヒューマンを捕らえました。
「ブルウォァァァァァ!」悲鳴を上げたヒューマンの姿が一瞬異形の者に変わった様に見え。
亡霊の矢に射抜かれて果てました。

ホルテス・シティの中央広場と東地区を結ぶ通路に押し寄せる、人、人、人の群れ。
キャストも、ヒューマンも、ニューマンも、ビーストも、ただ私達の方へ向かっていました。
かーさんの放つ亡霊の矢はその人々をただ無言で射抜き続けました。

58:2007/09/27という日(11)
09/10/26 07:47:10 buwbe4Yd
「・・・これが、パルム封鎖の本当の理由でしたか。」無言だったかーさんが、呟きました。

「かーさん!!もう止めて、もう撃たないで、みんな、みんな、人間なんだよ!!!」
私の声に、少し驚いた様子で顔を見合わせました。 そして、妹は何かを納得したようで
軽く頷くと・・・・・。人の列の先頭に居たビーストが燃え上がりました。
それを合図に、彼のGH450と娘(GH420)の攻撃が始まりでした。

それは、正に地獄絵図でした。無抵抗の人達を殺し続けるその光景は・・・・・。

「人がSEED化するって噂は、本当だったんだな。」 彼も私の方を一瞬見て、そして・・・。
私にはただ「ヤメテ!」と叫ぶしかありませんでした。

累々と通路に築かれる遺体の山、やがて、通路を渡ってくる人の数も疎らになった頃、
かーさんが話をはじめました。

「今から10年ぐらい前のお話になります。 あの人の娘さんが亡くなったのは。
 寿命をまっとうした大往生でした。 あの人が娘さんのお墓の前で言っていました。
 “こいつらPMが何故このサイズで創られたのかが判った気がする”と・・・・。
 “基本構造がキャストと同じPMに、キャストの部品を使わせたくなかったんだ”と。
 “兵器として開発されたキャストの部品を使わせたくなかったんだ”と。
 “PMは人と供に生き、人と供に笑い、人と供に泣く為に創られたんだ”と。
 “だから・・・。血塗られたキャストの部品が使えないサイズに創られたんだ”と。
 
              あなたは、いい子、ですね。             」

今度は妹が言葉を続けます。
「姉さんと違って私達にはネットワークって言うものがあるの。
 ネットワークに繋がれていない姉さんは、私達PMの夢なの。
 “人を殺さないで”と叫べる姉さんは私達の夢なの。それは見果てぬ夢。
 私達は条件さえ揃えば、人を傷つける事も、殺してしまう事も出来るわ。
 いえ、言い方を変えましょう。条件が揃えばそれを強要される。
 正義のため、公共の福祉を守るため。そんな物の為に。 でも姉さんは違う。
 PMプログラムの大規模アップデート前にネットワークから切り離された姉さんは違う。
 姉さんが人を傷つける時の条件はただ一つ。人の命を守る時。ただそれだけ。」

彼のGH450が言葉を続けます。
「ニューデイズでご主人様が銃を突きつけられた時、私達は反抗する事は出来ませんでした。
 なぜなら、彼ら警備兵が正義だから。 でも、あなたは警備兵を実力行使で退けた。」

59:2007/09/27という日(12)
09/10/26 07:48:03 buwbe4Yd
彼が言葉を続けます。
「俺はガーディアンだからな。 護りゃなならんものがある。
 例えば、人に銃を向けられずに泣いている女の子・・・とかな。」

そして、通路を渡って来る人達は、遂に居なくなりました。
そして、私は無力でした。ニューデイズのPPTポートの時の様に
かーさん達を実力行使で止める事が出来たでしょうか?
いいえ、それではかーさんや彼の生命が危険に晒されます。

では、通路を渡って来る人達を撃つ事が出来たでしょうか?
いいえ、それも出来ません。彼等も間違いなく人間でした。
無力な私には、ただ叫ぶしかありませんでした。両方に「ヤメテ!」と。

「お母さん、行こ。」娘が声をかけてくれました。

SEED化はSEEDウィルスによって引き起こされるもの。感染ルートが判明していない今は
通路に累々と折り重なる遺体を弔う事も出来ずにホルテス・シティを後にしました。

------------ パルム ローゼノム・シティ 商店街の広場(避難キャンプ)-------------
避難キャンプの入り口に瓦礫で出来た看板が立ちました。
そこには、ガラクタオブジェ風に「NHK」の文字が造形されていました。

「嬢ちゃん達には何もしてやれんが、これは俺達の気持ちだ。」と言う避難民のおじさんに。
「???えっと、お心使いは大変嬉しいのですが・・・NHKとはどういう意味でしょうか?」
「NHKじゃねぇ、NH゚Kだ。」 「確かに良く見るとHの横に小さな゚があります。」
「“NH゚K”は“野良パシリの国”の略だ」 おじさんそれなら“NPK”でしょうに。

「オッサン、面と向かって“野良”って呼ばれるのは気持ちのいいもんじゃねぇな!」
「お、ガラの悪い嬢ちゃんか、まあそう言うな。俺達はなガーディアンズも同盟軍も
 信用しちゃいねぇ。このローゼノムが焼けたのもガーディアンズコロニーが落ちたせいだ。
 で、嬢ちゃん達パシリはガーディアンズの備品だと言うじゃねぇか。」

「オッサン、だからどうした!!」
「そういきり立つな、俺達はガーディアンズは信用しちゃいねぇが嬢ちゃん達は別だ
 他の避難所じゃ食い物すら無い所も有る様だが、嬢ちゃん達のおかけでここに避難した
 俺達は食い物にも薬にも困っていねぇ。でも、ガーディアンズは許せねぇ。
 だから、嬢ちゃん達はガーディアンズじゃねぇ野良だ。
 嬢ちゃん達のおかけで、喧嘩ひとつ起きてねぇここは、嬢ちゃん達の国“NH゚K”だ。」

60:2007/09/27という日(13)
09/10/26 07:48:41 buwbe4Yd
「で、嬢ちゃん達に相談なんだが、外の状況が何か判らないか?」
「けっオッサン、こっちを散々持ち上げておいてそれが目的かぁ?」

「そういうわけじゃないが、政府も同盟軍もガーディアンズも助けに来ないからなぁ
 嬢ちゃん達なら何か知っているかと思ってな。」
「私達は破棄された時にネットワークから切断されているので、ちょっと。
 無線は相変わらず電波状態が良くなくてダメですし・・・・。」

「いや、知らなけりゃ別にいいんだ。嬢ちゃん達を困らせたい訳じゃないし。
 お、そうだ。もうすぐ嬢ちゃん達の休憩所が建つぜ。」
「んにゅ? あれは皆さんの仮設住宅じゃなかったの?」

「嬢ちゃん達に倒れられたら困るのは俺たちだからな。頼りにしてるんだぜ。じゃな。」
そう言って避難民のおじさんは休憩所の建設現場(?)に向かっていきました。

「あれ、あたし達の休憩所だったんだ。」私達PMは人に愛されています。
だから、ここは、人が作ってくれた私達PMの国。

---------------------------- パルム 幹線道路 -----------------------------------
私達はホルテス・シティで手に入れた補給所用カーゴでローゼノムを目指しています。
不整地対応でホバー走行が可能なカーゴは、コロニー崩落の地震で寸断した幹線道路を
ものともせずに進みます。私の気持ちとは裏腹に・・・・・・。

「1.マシナリは人に危害を加えてはならない。
 2.マシナリは1項に反しない限り人の命令に従わなければならない。
 3.マシナリは1、2項に反しない限り自分の身を守らなければならない。
 マシナリが初めて作られた時に制定されたマシナリの行動原則ですよ。姉さん
 今は諸般の事情で色々と修正事項が加わっていますが。
 正義を遂行しなければならないとか、公共の福祉を維持しなければならないとか。
 姉さんの行動原則はこれに一番近い物の筈です。」

妹が、なんとか私を力付けようとしてくれていますが、私の気持ちは落ち込んだままでした。
そして、その日の夜半に・・・・・私達は、私達の国に到着しました。


そう、いつもの様に穏やかなまま終わる筈のその日は暮れました。

61:あとがき
09/10/26 07:49:16 buwbe4Yd
450d「とーさん、出勤時間です。急いで下さい。」
450c「えっと、過去編、第1日目の終わりです。 とーさん急げ!遅刻するぞ!!」

でわでわ。

62:名無しオンライン
09/10/26 15:42:18 48F7zn4I
>>53
どこのハガーだよwwwww


あ、あれは市長かw

63:名無しオンライン
09/10/26 20:22:58 7TkkcS1t
>>61
乙です。だが、リアルに影響するような投稿はよくねぇ。
超健康だが仕事が忙しく、時間が無いから書けないならまだしも、
体調激悪で仕事も出来ない&書きたくても体調のせいで書けないになったら読んでるこちらも困るし、元も子もない。
リアルあっての投稿だからな。もっとゆったり投稿してもらっていいぜ!

後、人物相関が分からなくなって来たんだが、これで合ってる?
かーさん  :黒いゴキブリ
私      :450c(黒きゴキブリ)
娘のGH420:450cのパシリ
妹      :450d
鼈甲さん  :フォニューム、450dの婚約者
店長     :店長
彼      :450fのご主人
フローラ  :450f

>>55
410:「メイードゥー」
420:「ニャンポコゥー」
430:「チョウチョウゥー」
   ┏
440:  おい、ポリマー持って来い
                     ┛<ビクンビクン
450:「ナァースゥー」
461:「スクミズゥー」
470:「チン○コゥー」
480:「フケガオゥー」

これでパシリ全部のはずだ。カッとしてやった。反省はしていない。

64:490
09/10/26 22:27:59 Tk1yT6K+
・・・・・・フウーガァー

65:名無しオンライン
09/10/26 23:09:48 T5Em+wOn
>>63
470の伏せ字意味ねぇwww

66:名無しオンライン
09/10/27 00:08:00 zrMpn+gG
450「あの、>>55を見てふとおもったんですけど」
箱「何を?」
450「ご主人様って、私達パシリをどう思ってますか?」
箱「へ?」
450「あ、えーっと…そのですね、各パシリフォームのイメージというか…」
箱「あー、はいはい。うーん、そうだねぇ…」

410:熱血バカ
420:ぬこ
430:有能な秘書
440:メイドさん
450:ツンデレ

450「……あの、一ついいですか?」
箱「はい、なんでしょう」
450「…ご主人様、普段私達のことどういう目で見てるんで…す……か……?」
箱「すみませんすみませんすみません(ペコペコ) お願いですからその背中の『ゴゴゴ』という文字なんとかしてください」

450「…はぁ… とりあえず説明をお願いできますか?」
箱「らじゃ~」

450「ええと… とりあえず衝撃的なのはおいといて、430からいきましょうか」
箱「なんかそんな感じしない? おしとやかそうで、衣装も派手っぽくないし」
450「うーん…なんとなくわからなくもないですね。じゃあ440は?」
箱「気分」
450「て、適当すぎません?」
箱「だって一番関わりないんだもん… なんでだろう?」

450「そういえば防具パシリ居ます(※別キャラ)けど、440はいませんね?」
箱「うん… 450デバイス食べさせたからねぇ…」
450「……え?」
箱「いやだから、440→450にしたの」
450「…そ…そうですか…         え、えっと…その、次、私…450のイメージなんですけど」
箱「うん」
450「あの…なんですかこの『ツンデレ』って…」
箱「ツンデレ」
450「…わ、私、ツンデレに見えるんですか!?」
箱「うん」
450「わ、私デレデレなんてしませんっ!」
箱「そうかなぁ?」
450「そ、そーですっ! 私そんな惚けてませ  ひゃんっ!」
箱(つんつん)
450「やっ…! な、なに… にゃあっ!!」

箱「ほら、ほっぺつつくとでれんでれんになるじゃん」
450「……… 意味違あ~~~うっ!!!」
箱「ええええっ!!!(がーん)    だ、だってこの前某ヒュマ男さんが」
450「(ピキッ) あ、あの方が…何か?」
箱「『パシリのほっぺつつくときっもちいいぞー!』 って」
450(あ、あの色ボケ魔人があっ!!)
箱「あと、『お前んところの450ってツンデレっぽいよな』とも言ってた」


67:名無しオンライン
09/10/27 00:08:51 zrMpn+gG
450(なんでその2つの別件をくっつける!?)
450「…だ、だからこの前ファイナルインパクト探しに疲れて帰ってきた後、
   わ、私のほっぺつついて遊んでたんですねっ!!」
箱「うん。ぷにぷにして気持ちいいよね」
450「…そ、そーですか… で、でももうやらないでください」
箱「ええ~っ」
450「い・い・で・す・ね?」
箱「むう… わかった」
450「……    ~~~~っ   で、でも…」
箱「ん?」
450「ど、どーしてもっていうのなら…              …別にいいです……ケド」
箱「… いやいいよ」
450「へ?」
箱「450が嫌ならやんないから。 大丈夫、もうやらないよ」
450「…そ、そう…ですか?」
箱「うん」

450「… え、え~~っと…    わ、私は   たまになら別にいいかなーとか…」
箱「え?なに?」
450「な、なんでもないですっ! つ、つぎいってみよっ!!420ですねっ!」
箱「ぬこだね」
450「…あの、ベタすぎません?」
箱「じゃあにゃんぽこ以外で420に何か特徴あったら言ってみるんだっ!!(ビシィ)」
450「ううっ!!  は、反論できない…(がっくり)」
箱「勝ったっ!第三部完!!」
450「つっこみませんよ」
箱「第三部完!!」
450「つっこみませんから」
箱「しくしく…」

68:名無しオンライン
09/10/27 00:09:14 zrMpn+gG
450「…で、最後410なんですけど…  あの、これ酷くないですか?」
箱「でもなんかそんな感じしない? ソードぶん回しながらひゅーほほほほほほほ!!って笑いながら突撃してそう」
450「い、いや、どこのハンターですかそれ… 410愛好家の方が聞いたら殺されますよ?」
箱「まあ個人のイメージってことで」

ぽん(箱の肩に手が置かれる)
???「そーだよな、個人のイメージだよな」
箱「ほ?」
450「あ、ワルキャス様。こんばんわ」
ワル「おひさー で、これ」
箱「あ、ども… なんですかこれ?メセタの入った袋?」
ワル「香典だ」
450「香典・・・???」
ワル「じゃまあ、そういうことで(しゅた)」
箱&450「???」


???「だーれーがーねーっーけーつーバーカーだーっーてー」
箱「ゲーッ!!般若の超人!!」
450「わ、ワルパシリさん!! そ、そういえばこの方も…!」
ワルパシリ「フフフフフフフフフフフフフフフフ 久しぶりにパシリスレに投下すると思ったら、
       こーんなくだんないオチにアタシを使ってくれちゃってどーーーーーーーーむぉありがとお!!」
箱「ひ、ひいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」

ワルパシリ「… 短冊★ミ(にっこり)」
箱「は?」
ワルパシリ「短冊切りにしてくれるわあああああああああああああああああああああああああ!!!」
箱「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!」


ああこうして今日もグラールの夜は更けていくのであった…

69:名無しオンライン
09/10/27 00:12:06 zrMpn+gG
ああ久しぶりにくっだらねえもん投下したなあ
ワルキャスの方すんませんすんませんまたオチに使いましたw


>>65
470「ちんすこぅー」

ってことなんじゃね?w

70:名無しオンライン
09/10/27 00:38:59 Gj1bGowl
ヒュマオ「しかしワルパシリは浮き輪装備になっていたのであった!!」
GH-413「そんなところだけ力説しなくていいから」

71:63
09/10/27 00:41:13 g1vpykXi
>>66-69
>「… え、え~~っと…    わ、私は   たまになら別にいいかなーとか…」
まさにツンデレw

>ああ久しぶりにくっだらねえもん投下したなあ
そんな事ないぜ!かなり笑えた、ありがとう。
なるほど、ほっぺたつついて、ぷにぷに♪か。了解、うちのパシリにやって見る。

>>64
>>65
>>69
流石だ。皆さん的確すぎるつっこみありがとう!ちなみに○=p・・・
おや、誰か来たようd



72:名無しオンライン
09/10/27 01:12:03 i/RhodHb
>>63-69
確かにツンデレだw

>>63
   ノ^:,,∧-ノノ
  ((({ミ((从)〉
   ノノ!@゚ ヮ゚ノリ   <雄型は混ぜるな!
  '´ | とヾ>!(|ニア
    レ'| =w」
    と_/ L⊃

雄型(470、480)と雌型(410~450)の左右合成は……
色々とヤバくないか?

73:名無しオンライン
09/10/27 04:40:59 gmKU4ahP
獣男「>>69により470の挨拶はちんすこぅー!なのではないかと推察出来るわけだが」
GH-452「久しぶりの登場から下ネタですか主様」
獣男「久しぶりの名前が並んだので嬉しくてな。あとちんすこぅは下ネタじゃない」
GH-452「しかしちんすこぅとニャンポコが合体したら元の黙阿弥でチ」
獣男「いいから黙ってろ」
GH-452「皆様お久しぶりでした、失礼致します」ペコ

74:名無しオンライン
09/10/27 07:43:47 /gzn/sut
>>63 後、人物相関が分からなくなって来たんだが、これで合ってる?

450d「とーさんが無節操に登場人物増やすから、混乱なさってますよ。」
450c「という事で、とーさんに相関図を作らせました。(結局昨日と同じ時刻だわ。進歩のない)」

        かーさん 母:キャス子-----店長 ジャンク屋店長:偽装ヒュマ男
        ボケ主人               (中身はキャスト)
       (500年戦争時の軍用キャスト)  (500年戦争時の軍用キャスト:ボケ主人の戦友)
        450cの指導教官でもある            |
        初代 黒きゴキブリ    ┌-------┴-------┐
             |          |                      |
             |   GH400elase 店長の初娘    ローゼノムNH゚Kの再生野良パシリ達
             |   (PM開発期の試作パシリ)
             |   10年前に寿命により死亡
             |
    ┌-----┴-----┐
    |                |
GH450custom     GH450dupe 妹--王子 妹婿(本名:鼈甲)
主人公:偽装キャス子                ラグオル移民のニュマ男
(中身はパシリ)                    (現時点では婚約者)
2代目 黒きゴキブリ
    |
GH420poco 娘

とーさん 作者                        彼 ニューデイズで同行したヒュマ男
    |                                 |
GH450break                        GH450flora フローラ
(本当はGH450に育つはずだった緑玉)
2006/09/06のリセットにより死亡
    |
GH450無印 @リ ゚ -゚ノ|

大佐                              ゴッドウッド 大戦後モトゥブに残って
500年戦争時のキャスト独立戦争(パルム内戦)           モトゥブ復興に努めた
ヒューマン側将校(ボケ主人と店長の敵側)               ヒューマン元整備兵(店長の師匠)
戦争で大破し放棄されたコロニーを                   20数年前に死亡
パルムを追われたヒューマン兵の安住の地
として再生(後のガーディアンズコロニー)
50年前に死亡

後は400eのご主人様のニュマ子(PM開発部:課長)とかその他大勢。

75:名無しオンライン
09/10/27 18:43:06 Xrw0H3H2
>>72
♂型と♀型を混ぜてパシリ男爵

76:63
09/10/27 18:54:24 g1vpykXi
>>74
相関図サンクス!
wikiの人物名鑑と自分の記憶&理解力から書いたけど、

かーさん  :黒いゴキブリ
私      :450c(黒きゴキブリ)

と思っていたが、2人とも「黒きゴキブリ」の通り名だったのね。
後、400eが>>58に出てくるパシリか。理解出来たぜ。

>結局昨日と同じ時刻だわ。進歩のない
習慣化してるなら、すぐには治らんかも。
話の続きは楽しみにしてるが、無理はしないように!

77:名無しオンライン
09/10/27 21:58:38 zrMpn+gG
>>71
笑ってもらえたのならこれ幸いw
ていうかその文の最後に草生やすの忘れてたw


箱「なんか某Wネタが続いてるから、僕らもやってみる?」
450「いやです」
箱「まあまあそう言わないで~ はい」
450「…なんでGH-450ガイアメモリがあるんですか!」
箱「…名前とか良く知ってるなあ…」
450「い、いつもご主人様がご覧になってますから…」
箱「いっつも横に座って見てるもんねぇ…せんべいかじりながら」
450「コ、コホン……」
箱「ということで」
450「…ハァ わかりましたよう…」

ベルト「ハコォ」
ベルト「レスタァ」

「クスリバコォ!」

450「回復だけしてろってか!回復だけしてろってことですか!!」(ベルトをげしげし)
箱「ああ~~450が壊れた~~~!!」
450「マダオのくせに!声がマダオのくせにっ!!」(げしげし)


78:名無しオンライン
09/10/28 03:23:58 V5Ocs6sm
>>77
獣男「さすがアイドルユニット箱&450w」
GH-452「一人で携帯見ながら笑うと不審者みたいですよ主様」
獣男「ところでこの場合だな」
GH-452「ええ、450さんと結ばれたいという箱さんの夢が叶ったのでは」
獣男「感無量だな」
GH-452「赤飯でもおくりましょうか」

79:名無しオンライン
09/10/29 05:50:48 BnVzlJsZ
「なんか微妙な味…」
その対応はあんまりなんじゃないだろうか。
ガーディアンズに入った初日のビーストにはCランクの杖だって高級品だ。
とにかく人型になれば、主人がハンターだから例えばGH-450になればまた違うはずだ。
PM育成方法をプリントアウトし、450のページを一番上にしてヴィジフォンの横に置いておく。
イライラして眠れないが寝るしかないファッキン。



PM用に杖を買うにも限界があるだろう。
初期装備で頑張るにも程がある。
スロットすら未だ空だ。
服がみるみるボロになっていく。
名前だけは立派なパートナーな「パートナーマシナリー」は労いの言葉ひとつ無く、微妙な味だと繰り返す。
AIに憎しみに近い感情を抱きながらスタッフの合成方法等をプリントアウト。
ヴィジフォンの隣に置いて寝る。
翌日スタッフの合成を失敗する夢を見たファッキン。



初めてのLevelUpの祝いにはB武器だ。
「…微妙な味」
いい加減に不快感が限界に来た為に現実逃避の言い訳を考え始める。
うん、これは壮大ツンデレのツン部分だと思おう。
このツンに見合うデレってどれくらいデレるものだろうか?
脳内で勝手な妄想を繰り広げファッキン。



鳥になった。
食事もかなり安定した。
「…微妙な味」
この頻度でPMを育てるならそれはかなりの努力を要するのにその態度はなんだ。
怒りが限界に来たため本社にクレームを入れようと試みる。
手が無くなったのでヴィジフォンが使えないファック。



ようやく人型になれた。
人型になるまでは対応は簡単なAIが代行するので今まで失礼ばかりになりました。
ご主人様とお呼びする事を許して下さい。
言いたかった事も伝えたかった事も全て言葉にならず、思わず目の前のご主人様に抱き着く。
さっきまで目線が合ってたから身長差に気が付かずご主人様の膝に壮絶に頭突きをかました。
鼻血を出す。
ファッキン。


80:名無しオンライン
09/10/30 00:50:21 HXaT2OsW
携帯から失礼。『GH450の人』です。
>>79
お久し振り。以前書いてましたよね?(勘違いなら失礼)
これをネタに、何かレス&投稿しようかと家に帰ってきてみたら、
アクセス規制に巻き込まれてて、このザマだよorz
つ~訳で、暫くまともに書き込めないので、ネタ考えつつ華麗に退場。
早く解除されるといいな…

81:名無しオンライン
09/10/31 05:30:57 s53ZNWT5
ねんがんの 人のすがた を てにいれたぞ!
まあご主人様は外に連れ出してくれなかったが仕方がない。
私はクールで定評のある450だから寂しくない。ファッキン。
GH-450になれた以上はよもやパートナーマシナリーの名前に泥を塗る訳にはいかない。
我が450駐屯部隊(一名)の前に隙などあってはならない。
先ずは基本の洗濯から始めようとクローゼットを開ける。
何も無い。
道理で休日は全裸待機のはずだ。
ビーストは皆そうだとか嘘をつかれた。
明日は洋服を買わせる。ファック。



風呂掃除中にご主人様が帰室。
風呂場ではこちらが全裸待機したが特にリアクション無し。
EDの疑い有り。基盤/バイアグラは売っているだろうか。
呼ばれたのでリビングへ。



基盤/クレアダブルスを貰う。
合成ボードに挿そうとするとそれは私への誕生日プレゼントだから食べろと言う。
ご主人様の声は大きいが慌てるとモトゥブの東北地方の訛りになり聞き取り難い。
いくらしたんだこの基盤。
どうやら私のご主人様はとんでもないバカだ。
武器買ってこいksg。
ファック。
クールな450回路からクールな450涙と450鼻水が止まらない。
もっとしっかり稼げる様になったら本物をやるよと笑うご主人様。
涙と鼻水にヨダレが混じった。
ファッキン。

>>80
規制解除待ってます。


82:名無しオンライン
09/10/31 11:07:10 0IBcdG2j
今更ですが集会お疲れ様でした。
規制で書き込めず、もうできあがってたんですが今から投下します。
PSUチャレンジモードの続きです。

83:継承 IV 光を継ぐ者(後編) 1
09/10/31 11:11:10 0IBcdG2j
巨人の腕から放出される光の剣と、わたくしの無限にのびる二枚の翼が、完全に拮抗して互いの動きを止めています。
ラシークに先ほど使うなと言われたばかりでしたが、わたくしはこうするしかありませんでした。
しばらくの間は体温の低下は起こりませんでしたが、だんだん焦りとともに苦しくなってきて、結局起こりだしてきました。
今回の使用は最初安定していたので、もう少し練習すれば長く使えるのかもしれませんが…
ラグオルの大地に押しつけられて、背中についた地面も砕け、じわじわと温度も低下して凍りついていきます。
加えて、もともと無限大の出力など想定していない構造のパシリの体は、内部からもエラーが出て警告がひっきりなしに出ている始末です。
かといって今この翼を解除してしまったら、あの剣を防ぐ手だてはありません。
ラシークの話によれば、『闇』に突き動かされて巨人を暴走させているクランツさんとシルファさんのお友達、イノリスさんを説得できればなんとかなるはず。まず場所を見つけませんと…
わたくしの意志に、魂をあるべきところへ導く銃、ジリオンが応じます。
ジリオンの紅い光弾は、バリアも装甲もすり抜けるようにして巨人の中へ入り込み、正確に中の人をとらえて、そこにアクセスを試みました。
名前はイノリス。パイオニア2で生まれたシップチャイルド。
イノリスさんは、敵対組織に引き抜かれ、そこで漏らした情報がきっかけで幼なじみであり思い人であったクランツさんを死なせた。それがきっかけでイノリスさんの精神は壊れていき…
それでは、今巨人が暴走しているのは、本当にヒステリーに反応して?やけっぱちで他の人を巻き込むなんて許されない行為ですが、ラシークの言葉を思い出して我慢しました。

84:継承 IV 光を継ぐ者(後編) 2
09/10/31 11:13:06 0IBcdG2j
ジリオンの光は残り、そのまままっすぐにイノリスさんの場所を指し示す道標になりました。奇妙ですが、通路にあわせて曲がりくねったレーザーサイトのようです。これをたどれば…
「クランツさん、シルファさん!これをたどって行ってください!道中はわたくしがなんとか…っ!?」
大きく節くれ立った手が目の前に飛び込んできました。その手がわたくしの頭をくしゃくしゃとなで回します。先ほどはじき飛ばしたラシークでした。
「使うなと言った意味がわからなかったか、まったく…無限エネルギーを過信するな。おまえにしかできないことはやればよいが、すべて自分でしようとしては、いくつ体があっても足りん」
「…でも…」
クランツさん、シルファさんに目をやりました。
見るからに頼りない、素人に毛が生えた程度の判断力と身のこなし。中のイノリスさんとなまじ深い仲であるために土壇場で何をやらかすかわからない懸念。
任せるのはとても不安の残ることです。今までわたくしは主に頼る以外は全て自分だけで、仲間がいたとしても自分が行動することを前提に解決しようとしてきていたのですから。
「そんなに人が信用できぬか?」
「…信用できないなんて言ってません」
「そうか。ならば、彼らがどれだけ追い詰められようと手を出そうとしてはならん」
「ええ!?それで犠牲者が増えることになったらどうするんですか!」
「それがおまえの弱さだというのだ。彼らはおまえの手駒ではない」
やっと理解できました。すなわち、人を信じることもまた勇気。ラシークの言ったことは、わたくしの胸中を見抜いてのことだったのです。
「心配するな。このラシークが同行するのだ、本当に危険になれば連れ戻す」
「…ラシーク王…お願いします。わたくしは巨人を止めるので精一杯です。二人をお導きください」
自分ではどうにもできないという悔しさは、なんとか隠せました。

85:継承 IV 光を継ぐ者(後編) 3
09/10/31 11:14:35 0IBcdG2j
「闇の見せる幻は、人の強い意志には勝てぬ。仲間を信じ、払いのけるのだ」
「へっ、おっさんに何がわかるってんだ。仲間なんてもんじゃねえよ!イノリスはなあ、俺の…」
「減らず口をたたいているうちは大丈夫だな!」
稲妻が尖った飛行物体を焼き払い、竜巻が角張った異形の人影を蹴散らしていきます。
闇の半馬人の突進をクランツさんが身を挺して守り、シルファさんが大剣の一撃で粉砕。若いハンターズも負けてはいません。
一人でも巨人とある程度渡り合えるほどの絶大な戦闘能力を持つラシーク王を含む3人にとって、巨人内部の進撃はさして難しいことではありませんでした。
わたくしはジリオンを通じて実況生中継を見ていますが、頼りなかった彼らが僅か数分で立派にやっているのに驚きました。状況が人を作るなんて、嘘だと思っていましたのに。
3人はすぐに中枢部にたどり着きました。そこで見つけたその女の子は…
両手両足を肉塊にとらわれ、首に触手が何重にも巻き付き、鋸状の構造物が手首をごりごりと削り、血を滴らせています。
相当痛いはずですが、苦しみにうめく気力すらもうないのか、ぐったりして動かないまま。
「イノリス!イノリス!返事をしろよ!生きてるんだろ、おい!」
「…」
「いなくなってほしくないんだよ。なあ、イノリス、答えてくれよ、何で答えてくれないんだよ!」
返事のないイノリスさんへ何度も何度も呼びかけを繰り返します。
あまりにも反応がなく、荒げていた声が弱々しくなって、クランツさんは肉塊にとらわれて自由にならないイノリスさんの体にすがりつきました。
「小難しいことはどうでもいいんだよ、イエスかノーかでだけ答えてくれよ…イノリスは、俺が嫌いなのか?」
初めて返事がきたのは、こんなことを聞かれたときでした。
「ううん、好き。大好き。だから自分が許せないの。罰を受けなければいけないの…」
「あんなことで俺が恨むとでも思ってるのかよ…!俺たちの関係って何なんだよ、そんなことで簡単に壊れてしまうもんなのか?違うだろ…」
しかし、やっと顔をあげて弱々しくつぶやいたイノリスさんに、ラシーク王は冷たく言い放ちました。
「くだらん!それで満足ならば、悲劇のヒロインでもなんでも気取っていればよかろう」
「そんな言い方があるかよ!どうにかするのがあんたの仕事だろ!」
「残念だが、そのような弱い精神ではダークファルスの侵食からは逃れられん。先ほどおまえに言ったように、
自ら払いのける意志こそが闇に勝つ唯一の手段なのだからな。できなければ…殺すしかない」
「くそ…なんとかならないのかよ!こんなのひどすぎるだろ…」

86:継承 IV 光を継ぐ者(後編) 4
09/10/31 11:17:07 0IBcdG2j
考え込んでいたシルファさんが、迷っている様子でおそるおそる声を出しました。
「クローン…クランツはスキャンデータからクローン再生したのよね?なら、イノリスにもデータがあるはずよ。ハンターズ本部に連絡をとれば…たとえ死んでしまったも…」
個人の生体データ?人の?そんなものがあるとはこの時代の人は何を考えているのでしょうか。
シルファさんが迷っているのは、クランツさんが死んで、クローンに変わったことに倫理的な抵抗感があるためでしょう。でも、それなら…
「そのデータはわたくしに転送してください!合成を利用してイノリスさんを助けます。幸いエネルギーはいくらでもありますし!」
なにせ、わたくしはパシリ。合成は得意分野なのです。基板に相当する詳細な元のデータがあるというなら、人間の体組織だって。
殺すというわけではないとはいえ、我ながら非人道的と言わざるをえない作戦でしたが。
「やらなきゃどのみちイノリスもラグオルも駄目になるんだ、信じてみるぜ…」
「…わかったわ、首をはねればいいのね…」
「イノリスさん、聞こえていますね?あなたをそこから助け出します。でも、そのためにはあなたには殴って止める以上の苦しみと恐怖を味わってもらうことになります」
「…」
「駄目だと言ってもやりますよ!あなたが感情任せに自分も他人も傷つけ殺したことを悔やむつもりなら、耐えなさい!…いいですか、助けますから!」
観念したように目を伏せたイノリスさんを見て、苦い顔で大剣を握りしめたシルファさんを制止したのはラシーク王でした。
「やむをえんとはいえ友を傷つけるなど、したくはあるまい?二人とも他にやることがあろう、両手をあけておくがよい」

87:継承 IV 光を継ぐ者(後編) 5
09/10/31 11:18:21 0IBcdG2j
データ受信完了。最後のピースはそろいました。やれるやれないではなく、やると決めれば恐れは消えました。人はそれを覚悟と言います。
光の翼をいったん解除。拮抗していた巨人の剣は勢いを取り戻し、わたくしとラグオルを破壊せんと迫ります。
「座標設定…転送!」
それは、非常にささやかなワープ。莫大な質量の巨人に使っても必要エネルギーは決して多くない、グラールでもガーディアンズ施設の移動に使われている、当たり前の技術。
わたくしは、短距離ワープで巨人の体の角度を変えたのです。巨人の剣はラグオルの大地がある空間を飛ばしてしまい、傷一つつけることなく素通りしました。
無限エネルギーを使うなと言われたときは無茶だと思っていましたが、結局はアイデア次第でした。
未熟だと思っていたシルファさんが「カウンター」とかで巨人を転倒させたことがヒントになったのです。
一回転して巨人はバランスを崩し、天を仰ぐ形で転倒しました。起きあがるまで十数秒、それだけあれば十分。
ラシーク王が、借りたソードでイノリスさんの首をはねました。
それを確認した瞬間にわたくしはフリーになった無限エネルギーをイノリスさんの体組織データを入れた合成機能につぎ込みました。
「できろおおおぉぉぉぉっ!!!」
斬り飛ばされたイノリスさんの首から、血が吹き出るより速く体組織を再構成。我ながらよくやったものです。
躊躇してしまいたくないので合成成功率は見ないようにしていましたが。
終わらせて目を開いたときには、0.01%の奇跡がありました。
「クランツ、クランツ!ごめんね…!シルファも…!」
クランツさんがイノリスさんを抱き留め、シルファさんが服のスペアをかぶせました。
「上出来だ、二人とも。脱出するぞ」
外壁を吹き飛ばして出てきた3人を、すかさずゴールドドラゴンが背で受け止めました。

「あの苦しい中から助け出されて、なんかふっきれちゃった。クランツはクランツだし、別にキルリアさんが好きでもいいやって…」
「は?キルリアさんが?姉さんがどうかしたって?」
「姉さん?…ごめん、意味わかんない」
「…知らなかったっけ?いや、実は…」
「えー!?ウソー!じゃ、イノリスってば一人で悩んで、一人でひどい目にあってたっていうの!?」
「おまえが見ている真実は、事実の一部分でしかない。その一つの面に突き動かされ、他から目を背けることをくだらんと言った理由もわかろう。真実がいつも一つなどとは、子供の言うことだ」
「そっか…そうだよね。イノリス、なんてバカだったんだろ…」
「わかれば、次に活かせば良い。それを繰り返して大人になるものだ」

88:継承 IV 光を継ぐ者(後編) 6
09/10/31 11:19:34 0IBcdG2j
「やあ、やっとつながった。僕はジャンカルロ・モンタギュー。ジャンと呼んでくれていいよ」
突然通信回線が強制的に開かれ、変な帽子とゴーグルのニューマンが、映像いっぱいに顔を近づけているのが映りました。
巨人にとどめを刺そうと思っていたところで緊張がとぎれて思わず吹き出しました。
「そこの小さいキミ、戦いは前線が注目されがちだけど、裏方のサポートも忘れないでほしいね。キミが無茶するのは別にいいんだけど、ラグオルの命運がかかってるからね」
「裏方…あ、ハンターズ本部ですか?」
派手な裏方さんで…何回も映像を適切な大きさにしているのに、そのたびに限界までの顔アップに切り替わらせるのはやめてほしいんですけど。
「そうさ、さっき君にハンターズのデータを転送したのはこの僕さ。常識的に考えればわかると思うけど、
個人のスキャンデータはハンターズの極秘事項でね。まあ僕にかかればセキュリティなんてないも同然だけどね」
「不正アクセスしてたんですか!…まあ、状況が状況だけにとても助かりました、ありがとうございます」
「それはそれとしてだ、君は巨人を倒す武器として、また無限エネルギーを使おうとしているね。苦しい感覚が麻痺してきてないかい?それはとても危険なことだ」
おどけた調子で身振りを交えながらの言葉ですが、確かにわたくしはもうふらふらで、次の無限エネルギー使用に耐えられるかわからないまま賭けに出るつもりでした。
「とはいえ、使わずに巨人を倒すのも厳しいかな。即興で申し訳ないが、少しでも負担が軽くなるよう僕も補助プログラムを
作ってみたから使ってみてくれ。ジャンカルロ・モンタギュー謹製、無限エネルギー制御プログラム試、さ」
映像の中からびしっと指をつきつけたと同時に、データが転送されてきました。

89:継承 IV 光を継ぐ者(後編) 7
09/10/31 11:20:57 0IBcdG2j
巨人が握りしめた手を挙上して、わたくしに狙いをつけたのがわかりました。
「………」
回避、不能。右手両足背面と破損したうえに凍って地面にくっつき、度重なる無限エネルギーの使用で内部システムもぼろぼろ。気力も限界です。
数分前。モンタギュー博士の補助プログラムで、光の翼は薄く巨大な二つの刃になりました。
それはまるではさみのようにわたくしの前方で交差させ、無防備になっていた巨人の胴を横一文字に切り裂いたのです。
巨人の上半身と下半身が泣き別れし、ずるりと滑り落ちて大地が揺れました。
同時に再度振り上げられていた巨人の剣が消えかけたハナビのように立ち消え、それと同時に全身から大量のミサイルが放出されました。
ラシーク王は、動けないわたくしを守ろうとしました。
あまりの量にマジックで壊しきれなかったぶんをその身に受け、クランツさんたち3人の壁となったゴールドドラゴンともども…
…また、犠牲を出してしまいました。最悪の出会いでしたが、せっかく信頼できるようになったというのに、さよならの一つも言わずに…
悲しいとか悔しいとか通り越して、目の前がぐるぐる回って、頭が締め付けられて体中から何かが抜けていくような感覚がしています。
巨人は両断され、無限エネルギーは失ったものの、まだ動いています。あきれるほどのしつこさです。
内部から闇の生物を次々と送り出し、全体を覆うバリアが作れなくなったからか、狙われた場所だけに集中してバリアを作って、3人のハンターズの攻撃を防いでいます。
ラシーク王もいない今、彼らでは攻めきれそうにありません。黒い死の鉄槌がゆっくりと上昇を止めました。
しかし、わたくしにもあったことが驚きの、生への執着。
なぜそうしたのかは自分でもわかりませんが、震える左手の指がそこにおさまる運命であったかのように自然にそのスイッチを押していました。
最後の手はこの白い箱に。ドリームキャストに。
ボタンを押すとピーという音が鳴り響きました。何かと思いましたが、正常起動したようです。
接続開始…アクセスあり。接続先は…


90:継承 IV 光を継ぐ者(後編) 8
09/10/31 11:23:41 0IBcdG2j
無数のフォトン弾が巨人の腕を貫き、手首より先がちぎれ落ちました。
白み始めた空、顔をのぞかせた太陽。地平線の向こうから、長くのびる影がいくつも。
援軍でした。輝く日輪を背にうけて、主がかつて見せた翼と同じ黄金のフォトンを放つ武器を携えたハンターズたちが、大挙してきたのです。
「待たせたな、おまえら!」
「え…あなたは!」「指揮官!?」「シキカン!」
「戦えたんですか!?」
「失敬な。こう見えてもパイオニア2では凄腕だったんだぞ」
「あれ?で、でも…指揮官がたくさん?職業もばらばらで…でも何でだろう、わかるぜ…俺たちが信じてた、指揮官だ!」
体格も肌の色も性別も職も違うハンターズたちが、いっせいに微笑みました。
「二度はないぞ。全盛期のハンターズの戦い、目に焼き付けておけよ!」
駆け出す英雄たち。剣が、長刀が、ライフルが、マシンガンが、杖が。波濤のような黄金の流れになりました。
死角に回り込み、弱点を突き、動きを封じ。巨人から出てきた闇の生物も、なすすべもなく倒されていきます。
瞬く間に巨人は砕かれ切り刻まれ、そして形を与えられていきました。
無限エネルギー、『深遠なる闇』の正体は、命を生みだし、際限なく増えて広がろうとする力。
それは怒り、悲しみ、憎しみといった強い本能的な感情に代表される何か。あらゆる生命に宿る、荒れ狂うほどに強靱で、排他的で、利己的な生命の力。
それに、人の技術、いくつもの生と死を越えて伝えられてきた叡智の力である『光』が形を与えたとき。
それは歌であり、絵画であり、学問であり、おいしい料理。
人のありとあらゆる文化活動という形で暴走する力は生まれ変わり、時空を超えて散っていきました。
最後に聞こえたのは、巨人の悲鳴だったのか、歓喜の産声だったのか、わたくしにはわかりませんでした。

「…イノリスさん」
思うところあって、指揮官さんたちの戦いぶりに見とれていた彼女に声をかけました。
「何?」
もはや憂いのない目が、わたくしを見ました。
「………。いや…なんでもありません…呼んで、みた…だけ、で…」

91:継承 IV 光を継ぐ者(後編) 9
09/10/31 11:25:02 0IBcdG2j
「あの子や援軍のハンターズが出した、ありえない力の解析結果…本当に面白い。求めたものがこんな身近にあることに気づきもしなかったなんて、僕もまだまだだね。
これじゃ天才の名は返上しなくちゃいけないかな。異常フォトンの研究はもうやめだ。無意味なことがわかった」
「どういうことです、ハカセ?たしかにあの子は基本出力からはまったく考えられない力で巨人の剣を受け止めていましたけど。どこからあれだけのものが?」
「実際にはエネルギーを発していないんだよ、あれは」
「はい?で、でも、異常フォトンが何桁も超えて急上昇しているのが検知できましたよ」
「まあ、この説明じゃわかるわけないな。僕もまだ理解できたとは言い難いんだ。何と言えばいいかな…
時間、空間、性質も含めて力の向きを操る概念とでもいうか。無限大の力を持つ巨人が勝てないわけだよ。ウフフ…」

いつの間にか、暖かい光に包まれて、どこかわからない場所を彷徨っていました。
巨人との戦いで壊れたはずの体はなぜか修復されていましたが、地面がなくて、まるで水の上を浮かんで漂っているような感じでした。
わたくしは浮かないはずですし、感触もないので水ではないのはたしかですが、手足を動かしても動けそうにありません。
何より、あまりにも居心地が良すぎて動く気も起きません。ずっとこのままでいたいと思いました。
「我は光の使徒、サ・リュース」
「同じくリ・フェース」
「デ・ヴァース」
気がつくと、ローブ姿の変な生き物が3体、わたくしの周りからのぞき込んでいました。
なんですかあなたたちは…起こさないでくださいよ、まだ眠いです…
「まだ終わりではないとの達しである」
「これから汝の目にする光景は、我らが主と人が戦った場」
「いざ参らん、コーラルと呼ばれた星へ」
コーラル?主の口から何度か聞いたことがあるような…
ああ~引っ張らないでぇ~…あと5分~…


-「継承 V 天からの呼び声」に続く-

92:名無しオンライン
09/10/31 12:05:39 bFM08Xpk
長すぎるのもアレだと思うのでかなりばっさり削ったんですが、それでもこれだけの量になってしまいました。

恒例の解説はまた後ほどで。

93:名無しオンライン
09/10/31 18:59:39 rze5VSV3
乙乙

94:名無しオンライン
09/11/01 14:07:32 j7UNNZDq
いつもながら超乙

95:名無しオンライン
09/11/01 22:14:20 bx9EBJpb
>>92
 ばっさり削ってもそれを感じさせないなんて、羨ましい……

 >人を信じることもまた勇気。
 それを知った戦乙女は、また少し成長したんですね。
 そんな彼女なら、女主人の下へ帰れそうな気がします。


どうも、パパと412作者です。
パパと412編の第二部というか……
ヒューマン?になったロザリオの、その後の話です。
相変わらず量が多いのと諸事情で、UPローダーへ投下です。

とりあえず第一話『the Annunciation. 』
URLリンク(a-draw.com)


続きを書くかは、反応次第ですが……
暇があるようでしたらご拝読下さいませ。

※DLキーが設定されています。キーは412。

96:名無しオンライン
09/11/02 17:12:09 0S8h+5+8
乙乙

97:名無しオンライン
09/11/03 11:13:15 oc+ZslCM
規制解除でやっと書き込めるぜぇ携帯でだがな。

>>69
>>70
ワルパシリ「なあ、俺ってさコロコロ姿変えてるよな」
ワルキャス「まあなー 410→411→461 とコロコロ変えてるぜ。
      だから、型名じゃなくてワルパシリってことにしてるわけだ」
ワルパシリ「へぇー…」

ワルキャス「まあ、こんな粗暴なパシリがたっぷりいたら困るぜ! ゲハハハハ!」
ワルパシリ「(ビキィ)へぇ~♪」

グワラコロガキーンッ!

ワルパシリ「ふぅ…」
ワルキャス(死~ん)

皆さんいい作品を連発しておるのう。
PSPo2体験版が普通に面白くて筆ががが…

ちなみにパシリと一緒に戦いまくると
「種族を超えた愛を育む者」って称号がもらえるんだぜ。
さあ、レッツ体験版!

ワルパシリ「しゅ、種族を超えた愛って…///」
ワルキャス「あー3年後か…リトルウィングに転職も悪くないな」
ワルパシリ「えっ…!? つまり、それはその…」
ワルキャス「(チェルシーやウルスラ、クノーの画像をみて)むしろぜひ入りたい」
ワルパシリ(ビキキキキィイイ!)
以下エンドレス


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