08/08/09 00:24:52 q6eANmlI0
>>267
僕は、とりあえず「ありがとうございます」と万感を込めて答えた
のですが、さらに、鬼塚さんは
「驚かないで下さいね。こんなことは滅多とないのですよ。講談社さ
んからの出版が決まったのです」
と仰せになるではありませんか。しばらくは言葉の意味が理解でき
ませんでした。電話を切った後、僕はサイドネットを揺らしたシェフ
チェンコのようにガッツポーズをしながら雄叫びを上げ走り出してい
たのでした。
(テキスト:赤澤竜也)
赤澤竜也 特別寄稿 vol.3 ~処女作のタイトル決定~
出版が決まったという連絡を受けてから、1ヵ月後。
7月11日に、僕は再び上京。鬼塚、清水両氏に伴われ、初めて講
談社を訪問しました。東京の出版社に行くということだけで既に舞い
あがっており、柄にもなく何度もヘアーの乱れを整えたりします。や
っぱり出版界も芸能界みたいに昼でも「おはよー」とか言うのだろう
か、なんて妄想が脳裏に浮かびました。
カフェテリアのような所で、打ちあわせが始まりました。まず、す
っげー恰好良い仕事出来そうなキャリアウーマンから名刺を頂戴しま
した。これが、奈良原編集長です。全身から業界の人オーラが出てて
圧倒されてしまいました。
「こちら、担当の高橋君ね」