09/03/12 23:50:57 X+t5qfvX
災害対策基本法5条の2と言うのは間違いだね。
(住民等の責務)
第七条 地方公共団体の区域内の公共的団体、防災上重要な施設の管理者その他法令の規定による防災に関する責務を有する者は、法令又は地域防災計画の定めるところにより、誠実にその責務を果たさなければならない。
2 前項に規定するもののほか、地方公共団体の住民は、自ら災害に備えるための手段を講ずるとともに、自発的な防災活動に参加する等防災に寄与するように努めなければならない。
この2項に、「災害が発生した場合は、自発的な防災活動に参加する等防災に寄与するように努めなければならない。」と規定しているのであるが、
この意味は、災害に備えて防災組織を結成することを規定するものではなく、災害が現実に発生した場合は、
自発的に防災活動に参加するなどの努力をしなければならない、と規定しているものだ。
決して防災組織を結成しなければならないもしくはその努力をしなければならないという規定ではないね。
ところが以下の十三号に自主防災組織の育成と来るんだな。
此れは自治体の補助組織となるものでなければならない。自治体の指導の下に結成されるものであるから。
そうすると、自治体が住民を差別できないのに準じて、この防災組織も住民を差別できないということになる。
その構成についても、住民に義務を貸すものではあってはならない。その根拠は、第7条の2の規定には、住民の努力義務までしか規定していないからだ。
(施策における防災上の配慮等)
第八条 国及び地方公共団体は、その施策が、直接的なものであると間接的なものであるとを問わず、一体として国土並びに国民の生命、身体及び財産の災害をなくすることに寄与することとなるように意を用いなければならない。
2 国及び地方公共団体は、災害の発生を予防し、又は災害の拡大を防止するため、特に次に掲げる事項の実施に努めなければならない。
十三 自主防災組織の育成、ボランティアによる防災活動の環境の整備その他国民の自発的な防災活動の促進に関する事項