09/03/21 12:08:47 Dt6djq2v
>>569
いくら日本人が憎いからと言って無茶苦茶を書くのは良くないな
日本に食人の文化なんてないよ
中国の「三国志」の中に、劉備が旅の途中で、民家に泊まったという話がある
その民家は貧しく、劉備に振舞えるものがなかったので、自分の妻を殺して「鹿の肉です」って言って出した
しかし翌朝、劉備は彼の妻の死骸が台所に横たわっているのを見て、「そうだったのか」とその男に密かに感謝する、という話が出てくる
吉川栄治は「三国志」を書く時、このエピソードは日本人には違和感あるから、よっぽど削ろうかと思ったという
飢饉や、戦争で周りから食料がなくなった時に食人をするのは、これは非常事態のことで、それを日常からある文化みたいに言うのは、明確な、悪意のある間違い
旅客機が山林深くに不時着して、生き残った欧米の人たちが救出されるまでかなりの日数がかかった時、すでに死んだ人たちを食べたという記録もある
小船が漂流して、そこにいた人たちが、食料がないから、最初に誰が食べられるかを決める、なんてこともある。
これらはすべて非常事態であって、それでただちに彼らが人食い人種ということにはならない
大岡昇平の名作「野火」の中には、食料を確保できなくなった敗残兵たちが食人をする話が出てくるけど、ものすごくショッキングな話として出てくる。日常的な文化の話としてではない。
中国の孔子は、自分の弟子が処刑されてその肉が食べられちゃったのにショックを受けて、しばらくは人肉の塩漬けを食べなくなった、みたいな日常的な感じとはまったくほど遠い、非日常の極地、みたいな感じで書かれている。
「海と毒薬」は、ヒューマニズムに対する告発的、暴露的な小説だけど、それでもこの中には食人なんて出てこなかったと思うけど?
wikipedia「九州大学生体解剖事件」URLリンク(ja.wikipedia.org)では、
軍人5名が肝臓を試食したとする容疑については、GHQ捜査官による全くのでっち上げで、当時においても死刑求刑後11日目に被疑者全員がGHQによって無罪放免にされている。
とあるよ。