09/08/25 19:06:33 ai41/A9D
隠れた名店の話。
観光ガイドにも載っていない、寂れた商店街の中にある料理店。
ある日友人の伊人がなんでかそのお店の噂を聞きつけてやってきた。
「お勧めメニューなどを教えてほしい」とのこと。
「いや・・でも、この店はちょっと・・・」
魚がメインのそのお店、値段はちいと張るがそこらへんの『高級』店より
遥かに安く、遥かにうまい、号泣しそうなくらいうまいものを出す。
だからこそ、彼の舌が肥えすぎてしまうことを危惧していた。
「お金の話なら大丈夫だから、がんばって貯めたから!」
彼の勢いに押されて、連れて行くことに
お店のカウンターに座った時点でソワソワキョロキョロ
ケースの中の色とりどりの魚に目をキラキラ。
突き出しの鱧の酢味噌和えを一口食べて、目をカッと見開く。
車えびの刺身と頭をこんがり焼いた奴を味わいながら二ッコニコ
焼きハマグリで悶絶。さつま揚げで法悦
そして、彼がおそらく最強であろうアワビのバター炒めを食べた瞬間。
生まれて初めて人が『ヘヴン状態!』にリアルでなる瞬間を見た。
その後興奮冷めやらぬ彼に
『食事と性的興奮が結びつくとは思っていなかった、なんという黄金体験であろう』
とどうリアクションしたらいいのかわからないことを言われてすこし困った。
長文すいません