09/07/22 13:48:06 PkO5i+xM
>>573
日本がコンピュータ、とりわけソフトウェア産業でアメリカの10年遅れているといわれる所以がこれだよ。
コンピュータ産業というのは「いかにして楽に仕事をやるか」を考える仕事と言えるんだけど、日本人の場合、楽に仕事をするのはサボるのと同義なんだよね。
おそらく、職人信奉が強すぎるからなんだと思うんだけど。「凄いものが簡単に作れるわけがない」ってね。
有名なハッカー、ポール・グレアムの言なんだけど、
"日本人がいい車を作れることと、プログラムが苦手なのは同じ理由による"んだそうだ。
ソフトウェアにおいては、熟考し練り上げて作るものより、とにかくやってみた、作ってみた物の方が強い、と。
グレアムは日本刀のような美しいものを作れることが日本人の特性だとも述べているのだけども
それも裏を返せば、人を殺すのに日本刀のような美しさは不要だとも言える。
また、同じようなことが戦国武将の本多忠勝の逸話にもある。
戦国武将好きなら誰でも知っているのだが、本多忠勝は徳川家康の武将で「東国無双」と言われた猛将。
非常に強くまた戦場で一つも傷を負わなかったことで有名な人物なんだが、
ある日、その本多忠勝が槍稽古に呼ばれた。
東国無双の忠勝の槍捌きがどんなものか、皆知りたかったようだ。
だが、彼の槍捌きはまるで素人。むちゃくちゃに突いてくるだけというもので、皆呆れ返ったという。
ではなぜ忠勝は戦場では無敵だったのか。
それは、戦場では技術がほとんど役に立たなかったことと、彼の着ていた鎧が非常に軽かったこと。
重い鎧をきた相手と戦う場合、軽い鎧で戦ったほうが有利であり、彼はそれを知っていたからだった。
宮本武蔵が戦場では全く役に立たなかった事と合わせて考えると納得できる。
つまり、日本人は実用以上の「意味づけ」を求めるんだろう。
こだわりとか精神性を求める事はある分野では有効に働くが、大きく足を引っ張ることもまたある。
俺は日本人の気性の深いところに職人信奉が関与していると思うのだが、どうだろう。
英語の習得にしても、まず話してみるんんじゃなくて、勉強してから話すしね。
ポール・グレアムの話については以下から引用しました(本人のサイト)
URLリンク(www.paulgraham.com)
長文失礼。