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平成人ものがたり 新時代の20歳は今<2> 拉致に衝撃『何かしたい』
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◆歌手 中里アミさん(品川区)
長い髪にキラキラ光る金色のロングドレス。「目立ちたがりだけど引っ込み思案」と自己分析してはにかむ。
小学六年生のとき原宿でスカウトされ、芸能界入りした。地元・品川区の中学、大田区の高校に通いながら女優として活動。
歌も好きでライブで歌っていた。高校卒業直前、作詞作曲家の岡力三さん(58)に出会い、歌一本に絞った。
既に二枚のアルバムを出し、五曲がカラオケで流れる。二月には三枚目のアルバムを出す。
デビューまもない新人にしては大躍進といえるが、大井どんたくなど地元の催事で歌い、カラオケ店を回ってミニライブを開くなど、
まだまだキャンペーン中の身だ。
カラオケで人気の曲の一つは、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの母親の思いを歌った「北の海よ」。
「拉致被害者の一日も早い救済を祈っています」と話して歌い始める。せりふもあり、母親の気持ちになって娘に呼び掛ける。
未婚の十九歳には難しい歌だ。
「自分の子どもが急にいなくなったら」と想像して「気持ちで歌う」。感情を込めるとつい涙ぐんでしまう。聴く客も涙だ。
この曲に出合うまでは、拉致のニュースを見ても「何が起こっているのかよく分からなかった」。
横田さん夫妻が、会見で号泣する姿に衝撃を受けた。「何かしてあげたい」
横田一家が自分の生まれ育った品川区にも住んでいたと知り、思いはさらに強まった。
「何かしたくてもできない人が多いと思う。この歌を歌うことで一人でも多くの人が一緒に拉致問題の解決を願うことができれば」。
カラオケで歌うのは年配者が多い。「若い人にも広まってほしい。同世代の私が歌っているのだから」。
二月のライブでは収益の一部を北朝鮮向けラジオ放送用に寄付する。
ただ、近年の歌謡界はテレビ番組も減り、CDの売り上げも減っているのが実情だ。
「演歌でもポップスでもない新しい曲、世代を超えて歌える曲が求められている」とみる岡さんから「オールマイティーな歌手に」と
指導を受ける。