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発信箱:ブッシズムとアソイズム=福本容子(経済部)
黙っていてばかだと思われた方が口を開いてばかをさらけ出すよりまし--。
第16代米大統領エイブラハム・リンカーンの言葉だという。
ただ政治家ともなれば黙ってばかりもいられない。
というわけで第43代米大統領は、8年間に数々の迷言を生んだのだった。
彼の単語の言い間違いや文法の誤りは「ブッシズム」と呼ばれ、何冊もの本になっている。
「child」の複数形である「children」に複数のsを付けたり、
「shake」の過去分詞が「shaken」ではなく「shaked」だったりだ。
「アソイズム」はまだまだである。本1冊どころか1章分にもなっていない。
しかも1文字に何通りもの読み方がある高度な言語での間違いだから、世界で笑いを取れるかどうか。
でも笑い事で済まないと、かえって問題だ。次期大統領のことを「オバマという人」と言ったり
「何となくインテリジェンスのとても高そうな英語だった」と印象を述べている様子だと、
海外では?と心配になる。
ワシントンでの首相会見でこんな発言があった。英語の質問に日本語で答えた後、
英語で「正しく訳されてたらいいけど。ゆがめて訳してない? OK?」。
受け狙いなのだろうが、アソイズムで一番苦労しているはずの通訳の人に申し訳ない。
日本語が「ヒラリー」と呼び捨てでも「ヒラリー・クリントン上院議員」と訳し
「新聞のうわさくらいあてにならないものはないでしょう。こういう人たち(日本の記者?)が作っている話ですから」
はあえて訳さないでくれるプロなのに。あのまんまきっちり外国語にしてたら、どうなります?
毎日新聞 2008年11月28日 0時02分
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