09/01/15 11:19:54 jbcbXFxF0
先日農地の事について、農業振興担当の県議さんから興味深い話を聞きました。
ちょっと長くなりますが。
・親世代・・・明治後半の生まれ。約2反で農業を営む。70代で死去。
・子世代・・・・昭和一桁生まれ。農家は継がず地方都市へ働きに出てそこに家を建て生活。
親から相続した農地は人に貸している。70代で死去。
・孫世代・・・・現在40代~50代。大都市の大学へ進学、就職。田舎に帰る気は無い。
親から農地を相続するが、既に場所も知らない。
子世代から農地を借りていた人も死去、規模を広げたい若手の農家がこの土地に目を付け
売ってくれるように孫世代と交渉を始めた。ところが・・・・
「家の土地が50万円だって!600坪もあるんだぞ!」
「この辺りでは、それが相場なんですけど。」
「いい加減な事を言って。土地の値段がそんなに安いはずが無い。」
「いや、農地は安いんですよ。」
「俺を騙そうたって無駄だ。とにかくアンタには売らん!」
交渉は決裂。農地はそのまま耕作放棄地へ。
県議さんによると、近年はこのパターンで耕作放棄地が増えているし、農地の転売や
貸し借りが出来なくなっている事が多いらしいです。