09/11/04 12:51:05 a2NX2Lsg
たけしは、印刷工の親父から託された、東大合格という夢に向かって、日々
勉強をし平凡に過ごしていた。だか不良たちにリンチにあってから、彼は不幸
の無限地獄に陥ってゆく。ストーリーはこれだけ。あとはたけしの不幸地獄を
ただただ傍観するだけ。母親は自己で全身大火傷になり、それにより金が必要
になり、労働時間を増やした父親は「がちゃっこんあがちゃっこん」（この
シーンは必見です…）になり、たけしは東大どころではなくなり、肉体労働に身を投じ、
身体も心もすり減らしてゆき、ついには精神がアッチの世界へいってしまう。
かつての友人と恋人に出会うも、彼はもはや正気でなく、鼻をべろべろとたらしながら、
「おれもいつか、べ－えんべ－（BMW）かうんだぁ～ひゃひゃ」などと話す。きたならしさに身震いする恋人。
夜はマンホールに忍び込み、こっそり作った「たしけきち（たけしきち）」で、
ねじにブラシをかけ、満足気にそれを下水に投げ捨てる。下水の波紋には、かつての幸せな生活が浮かび上がる。
しかしそれは幻。あんなに生き生きとしていたたけしが、社会の底辺、それ以下とも思える風貌になり、
言動をするのが、嫌悪を抱くほど醜悪に描かれている。