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農水省の三笠フーズ九州工場調査、在庫不明でも打ち切り (2008年10月25日 読売新聞)
URLリンク(kyushu.yomiuri.co.jp)
米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)による事故米の不正転売事件で、農林水産
省が不正を告発する投書を受け、昨年1~2月に同社九州工場(福岡県筑前町)に立ち入
り調査した際、事故米の一部が行方不明だったにもかかわらず、当時の本省の担当課長が
「不正は見いだせなかった」として調査の打ち切りを指示していたことがわかった。
事故米問題を巡る同省の責任を検証する有識者会議に、同省が24日明らかにした。
同省によると、当時の消費流通課長は昨年1月29日、三笠フーズについて「農薬に汚
染された中国産モチ米を焼酎原料として売り込んでいる」とする投書が届いたと報告を受
け、福岡農政事務所に事故米の在庫量を確認するよう指示した。
福岡農政事務所が翌30日から同工場で実施した抜き打ちの立ち入り調査では、事故米
の在庫量は90キロ分(3袋)不足しており、同事務所はこれを本省に報告した。しかし
当時の消費流通課長は同2月13日、「業者間売買は通常10トン単位で行われており3
袋は少量だ」と判断して調査の打ち切りを命じた。同省は、この課長が一連の調査の経緯
について上司に報告したかどうかは確認できなかったとしている。