09/01/04 19:56:16 bAXjGn1F0
どんな立場の人間にとっても『今持てるもの』を失った時にゼロからやり直すというのは並大抵なことではないが、
それまでの知名度が高かったり成功の度合いが大きかったりすると、どうしても一般の人以上に『世間・周囲からの視線(評価)』を意識してしまい
自信喪失や精神的な抑制が起こりやすくなる部分がある。特別な地位や知名度が無くても、
過去の経験から作り上げられた『自尊心・自己イメージの檻』を破ることは容易ではないことがあるし、
伝統的なコミュニティ(近隣関係)が衰退して世間体を気にしなくなったとされる現代社会でも
『世間(他人さま)に顔向けできない・世間に大きな迷惑をかけてしまった』という社会的承認からの逸脱の問題は残っている。
今まで必死に積み上げてきたものやそれまで信じてきたものが瓦解したと感じれば、
誰もが深刻な精神的危機に陥り生きる意義を見失いやすくなるが、そういった絶望的な苦境にはまり込んだ時には、
社会的な評価・承認といった『外向性の価値基準』と主観的な評価・自己承認といった
『内向性の価値基準』をいま一度落ち着いて見直してみる必要があるのだろう。