08/09/19 18:39:44 MQPTByd80
なにってわけじゃないけど、結構わかりやすい記事なので読んでみてください。
政党政治は権力を握れるか URLリンク(seiji.yahoo.co.jp)
権力は必ず腐敗する。これは否定できない真理である。だからいつか権力は交代させる必要がある。
しかし自ら進んで交代する権力はない。最後の最後までその地位にしがみつく。そのため政権末期の
政治は惨憺たるものになる。惨憺たる政治になる前に交代させるには国民の先見性が必要だが、
権力にはメディアを操作して国民を惑わす力があるからそれもなかなか容易でない。
戦後の「55年体制」は、与党の自民党が官僚と一体化して権力基盤を強化したのに対し、野党の
社会党は与党から権力を奪う事を断念し労働組合的役割に徹することにした。社会党は選挙で議席
の過半数の候補者を擁立せず、そのため国民がどんなに野党に投票しても権力は交代しない。
せいぜいお灸をすえる程度である。むしろ権力交代に見えたのは自民党内の派閥抗争による総理の
首のすげ替えである。メディアは自民党総裁選挙を国家的一大イベントに仕立て上げ、投票権を
持たない国民がそれに一喜一憂した。誠に奇妙な光景だがそれは今でも続いている。
政権獲得を目指さない野党は楽だ。国家運営の政策を作る必要がない。役割は与党が出した法案を
修正するだけである。そのため社会党は専ら国会運営に力を入れた。一方で官僚と一体化した自民党も
政策は基本的に官僚任せである。日本で議員立法が少ない理由がここにある。
例外は田中角栄元総理で一人だけ突出している。最近話題の道路特定財源をはじめ33本の法案を
議員提案して成立させた。共同提案など間接的なものまで含めると100本を越えると言う。
しかしほとんどの議員は議員立法なんか関係ない。霞が関が作った法案を承認するだけである。
日本では行政府が法案を作り立法府が法律に仕上げる。立法府はまるで行政府の下請けである。