09/01/15 13:01:42 RwBM9SU+0
しつこく調べてみた
『あかとんぼ生受けし池に戻り来ぬ木々もみぢする秋晴れの日に』
戻り来ぬ もどりこぬ もどりきぬ どちらでも読める
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以下某所より『秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる (藤原敏行)』の解説から
まず、「秋来ぬ」の意味を考えます。
「来ぬ」の「ぬ」を打ち消しの「ず」の連体形とすると、上にくるのは未然形となり、「あきこぬ」(=秋が来ない)となります。
反対に、「来ぬ」の「ぬ」を完了の「ぬ」の終止形とすると、上にくるのは連用形となり、「あききぬ」(=秋が来た)となります。
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どちらと取るかは、後ろに続く歌を解読して考えましょう、ってなっている
『木々もみぢする秋晴れの日に』
秋を意味する『紅葉』の姿 『秋』の空は快晴 で 秋が重なっている
だから、『こぬ』なのか『きぬ』なのか、どちらかコレだけでは判らない
故に、生まれた場所に戻るトンボ(おのこ)と生まれた場所に戻れないトンボ(おのこ)の両方が居ると読めると思うのですが
いかがでしょう?