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●秋篠宮さま、歌会始で思い出の五箇山詠まれる
2003/01/16朝刊
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15日に宮中であった歌会始の儀で、秋篠宮さまは、「暮し映す合掌造りの町
並を見つつ歩めり妹(いも)と吾子(あこ)らと」と、五箇山の合掌集落の情
景を歌に詠まれた。昨年夏、ご一家で五箇山を訪れ、上平村の国指定重要文化
財「岩瀬家」などに立ち寄った際の思いを込められた。上平、平、利賀3村の
関係者は、五箇山での滞在がご一家のいい思い出になったことを喜んだ。
秋篠宮さまは、高校時代に初めて五箇山地方を訪問された。平成13年11月、
総合研究大学院大学(神奈川)の共同研究会に出席するため、五箇山に滞在し
た際には「子どもを連れてまた来ます」と話されていた。
ご一家は昨年8月11日から14日まで、五箇山地方と岐阜県白川村を訪ねられ
た。世界文化遺産の上平村菅沼、平村相倉、白川村荻町の合掌集落をはじめ、
特産である和紙の紙すきも見学された。
上平村では「岩瀬家」に約2時間立ち寄られた。秋篠宮さまは3度目のご訪
問だが、紀子さまと眞子さま、佳子さまは初めて。囲炉裏を囲み戸主の岩瀬村
長が、かつての養蚕業、塩硝製造などについて説明。2人のお子さまはむしろ
の上を歩いたり、板張りの床のすき間から下の様子を見て面白そうにしておら
れたという。
岩瀬村長は「秋篠宮さまはよく勉強されており、養蚕については自分より詳
しく知っておられた。お子さまも礼儀正しく感心した。歌に詠んでいただき、
地元住民にとってこの上なくうれしい」と笑顔で話した。