08/11/16 12:55:51 nK7CvgW80
金融危機がブラジルから日本に出稼ぎに行く日系ブラジル人を直撃している。多くが働く自動車や
電子機器部品などの工場で、減産や人員削減が相次いでいるためだ。
「今年いっぱい、誰も送ってくるなと日本から言われた」と人材派遣会社のサンパウロの担当者は頭を抱える。
「景気悪化で真っ先に切られるのは日系ブラジル人だ」。
日本の人材派遣会社のサンパウロ支店の責任者は、不安な表情で話す。
この会社は、愛知、静岡などの電子部品や自動車部品工場と契約。日系ブラジル人5千人を
派遣していたこともあるが、今は4千人に減った。今年1月までは「月100人」というノルマを
達成するのが難しかったが、3月から依頼が減少。残業なしや配置転換などで対応してきたものの、
7月に60人を送ってから、8月以降はゼロに。新規の出稼ぎは一切断られているという。
担当者は「来年も全く見通しが立たない」と不安を隠さない。
群馬県に本社のある別の人材派遣会社は、ブラジルから月15人をパン工場に派遣してきた。
時給900円で、電子部品などの工場に比べ時給が安いため、50、60代の出稼ぎが多かったが、
最近は仕事を失った30代が増えているという。
最近は日系ブラジル人の日本での定住化が進み、何十年ものローンを組んで家や車を買う人も増えている。
このため「残業代を当てにして生活していた日系人は、
定時の収入では暮らせない」(派遣会社関係者)と言い、より深刻な状況になっている。
URLリンク(www.asahi.com)