09/09/02 21:46:09 rCSHa/A90
なにこれ?
404 :Trackback(774) [] :2009/09/02(水) 01:33:43 ID:efwim/ep
困った会社見本市~こうなっちゃったら、いま取り組んでる仕事に集中するしかない件
2008.11.01 日経ベンチャー 1頁 第290号 85頁 (全1,420字)
文/切込隊長@山本一郎イラスト/浅賀行雄
ずっと「おっかないなあ」と思っていた金融不安が来てしまいました。
先月号では笑い話気味でしたけど、今月は実にシリアスな状況であります。
日本は、そして世界は一体どうなってしまうのでありましょうか。
私も投資家の端くれですので、恐慌みたいなことが起きるだろうという感じは薄々ありましたし、
仕事に取り組んでいらっしゃる方で、多少でも株式や先物、債券に手を出している皆様も「何かおかしい」とお感じのことだったと思います。
もう不況だし、手じまいするつもりで先月は泣きながら不採算事業や投資先を切って回収したんですけど、
いまや市場全体が崩壊の危機に瀕してまして、何でも戦後始まって以来の暴落なんだとか。心配になりますね。思わず日ごろ読んでもいない新聞や経済誌を端から端まで目を通しそうになってしまいます。面倒くさいからしないけど。
でも暴落が起きたのは事実なんですね。
ここから何年、十何年と不況へ突入するのでありましょう。「これからどうなる?」と心配になり悩んでしまうのは当然なんですよね。
でも、経営者として社員の生活を預かる以上は、
自分にはどうにもならないいまの状況を気に病んで「これからどうなるか」と悩むよりも「これからどうするか」と考えるのが、人の上に立つ者の責務なんじゃないでしょうか。
自分の仕事自体は、経済全体から見れば0・0001%程度の誤差ぐらいしか影響を与えないけれども、
人様からお金をもらって商売している以上はどんなに苦しくてもやらなくてはならないし、また、社員を雇っている以上はどうにかするしかないわけです。誰が助けてくれるものでもない。
私だって一度はリストラを進めて乗り切ったけれども、このまま行ったらもう一段、厳しい事業から撤退して社員を解雇しなければいけないかもしれない。恐慌という状況を自分が動かしたり好転させたりすることはできないのだから、立ち向かうしかありません。
政府が景気対策で企業に対して資金繰り支援をするといっても、
明日あさってに銭が出てきて楽になるかと言えばそういうもんじゃないでしょう。
しかし困難に直面しているからといって、立ち止まっていても仕方ありません。
つらいときこそ、初心に立ち返って考えてみるのがいいと思うんですね。
「私って、なんで社長になったんだっけ?」とか。「社長として何をしたかったんだ」みたいな。そこは人それぞれだと思います。
これだけの大変化が起きるということは、
これから企業を作り変えていかなきゃいけない部分がある。よほど資金に余裕がある会社でもない限り、やり方を考えなければ駄目です。
まず「自分がどうしたいか」「どうすべきか」見定めてから、
これからの環境に対応するには自分と会社をどう変えていくか勉強したり、
研究する。それをしながら、やせ我慢でもしっかり経営者として目の前の仕事に集中する。
今、私たちができることはこれしかないんじゃないでしょうか。
なあに、経営者としてもう一度勉強する機会が訪れたのだ、と思えば気は楽なものです。
乗り切っていきましょう。
やまもと・いちろう
イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
父親が抱えた負債を返済するため学生時代から株の個人投資を始め、その後に起業。
ブログなどで経済・時事批評を展開し、「切込隊長」と呼ばれるカリスマ的存在。
著書に『ニッポン経営者列伝 嗚呼、香ばしき人々』(扶桑社)など。
【日経ベンチャー】