09/01/16 16:23:57 Neo5JmAm
そして僕は眠りに落ちる。
そして、村上春樹口調から遠くなる。こうなって何日目だろう?
401:おさかなくわえた名無しさん
09/01/16 19:48:45 0mugHcjY
これを春樹っぽくして(´・ω・`)
あるスレで、このスレに知能に障害がある糞コテがいると聞いて遊びに来た
彼は雑談もせずにロマサガを語っていて、正直、「こいつでもゲームとかわかるんだなあ」と思った
三十分ほど過去スレ等を見ていて、とても悲しい事に気が付いた
彼のレス内容は、挨拶をするロマサガを語る、
ただそれだけだった。スレ内にただ一人の友人らしきほーりーも池沼だった。
彼は永遠、挨拶してロマサガを語り続けた
とても楽しそうだった
話を合わせてやろうと思いロマサガ2の話をしたら凄い剣幕で怒られた。
なんで怒られたか理由が分からないけど、とにかく怒られた
それを見てここの住人が「ごめんなさいね、豚ちゃんはロマサガ大好きのよ」と僕に謝った
彼はロマサガ以外の知識は持っていなかった
402:おさかなくわえた名無しさん
09/01/16 20:17:08 BAZU2TBH
「やれやれ・・・ こんな散文を論理的に文脈を形成するなんて、シベリア
の樹木を全て切り刻むくらい無理な話だ。」
「でも、あなたはそれをしなければいけないの。あなたには分からないけど
私には分かるの。そう、私には分かるの。」
「君は僕を買いかぶりすぎている。僕は不完全な人間だ。『記号』と『象徴』
の違いを200字以内で説明できないのと同じように、この駄文を路線図
のように誰にでも分かるように説明ことは無理なんだ。」
403:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 03:39:03 zIyoSCoH
いつものようにプールに行って5千メートルほどを泳いだ。
「やれやれ」僕はプールの中でつぶやいた。井戸の底で横たわりながら遠い星を見つめているようだ。
泣きたかったが、自分のために泣くには年を取りすぎていた。
「ふむ」
404:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 03:41:20 zIyoSCoH
いつものようにプールに行って5千メートルほどを泳いだ。
「やれやれ」僕はプールの中でつぶやいた。井戸の底で横たわりながら遠い星を見つめているようだ。
泣きたかったが、自分のために泣くには年を取りすぎていた。
「ふむ」
405:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 04:03:51 NonnLs9d
二度も同じ事を呟くなんて、君も歳をとったと言う事だな。
そう、つまり僕も。
そんなことを思いながらも遠い目をする気分にはなれなかった。
406:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 10:43:38 Tht003lt
「『風の歌を聴け』が図書館に届きました!」
朝一で誰かからメールが着ていた
僕はそれをいつもの朝食のメニューのように確認し台所へ向かった
沸騰した湯に牛丼の袋を入れて5分待った
オーケー、仕方がない 取りに行こう
僕は村上春樹初心者という顔を隠して図書館へ向かう
407:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 19:20:26 PG/rbkj5
>>401は全く相手にされず。
>>402にはバカにされているね。
408:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 19:31:28 Oasg2gli
このスレッドの人たちは孔雀の威嚇みたいな罵倒をするのね
409:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 19:57:00 PG/rbkj5
「罵倒するのは、それは全く無意味なことだから。そう、総理府統計局の統計資料のよ
うにね。ねえ、知ってる?『初めてフェラチオした年齢』ってな統計もとっているの
よ。呆れるわよね。」
「本当なんですか?」
「嘘よ、ウソ。でも、我々にとって引越後のダンボールのように無駄な統計が多いのは
事実ね、まあ。」
410:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 20:07:38 I4BRjqjw
何その改行
411:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 21:32:12 zIyoSCoH
にっこり笑う彼女を見て、僕は生まれて初めて恋に落ちた。引越後のダンボールの平原をまっすぐに進む竜巻の
ような激しい恋だった。
「ふむ」僕はつぶやいた。
すると彼女は僕の目を覗き込んで言った。
「あなたはいつもそのような話し方をするの?」
僕はしばらくの間、激しく勃起した。
プールに行って5千メートルを泳ぎたい気持ちだった。
412:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 21:38:57 RSW/5ipn
「改行だって?」鼠は言った。
「やめてくれ。改行と花田勝が出てくるカキコなんてみんなクソだ」
「そうとも。改行と花田勝が出てくるレスなんてみんなクソだ」
でも結局僕らは不本意な改行と花田勝ネタを強いられることになる。
何もかもがうまくいかない日だった。
うるおぼえで書いている鼠のことをうまく思い出せない。
「ねぇ、僕はうるおぼえが正しいのか、それともうろおぼえが正しかったのか、
そんなことまで忘れてしまったんだ。どう思う?」
「ゆとりめ」
鼠はそう言って店を出た。
413:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 21:53:39 zIyoSCoH
鼠が出て行ってから僕は一人でカクテルの味見をしていた。
僕の経営するジャズクラブには全く客が来ない土曜の夜だった。僕は何か大切なものを失ってしまった
気がしていた。
オーケー認めよう。
僕は花田勝を知らない。知っているのは彼の妻だけだ。彼女と僕は確かに昔、恋に落ちていたのだ。
雨が霧のように降る土曜の夜だった。
414:おさかなくわえた名無しさん
09/01/19 21:43:08 OrJaNmMn
>>401
「JACK JACK」の人ですね、わかります。
415:おさかなくわえた名無しさん
09/01/20 12:34:14 OOt0TbeP
「バレンタインじゃないわ。ヴァレンタインよ。ヴァよ、ヴァ。」
416:おさかなくわえた名無しさん
09/01/21 01:02:37 T4g5RL3P
「ヴァギナ。」
明かりを消した部屋のベットで、僕はつぶやいた。
417:おさかなくわえた名無しさん
09/01/21 07:12:41 s0zxuMUw
「僕は それが 好きだ」
418:おさかなくわえた名無しさん
09/01/21 23:53:10 2lfHo6sw
「このスレのレベルもウォン並に暴落している。やれやれ。天国的に冗長」
「天国的に冗長?」
「うん」と僕は静かに頷く。
「つまりそういうことなのね?」
そして僕はもう一度静かに頷く。そして、ブックマークを削除する。
419:おさかなくわえた名無しさん
09/01/22 01:46:54 EpEffuC9
僕たちがあきれて首を横に振ることと、なにもかもがだめになってしまうことの間には
まるで干上がったクジラみたいに巨大な因果関係が横たわっている。
全ては好みの問題だ。
日が沈んでは昇る。スレッドが、人々のブックマークを登録され、消される。
あるいは世の中の人間がみなこのスレッドをブックマークから削除するかもしれない。
しかし僕はそれを削除することはできないだろう。
そのための時間を手にするまで。すべての太陽が沈み、永遠に失われてしまう日まで。
420:おさかなくわえた名無しさん
09/01/23 19:19:06 S0nppE2b
オッケー、そう、それはすべて好みの問題だ。
ブックマークを削除するのは、君の定義であって、僕の定義ではない。
まあ、削除したところで、村が1つ無くなく訳でもなく、飛行機が1台
墜落する訳ではない。何も変わらないんだよ。
421:おさかなくわえた名無しさん
09/01/23 19:37:17 QUMaGPUn
誰も気の利いた、あるいはそれらしく装った台詞で彼を引き留めたりはしなかった。
それは僕に、列からはぐれた一匹の蟻を連想させた。
ひたすらに餌を運び、巣を整える。
面白いとはとても言えないけれど、ともかく冗談を飛ばしあう。誰かの口まねで。
彼は皆が皆、上手く冗談を言えることを期待していたのだ。僕も含めて。だが、彼は失望し、そして去った。
彼はまた餌を手に戻ってくるだろうか?
カート・コバーンの自殺の真相と同じように、誰もその真相を知ってはいない。
422:おさかなくわえた名無しさん
09/01/24 22:40:52 I+Cw/Q1h
【文学】村上春樹さんがイスラエル最高の文学賞・エルサレム賞を受賞
スレリンク(mnewsplus板)
423:おさかなくわえた名無しさん
09/01/24 23:28:36 25R8vFi1
まぁ、朝靄が立ちこめるまでに僕はもうこの町から旅立つことを決心しているだろう
424:おさかなくわえた名無しさん
09/01/26 01:22:48 jNfkhN73
>>423
略して「朝立ち」ですね、わかります。
425:おさかなくわえた名無しさん
09/01/27 00:14:38 wtY0EHEW
今日から風の歌を聴けを読む
このドキドキは遠足前の園児のようだ
426:おさかなくわえた名無しさん
09/01/27 23:54:13 YtZR328a
「オッケー、 2get」
皆がそう呟いた。
427:おさかなくわえた名無しさん
09/01/31 20:13:25 FJcbdpdp
「『このドキドキは遠足前の園児のようだ』・・・ なによ、この比喩。国立大付属小
学校の子のほうが、まだマトモなこと思いつくんじゃない?」
428:おさかなくわえた名無しさん
09/02/01 02:00:29 vv71Brll
チミはチミはかわゆすゆす
429:おさかなくわえた名無しさん
09/02/01 02:18:32 aZv0Z4ZS
このスレワロスww
430:おさかなくわえた名無しさん
09/02/01 13:25:14 kEx5JqNE
お前らすごいな
俺全然上手く書けないわ
431:おさかなくわえた名無しさん
09/02/01 21:26:26 ZfKgtJDc
「全然上手く書けない」
彼女は静かに僕の言葉を繰り返した。
それは不思議な響きだった。同じ言葉、同じ意味を口にしているのに
なぜこれほどまでに違った意味あいを持った響きになるのだろう。
僕はその響きから不思議な落ち着きを受け取ることができた。
自分の言葉からは、何ひとつ真実を探しだすことができないにもかかわらず。
これはあとになって思ったのだが、おそらくあの時彼女は
僕の中にある何かしらのとくべつな力を見出そうとしていたのだと思う。
あるいはひとつの予兆のようなものを。
それを僕に伝えることで、僕自身が持っている可能性に気付かせようとしたのだ。
「それは結局、あなた自身が決めることなのよ」彼女は言った。
そのとおり。それは僕自身が決めることでしかないのだ。
僕は家を出た。遠くで鳴っていた遮断機の警報音は、もう止んでいた。
432:おさかなくわえた名無しさん
09/02/02 08:17:48 4UqB3n88
オーケー、認めよう。
僕は会社に行かなければいけない。
世の中の多くの人がそうであるのと同じように。
しかしそのことに、一体どんな意味があるっていうんだ?
433:おさかなくわえた名無しさん
09/02/02 10:25:42 hpkUX+Gd
それはね、あなたが産業共同体に属しているからよ。
そこでは帝国主義的搾取が行われている。でも仕方ないことなの。
あなたはその中で踊り続けているの・・・
434:おさかなくわえた名無しさん
09/02/02 11:23:31 NyCNIC0B
「産業共同体」
僕は小さく呟きながら膝の上に乗った猫の頭を指先でそっと撫で、テーブルの上の伸びきったパスタに激しく射精した。
僕はそうしないわけにはいかなかった。
435:おさかなくわえた名無しさん
09/02/02 12:42:40 qOpxMABA
それだけなら何も問題は無かったのだ。
伸びきったパスタに向けて射精する人間は、そんなにめずらしい存在ではない。
しかしそれはちょうど休日明けの午前だった。
アライグマが訪ねて来ることは十分にありえたのだ。
「やあ、これはどうも。精が出てますな」
アライグマは独特のアイロニー的隠喩を込めて言った。典型的なアライグマ・レトリックだ。
やれやれ、よりによってアライグマにオナニーを見られてしまうなんてな、と僕は思った。
彼らは暇さえあればオナニーをし、また他人のオナニーを見ることに全てを賭けていた。
オナニーはアライグマ世界のヒエラルキー中において、自身の位置を決めるための重大な行為なのだ。
・・・どうでもいい。
436:おさかなくわえた名無しさん
09/02/02 14:00:43 D9iIFR8R
やれやれ。
そして僕はアライグマに激しく射精した。
437:おさかなくわえた名無しさん
09/02/02 14:07:09 D9iIFR8R
そう。
とても激しく。
激しい射精の感覚は僕を揺さぶり、蹂躙し、押し流し、どこか遠い場所まで運び去った。
すっかり跡形もなく。
彼女は僕を見て言った。
「古典的混乱」
主を失ったからっぽの家を見るような目だった。
438:おさかなくわえた名無しさん
09/02/04 00:19:10 Gjds/w3j
それ以来、笠原メイは僕のことを『射精のヒト』と呼ぶようになった。不思議な呼び名に関して、僕はとりわけなんの感情ももたなかったので、特に反論も賛辞も述べなかった。そのせいもあってか、彼女は事あるごとに僕をそう呼んだ。
僕のクローゼットの中のブリーフの数は、夏が来る頃にはちょっとしたものになっていた。くたびれた猫を積み重ねるように増えたブリーフを眺めながら、また射精ができるほどには、だ。
439:おさかなくわえた名無しさん
09/02/06 20:40:02 0EE6rIGl
僕は混乱すると決まってブリーフにアイロンをかける。(1)股間にはじまって(12)股間、カフに戻る。(1)から順に番号を数えながらでないとうまくいかないのだ。アイロンをかけおわると幾分か頭はすっきりする。
そうしてしばらくなにそれとなくボーっとしていると、しんとした部屋を切り裂くような電話の呼び鈴が僕の鼓膜を揺らす。僕は、五回目の呼び鈴を数えたところで受話器をとる。
「もしもし」
「これから、射精したいと思わない?」
やれやれ
440:おさかなくわえた名無しさん
09/02/07 18:40:08 d6nMYqRj
「悪いけど今はそんな気分じゃないんだ」
僕は電話を切ろうとした。そんな気分ではないのだ。僕にはやるべきことがある。いなくなった猫を探さなくてはいけないし、久しぶりにプールで体も動かしたい。その前に空腹を満たすためにパスタを茹でてそれに射精だってしたい。
「ねえ、後にしてくれないかな。今はちょっと忙しいんだ。それに忙しくなくてもその手の事にはうんざりしてるんだよ、正直に言って」
電話の向こうの女は二人の間に漂う空間を指で弄ぶようにたっぷり間を置いた後、
「いい気になるなよ、童貞野郎」
と言って電話を切った。
小一時間程泣いた後、僕は猫を探しに行く事にした。たまらなく煙草が吸いたかったが、ポケットに手を突っ込んでからそもそも煙草なんて吸ったことがない事実に気づいた。やれやれ、事態はずっと複雑なようだ。
441:おさかなくわえた名無しさん
09/02/08 16:32:09 wDbUeIl3
、 、、
「だって君は今、パスタに射精したいって言ったばかりじゃないか」あしかは言った。
そんな気分じゃない、というのは相手に対するひとつのアンチ・テーゼでしかないんだよ。君はほんとうは射精したいに違いないんだよ。
僕は黙って上着のポケットからレモン・ドロップを取り出してなめた。そうしない訳にはいかなかった。
あるいは目の前のあしかにスクリュー・パイル・ドライバーをぶちかまして全てを無に帰すという選択肢もあっただろう。
でもそのとき、僕は自身が童貞だという揺るぎない事実を抱えていた。
そして目の前のあしかを否定することは、その事実を肯定することだった。
442:おさかなくわえた名無しさん
09/02/08 20:51:06 SBScb6r0
「完璧な童貞などといったものは存在しない。完璧な処女がいないようにね。」
僕があしかさんとセックスしたいと願っていた頃に会った村上龍という通俗作家が僕に向ってそう言った。
その意味を理解したのは、ずっと後になってのことだった。
少なくともそれをある種の童貞に対する慰めとしてとることも可能であった。完璧な童貞は存在しない、と。
それは「自身の手で射精したことがあるかないか」の違いであった。
自慰済みの仮童貞とペニスに触れもしない完璧な童貞との間にあるものは断絶された深淵なる闇と形容するに等しかった。
そして真童貞とははじまりの石を動かす選ばれた者なのだ。
ちなみにこの話はいとみみず宇宙での話である。
この話がいとみみず宇宙の名誉市長であるならばあしかはペニスを欲しがり、僕は家に帰ってペニスを探す。たしか昨日まであったはずなのにペニスはない。あしかは僕を憎みはじめる。僕はあしかを憎みはじめる。そしてレイプをする。
443:おさかなくわえた名無しさん
09/02/08 21:07:15 DNxCtGDl
凍てつく寒さの中、僕は彼女の後ろ姿を見送った
見上げれば空は灰色の雲に覆われ、いつ雨がぱらついても不思議ではなかった
間もなくアスファルトの匂いが熱気を帯びて立ちこめてきた
そのとき僕は奇妙な光景をみた
風一つないのにトタン屋根が音を立てて揺れていたのだ
それはまるで僕をあざ笑っているかのようであった
444:おさかなくわえた名無しさん
09/02/09 05:28:49 s+yY5tpi
「完璧な童貞、ね」
彼は極めて形而上学的な概念に現実的な価値観をあてはめるように
繰り返した。
「君はどうも勘違いしている。我々にとって完璧な童貞かそうでないかは
どうでもよろしい。そんな事は議論すべき問題ではないし、時間を割く余裕も無い」
手にした両きりタバコの葉を小気味よい音を立てて詰めながら、宣告する
ように言った。
相変わらず真夜中の海のように深い闇が佇む視線は僕を見据えたまま微動だにせず、
彼が僕を通り越して僕の後ろにある壁と向き合っているのかどうかさえも定かでは無かった。
今まで僕はそういう目を持つ人間に出会った事が無かったし、その視線を受けていると
まるで僕が薄っぺらなコピー用紙のようにあやふやな存在で、この世界の中で行き場を
失って彷徨っているような感覚に襲われた。
「話を戻そう。先程も言ったように我々、勿論これに君も含まれている、には時間がない。
今早急に解決しなければならない現実的な問題は何かわかるね。」
僕は観念して頷いた。
「そう、君は今までの人生の中でヴァギナにペニスを入れた事があるか、というシンプルな問題だ」
445:おさかなくわえた名無しさん
09/02/09 10:43:34 gBR+39f/
「ねえ、今固くなってる?」
「足の親指と親指の間のこと?」
446:おさかなくわえた名無しさん
09/02/09 14:45:58 pjQOmaiv
「ふざけないで」
「冗談だよ。勃起してるのかと言うならしてるよ、すごく」彼女は不思議な生態を持つ動物を目の当たりにした時のように、うむ、と呟いてから、僕のベニスをそっと手にとった。「私に入れたい?これ」
僕は突然の事に目を丸くして黙りこんだ。
「それとも私みたいな女は抱く気にならない?」
「そういうのはベニススティックに過ぎるな。いささか」
僕はため息をついて言った。
彼女は何かに弾かれるようにベッドから体を起こした。
「まさかとは思うけど、それってひょっとして、ペシミスティックの事?」
「そう言ったよ」
僕はすこし腹を立てながら言った。早く童貞を卒業したかったのだ。
「だってあなた今……その……」
「いい加減にしてくれないかな。いくら僕だってそんな事を間違えるわけがないだろう。君の聞き間違いだよ、ただの」彼女は足首まで下げてあったショーツをまたそっと穿いた。「帰るわね」
「オーケー。認めよう。ベニスって言ったね。僕は言った。うん、言ったわ」
彼女はベテランの引っ越し屋みたいに鮮やかな手つきで荷物をまとめ、ハイヒールの踵を甲高く鳴らしながら部屋を出て行った。
僕は本棚から辞書を取り出して『へ』の項を調べ、そのまま倒れ込むようにベッドに横になった。
誰かが遠くから響いてくる楽団の音色のように僕に囁いていた。
『知ったかぶりは大罪である』と。
僕は起き上がりパスタを茹でるために鍋を火にかけた。そう、僕は頭が混乱した時はパスタに射精するのだ。午前三時の研ぎ澄まされた孤独のために。僕自身のために。
447:おさかなくわえた名無しさん
09/02/09 15:11:13 gBR+39f/
「パスタは冷ました方がいいと思う。」
医者はそう言うと僕のジョイ・スティックを慣れた手つきでつまみ上げ、
春の、穏やかな日曜日の日差しのように白い包帯を巻いてくれた。
448:おさかなくわえた名無しさん
09/02/11 00:37:15 jgxti8Gn
レコードの溝を滑る針のように静かに時が流れる。僕は再び医者に会う。
医者は衝立の奥に声をかける。若くしっとりとした声が返ってくる。
衝立が秘密を告げるように白くふくよかな看護婦が現れる。
看護婦は僕のジョイに白い手をのばす。それは朝顔の蔓を思わせる。
そして包帯を解く。
平然を装いつつ僕はジョイを強く自制する。
しかし、健闘むなしくジョイはイキり起つ。
包皮はうまくくっついている。
「オーケー認めよう。君は名医だ」と僕は言う。
「初めは張るかもしれないが直ぐになれるよ。ホレスシルヴァーみたいに」とカルテを書きながら医者は言う。
歩行者に見向きもされなくなった街角のオブジェの様に看護婦は脇に立っている。
仮性包茎を卒業し僕は病院を出る。
そして僕は大人になる。
そして、本当の戦いが始まる。
449:おさかなくわえた名無しさん
09/02/11 11:19:53 KFKZ9kjy
「wktkだわ」と彼女は呟いた。
それから、彼におめでとうの電話をした。
450:おさかなくわえた名無しさん
09/02/11 17:00:22 pbqnaNux
「それで」
と彼女は言った。
「仮性包茎が治ったことで得られるものはあったのかしら。
たとえば何かの教訓のようなものが?」
451:おさかなくわえた名無しさん
09/02/11 17:14:05 KFKZ9kjy
ぼくは応えた。
「成長のメタファーさ。つまり、自己開放への転換ということに当たるんだ。こんなスティックでもね。」
「こんなスティック、ね。」
彼女は微笑みながらデリケートにそれをつまみ上げた。
ぼくは思わず反応してしまった。
452:おさかなくわえた名無しさん
09/02/11 19:35:16 jgxti8Gn
「つまりこういう事かしら、あなたは一皮むけた。二つの意味で」と彼女は言う。
その吐息が生温かいヴェールのように僕のジョイを覆う。
「やれやれ。とんだジョークだ」
453:おさかなくわえた名無しさん
09/02/13 12:03:38 3Tu4ilia
「ねぇもしかしてバレンタインに間に合わせたの?」
彼女は小学生のような眼差しでこちらを見た
454:おさかなくわえた名無しさん
09/02/14 01:32:47 +PcqiiN9
「あるいは、君がチョコをくれたとして」
僕にはそれを受けとる資格がない」そう僕は言った。
「あるいは?」
と彼女はフォークでパスタを突き刺すみたいに僕を指さして言った。
「ねぇ、あなたは間違っていると思うの」
「そうかもしれない」僕は彼女の指先から目をそらした。
「でもね、僕が言いたいことはつまり、君は三次元だということなんだ」
彼女はガラスの向こうの金魚を見るような眼で僕を見た。
「あなたも三次元じゃない」
ダメだ、まるで通じていない。まるでトラックの通る大通りの反対側から
話しかけているみたいだ。あるいはローマの暴風とも言える。
すべては関係性で説明できるが、
僕と二次元をつなぐだけの何かはまだ見つかっていない。
それが見つかるまで僕にはチョコレートなど必要ないのだ。どんな意味合いにおいても。
455:おさかなくわえた名無しさん
09/02/14 11:30:59 JC1hi6X6
「ハッピィ・バレンタイン!」
彼女は乾いた空気を打破するようにチョコレートを差し出した
「ねぇ、驚いた?手作りなのよ」
456:おさかなくわえた名無しさん
09/02/14 17:51:49 pOBPXMOF
そのチョコレートからは不吉な何かを感じた。
僕の中にいるもう一人の何でも知っている僕が受け取らない方がいいとささやいた。
それは直感だった。
しかしその時の僕は差し出されたチョコレートを拒否する事が出来なかった。
いいわけする訳じゃないが、僕は彼女の笑顔を壊したくなかったのだ。
そしてこのチョコレートを受け取った事によって、僕と彼女は奇妙な冒険に巻き込まれる事になった。
「チョコレートをめぐる冒険」
457:おさかなくわえた名無しさん
09/02/15 15:24:05 7GTquze5
と僕はつぶやいた。
僕は最初その言葉にうまく馴染むことができなかった。
しかしいくつかの重要でないものごとがそうであるように、その言葉は口に出しているうちに
不思議なほど心地よく感じられるようになった。
おそらく我々はこの世界のどこかに、自分だけのことばを持っているのだ。
たった数文字のそれを唱えるだけであらゆる事物が理解できてしまう。
まるで口の中で溶けだすチョコレートみたいに全てを吸収できる。そんなことばを。
そのようにしてバレンタインデーは終わった。
世の中に価値観があり、涙は流され続ける。僕は身をもってそれを証明したのだ。
458:おさかなくわえた名無しさん
09/02/17 00:17:51 cW9Y9rBh
「ねえあなた起きて、スクランブルエッグよ」
459:おさかなくわえた名無しさん
09/02/17 09:07:35 MdFT52T0
スクランブルエッグとトースト、旨いコーヒーのある世界に生まれたことは、人生における僥倖のようなものであると、僕は少なからず思っている。
それは全く違う境遇にありながら、一人の好きな作家の文体を真似て、幾人もの有志が掲示板に書き込んでいく作業に似ている。
豊かな朝食はささやかな幸せを支え、機知に富んだレスは良スレを支える。
もちろん、そこにはコーヒーのミルク有り無しのように多種多様な趣味思考が反映されるのだけれど、同じく誰かを無意味に傷つけるような 刃も飛び交うことはない。
僕は思うのだけれど、人生にもし価値のようなものを見いだすとすれば、それはなにも難しいことではないのだ。
ただシンプルに。
どこか遠い海を静かに泳ぐ、あしかに想いを馳せるぐらいのことなのだ。
そして僕は朝食ご飯派です。
460:おさかなくわえた名無しさん
09/02/17 10:03:10 FzkCBfBV
「じゃあ、それをカカオから精製して作ったチョコなの?」
僕は、そんな理不尽で非現実的な事を、彼女に言った。
「そんなはずないじゃないの。そんな非現実的で退廃的な事するはずないじゃないの。
ただ、チョコを溶かして再構成しただけのもの。ただそれだけのもの。別になにかを
生み出しだ訳でもない、生産的じゃないものよ。それを『手作り』という定義ではいけ
ないの? あなたの認知は歪んでいるわよ」
と、彼女は呆れるように、かつ冷静に呟いた。
「その通りだよ。僕の認知が歪んでいるんだよ。でも、そういった歪みって存在するん
だ。自分の小説で、世の若者たちにニヒリズムを継承してきた村上春樹が、政治的発言
をするようになってしまうように・・・ 僕にとってはその事象はとても悲しい歪みだ」
461:おさかなくわえた名無しさん
09/02/17 11:03:11 txBZwWJO
本人がここに書き込んでたらワロス
462:おさかなくわえた名無しさん
09/02/17 15:57:23 dsrRfLv7
霊園に向かって延びた坂道を僕はロードスターの
ギアをせわしなく替えながら登って行った
運転する事に意味は無い
しかし僕には他にすることが無かった
全ては通り過ぎたことだった
どこも行き止まりということだ
パチン OFF
463:おさかなくわえた名無しさん
09/02/18 00:36:29 UxyuOs7U
あてどなく僕は夜の中をすべっていた
どこにも辿りつく事がないのを知りながら
時間をすりつぶすように後ろをみながら
これからの
464:おさかなくわえた名無しさん
09/02/18 01:30:21 VvRNrTG6
そして僕は射精した。
唐突に。激しく。
しかし僕にだって射精しない日ももちろんある。
465:おさかなくわえた名無しさん
09/02/18 02:23:58 ePaEt0nJ
ここは只の掲示板にすぎない。
それ以上でもないし、それ以下でもない。
466:おさかなくわえた名無しさん
09/02/18 03:20:28 8gDGTznc
今の私はクワトロ・バジーナだ
それ以上でもそれ以下でもない
467:おさかなくわえた名無しさん
09/02/18 15:12:41 BwQfWkPw
天国的に冗長、だが良スレage
468:おさかなくわえた名無しさん
09/02/18 21:05:00 pidhGYsC
「何もかも下らん。まるっきりの糞だ。ひからびた糞だ。純粋に吐き気がする。」
僕は五反田君の真似をして声に出してそう言ってみた。
全然気にはしていなかったのだが、電車の中だったため、通報された。
469:おさかなくわえた名無しさん
09/02/19 00:47:56 y561tv2+
僕はやってきた警官に向けて射精した。そうしないわけにはいかなかったのだ。
そこには選択肢というものは微塵も与えられていなかった。
のちに僕の射精は、この世界にあって驚異となりうるすべてのものごとを
撥ね退けることになる。そしてこの射精こそが、物語のはじまりであり核心だったのだ。
しかし僕がそのことを知るのは―世の中のきわめて重要な物事が、往々にしてそうであるように―
ずいぶん先の話だった。
470:おさかなくわえた名無しさん
09/02/19 21:58:55 XxY/nKm1
「クワトロ・バジーナ」
僕は絶望的に呟いた。
何でそんな犬の糞にも劣る話題がこのスレででるんだ。
僕は理屈っぽくて蘊蓄を自慢げに語るガンダムマニアと
バイクマニアがどうしても好きになれなかった。
そんな人間と付合うくらいなら、場末の娼婦とエウリピデスの
ギリシャ悲劇を語り合うほうがずっとましだ。
「クワトロ・バジーナか、それって素敵みたいだな」
とりあえず場を荒らさない程度に笑顔を繕っておいた。
僕は気のきく寛容な人間なのだ。
471:おさかなくわえた名無しさん
09/02/20 02:37:38 2wHkIKyH
、 、 、、 、 、 、、 、
「気のきく寛容な人間だって?」
僕は首を振った。やれやれ、こんな男と同じ地面に立っているなんてな、と僕は思った。
論理とか完全な矛盾とかいうものは、私たちの中で本当に共有されうるものなのかしら?
彼女は言った。
そのとおり。あるいは矛盾というのは、曖昧で絶対性に欠いたものとなりうるのだ。
まるで寡黙な手品師のように、自分にまとわりつく矛盾をさっと闇の中へ消し去ってしまう。
そのような人物を僕は何人も目にしてきた。
そしてその多くは、自分が消し去ったものがどこにあるのか知りもしないのだ。
472:おさかなくわえた名無しさん
09/02/21 05:10:50 YecxHinW
「ただ確かなことは、阪神タイガースの赤い彗星が
なぜ盗塁しなくなったかという事の方が僕にとってより重要なテーゼであり、
クワトロ・バジーナやシャア・アズナブルよりも
シャルル・アズナブールの方が退屈だと言うことだ。」と僕は言う。
「あなたには退屈する時間はあっても、飽いている暇はない」と備え付けのサラダのように彼女は言う。
>>471は再び首を振る。とても静かに。
「どうしてあなたはそう思うのかしら」と彼女は言う。その声は部屋に静かに広がる。
「わからないんだ。何故なんだろう」と僕は少し冷静に答える。
するとフライパンに落としていた視線を僕に向け「坊やだからさ」と
語気を強めて彼女は言う。そして、場の空気は一変する。
彼女がシャアマニアであることを思い出し、
ア・バオア・クーでズゴックに貫かれたジムのように僕は為す術もなく驚いている。
「釣ったね!親父にも釣られたことないのに!」と心の中で僕は言う。
そして、彼女は雄弁に語り出す・・・。そして、途方もない夜が始まる。
473:おさかなくわえた名無しさん
09/02/21 12:27:44 8m/sSbcc
すると僕は唐突に井戸へと降り立った。
そうしなくてはならない気がしたのだ。
474:おさかなくわえた名無しさん
09/02/21 13:03:19 tw5TfgGZ
たとえどんなに壁が正しくても、僕は、卵の側に立ちたい。
だって、卵は僕の大好物だから。
475:おさかなくわえた名無しさん
09/02/23 01:14:20 cEVR/4bm
僕はスレを上げた
476:おさかなくわえた名無しさん
09/02/23 20:17:29 QVUAOxS9
なぜ、そうしたのかは分からない。
そんなことダライラマにだって分かりはしないだろう。
ゆっくりと運命的に落ち続けるスレ。
僕はそれを黙って見過ごす訳にはいかなかった。
477:おさかなくわえた名無しさん
09/02/23 21:04:56 9NrrWY89
「これはむずかしいぜ、ワトソン君」
と僕は自分のワトソンに向かって言った。
ワトソンは何も言わず立ち上がった。
478:卵
09/02/23 21:37:15 +ttLbkF2
287 :没個性化されたレス↓:2009/02/21(土) 17:30:46
僕は鳥取市の誘致企業リコーマイクロエレクトロニクスにアルバイトに行っていた。
勤務態度不良でリコーのアルバイトをクビ同然で辞めた。
その後、鳥取市のテスコという工場に勤め真面目に働いていた。
「真面目に働いているのはリコーに対する報復」という噂でテスコをクビになった。
直後、テスコの社長から雇用保険の書類をとりに来るよう泣きそうな声で電話があった。
噂は嘘だと知ったのだろう。
雇用保険の手続きのため職安に行った。
職安の次長と相談すると、口止めをされた。
職安と会社は連絡を取り合っていたようだ。
しかし噂は狭い鳥取市である程度広がっているようだ。
リコーマイクロエレクトロニクスに電話を掛けた。
「君はうちのような一流企業が組織ぐるみでやったとでも思っているのかね?」
「そんなことはありませんけど」
「じゃあ会社には関係ないじゃないか」
しかし公的機関(職安)も巻き込んだ組織ぐるみの人権侵害の揉み消しである。
479:おさかなくわえた名無しさん
09/02/23 21:50:51 67MgjhQ9
>>477
「サー・アーサー・コナン・ドイル」
僕は子供のころ-そう、あれは日航機墜落事故の起きた年だ-に
読んだ海外の探偵小説の作者の名前を思い出した。
しかし>>477の文章が、果たして村上春樹的なのかどうか、
僕にはわからなかった。
ある人はそうだと言うかもしれない。
またある人はそうだと言うかもしれない。
しかし僕には、温くなったビールのようないやな感覚が残っただけだった。
480:おさかなくわえた名無しさん
09/02/23 22:25:42 hw8Pq+MS
>>479
「ねぇ」
彼女は言った。
「私たち、またどこかで会えるかもしれないわね」
そのとき僕はちょうど同じことを彼女に伝えようとしていたのだ。
しかし僕には、それをうまく実感をともなった言葉として―多くの場合そこには、
不要なものをすべて切り離し、必要なものだけを取り出す行程が
必要とされる訳だが―伝える力が備わっていなかった。
彼女の言葉にはどこか人の気を引くものがあった。
それは彼女自身が持つ特質から現れるものだった。
彼女はほんの一息の呼吸に、自分の意見を全てを詰め込む能力
(それは能力と言って差し支えないものだろう)を持ち合わせていた。
そして僕はそうではなかった。そのような種類の人々の多くがそうであるように、
だれかが代弁してくれるのを待つだけなのだ。
それについて考えるとき、僕はよく自分の存在意義を見出せなくなった。
僕がそのことで最終的に導き出した(時として受け入れ難い)答えは次のようなものだった。
僕が誰かに、何かに与えられるものは何一つとして無い。
そのことは僕に、過疎化が進んで木枯らしだけが住み着いた小さな街を思い起こさせた。
いつ吹き飛ばされてもおかしくない、再興不可能な小さな街のことを。
、 、 、 、
「長い文だ」僕はぽつんと言った―その街の中心で。
481:おさかなくわえた名無しさん
09/02/23 22:30:56 5PYVs6n/
何故かぼくはMGO2やCoD4のオンラインで繰り広げられる殺戮を今でも止められないでいる。
ドラグノフでの狙撃、M16の心地良いセミオートの感じ、出会い頭で抜くナイフ……
止めろ、と言われたらいつでも止めれるだろう。だがまだ止めろと言われないしこれからもそうだろう。
482:おさかなくわえた名無しさん
09/02/25 12:41:04 iIsGLyuP
ぼくは井戸から出た。
そしてスレを上げてみた。
ほんの気まぐれに。
483:おさかなくわえた名無しさん
09/02/25 19:05:38 4gbNuiOl
そのスレは上がっていた。
誰にも気づかれることなく。
484:おさかなくわえた名無しさん
09/02/26 02:05:01 dUJPvj/K
ねえ、スレを上げることがそんなに重要なの?
485:おさかなくわえた名無しさん
09/02/26 02:21:55 bm9oZGwy
いや、スレを上げることはそんなに重要なことではないんだ
それはこれまでもそうだったようにこれからもそうなんだよ
僕は毎日射精する、ただそれだけのことなんだ
486:おさかなくわえた名無しさん
09/02/26 16:59:20 RKZL8bic
なぜあなたは射精し続けるのかしら?
時々、ふっと虚しくなることがあるの。お客の来ない喫茶店のウェイトレスみたいに。
そんなのってちょっとひどすぎると思わない?
あなたはもっと射精について深く考えるべきよ。
487:おさかなくわえた名無しさん
09/02/26 17:43:33 yzZs9otZ
やれやれ、と僕は思った
488:おさかなくわえた名無しさん
09/02/27 10:38:56 cLmUA+0Z
「そうかい」
僕はうんざりとため息をついた。
それは古ぼけたポスターのような射精話が延々と繰り返されることにうんざりしたからではなく、
>>486はお客の来ない喫茶店のウェイトレスが射精し続ける話ではないことにようやく気づいたからだった。
489:おさかなくわえた名無しさん
09/02/28 02:02:50 H3aw08J2
「深く考える」
僕はそっと口に出してみた。
しかしその言葉は真夏の陽射しの前に虚しく溶けていく氷のように、
あっという間に形を失い、やがて消えていった。
そう、僕はスルーすることにしたのだ。
そのことによって、彼女との関係が損なわれるかもしれない。
もちろん僕はそんなことは望んでいない。
でも、考えてみてほしい。
射精について深く考えるなんてことができると思うかい?
僕はそう2ちゃんに書き込むと、
静かに目を閉じ、冬の夜の荒れた海を想った。
そしてその夜僕は夢を見る。
490:おさかなくわえた名無しさん
09/02/28 02:09:57 EYIsdbdc
僕は概念としての射精には興味がない。
ただ射精したいから射精するのだ。
ウィスキーの氷はカランと音を立てた。
僕の意見に反論をしているのか。
やれやれ。
性交した。
射精した。
491:おさかなくわえた名無しさん
09/02/28 02:48:23 Y3AhUkZ0
僕はいったい何分そうしていただろう
カタンコトンと音を立てているのは引き出しの上にある時計であった
温もりを感じながら僕は決してそれを止めなかった
気づくとミカの額からは力が抜けていた
すべての力から解き放たれたかのようなその微笑みに僕は安らぎを覚えた
僕は彼女の顔にカルピスをこぼしてみたい衝動に駆られた
すると、彼女はコップを握り自ら垂らした
そして頬を伝い落ちるそのなま温かい滴をハニカミながら舐めてみせた
492:おさかなくわえた名無しさん
09/02/28 15:23:57 hv3WxUTL
やれや・・・僕は射精した
493:おさかなくわえた名無しさん
09/02/28 17:17:18 QMTb706f
「それはエーブイね」と彼女は言った。
そうだ。と僕は答えた。
ごくありふれた光景だ。
なんの変哲も面白みもない。
そこでの射精はただの記号だ。
そこにはコミュニケーションというものは存在しない。
あるのは雪かき的作業のみだ。
皆が画面に向かい、雪かき的作業に没頭する。
精液が作られ、放出される。
たったそれだけのことなんだよ。
そこには想像力と言うものが圧倒的に欠如している。
精液は人々の生活を押し潰さんばかりに降り積もる、北国の雪とは違う。
ましてやカルピスなんかではない。
本当は蓮華の花に群がるミツバチみたいに健気で希望に満ちたものなんだ。
誰もそのことを考えようともしない。
494:おさかなくわえた名無しさん
09/02/28 22:51:39 X++AC9rG
まあそうでしょうね。
495:おさかなくわえた名無しさん
09/03/01 01:15:42 ncsHImGy
しかし僕は答えなかった。
その理由を語る必要はもちろんない。
なぜなら僕は彼女が光の満ちているその世界に逝こうとしていることを知ったからだ。
彼女も僕がそうしたかったことを理解していた、おそらく。
それはかつて彼女自身がそうであったことに他ならない。
だから僕はこうつぶやいた。
「君がいこうとしている世界はあのとき僕がしたかった事のすべて」
496:おさかなくわえた名無しさん
09/03/01 10:40:21 UCtByL70
「その世界はきっと光り輝いているんでしょうね」
彼女は僕の気持ちを見越したかのようにそう言って微笑み、濃いブラックコーヒーの入ったマグカップに口をつけた。
「でも私はここにいたいの。だってこのスレはとても素敵だわ。貴方も本当はそう思っているんでしょう?」
僕にはわからなかった。
だから答えなかった。
ただ言えることは、彼女の笑顔はまるで春を呼ぶ女神のようで、リアル北国の雪かき作業で凍て付いて筋肉痛になった僕の体を癒してくれた。
ああ、早く春になればいいのに、と思いながら僕も彼女に笑顔を向けた。
僕は冬は嫌いじゃない。
ただ路面がツルツルと滑るのが嫌なだけなのだ。
あんなに滑る意味がわからない、いったいどんなスパイク靴を履けばいいのだろう。
そう思いながら僕もコーヒーを一口飲み、窓の外の雪景色へ目をやった。
497:おさかなくわえた名無しさん
09/03/01 23:01:56 ncsHImGy
僕は澄みきった青空を見つめながら、コネチカットに移ったカーシャおばさんのことを思い出した。
それはおばさんがいつも空色のエプロンを着ていたからだ。
ある晴れた日、僕はスラックスに薄手のパーカーという妙な出で立ちで外に出た。
僕の予想は見事に裏切られた。昼を過ぎると次第に肌寒くなり雨が降り始めたのだ。雨はそして氷に変わった。
寒さで凍えていた僕はスクールと同じアヴェニューにあるカーシャおばさんの家を訪れることにした。笑顔で迎え入れてくれたカーシャはインゲンスープとベーコンブレッドを振る舞ってくれた。温かいスープにありつけたってわけだ。
僕はそのとき初めて深い孤独を感じた。それはカーシャの赤く腫れ上がった手を見たからだ。
498:おさかなくわえた名無しさん
09/03/02 11:31:13 +SDxgLTk
僕はおもむろにスレを開いた。
やれやれ、僕は射精した。
499:おさかなくわえた名無しさん
09/03/02 23:37:38 4B/J9VZb
「わたせせいぞう?」
僕は聞き返した。
「そう、わたせせいぞう。」
彼女は、聞き返されたことにわずかに苛立ちを見せながら、その平仮名だらけの名前を繰り返した。
「この前、大丸で気づいてしまったのよ。わたせせいぞうのネームと村上春樹の文章が似ている、ってことにね。」
僕は、自分がまだ少年だった頃-そう、日本が空前の好景気に沸いていた頃だ-読んだ漫画の特徴を一つひとつ数え挙げてみた。
散りばめられている固有名詞。アメリカナイズされた背景。頻繁に登場する数字(それもかなり具体的な)…。
だが、それを声に出して言うことはなかった。それらを一つひとつ声に出すたびに、彼女が少しずつ苛立ちをつのらせ、冬の日の曇り空のように不機嫌になってしまうことを僕は恐れたからだった。
500:おさかなくわえた名無しさん
09/03/02 23:48:54 jCwmQaaM
,,,,,,,,,,,,,,,
/ ,,,, ,,,,\
| ・ ・ | 給付金は受けとることにした。
| ⊃ |
\ ー /
501:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 00:01:01 uElDJepX
オーケー、認めよう。
じつは僕も受け取るつもりなんだ。
何に使うかって?
502:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 12:42:01 E0GxOxfV
「気になるわ」。彼女は呟いて肩に凭れた。
503:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 13:24:35 5xOwb0el
「やれやれ、雪なんか降ってこないじゃないか。」
僕はそういってテレビの天気予報のスイッチを消した。
504:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 18:18:12 znoZORvz
「私がこのスレを気に入ったのは」
彼女は言った。
「私の問題であって、あなたの問題ではない。
と、同時にあなたと私の問題でもあるのよ」 僕は軽く混乱し始めた。
505:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 19:38:41 E0GxOxfV
>>501
「何に使うか言いなさい!」
506:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 21:52:37 k2EQnxjH
「でも同時に怖くもあるんだ」と言って僕はパンツの中で激しく射精した。
「このスレが好きだ。それは間違いない。
美川憲一が丸かぶりタイプのヅラを着用してるのと同じくらいにね。
ただその一方で、このスレを開くのがいささか怖いんだ。
まるで胃の中に何かひどく伊藤みどり的なものを
無理やり詰め込まれるみたいにね」
「ふぅん、難しいのね」
彼女は今朝買ってきたウイニングイレブンに夢中で
僕の話など陰毛の1本ほども聞いてはいなかった。
彼女は元アルゼンチン代表のアリエル・オルテガを操作し
右サイドの深い位置で何度も何度もしつこく切り返しをしていた。
「ひとつ前のタイミングでセンターリングするべきなんだ」
と言って僕はパンツの中で激しく射精した。
「違うわよ。そんなことしたらオルテガじゃなくなっちゃうもの」
彼女はちらりと僕を見ると、ひどく面倒そうにため息をついた。
僕はパンツの中で激しく射精した。
507:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 22:49:08 k3ehrVb1
>>501
「馬鹿ねえ。そんなこと気にしてたの?」
「好きなだけ出しなさい」
508:おさかなくわえた名無しさん
09/03/04 00:42:32 78hNA5rR
>>501
「あなたって最低よ。」
509:おさかなくわえた名無しさん
09/03/04 01:01:05 Io9gJQLH
>>506
おなかが痛くなったのは、君のせいなんじゃないだろうか。
510:おさかなくわえた名無しさん
09/03/04 01:16:00 H9TVdY5+
オーケー、答えよう。
定額給付金は僕にとっちゃちょうど雀の涙みたいにとるに足らないものさ。
だからこうしようと思うんだ。つまり・・
511:おさかなくわえた名無しさん
09/03/04 01:23:09 yD6wP33b
>>510
あなたはきっとすごく詰まらないタイプの人間なんだわ。
そう、図書館なんかに置いてある、かび臭いセックス教本通りの愛撫をするような。
512:おさかなくわえた名無しさん
09/03/04 01:32:08 H9TVdY5+
君の言葉を真摯に受け止めるつもりだよ。君の言っていることはあながち間違ってもいないからね。
おっといけない、もうこんな時間だ。2channelはじつに不思議なアミューズメントだ。僕の時間と親指の感覚を返してほしいくらいだよ。
513:おさかなくわえた名無しさん
09/03/04 02:51:52 7BtivlXH
「今日は」
私はほんの少し黙った。
学生でも社会人でもない私を、彼がまるでペットショップで売られているプレーリー・ドックの様な瞳で見つめているのに気がついてしまったからだ。
彼にとって問題である事は私にとっては問題ではないのと同時に、私にとって問題である事は彼にとっては問題ではないのだ。
やれやれ。
ジャングルジムでかくれんぼうをしている子供の様な気持ちで、茹で上がったパスタの湯気に隠れながら私は呟いた。
「今日も家に居たわ」
冷えたキウリをかじりながら、彼は言った。
「ミート・ソースは好きじゃないんだ」
「そんな事は分かっているわ。冬の空にオリオンが輝くのと同じ事よ」
私は囁いた。
「玉葱は抜いてあるの」
彼は良く晴れた真冬の空の様な笑顔を見せた。
「なら、いいんだ」
リンゴ・ケーキに入れる塩の様に静かに、私も笑った。
514:おさかなくわえた名無しさん
09/03/06 11:00:26 j2dDqo66
やれやれ。僕は彼女の笑顔にやられたようだ。無邪気で可愛らしい、それでいてビーナスの面影をのこすその微笑みに引き寄せられた。
オーケー、白状しよう。僕のペンシルが立ったままになっている。君の手を貸してほしい。いや、正しくは君の助けを借りたい、だ。
気がつくとリビングから香ばしい珈琲のいい香りが立ちこめてきた。
僕はまた外の景色を見つめながら写生した。
515:おさかなくわえた名無しさん
09/03/06 14:00:29 I9j2+7AE
射精好きだな
516:おさかなくわえた名無しさん
09/03/06 18:09:46 e0D/3uir
気をつけて。
写生だよ。
射精じゃないよ。
517:おさかなくわえた名無しさん
09/03/06 21:54:36 +S6lUtuE
オーケー、認めよう
富岡精子場跡地で子供たちが大射精大会だ
518:おさかなくわえた名無しさん
09/03/07 00:29:37 FfGwgF0L
なんだって?そんな催し物があるのか。
僕はすかさず射精した。
519:おさかなくわえた名無しさん
09/03/07 00:34:21 ic4KzU47
カラッポなんだよ。
手放しで僕はわらった。
520:おさかなくわえた名無しさん
09/03/07 12:05:34 Xmm/baDi
「どうしたっていうのよ。」おすぎが言った。
「かっこう」とピーコが言った。
521:おさかなくわえた名無しさん
09/03/07 16:30:59 5FVNN/cT
はるな愛が「よろしくピース」と静かに言った。
522:おさかなくわえた名無しさん
09/03/08 15:31:56 GIDRi2R1
僕は村上春樹を読まないのにこのスレに来ている。
「紛い物が本物を超えることができないわ」
彼女は言った。
確かにそうかもしれない。
523:おさかなくわえた名無しさん
09/03/08 15:42:17 JwrcRWd3
「ああ、わかっている。超える必要はないのさ」
僕は答えた。
「なぜならそんなものに意味がないことぐらい、君も僕も知っているからだ。ワールドベースボールクラッシックと言う名前に意味がないのと同じようにね。むしろ、意味がないと言うことが重要なんだ。そう思わないかい?」
微笑む彼女を見ながら、僕は昨夜の試合を思い出していた。
524:おさかなくわえた名無しさん
09/03/08 16:32:41 iwVx0Qeh
パスタ茹でたりラジバンダリ
525:おさかなくわえた名無しさん
09/03/08 19:11:34 SZMhyE5M
「パスタ茹でたり?ラジバンダリ?」
僕はちょっとびっくりしてそう繰り返した。
パスタを茹でることと、ラジバンダリが、僕の頭の中でうまく結びつかなかったのだ。
それに僕はラジバンダリなんてものの存在をそもそも考えたことがなかったし、興味もなかった。
だから空虚にも思えるその言葉が、生活に則した少なからず重みの感じられる─もちろん僕にとっては、ということだ─パスタを茹でるという行為と繋げられたことに、どうしてもしっくりとこなかったのだと思う。
やれやれ…。すかさず僕はパスタの中に射精した。
526:おさかなくわえた名無しさん
09/03/08 19:23:45 EbbegLfT
,,,,,,,,,,,,,,,
/ ,,,, ,,,,\
| ・ ・ | 別に間違ったこと言ってないだろう?
| ⊃ |
\ ー /
527:おさかなくわえた名無しさん
09/03/08 19:54:04 vmfdXtsw
キミは何も間違ったことなど言ってないさ。
パスタに射精したらどうなるか、皆知っている。
キミはそれを知りたいのかい?
今更説明するまでもないことだよ。
オーケー、僕の負けだ。
パスタに射精すると、混沌がでかあがる。つまり、砂漠の中を独り彷徨い歩く結果になる。
せいぜい、ゴビ砂漠でオアシスを求めて歩く旅人を思い描けばいいさ。
そう言いはなって僕はキミの前で迷わず夢精した。
528:おさかなくわえた名無しさん
09/03/09 00:19:46 mso1sjM5
でかあがる?
やれやれ、今度は誤記か
と僕は思った
529:おさかなくわえた名無しさん
09/03/09 02:16:34 atXFO+Mn
そして静かに射精した
530:おさかなくわえた名無しさん
09/03/09 02:47:00 KttggbLW
こう書くと僕は射精ばかりしているように思うかもしれない。
けれど僕は他人と仲良くするのに向いた性格ではない。だから僕が射精できた女の子は
それほど数が多いわけではない。数の問題ではない、というかもしれない。確かに数の
問題ではないんだろう。けれど数も一定の意味を有している。
僕はその日も一人でパスタを作っていた。
531:おさかなくわえた名無しさん
09/03/09 03:36:05 EEipjJJP
にんにくのうまみをオリーブオイルにだしきってしまうと、
僕はおもむろに射精をした。
僕の金玉を離れてフライパンにすべりこんだ精子君たちは、
もう数秒前まで僕の金玉にいた精子君にはみえなかった。
それはもうフライパンに属する世界の精子君たちにみえた。
ある種の射精は一度イッたら取り返しがつかないのだ。
「ああ、そうさ、僕は3時半に2ちゃんしてる。」
大きな声で言ってみたが、その声は奇妙に反射して、
フライパンの世界から助けをよぶ、精子君たちの声のようにひびいた。
532:おさかなくわえた名無しさん
09/03/09 05:45:36 6Q62lVbm
写生ネタ秋田。
533:おさかなくわえた名無しさん
09/03/09 16:01:21 TcmrOaPM
「飽いてしまうのも無理はない。射精しておけば間違いないとでもいうような、
質の悪い投稿が続くのは此処でもやはりよくあることだ。でも、だからといって他に何があると言うんだろう?
僕たちは文明社会に生きていて、そこから離脱することは困難だ。
そしてそこでは無数の精子が活動している。僕たちは死に向かって老い続ける精子に過ぎないんだ。
その点で渋谷のスクランブル交差点に見る光景とシャーレに見るそれとの間に大した違いはないんだよ。」
そう言うと僕は亀頭園を取り出す。とても静かに。
534:おさかなくわえた名無しさん
09/03/10 00:19:55 2c8KqlF1
スクランブル交差点を例に挙げるとは、やれやれ。
キミはその手の話に精通してるんだな。
535:おさかなくわえた名無しさん
09/03/10 00:28:02 AfBum7G6
つまらん
536:おさかなくわえた名無しさん
09/03/10 00:39:47 2c8KqlF1
「つまらん」
キミはそう言い放ち僕の顔をみた。オーケー、認めよう。たしかにその話はつまらなかった。しかし、そうあからさまに非難されると僕も反論する気が失せる。
やれやれ、こんな時間だ。
僕はもう寝る。なぜなら明日朝僕は早く家をたたなければならないためさ。キミもそろそろお休みするがいい。安らかに眠り疲れを取るが良いさ。
そうすれば、明け方にはキミのテントがピンと張られることだろう。
537:おさかなくわえた名無しさん
09/03/10 03:17:02 G4wX3GCj
レスを書き込むんだ。
まず最初に誰かがスレッドを立てる。
そしたら次に誰かがレスを書き込む。ひとつひとつね。
そして1000までいったらまたべつのスレッドを立てる。
ここにあるのはそういうシステムなんだ。どこまでいってもきりがない。
私はもう飽きたのだよ。やめてしまおうと思うんだ。
ジョニーウォーカーは振り向きざまにこう言った。
「僕は射精する」
ナカタさんは断固たる偏見を持ってこいつを抹殺するべく……
538:おさかなくわえた名無しさん
09/03/10 17:25:20 dSrWHORz
彼女は静かに言った。「射精すればいいってもんじゃないのよ。」
わかっている。
僕だってそこまで馬鹿じゃない。
でも仕方ないんだ。
ある種の儀式みたいなものなのだから。
539:おさかなくわえた名無しさん
09/03/10 19:23:18 tZNQypwq
「儀式っていうより習慣に過ぎないものじゃないかしら?」
540:おさかなくわえた名無しさん
09/03/11 00:42:04 yoCo2yDi
「習慣」
それは単純だが実に便利な言葉だ。
仮に君が取り返しのつかないミスをしたとしよう。
君の失敗はボスに見つかり、そして君は彼にそれを咎められる。
そのとき、君はこう言いさえすればいい。
「あれは習慣にすぎないわ」と。
僕が言いたいのは、つまり、こういうことなんだ。
射精は1万個の流星。
541:おさかなくわえた名無しさん
09/03/11 17:17:34 TRHHidg1
「オナ禁て知ってるかしら?」
彼女は唐突に聞いた。
542:おさかなくわえた名無しさん
09/03/11 22:06:32 uj9hhhxi
「知ってると思う」
僕はそう答えてから少し後悔した気分になった。
543:おさかなくわえた名無しさん
09/03/11 23:40:21 FIGL35Fk
「じゃあ」
彼女は褐色の絹糸のような髪を弄びながら言った。
「貴方のズリネタを言ってみて下さらない?嘘はだめよ、私、嘘は大嫌いなの。貴方と同じぐらいにね」
544:おさかなくわえた名無しさん
09/03/12 23:16:28 UF2Xg2Ge
「ズリネタかぁ」
僕は一瞬戸惑った。ズリネタと前置きしてズリネタを話す人などどこにもいないからだ。
しかし、僕は君があまりにもキラキラした眼差しで僕を見つめるから、断ることなどできなかった。
「オーケー、牧場」
気がつくと僕はそう言っていた。そしてこう続けていた「しかし、その前に君のアワビを見せてくれないか」
545:おさかなくわえた名無しさん
09/03/13 18:21:40 nxYbMgaJ
これは賭けだった。
おそらく彼女は僕の提案を拒むだろう。
そしたら話を変えてしまえばいい。
万一彼女が応じたら僕は観音様を拝むことが出来る。
オーケー。
これはどちらに転がっても問題無いサイコロだ。
しかし、僕のささやかな、本当にささやかな策略は一瞬にしてなぎ倒される事になる。
546:おさかなくわえた名無しさん
09/03/13 20:38:11 CyVLeFtV
((i))クパァ
547:おさかなくわえた名無しさん
09/03/14 01:36:26 7veU24XY
彼女は突然、席を立ち静かに部屋を出た。
冷蔵庫をバタンと閉める音がする。キッチンにいるのだ。
彼女は黒いビニール袋を抱えながら向かってきた。その足取りは軽やかで、どこか勝ち誇ったような雰囲気を漂わせていた。
海の匂いがする。彼女が袋から取り出したのは大きなアワビだった。
アワビを見たのはそれが初めてだった。それはまるで月明かりの下でチェロを弾く少女のようにしっとり艶めき、森の奥深くに迷い込んだ子羊のように暗く途方がなかった。
オーケー、認めよう。
僕はその匂いに海の潮吹きを想像せずにはいられなかった。
僕は ダイブ した。
548:おさかなくわえた名無しさん
09/03/14 01:58:25 MsVZS7At
前あった村上春樹風に就職活動を語るスレが神だった……
549:おさかなくわえた名無しさん
09/03/14 03:15:04 qvyDh+Sf
>>548
奇遇だね。実は僕もそのことを考えていたんだよ。
僕はあのスレが気に入っていた。好意みたいなものを寄せていたんだ。
だから何度か検索してみて見つからないことで僕は戸惑い、幾分苛立ちも感じさえした。こんな風に話すと笑われるかもしれないけれどね。
でも正直に言って、本当に惜しいスレをなくしてしまったと思う。
550:おさかなくわえた名無しさん
09/03/14 21:44:05 5nQf32Su
「心配することなんてないわ」
彼女は遠くを見つめるような目をしながら言った。
「このスレにはテーマなんてないのよ。
就活の話でも何でもすればいいじゃない」
551:おさかなくわえた名無しさん
09/03/14 22:49:03 uxkgN0kZ
やれやれ、彼女は全く何にもわかっちゃいない、
ある種の神スレは一度損なわれてしまったら、
もう二度と取り戻すことはできないのだ。
誤爆したレスを取り消すことができないようにね。
僕はグラスのカティサークをすっかりあけてしまうと、
アワビを股間にこすりつけ、静かに射精した。
彼女の姿はいつの間にか消えていた。
552:おさかなくわえた名無しさん
09/03/14 23:50:27 5nQf32Su
射精後の虚無感に襲われた僕は冷静になった。
何故ここでは最後にパスタと射精というフレーズが
頻繁に出るのだろう。
完成間近のドミノが崩れるかのように全てが
台無しになってしまっているのに正直、
僕も気付かなかった。
553:おさかなくわえた名無しさん
09/03/15 01:46:22 36PLujfe
ドミノはドミノであり、射精やパスタはそれぞれまったく別個のものだ。
しかし、誰かが面白おかしくこれらの関係をごちゃまぜにしてしまう。
つまり、料理してしまうのさ。
腕によりをかけてね。
やれやれ、まったく困ったものだよ。
出来上がったのは、カルボナーラときた。しかし、よく見てみるとだ。ベーコンはどこにもありゃしない。ホワイトソースに絡まれたその固まりはベーコンではなく・・・アワビなのだ。
僕はそれを見るや否や激しく脱糞した。
554:おさかなくわえた名無しさん
09/03/15 09:05:17 q9sg0RRI
面白いと思ってやってんのかなあ。
とか書いているとそれに引っかけてまた糞レスが続くんだろうな。
はっきりいってつまらんです。
555:おさかなくわえた名無しさん
09/03/15 19:52:21 dgDTUiSQ
つまらないのに何故見に来るのだろう。
それにそんな事を何故書き込むのか理解不能だ。
僕がここに書き込むのは単なる暇つぶしに過ぎない。
もちろん面白いとも思っていない。
そもそも僕は村上春樹なんて読んだことがないんだ。
556:おさかなくわえた名無しさん
09/03/16 00:08:52 24QyYpq3
僕もまったく同じ意見さ。
このスレにはほとんど何も期待してない。ただ僕自身が勝手に思いを巡らせてそれを吐き出したいだけなんだ。
わかってる。そんなの自己満足だ。しかも、かなり質が悪い。やれやれ、今夜はこの辺で帰ることにするよ。
僕は今、高鳴る鼓動で胸がはちきれそうなんだ。賢い君のことだからすでなわかっているはずだろう。そう、射出せねばならないんだ。
557:おさかなくわえた名無しさん
09/03/16 00:11:46 9KhuDyrz
そして僕は射精した。
558:おさかなくわえた名無しさん
09/03/16 10:01:21 mSpmLqCi
「おかしい、待ってくれ」と彼は言った。
「たしかに僕は出すものは出した。すっきりしていい気分になった。
まるで周りの白身だけを先に食べつくした後の目玉焼きを見ているような気分だったんだ。
だから、そんなに早く復活するわけがない。もう一発なんてパチンコでもやるみたいにはいかないんだよ。どんな意味合いにおいても」
「つまり、そういうことさ」と僕は言った。
「村上春樹はひとりじゃない」
「むらかみはるきはひとりじゃないだって!」と、彼はまるで小躍りするクマみたいなリアクションをした。
「そんなことあるわけがない。だって、むらかみはるきはこの僕だ」
「すべては関係性によって説明できる」と僕は言った。
「たとえば村上春樹と涼宮ハルヒ。具体的にそれぞれを見ればこの二人には何の接点もない。
しかし、この二人に共通する「はる」という部分を取り出して、「はるにゃん」というニックネームをつけるとしよう。
すると、村上春樹と涼宮ハルヒが、「はるにゃん」という同一のかっこでくくられることになる。
わかるね?」
「わかるよ」と彼は言った。
「はるにゃん」
「うるさいわねっ! ちょっとあっち行ってなさいよ!(///)」
やれやれ、と僕は部屋から出た。
そして自分のやったことの重大さに気がついてしまった。
もう彼は射精ができないんじゃないか?
彼がどちらのはるにゃんなのか、それはもう一度扉を開けてみるまで分からないのだ。
559:おさかなくわえた名無しさん
09/03/16 11:19:48 U/FfNu52
『バカみたい…』
560:おさかなくわえた名無しさん
09/03/16 11:40:23 24QyYpq3
君の論理の展開には無理がある。
「はるにゃん」は日本にいったい何人いると思っているんだ。
加藤晴彦、ハル・ベリー、水野晴夫、春やすこ
さらに赤木春恵でさえ「はるにゃん」だ。
ドラえもんのような出で立ちをした彼女でさえ「はるにゃん」なんだ。それじゃ、渡る世間はハルばかり、じゃないか。
これじゃ橋田もやれやれだ。
「こんなのバカらしい」
僕は某宗教のあの被告のようにそう言い放った。
561:おさかなくわえた名無しさん
09/03/16 17:44:00 yBsKibdd
「バカらしいものは案外バカにするものではないわ。」
天空とごみ箱と犬。
こんなものを並べて人間は長い間ずっと考えてきたんじゃない。
形而上なんて言葉まで作って。
562:おさかなくわえた名無しさん
09/03/16 22:32:59 ol7Tjzwa
なんでアダルトな内容のレスが多いんだろうかね?
563:おさかなくわえた名無しさん
09/03/17 00:47:50 Rft/9P6E
はるにゃんはおもしろかったよー
写生関係はもういいよ
飽きちゃった
564:おさかなくわえた名無しさん
09/03/17 01:28:53 AE4f9Gvf
ひこにゃん
565:おさかなくわえた名無しさん
09/03/17 20:41:22 Cf+7mro7
ひこにゃんとはるにゃんは似て非なるものだ。
なぜなら、ひこにゃんは彦根城のマスコットであり、にゃんこだ。
これに対し、はるにゃんは無数に存在する人間だ。
君は名前が似ているという理由だけでひこにゃんの存在を提示した。
それは、皆でマシュマロの美味しさについて語っている時に、勘違いした一人が「彦麿呂はおもしろくない」と言って場を冷ませる事と同等だ。
そう、マシュマロはどんなに人々を魅了しても、所詮は菓子に過ぎない。宝石箱の宝石ではないのだ
566:おさかなくわえた名無しさん
09/03/17 22:19:56 b9uWkjZH
ひこにゃん。それを聞いて、僕はかぶりをふった。そしてカウンターの上のピスタチオに手をのばした。
「ねえ、いいかい? この広くてあいまいなこの世界において、いったいどのくらいの数のゆるキャラが生まれては消えていったんだろう?」
567:おさかなくわえた名無しさん
09/03/17 23:24:42 3p56Pnbo
「だからこそ。」
「私は甲子園のスタンドで地元野球チームの応援をしたいんです。」
たとえそれが高野連のルールであっても、です。
568:おさかなくわえた名無しさん
09/03/17 23:38:22 Cf+7mro7
「そうだな・・・」
僕はハッピーターンに手を伸ばした。
ハッピーターンの初めのしょっぱさは異常だった。
しかし、ピスタチオ程の歯がゆさはいささかも感じられなかった。
次第に舌に溶けていくハッピーターン。
「僕が思うに、ゆるキャラというのは、寂しい人間たちが作り出したものなんだ。
想像してごらん。たれぱんだはなぜあんな姿をしているか?」
そう言って僕はゆるゆるになったハッピーターンを惜しげもなく飲み込んだ。
569:おさかなくわえた名無しさん
09/03/18 00:29:00 cabFph1h
「あなたの言いたいことはよくわかる。たれぱんだだって、怠けたり、やる気がないわけじゃないもの。かといって、リラックスしてるようにも見えない。そんなアンニュイさ、私たちに何も求めてない感じが、観音様みたいでいいのよ」
「ちょっと何言ってるかわからない」
「あなたって嫌な人ね…」
そう言うと、彼女はそのまま部屋を去っていった。
「そうかな」と僕は小さく呟いた。そんなに僕は嫌な人間なんだろうか?少なくとも、たれぱんだよりは真面目に働き、税金を支払っている。この高度資本主義経済の中で、うまく自分を適合させ、法律も守って静かに暮らしている。
やれやれ、僕は残ったウィスキーを飲み干すと、大好きなたれぱんだの抱き枕を抱いて深い眠りについた。
570:おさかなくわえた名無しさん
09/03/18 18:38:27 y/aKMHcn
君はおそらくたれぱんだによだれをたらしながら、すやすやと気持ちよく眠っているだろう。明日には君の唾液が黄色いシミとなる。そのにおいにたれぱんだ自身が耐えられるか、耐えられぬか、それが問題だ。
オーケー。
僕は君の意見を聞けてとても嬉しく思っている。君には同意せざるを得ない。
確かに、ゆるキャラは僕たちに何も要求しない。
彼らは緩い。その場の空気や雰囲気に抗うことなく同化している。その意味では、平和や博愛を象徴していると言える。
ただ、僕はこうも思うんだ。
彼らはじつは人間のエロティシズムを反映した生き物じゃないかってね。
571:おさかなくわえた名無しさん
09/03/18 18:53:51 uGjW1X7K
どうだろう?
そうともいえるし、いえないのかもしれない。
わからないな。
572:おさかなくわえた名無しさん
09/03/18 21:42:32 4tGuKeJ6
573:おさかなくわえた名無しさん
09/03/18 22:57:32 cabFph1h
エロティシズム…
しかしたれぱんだはオス…いや、男なのか女なのか。もしくはニュートラルでユニセックスな存在なのか。
しかし、ひとつ言えることは、もし高級コールガールとしてたれぱんだが僕のもとに来るとしよう。
そして僕はこう言うだろう。
「やらないか」
あれは何年前のことだろう?今でも彼(彼女)の感触をぼくはまだ覚えている。
官能的雪かき。
ほんの微かな寝息、胸が詰まって息苦しくなるような毛並み。ゆっくり目を閉じ、僕のペニスに指を這わせ僕を快感の海へと連れていく…。
「もう4年前のことね」
たれぱんだは僕の横で、4才になる僕らの娘に添い寝しながら僕に向かって呟いた。
574:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 00:29:29 y9S9WFBy
「ふむ」と僕は言った。
それにしても、今日の東京は暖かかった。春が待遠しいかのようにやってきたようだった。
紀ノ国屋に行くついでに僕は表参道から青山霊園まで抜けて歩き、そこでアパートの一階にあるカフェでビールとスモークサーモンのサンドウィッチを頼んだ。
それにしても今年の桜はいつ頃咲くのだろう?
淫猥なピンク色でひらひらと風に揺れ、しっとりと朝露に光る桜のハナビラを想像しながら、おもむろに僕は
575:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 00:39:40 iWDqsAmE
スケッチブックを取り出した。そしてその想像の中の桜の花びらを、出来るだけ正確に写生した。
576:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 08:36:57 mx3D6Rct
「誰もがある行為がなされることを待ちわびている。
同時にそれが書きこまれることをイチゴジャムのサンドイッチぐらい嫌悪している。
こういう緊張感は嫌いじゃないんだ。うまく伝わってくれればいいのだけれど」
577:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 10:52:25 KsyscOZ6
「疲れているようだね」
僕はチェリーーパイを頬張るとさり気なくそう言ってみた。サンドイッチにジャムというのは、在り来たりであり、言ってみれば王道だ。
しかし、サンドイッチにジャムは、サンドイッチにトマト、きゅうりほど邪気を感じさせない。
まとまった味があるのだ。そして、そこにはある種の懐かしさや憧れが見え隠れする。
君はきっとサンドイッチにジャム的な生活様式は垢抜けないものとどこかで嫌悪している。
しかし、同時にこんな思いを抱いている。それは、素朴さだ。-君はつまり都会のモスバーガー的生活にうんざりしているのさ。やれやれ。
578:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 15:25:58 y9S9WFBy
「モスバーガー的高度資本主義」と僕はいった。
つまり、素朴さからの脱却、つまり現代のニーズにあわせ、いかに合理的に物事を解決できるかが重要なのだ。
しかし、それで一体誰が得をするのだろう?
そうこう考えるうちに、チェリーパイを異の中に詰め込む作業を終え、僕はふと昨晩寝た女の子を思い出した。
579:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 18:44:15 3rDdGBdO
580:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 18:53:53 IxBHpN1O
>>574
>淫猥なピンク色
やれやれ。これじゃまるで、60かそこらの爺さんが好む官能小説だ。
581:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 19:26:05 KsyscOZ6
「フィービー・・・」
僕は彼女の名前をそっとつぶやいてみた。しかし、口に出してみると何かニュアンスが違う。オーケー、認めよう。
僕は一夜を共にした相手のことなどいちいち覚えていない。
メラニーだろうが、キャサリンだろうが、ジェシカだろうが知ったことではない。
やれやれ、これがフレッシュネスバーガー的シティライフというものだ。
ただ、彼女はどこか風変わりな雰囲気を放っていた。
あどけなく幼い顔をしていたのに、チェリーではなかったのだ。そして桜の花のような甘く優しいコロンを身につけていた。
僕はコートに付着したコロンの匂いに自分の鼻を押しつけた後、食べかけのチェリーパイを投げ捨てた。
582:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 19:51:06 C7G0cJap
そう思われてもしかたがない。僕はいささか疲れすぎていた。非常に、現実的。「隣で見てていいかな」彼女は言った。「もちろん」僕は答えた。そうすると僕はおもむろに射精した。
583:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 20:14:20 KsyscOZ6
困ったわ。「射精」はなるたけ控えていたワードだったのよ。
貴方は先走ってしまったわ。
自分の欲求を優先させたのよ。貴方はきっと、そうね、私の考えが確かならば、早漏なのよ。
まぁ、カリに貴方が早漏だっとして、私が不感症だったとしましょう。
そこで、私たちが交わることに一体どんな意味があるかっていう疑問が生まれてくるの。
共通の利益は何?という話になるのよ。
つまりね、冷静と情熱の間には何があると思う?
そう、貴方に聞いているのよ。
584:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 20:38:37 C7G0cJap
「知ってるよ。君は全然間違っていない。そのとおりだ」と僕は言った。
「僕らはやろうと思えば何だってできた。僕らはあらゆる可能性を持っていた。僕らにはその機会もあったし、能力もあった。でも結局僕はただの早漏だったんだ。それ以上でも以下でもないんだよ。」
僕はいささか饒舌になっていた。やれやれ。
585:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 22:11:51 LI1kvmjn
彼と違って僕は遅漏なんだよ。
「それはあなたが自慰行為をやり過ぎるからよ」
彼女は冷ややかに言った。
オーケー確かにそうかもしれない。
僕はオーラルセックスや手コキのほうが感じるのも事実だ。
586:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 23:12:48 KsyscOZ6
早漏と遅漏。
やれやれ、この違いを僕に語らせるつもりなのか。
前に誰かが触れていたね、「冷静と情熱のあいだ」と。
その誰かさんがどんな答えを期待しているか、僕にはわからない。
フィレンツェが舞台のあの映画は完全なる駄作だった。東洋人がどんなに激しい恋をしよいが、フィレンツェ市民そしてフィレンツェの街には関係ないことさ。
オーケー、答えよう。
大事なのは、フェラなんだ。
フェランツェで射精すべきなんだよ。
587:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 23:20:22 pgV8CjM5
ぼくは毎朝4時には起きているんだよ。
君たちの相手をしてる暇は、残念ながらないんだ。
また会おう。
ぼくはネズミにそう言った。
588:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 23:29:22 KsyscOZ6
朝4時はまだ薄暗い。聞こえるのは新聞配達のバイクが走る音だ。その時間帯はおそらく君の息子もなかなか起き上がれない。
「おやすみなさい」
僕はそう言うとウィスキーの最後の一口を飲み干した。
589:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 00:30:28 +/StvsYX
「早漏も遅漏も悪いことじゃないわ。問題は、セックスという行為に何を求めるかなのよ。」彼女はブラッディマリーのセロリをマドラーにしながら言った。
実を言うと、彼女の手コキは上手かった。それは経験によって培われた技術でなく、一種の才能のようにすら思えた。
「わかるよ、調和的セックス」と僕は言った。
「あなたってちょっとユニークね。なんだかちょっとセリフが古臭いけど、私は好きよ。あなたといるとなんだか落ち着くし…」
彼女にそう言われて僕は何かを発するべきだと感じた。この場面に合う、僕らを心地よくする言葉を。しかし、適当な言葉が見つからない。声を失ったオペラ歌手のように。意味の分からない焦りを感じ、僕は思わず発してしまった。
「そう、僕は近代的フレッシュレス・バーガーさ。」
590:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 00:42:34 KtNqL1on
そういうネタに走らないと書けないの?バカなの?氏ぬの?
591:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 01:07:23 rH8fnlGB
>>581
フィービーって珍しい名前だね
どこの国だろ
592:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 07:57:41 RyyOxA6Y
>>590同意…
面白い文章書く人がいるから
つい見にきちゃうんだけど
すぐ下のネタにいく人って何なの
しかもおもしろくないんですけど
593:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 12:43:27 3aggDfBC
オーケー。
つまらないレスが続いたことは素直に謝ろう。
ただ、君は少しこのスレに期待し過ぎなんじゃないだろうか?
594:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 14:17:21 vVQG4hO8
目隠しをされて、ひざをついた韓国人の背中には
>>590,591,592の背番号がついていた。
僕だってなにも野球のバットで人を殴り殺したくなんかないんだ。
いったい、彼らはなんでスレ違いのレスなんて返してしまったんだろう。
ここは村上春樹口調で会話するスレなんだ。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
僕は彼らの後ろにたって、バットを振り上げた。
夕方の強い日差しがそのバットの太い影を地面に長く落としていた。
595:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 15:39:50 /IlaGwtp
「やれやれ」
僕は型を窄めた。
バットは球を打つものであって、人の頭を打つものではない。当然のことだ。
そんな基本的な事も知らないとは・・まったく呆れるね。
「いいかい?」僕は腕をまくった。打席に立つイチローやマツイは一体、何を求めてると思う?
いや、質問がまずかった。
イチローやマツイは、一体何を考えていると思う?。
オーケー、答えよう。
彼らは何も求めていないんだ。何も考えちゃいない。
わかるだろ?
「考えるな、感じろ」なんだよ。僕はそう言うと笑顔でヌンチャクを振り回した。
596:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 15:57:41 5/axKA+T
見て、春が来ているわ、と彼女は言った。
沈丁花の匂いと共に、春は我々にこっそりと忍び寄ってきていたのだ。僕の知らぬ間に。
それはいつものハムエッグサンドの間に、ある日突然迷いこんだピクルスみたいに、
ぬるりと我々の間に存在しているのだ。でも我々はそれをかじるまで、その存在に気付かない。
春なんだな、と僕は思う。
僕はバットやヌンチャクを振り回す代わりにそっとスレを閉じた。
597:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 19:20:58 /IlaGwtp
ヌンチャクを一通り振り終えると僕は倒れ込むようにソファに腰を下ろした。窓からは心地よい春の風が舞い込んでくる。
汗をかいたせいか少し肌寒い。「いけねぇ。」
今夜は彼女と再会する約束だった。フィービーなのか、はるにゃんなのか、ひこにゃんなのか、あるいは、彦麿呂なのか、このスレの住人のおかげでまったくうろ覚えだ。僕は軽くシャワーを浴びた後、マルボロに火を付けた。
「やれやれ」
僕はふと、一日何も食していない事に気づいた。道理で腹ぺこな訳だ。僕はペヤングソース焼きそばに熱湯を注ぎ、シンクにお湯を流してた。ボコン・・・その音を聞いた時に僕は目覚めた。
彼女の名前は山田だ。僕は食べ終えると速やかに家を出て、2番街に向かった。
598:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 19:54:02 3aggDfBC
「いけねぇ」ワロスwww
599:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 22:03:03 97fLjMDe
>>590や>>592はこのスレに何を求めているのだろうか?
そもそもここの趣旨に反しているのは彼らだ。
だけど僕には彼らを責めることはできない。
確かに最近僕らはエロに走ってしまっている。
でもそれは春が近付いて発情しているからに過ぎない。
600:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 23:00:40 O5QepMBX
おいらがこのスレの羊男になろう
601:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 23:05:17 1WUJeLCo
このスレ面白い
602:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 23:31:01 /IlaGwtp
外は風が強く吹いていた。
僕はカツラが飛ばされてバーコードが露わになった人の向こうに彼女がいるのを認めた。
彼女は風に舞うカツラを目で追いながら、スターバックスのコーヒーを両手で抱えている。
どうやら僕には気づいていないようだ。
「やぁ」
僕はできるだけ自然に、そして穏やかに、まるで紋白蝶を手にとった紳士のように声を掛けた。
「一体、何分まっていたと思う?」
彼女はニコリともせず、開口一番そう言った。
「・・待たせたなら、悪かったよ。」
しかし、彼女はすぐにこう付け足した。
「あのカツラのことよ。」
603:おさかなくわえた名無しさん
09/03/21 02:19:34 qyBTdA+b
やれやれ。
あのカツラを飛ばされた彼の苦悩の年月は
恋人同士が待ち合わせをする数十分の空白を埋めるだけの価値しかないのだ。
だが僕たちの愛情もまた、いつかはなくなってしまうのだろう。
そう、彼の髪の毛のように。
やれやれ。
604:おさかなくわえた名無しさん
09/03/21 05:17:26 HXAZJxrZ
もちろん「髪の毛ように」というのは比喩としてです。
でも僕がこう言うとその比喩は妙に立体感を帯びることになります。
それはある種の説得力のようなものです。
実際に頭が乾季のサバンナみたいな僕が言うのだから、そこにそういった力や感覚的なものが付随することになるのは当たり前と言えば当たり前かもしれませんね。
僕は不毛の大地についてはちょっとした権威ですからシニカルな表現で冗談を言うこともできるんです。
そしてうまくいけばユーモアだと捉えられるかもしれません。もちろん絡みヅラいと揶揄される危険性は常にはらんでいますけど。
最近は困ったことに後者の傾向が強いと感じることが多いですね。
KYなんて言葉があるくらいですから、空気には余程気を付けなくちゃいけないし、僕みたいなハゲ…腫れ物には触れないほうがマシだという風潮が強いんです。
乾季のサバンナには風当たりが非常に厳しいということです。
605:おさかなくわえた名無しさん
09/03/21 10:17:44 ERWb0PbR
「オーケー・・」話はわかった。
しかし、君と僕の仲だ。
'です-ます'調はやめないか?やれやれ、君の頭はサバンナだったのか。知らなかった。
すると、この10年間ずっと隠し通していたんだね。それは実に悲しいことだ。
「むろん」
君の頭の薄さのことではない。僕が君の頭の薄さを知らなかったことその事実についてだ。
なぜなら、僕は君をマングローブタイプの男だと認識していたのさ。髪がいつも鬱蒼としている。
「しかし、いいかい?」
サバンナには動物がいるんだ。そこでは犬や猫も生き延びることができる。
つまりね、マングローブの密林で潤いに満たされるか、それとも、サバンナの大地で動物たちと戯れるかは・・・
「・・・君の自由なんだ」
(アフリカ IS freedom アフリカ IS freedom~♪)
僕は口ずさむと、Miss山田の後を追った。
606:おさかなくわえた名無しさん
09/03/21 12:35:40 9lYmRux4
「あなたは自分の頭がサバンナだということをずいぶん悲観しているようだけど」
彼女は言った。「世界にはもっと乾いた大きな砂漠がたくさんあるのよ。あなたの頭の表面積なんて比較にならないくらい巨大なものが。
そんなくだらないことで悩む暇があるなら、どうやってゴビ砂漠の拡大を食い止めるかについて考えたほうがよっぽどましじゃない。
砂漠みたいな植生状態の頭皮を持っているんだから、砂漠のことも少しは考えたら?」
僕は曖昧にうなずいた。
そのとおり。たしかに僕の頭の表面積は砂漠よりはるかに小さいだろう。僕の砂漠化問題が、僕自身という枠組みを越えて問題になることはないだろう。
しかし、僕のサバンナは時には世界のどの砂漠よりも大きく、乾燥した砂漠になるのだ。そして夜になるとその砂漠はひどく冷え込み、僕を冷酷に痛め付ける。
彼女はそんなことは知りもしないだろう。たぶん。
607:おさかなくわえた名無しさん
09/03/21 13:33:49 UkzYSAP6
「そう、なぜサバンナの高橋と八木が単体のほうが面白い理由もわかるかもしれないし…」
彼女はぶつぶつ呟くと、ブラウン管からリーブ21のCMが流れた。
やれやれ、ここの社長、セリフに抑揚がないせいか何を主張しているか聞き取れない。しかし、僕はもう聞き取る必要はないのだ。薄毛はある種の遺伝的宿命として受け入れることにしよう。僕が僕であるために…
608:おさかなくわえた名無しさん
09/03/21 15:15:06 ERWb0PbR
サバンナを後にした僕らはエグリントンストリートをしばらく歩いた。
僕は目を細くしてこう尋ねた。「カジュアルな装いだね」
実際、君はあの夜とまったく別人のようだ。青いVネックのセーターに、デニム、そしてハンチングを深く被っている。足下に目を移すとナイキのスニーカー。
「そうね」
君は微笑んでそう返し、恥ずかしそうに俯いた。
僕らは何か熱く語り合いたいような、黙っていたいような、曖昧な気分だった。
それは、この春の陽気のせいかもしれない。チェリーブロッサムが甘い匂いをほのかに漂わせている。なんだか眠くなる天気だ。
僕はガールフレンドとは言えない彼女が自分の指先に時々触れてくることに気づいたが、手を繋ぎはしなかった。
「喉が渇いたわ」
彼女はアンニュイな声でそう漏らし、'beer$2.45'の看板を指さした。
僕らは和民に入った。
609:おさかなくわえた名無しさん
09/03/21 22:06:54 ERWb0PbR
彼女はすぐにこう注文した。
「ビール2つ、お願い」
僕は席に着くや否や、胸元のポケットからタバコを取り出し火を付けた。
そして、深く吸い込むと彼女の組んだ足を見つめながらゆっくりと吐き出した。
彼女はおしぼりを手に取り、自分の手を優しく包み込むように拭き始めた。僕たちはどれくらいそうしていただろう。
赤の他人のようにそれぞれ自分の世界に浸っていた。
そのときだ。
彼女は何を血迷ったのか、まるで疲れ切ったサラリーマンのように、渋い顔をしながら首周りや脇下をおしぼりで拭いた。
さらに、そのおしぼりで顔をゴシゴシと拭き始めた。
僕はさすがに自分の目を疑った。その行為ではなく、今、直面している事実に、だ。
なぜなら、メイクを完全に落とした彼女の顔は山田花子そのものだったのだ。
「ちょっと兄ちゃん、ビール早よしてや~」
僕はタバコの吸い殻を膝の上に落としていた。
610:おさかなくわえた名無しさん
09/03/22 00:54:13 ZVEYeVve
そして山田花子、いや、彼女はじっと僕の目をを見つめ微笑んだ。「ほんま、ちゃんと接客してほしいわ~。たむけん兄さんの店はわたしが店に入った瞬間、ビール運んでくれはるのに~」
僕の胸の鼓動はレッド・ツェッペリンのドラムのように激しく鳴っていた。そして生ビールが2つテーブルにとん、と音を鳴らして運ばれた。僕はチップを払おうとウエイターの顔を見た。
611:おさかなくわえた名無しさん
09/03/22 10:09:09 hx2b0RVF
ウェイターは、にしきのあきらだった。どうりでグラスに星のマークが付いている訳だ。
気がつくと頭の中ではエアロスミスが鳴っていた。
僕は不安を鎮めようとして、泡の消えたビールを一気に飲み干した。
「一体、どうしたっていうのよ」山田花子は不機嫌な顔をした。
僕は次第に現実と妄想の区別がつかなくなっていた。
スティーブン・タイラー。
彼のあの大きな口に吸い込まれていく感覚に襲われて、気持ち悪くなったさえいた。
しかし、ビールの旨さは格別だった。この安い居酒屋には似つかわしくない、コクと旨味。
そしてキレ味。
「星・・3ッつです!」
僕は思わず叫んだ。そして、スター錦野に5ドル紙幣を手渡した。
612:おさかなくわえた名無しさん
09/03/22 17:07:41 ZVEYeVve
にしきのあきらは5ドル札を受け取ろうとしなかった。そして僕を睨み付けた。
「あんた…今何て言った?星いくつだってぇ?俺をだれだと思ってるんだ?」
僕は予想もしていなかった彼の態度に驚愕した。さっき飲み干したビールを山田花子の顔面に向かって吐き出したいほどだった。しかし、僕は勇気を振り絞り、まっすぐ彼の目を見て答えた。
「あなたはスターです。」
スターはチップを受け取り、僕の右ポケットに戻すと、
「フ…、スターはチップは受け取らねぇんだ。その金は彼女への婚約指輪の足しにでもしな」と言い、厨房へと戻っていった。
彼はなぜ僕が今夜プロポーズすることを知っていたのだろう?
しかし、僕が結婚を申し込もうとしている相手は、色白で、まるで木蓮のように美しく、ジャスミンのように優しく香る彼女ではないのだ
。山田花子なのだ。山田花子はうれしそうにビールを飲み干し、ゲップを一発した。
「スター、も~2杯ビールちょうだい!」僕はこの現実にたまらなくなり、首を振った。首を振ってもどうにもならないけれど。
613:おさかなくわえた名無しさん
09/03/22 17:22:00 rwJwE5Si
,,,,,,,,,,,,,,,
/ ,,,, ,,,,\
| ・ ・ | 今度は君の方から僕に何か訊ねてみてくれたまえ。
| ⊃ |
\ ー /
614:おさかなくわえた名無しさん
09/03/22 19:00:17 hx2b0RVF
「一体どうしたっていうのよ」
私はもう一度、春樹にそう言った。
「いや・・」
さっきから彼の様子がおかしい。慌てている。挙動不審。
それなのに、どこか冷めている。それは、ちょうどコミカルな友蔵とシュールな野口さんが出たり入ったりしている、というイメージかもしれない。
春樹は、相反する彼らの人格をまとめようと必死に戦っている。だからギコチナく見える。
私はわかってる。彼が何を考えているか―彼はきっとこの場を去りたいんだわ。そぅ、今すぐにね。
しかし、私はその悟りをオクビにも出さずに、こう言った。
「品川おもろくないねん」
次の瞬間、彼はマーライオンと化した。マーライオンの口からはペヤングソース焼きそばが出ていた。
615:おさかなくわえた名無しさん
09/03/23 03:33:57 7CAIevKZ
オーケー、認めよう。確かに君(たち)の書く文章には未熟なところが少なからずある。
タイプミスを直すことすらせずにこうした場所に載せてしまう軽率さだって、
きっとその未熟さの一部ではないかと思う。
しかし君(たち)の文章には、なんというか、ある種の心意気が感じられるのも事実なんだ。
そう、心意気。
つまり、こういうことだ。本家の文体をなぞりながら、一方でその世界観が脆くも崩れ去ってしまう、
そのぎりぎりの地点まで降りていくことを決して恐れない大胆さ。
安易にエロネタに頼らず、かといって、本家の単なる模倣に甘んじることも潔しとしない、心の強靭さ。
「ヅラ」を使ってうまく視点をずらしてみたり(もちろんこうしたネタを使うことには常に
ある種の危うさが伴うのだけれど)、「和民」でたたみかけるような躍動感を取り入れる、自由な発想力--
何と言っていいか分からないけれど、とにかくそこには、守りに入った人間とは一切無縁の
『何か』が感じられるんだ。
616:おさかなくわえた名無しさん
09/03/23 03:36:26 7CAIevKZ
そういうわけで僕は今日、君からの書き込みを期待しながら時々このスレを覗いてみたり
していたのだけれど、肝心の君は一向に姿を現す気配がなかった。
やれやれ。
パソコンを一時離れ、夕食のベーコン・レタスサンドイッチをビールで胃の中に流し込みながら、
僕はぼんやり推測した--もしかすると君は今、昨夜の最後の書き込みのあと、誰からも何の反応も
もらえないことにすっかり気落ちしているところなのかもしれない。
あるいは、明日の午前中に予定されている上司との気の向かない打合せを控え、
サザエさんを見ながらやるせない気分に陥り、書き込むどころではないといった状況なのか。
もしそうなら、それはとても残念なことだ。だってそう思わないかい?
君の希有な才能が、そんなつまらないことで封印されてしまったら、それは世界にとっての
多大な損失を意味するんだよ。
617:おさかなくわえた名無しさん
09/03/23 03:42:47 7CAIevKZ
そんな状況に至れば、すくなくともこの僕はいてもたってもいられないだろう。
そんなことが起こらぬよう、切に祈るのみだ--
いつになく不安な気持ちに支配されながら考えていた、その時だった。日がとっぷりと暮れ、
何もかもが明日という新しい日へと向かい出し始めるように思われた、ちょうどその時。
僕はこのスレを今一度開き--そこに君(たち)からの新たな一連の書き込みがあるのを
確認したのだった。そしてその結果、相も変わらぬその発想の豊かさと自由奔放な筆力に、
いつもどおり唸らされていた、ってわけさ。
ところで、君に訊きたいことがひとつある。それは君の文章の中の、和民で5ドルのチップを払う、
というくだりに関してだ。使用通貨がドル、とはまたどういうことだろう?そもそも、
チップ制というのが腑に落ちない。だってそうだろう? 日本国内のごく一般的な店舗や
サービス施設に関する限り、こういった慣習は存在しない。そのことくらい、君だって
よく知っているだろうに。
618:おさかなくわえた名無しさん
09/03/23 03:48:29 7CAIevKZ
だが、どうかくれぐれも、僕のリアリズム重視のツッコミに気を悪くしないでほしいものだ。
なぜなら君(たち)にはやはり、ここに書き込むことに関してこれまでのスタンスを
貫いてもらいたいからだ。
決して妥協することなく、かといってその類いまれな柔軟さを失うこともない--
そう、それはまるで重力を感じさせない踊りに秀でたダンサーの、ぴんと伸び切った爪先が
描く軌跡ように、このうえもなく軽やかに、また健かに連ねられた文字群を、ひたすら
生み出し続ける、ということなのだ。
それこそが、心意気を持ったネタ職人の本領だと、僕は信じているのさ。
619:おさかなくわえた名無しさん
09/03/23 06:46:09 AFeYWYn0
「君の言ってることはよくわからないな。しかし、理論は間違っていない。」
僕は踊り続けた。このスレの中で、自分というアイデンティティーを確立するために、村上春樹について僕自身が再確認するために…。
@@@@@
オーケー、認めよう。
僕は自分の「書く」という行為に対する無力さを痛感したんだ。同時に誰も村上春樹になれないことも。そして、誰も「僕」にもなれないこともね。
ひとつ確かなことがある。
和民の5ドルチップは、「僕」と村上春樹の中に眠る欧米コンプレックスの一種の明確な現れなのだ。パンダの色は黒と白しか存在しないようにね。
やれやれ、5ドル程度の安いコンプレックス、道頓堀に投げられたカーネルサンダースのように捨ててしまいたい気分だ。
620:おさかなくわえた名無しさん
09/03/23 10:15:06 pTW7Ak2u
「やれやれ・・」
僕はベッドからゆっくり起きあがると、冷蔵庫からEVIANを取り出した。そして、何の気なしにテレビを付けた。
アマタツが風に吹かれ、ますます残念そうな表情を浮かべている。
彼は、しかし、ブレ無い。
その一貫した態度に視聴者は引き込まれる。小倉もぶっきらぼうだが彼を可愛がるわけだ。
それに比べ僕ときたら・・・人格がまとまらない。未だに自我同一性の問題で悩んでいる。
僕は一口水を飲んで窓の外を眺めた。そして、不意にペットボトルに目を向けた。
「エヴィアンか・・・」
しばらくしてから、僕はひとり静かに笑った。
逆から読むと僕の人間性そのものだからだ。
621:おさかなくわえた名無しさん
09/03/23 20:24:23 dSGd0/MB
「ナイーブ」
そう、僕という人物は、騙され続けてきた。
とてもウブで、人を疑うことを知らなかった。
長い年月の中で、僕という人格を否定され、金を吸い上げられた。
しかし、僕は誠実であることにいささかこだわりすぎた。
僕はいったい今まで誰かに本気で愛され、誰かを本気で愛したことなど
あったのだろうか。
こんな人生にいったい意味はあるのだろうか?
622:おさかなくわえた名無しさん
09/03/24 00:36:56 EEeXQ7YR
誰か
3行に
まとめて
623:おさかなくわえた名無しさん
09/03/24 01:01:13 pmJ44PoL
やれやれ
結局のところ
僕は僕でしかないのだ
624:おさかなくわえた名無しさん
09/03/24 10:18:41 fT78LrHn
やれやれ。
僕は山田花子を捨ててしまった。そのことをいささか後悔している。
しかし、僕は彼女を内心軽蔑していた。それも事実なのだ。
彼女の態度や言動、振る舞いはいちいち醜い。
それは、彼女自身、場を弁えていないからだ。つまり、自分のことしか考えていない自己中心的な女なのだ。
だのに、何故、いつまでも彼女に執着しているんだろう。
僕は不思議に思いながら、スプーンにすくったミキプルーンを口に運んだ。
625:おさかなくわえた名無しさん
09/03/24 21:03:29 fT78LrHn
ミキプルーンはねっとりと、まるで昼下がりの若妻の微睡みのように唇に付着した。
そして、マリックのハンドパワーのように瞬く間に舌の上で溶けた。
僕は甘酸っぱいミキプルーンをスプーンでゆっくりすくうとテレビをつけた。
イチローが満面の笑顔でインタビューに答えている。
「よくやった」
日本チームは韓国チームに勝ったのだ。
それは、言ってみれば、こういうことだ。
-つまり、富士山で寿司を食うゲイシャに、整形をしてチマチョゴリを着た盧武鉉が頭を垂れた、ということなのだ。
僕は嬉しさのあまりミキプルーンを瓶ごと呷り、いろんな意味で嗚咽した。
626:おさかなくわえた名無しさん
09/03/24 21:18:56 KcZ5Xxds
彼女は僕を見つめながら、ゆっくりと一度だけ瞬きをする。
一重瞼は青緑のアイ・シャドウに縁取られ、冬の地中海のように鈍い輝きを放っている。
「それで」彼女は切り出す。
「坂口憲二と伊藤英明は見分けられるようになった?」
僕は黙っている。
「それともあなたは、私の期待を裏切って、ひとかけらの成長も遂げていないのかしら?」
「分かるさ」いささか感情的に、言葉を返す。
「薬用シャンプーのコマーシャルをしているのが伊藤英明。南の島のおまわりさんをしているのが坂口憲二」
彼女は小さく溜め息をつき、頭を横に振る。
「違ってた?」僕は聞く。
「違ってないわ」彼女は言う。「ただ、何となく切なくなったの。そういう事ってあるでしょう?」
627:おさかなくわえた名無しさん
09/03/24 23:13:34 aBq/72M5
僕は再び冷蔵庫からスペアのミキプルーンを取り出すと、アタック25を観ながらスプーンでそれを口へ運んだ。
「やれやれ、これじゃまるで中井基一じゃないか」
僕はまるで白昼夢でも見ているかのような気分だった。これは僕が見ている夢なのか、それとも中井基一が見ている夢なのか。
三本めのミキプルーンを食べてしまうともうするべきことは何もなかった。
628:おさかなくわえた名無しさん
09/03/24 23:31:51 NKpD7YqX
口調は春樹だが春樹が「絶対言わないこと」スレなんですね
カフカても久しぶりに読むか。
629:おさかなくわえた名無しさん
09/03/24 23:52:26 fT78LrHn
「カフカても・・・」
僕はいささか混乱した。
しかし、どちらかと言えば、自分の口の方が問題だった。
ミキプルーンのせいで口全体がヒリヒリするのだ。
僕は三井住友VISAカードで購入した電動歯ブラシをもって洗面所に向かった。
630:おさかなくわえた名無しさん
09/03/25 00:18:27 BOheiX1s
アパガードをたっぷりつけた電動歯ブラシは、僕の口の中で忙しく動き出した。しかし歯ブラシの機械的な動きになんだか僕は切なくなり、たまらず踊り出していた。
口に電動歯ブラシを入れたまま踊ることは容易ではない。しかし、僕はこのかた、どんなことでも人並みかそれ以上にこなすことができた。
一通り踊り終わると、僕の前歯は白く輝き、昔の自分を取り戻していた。
そしてなんだか山田花子に会いたくなったのだ。
やれやれ、まさにスプリング・ハズ・カム。僕の心は長い冬を抜け、春を待ち焦がれていたのだ。
631:おさかなくわえた名無しさん
09/03/25 00:56:02 Lv9V2tvJ
URLリンク(www.youtube.com)
632:おさかなくわえた名無しさん
09/03/25 01:23:19 B7FyEqHu
オーケー、認めよう。
僕は春を待ちわびていると同時に恋に焦がれている。
じゃなきゃ、一体ぜんたい誰が歯磨きしながら、踊ろう?
やれやれ、僕は恋をしている。イエス、フォーリンラブってわけさ。
山田花子のもち肌とぼんやり眼には、ある種の懐郷を感じる。わかるだろ?そう感じるのは、僕だけではないはずだ。
僕はラジオのボリュームをMAXにし、流し目でランバダを踊った。僕はもはや内側からこみ上げる情熱に逆らえなかったのだ。
633:おさかなくわえた名無しさん
09/03/25 01:32:07 GDbtpBzp
>>628
やれやれ
まだこのスレの趣旨を分かってない人がいるんだな。
僕はよっちゃんイカを頬張りながら考え込んだ。
この甘酸っぱさは麻薬のように癖になる。
だがよっちゃんイカには鱈の擂り身が入っている
のを意外と知らない人がいるのには驚いた。
つまりはこういうことだ。
世の中には本物と紛い物が入り交じっている。
そして時には気付かないほうが幸せな場合がある。
634:おさかなくわえた名無しさん
09/03/25 01:41:29 Lv9V2tvJ
>>631これ使って書いてみてくれ
635:おさかなくわえた名無しさん
09/03/25 01:53:30 B7FyEqHu
「なんだって?」
僕は驚きのあまり、踊りを一時中断せざるを得なかった。
よっちゃんイカの中に鱈が紛れ込んでいることなど、誰が想像できただろうか。
どうやら僕は、角の黒いゾーン、つまり、クジの部分に気を取られ過ぎていたようだ。
とはいえ、'あたり'が出てもたいして嬉しくなかったのだ。
気づくと涙が頬を伝い、唇まで降りてきた。
その滴には、よっちゃんイカのような甘みはなく、かといって、酢ダコほどの酸っぱさもなかった。
636:おさかなくわえた名無しさん
09/03/25 02:11:36 03rATjxM
よっちゃん…
名前の割に顔は宇宙人かのような作りだったように思う。
しかし、それよりも「よっちゃんとは誰か」の方が私にとっては重要な問題である。
彼は、イカ釣り名人なのか、酢漬けのスペシャリストなのか、誰でもいいから答えてほしい。
そう思いながら飲んだカルピスソーダはシュワシュワと音を立てながら、私の体内へと流れていった。
637:おさかなくわえた名無しさん
09/03/25 06:13:36 yDAkZlQ7
僕の古い友人で、「よっちゃん」と呼ばれている少年がいました。
というのも僕らの仲が良かったのは小学生の頃までで、中学に進むと彼とは疎遠になってしまったんです。
特に喧嘩をしたとか、仲違いしたとかではなくて、自然とそうなりました。
ですので彼の記憶は小学生の頃の少年の姿のままで止まっています。
一緒に野球をしたりとか―彼は野球が大の得意でした―、テレビゲームを一緒にしたりとかそういう他愛もない記憶です。
もちろん学校の中や街中で、成長したその後の彼と会って話をしたことはあります。
でもそれだけです。その時の僕の記憶はまるで後期印象派の画家の風景画のようにとても曖昧なものなんです。
その後は、僕がごく普通の県立高校に進んで、彼は県内トップの私立高校に入り、僕の浪人が決定的になる頃彼は東京大学に進学した、という風に僕らの時間軸は全く交わることはなくなりました。
そして僕が学科内の研究室選びに悩んでいる頃、彼が法学部を卒業し、司法試験を合格して弁護士になったという話を聞きました。
それが彼、よっちゃんについての最後に僕が聞いた話です。
何が言いたいかというと、よっちゃんイカと僕の古い友人「よっちゃん」とは全く関係が無いということです。
実際に彼は吉田という名字のためにそう呼ばれていたんですから。
638:おさかなくわえた名無しさん
09/03/25 07:13:14 C6umHQ5k
よっちゃんイカ。なかなかキュートなネーミングだ。
由来についてはあらかた想像はつく―きっと創業者本人、あるいはその近い人が「よっちゃん」なのだ。
「確かめてみる?」彼女は言う。「ついでに夕食でも賭ける?」
「いいよ」僕は挑戦を受け入れる。
熊を陥れる子ギツネみたいな笑顔を浮かべ、彼女はラップトップ・パソコンを開く。本社のホームページwikipediaにでもアクセスするつもりなのだろう。
年若い彼女は、「調べる」といえばインターネットなのだ。
電話で問い合わせるとか図書館で本を探すとか、そういったツールは彼女の中にはない。
インターネットの不確実性を説いてみたこともあるが、彼女はこう返しただけだった。「不確実だと、あなたは何故言い切れるの?」
やれやれ、時代は恐ろしいスピードで流れている。濁流みたいに、なかば神がかった破壊的なパワーでそれは進んでいる。
僕らはその波が来た時は、ただ身を任せるしか―あるいは飲み込まれるしか―道はないのだ。
639:おさかなくわえた名無しさん
09/03/25 07:57:15 C6umHQ5k
僕は自分の文章に幾つかの間違いを見つける。よく読み返さないで投稿した結果だ。
しかし、「2ちゃんねる」のような掲示板は自分の投稿を削除できない。
管理人宛てに削除依頼を出すという方法もあるが、多分話も聞いて貰えないだろう―ここが広い砂浜だとするなら、僕は無名の砂一粒に過ぎないのだ。
したがって、僕の投稿は間違いを孕んだまま、そこにあり続ける羽目になる。
やれやれ。
「不確実性ってそういうこと?」彼女が聞く。
「少し違う」僕は返す。
僕が彼女に言いかったことは、そのこととは少し違っている。
640:おさかなくわえた名無しさん
09/03/25 09:06:06 B7FyEqHu
僕にとってのよっちゃんは-
-働き者だった。
曲がったことが嫌いで、だからこそ、蘊蓄を垂れ流すことをしなかった。
と言うよりも、単にそうした術に欠けていたと思う。なぜなら、よっちゃんとはうまく話が噛み合わない、といった事が度々あったからだ。
僕はある時期、まったくの無気力に陥って、部屋で横になるしかない日々が続いた。
すると、よっちゃんはこう言った。「この腐れめ」
オーケー、答えよう。
彼女は僕の祖母、ヨシ子だ。
昨年の秋、亡くなった。
641:おさかなくわえた名無しさん
09/03/25 10:51:59 B7FyEqHu
つまり、僕はキリギリスでよっちゃんは蟻だったのさ。
いや、正しくはこうだ。
僕がウサギでよっちゃんが亀。「やれやれ」
僕は急いで結果を出そうとがむしゃらに突っ走ってきた。
誰よりも前を行こううとね。
それは、皆が東京マラソンで汗を流しながら走っているときに、スケートボードに乗りトラックの後ろにしがみついて颯爽と進む事に他ならない。
そう、ちょうどジャッキーのようにね。
しかし。わかるだろ?そんな走行は判定外なんだ。
僕は・・・言ってみれば、長い間、空回りをしてきたって訳さ。
僕は今、新たなレースに臨もうとハローワークに着た。
642:おさかなくわえた名無しさん
09/03/25 10:53:43 02nPF0Og
「駄菓子なんて子供が食べるものだ」
そんなことを高校生になった僕は思っていた。
けれども、今大人―といっても大学を出て会社に勤めて二年目だが―になって
スコッチウィスキーと一緒につまむ、よっちゃんイカの相性は意外にも良い。
まるで見合い結婚してから30年連れ添ってきた夫婦みたいな関係だ。
だが、そんな二つの相性を知っている者は少ない。
そう、世の中気づいていないことは山ほどあるのだ。
643:おさかなくわえた名無しさん
09/03/25 10:54:57 02nPF0Og
よっちゃんイカを噛んでいると、奥歯にちょっと違和感を感じた。
「ああ、また奥歯に挟まったな。」
よっちゃんイカは、離れたくない恋人のように、咀嚼された後も僕の口に居座ろうとする。
そんなよっちゃんイカを僕は左手の指先でそっと奥歯からはずしてやる。
それは最後の食べられようとしまいという足掻きだったのかもしれない。
僕はそれを前歯で噛み切りウィスキーと一緒に一気に飲み込んだ。
ゴクンと喉を通過する感触が心地よい。僕の口の中にはウィスキーの香りだけが残った。
驚いたことによっちゃんイカの痕跡なんてもう全く残っていないのだ。
644:おさかなくわえた名無しさん
09/03/25 17:55:33 B7FyEqHu
昨日までの暖かさはどこへ行ったのだろう。
もう春だというのに吹雪が舞っている。
三寒四温とはこのことだ。
僕は今、肩までこたつにもぐっている。よっちゃんイカをつまみに、「-196℃桜&さくらんぼ」を飲んでいるのだ。
一足先に花見を開催しているってわけさ。
僕は山田花子の顔を想いながらぼんやり飲み続けていた。
そして、ふとよっちゃんイカの一欠片を布団に落とした。
僕はそれを拾って口にした。
すると、可笑しなことに何か違う。味がない上に、噛みきれないのだ。
「やれやれ・・」
それは干からびた米粒だった。
645:おさかなくわえた名無しさん
09/03/25 21:55:32 G8Txvuzz
いきなり冬に戻った今日の日の様に、僕の懐も寒い。
この不況の煽りを受け、僕の手取りはとんでもない事になっている。
いつになれば春が来る?わからない。
「バイトをしようか…」
自分を守る為に。心も暖かくなれるように。
僕の呟きは、白い吐息になって冬のような寒空に消えた。
646:おさかなくわえた名無しさん
09/03/26 00:11:25 YI3vf5bd
「うち、貯金1億あるねん」ふと山田花子の言葉が頭をよぎった。
一億…年末ジャンボ宝くじ、もしくは僕の20年分相当の給料にあたる。
僕は溜め息をついた。僕は人を年収や外見だけで決め付けるのはごめんだ。
しかし、彼女と結婚すれば、よっちゃんイカを卒業し、呼子のおいしいイカシュウマイが新たなウィスキーのお供になるかもしるない。そう思うと僕は彼女に無性に会いたくなってしまった。
しかし、肝心なことに僕は彼女の連絡先をしらない。
オーマイゴッド!
647:おさかなくわえた名無しさん
09/03/26 00:26:57 gE3MAXpX
僕は彼の話を聞きながら、また昨夜のことを思い出していた。
彼女は僕に温かいと言ってくれた。そして僕自身も、たしかに彼女の温もりを感じとっていた。
僕らはおそらく、膨大な量の燃料のようなものを必死で拾い集め、身の内に貯えてきたのだ。
そしてそれらを使って、互いを暖めあうことができる。そのことを確認したはずだった。
僕は高層ビルに狭められた空を見上げた。
、 、 、 、 、
「いつになれば春が来る?わからない。
彼は言う。あるいは春というものはすっかり失われてしまったのかもしれない。
冬の木枯らしにかき消されてしまったのかもしれない。
648:おさかなくわえた名無しさん
09/03/26 19:10:57 PAsmkbRW
ザ・ファーストディ。
あんな膨大な量を一度に覚えられるはずはない。
それなのに教育係は悪びれもなくこう言った。
「もう自分ひとりでできるわね。」
私はマイクタイソンからボディブロウを食らった気がした。
いや、相手は輪島だったかもしれない。そんな気がしてならない。
とにかく、私はひどく圧倒されたのだ。
いや・・・きっと上司だ。
上司はヤホーというネタを持つ芸人に瓜二つだった。浅黒くて目つきの危うげな都会人と言った所だ。
私は今ほどクラゲのようになりたいと思ったことがない。
そう、エチゼンクラゲに。
649:おさかなくわえた名無しさん
09/03/27 12:20:23 1CdPHcWK
「ねぇ、テポドンは日本に落ちるのかしら?」
と彼女は聞いてきた。
テレビのニュースが、日本やアメリカが北朝鮮の長距離弾道ミサイルに対して警戒を強めている、といったような事を伝えていた。
「どうだろう。少なくとも意図的に落とされることはないだろうね。彼らもそんなに馬鹿じゃないし、
そんなことをしたら国際社会の中でますます自分たちの立場が苦しくなることぐらい分かるだろうからね。もし落ちるとしたら事故や故障による予定外の落下、墜落というのが大方の見解だよ」
「ふうん」
650:おさかなくわえた名無しさん
09/03/27 17:13:34 CfGz+c61
僕はスレを上げた
651:おさかなくわえた名無しさん
09/03/27 17:22:36 67OeX4WI
やれやれ、コーヒーとサンドウィッチでは腹持ちがしない。
オーケー、認めよう。
日本人はもっと米やら玄米を食すべきなんだ。味噌汁に焼き魚におしんこに出汁巻き卵。想像するだけで、僕の胃からは消化液が溢れだした。
652:おさかなくわえた名無しさん
09/03/27 22:11:27 1NmZj0nh
「たしかに」
僕はつぶやいた。
日本人は焼き鮭とご飯、海苔、そして豆腐とワカメが入った味噌汁さえあれば十分だ。
何も欧米人の真似をしてハンバーガーやスパゲッティを食す必要はない。
マックでもマクドでもゲッティでも、知ったことではない。
僕が言いたいのは、つまり、こうだ。
温泉旅館の朝食が一番なんだ。
海苔のパリパリ感には目を見張るものがある。
ただ、待ってくれ。
君はまず朝食の前に入浴するか、朝食後に入浴するかで迷う。あるいは、ピンポンか。
君はさらに、チェックアウト前に為さねばならないことが一つある。
それは、お土産だ。
君は、お土産コーナーに行って一口サイズの苺入り大福を買うか、ラッコのキーホルダーを買うかで迷う。通常、どちらも欲しくはない。それが一般的な解釈だ。
しかし、君は、調子に乗って友達や同僚に旅行に行く旨を伝えている。そうすると、どうしても何かしら買わねばならないのだ。
花柄のしおりなどでもね。
「人生は迷いの、あるいは、選択の連続なのさ」
そう言いながら僕は胡桃ゆべしをお茶で流し込んだ。