08/08/13 18:15:04 qGkM3L5j
友人への遺書下書きです。両親には一行で終らせるつもり。
突然このような手紙が来て驚いているでしょうがどうか最後まで読んでください。
私は努力や忍耐と言った古臭い言葉が好きでした。
努力すれば幸せになれる。どんなに辛くても我慢すればきっと幸せになれる。
昔かたぎな両親がよく言っていた言葉です。
実際、私はよく頑張ったと思います。
同性愛者として生れ落ち、両親にも相談できず、
学校では毎日のように欠陥品として虐められ、教師にすら笑われる始末。
だけど、努力して立派な会社に入り社会的地位を獲得すればこんな私でも認められる日が来ると本気で思っていました。
だから私は高校時代は死ぬ物狂いで勉強をして一流と呼ばれる大学に入り、
更には誰もが羨む一流企業に入社したのです。
ですが現実はどうでしょう。
たかが一流企業に入っただけでは誰も私を認めてくれません。
あろう事か「立派な会社に入っても同性愛者じゃね」と陰口を叩かれる日々。
結局私が何になっても、同性愛者を理由に蔑まれる運命だったわけです。
全く、努力すれば幸せになれるんじゃなかったのでしょうかね。
本心は最後の最後まで分かり合えなかったけれど一緒にいてくれてありがとね。
貴方といるときだけは本当に本当に幸せでした。
もしこの先の人生で他の同性愛者の方に会うような事があったら、
私と出逢ったあの時のように優しく笑顔で接してあげてくださいね。
さようなら