08/08/15 08:58:26
続いて(3)は、「風が吹いたら桶屋が儲かった理由を証明せよ」みたいなもので、
「風が吹く(=誹謗中傷)」と「桶屋が儲かる(=その利益損益)」の因果関係が説明できなければならない。
この因果関係の説明というのはなかなか立件するのが難しいものだそうで、
ここが焦点になる名誉毀損裁判も多いようだ。
さらに、ネット掲示板での名誉毀損話でキモとなるのが(4)。
自分が介入できない場所で勝手に名誉を毀損された、
しかも自分にはそれに対して反論・撤回を訴える手段がない。
そもそも名誉毀損を裁判所に訴える、というのはそうした「失われた【社会的名誉】を回復するチャンスを与える(刑)」
「名誉が失われたことで【実生活の金銭・物品に出た損害】を取り戻す(民)」という目的のために行われるものだ。
掲示板での議論で、誹謗中傷を受けた人間が同じ掲示板で発言中だった場合、
技術的にはその場で反論が可能だ。(言いたい言葉が思いつかない、というのは反論不能な状態とは違う)
誹謗中傷に誹謗中傷でやり返すような状態(=frame)の場合、明らかに反論の機会が与えられており、
また原告も被告も「相互に誹謗中傷を行っている」ということから、
「一方のみの訴えに基づく法的解決にはふさわしくない」とされている。
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茶木の場合、名誉棄損は成立しなさそうですよ