10/06/13 01:54:34 SR0Durmi
>>842
アブラハム宗教（ユダヤ教、キリスト教、イスラム教）では、ホモは厳禁。
ホモが多すぎる街を二つばかり神様が皆殺しにしたとか経典に書いてあったり、
ホモの本場のようなイギリスでも二十世紀の半ばまでホモは死刑という厳罰
だったり、今のイスラム圏では大抵ひどい罰がある。
やっちゃあいけない種類のｴｯﾁのことがつらつらと経典にあったりするんだが、
その中に、ホモは駄目、近親相姦は駄目、男の奴隷や異教徒がまっとうな女と
ヤっては駄目……とか書いてるんだけれど、レズビアンには全く触れていない。
実際に、社会的にアブラハム宗教の影響の強いところでは、ホモは死刑とかいう
制度があっても、レズビアンを禁止する理由が無いとかで全く放置されてきていた。
近代になってキリスト教圏の北半分が宗教の権威を全否定した（正確には宗教の
権威を否定することから近代化が始まった）ため、ここで、ようやくホモ解禁となる。
ホモに注目すると、言い換えれば、前近代的因習がホモ禁止、旧い因習から開放された
ことでホモが公然のものとなった。
特に近代では、文化の先端は、担い手にも前衛的・先鋭的であることが求められるので、
ホモを公言すること＝旧い因習たる宗教のような古い価値化とは決別していると、喧伝
するのと同じになるので、あえて、デザイナーや芸術家や文学者がホモをﾊﾞｸるわけだ。
アブラハム宗教の影響の薄いところで近代化に成功した社会は日本くらいしかないけれど、
宗教そのものは導入しなかったが、「ホモはなんとなく悪いことだが、とても気持いい」
というようなところは他の文化と一緒に持ち込んでしまって、元来のホモに寛容な文化と
変な混ざり方をしてしまっている。そこで、ようやっとこ、レズビアンに対する感覚も
おかしな具合に出てきている。