08/11/14 09:35:43 ewkgOqlfP
『幸せな子』三輪そーめんさんのレビューを読んで、小和田恒の著作が思い出されました。
ちょうど、小和田優美子の文体について話題が出た頃。恒の代筆ではなかろうかとのご意見が
あり、見極めてみようと、図書館で取り寄せたんです。
それがまあ、レビューに書かれている
「おそらく図書館にこの本がおかれることもあるかと思います。数ベージ捲っただけで読むのを
諦める人も出てくるかと思います。」
との文言に、そのまま当てはまる代物でした。
『参画から創造へ---日本外交の目指すもの』都市出版/1994（定価4,660円）
この表題からは、著者の経験に基づいた壮大な論文か？と思う方が大半だと思います。
しかしながら、内容は、過去の講演が年代順に並べられているだけ。本人が改めて書いたのは、
「あとがき」のみ。
文体としては「読み易い」と感じたのですが、よくよく読めば、英文による講演を本人ではなく、
第三者が訳している...。
なぜ、『小和田恒講演集』としなかったのか、実に不思議な書物でした。
でも、出版時期から考えて、購入した図書館・大学・行政機関は、多かったのではないで
しょうか。この時の「印税の旨味」が忘れられず、今回の「翻訳・出版」が実現化されたの
だと思います。
読後感：
何でこんな資料は取ってあったのに、大事な大事な「博士論文」は紛失しちゃったの？