08/10/21 02:36:13 5XYxz0fd
真夜中、山奥などの灯りのない場所で上を見上げると
まさに夜空一面という表現が相応しいほどに
無数の星々を眺めることができる。
地球からこんなにも星って見えるものなんだなと感慨深く思う。
今見てるこの星は自分が生まれる遥か昔から存在していて
何百年、何千年、何万年という時間をかけて地球にその光を届け
何百年、何千年、何万年も前の姿を自分は今見ている。
まさに星空は過去の姿を見ていることに他ならない。
古来、人類が誕生したときにも今と同じ光を地球に届け
有史以来誰もが同じ星を眺めこれから何百年何千年後の人類も
今自分が見ている星と全く同じ姿を眺めている。
今届いてる光が放たれた時、まだ地球には人類すら誕生していなくて
その膨大な時間をかけて地球に近づく間に人類は誕生し
笑い、泣き、怒り、悲しみ、助け合い、殺しあって死んでいった。
こんなちっぽけな人間ができることなんて無に等しく
まさに瞬きにも満たないほどの瞬間の人生を人間は歩む。
今自分が見ている星々は縄文時代の人間も江戸時代の人間も見ていた。
そしてこれからも人類が存続する間変わらない過去の映像を毎晩届けてくれるのだろう。
自分はこれから逝きます。
そして変わらない夜空を毎晩眺めていこうと思います。
人間から見たら無に等しいバクテリアのように、宇宙からの人間はそれ以下の存在でしかない。
その無に等しい存在の中にいるぐらいならこの宇宙の無になって彷徨いたい。
最後にこの世で一番美しい光景を眺めながら逝けることが一番幸せです。