08/09/07 15:21:18 YMQS41E30
>>139
◆他国を巻き込むような交渉力がほしかった
例えば北朝鮮問題でも緩急がなく、“アメとムチ”のような臨機応変さが感じられない戦略を進めてきたのは、
まぎれもなく福田首相である。6カ国協議はともかく、本当に北朝鮮との膠着した状態を打破したいなら、国際協調に
持ち込むべきだった。制裁解除をするなら国際協調支援に発展させて、「ここで人権を尊重する国として、核放棄と
拉致問題の本格解決を進めれば、日本1カ国ではなくもっと多くの国際支援が手に入る」と、「日本だけではなく
EU(欧州共同体)や米国が提供できる“アメ”」を見せることで、北朝鮮の気持ちを動かすことができたであろう。
制裁という点においても、もっと多くの民主主義国を巻き込んで“ムチ”(圧力)とすることもできた。特にイスラエル、英国、
フランスの同調を誘わずに終わったこと、シリアへの圧力を北朝鮮とイランへの圧力と並んで国際協調していれば、
ずいぶんと日本の名前が国際舞台で踊ったのではなかろうか。
これらは、民主主義に逆行する米国のブッシュ大統領の言に倣えば「ならず者国家」であるから、国際協調を
仕掛けていれば実現可能だっただろう。結果、世界の各国が北朝鮮に対してバラバラに圧力と投資、貿易、援助を
行う状態に入ることとなった。