村上春樹口調で会話するスレat KANKON
村上春樹口調で会話するスレ - 暇つぶし2ch300:おさかなくわえた名無しさん
08/12/19 21:29:10 aXCteDir
>>299
あるいはそうかもしれない。

普段は携帯電話でちまちまレスしている僕 >>298
珍しくPCからもレスしている位だ。
どれ程このスレを愛しているか、君にはわかるかい?

そして、僕は生まれてこのかた「やっとこ」に対して
何の感情も持てないし、僕がこうして手にしているのは
やはり「トンカチ」なんだ。



301:おさかなくわえた名無しさん
08/12/20 00:29:12 30dMLkOY
私だってこのスレもあなたも好きよ。少なくとも
あなたが「トンカチ」に抱いている感情のようなものはあるわ。
でもね、>>300
あなたと一緒にいると、時々すぅっと空気が薄くなるの。
怖いのよ。携帯を持ったまま、井戸にストンと落ちちゃうんじゃないかって。

302:おさかなくわえた名無しさん
08/12/20 01:00:38 RbBtcQD2
>>299
「違う。そうじゃない」
僕は激しく首を振った。
そうじゃない。僕らはただじっと息を潜め、機会をうかがっているのだ。
まるでじゃれ合うリスを草むらから見つめる、孤独な蛇みたいに。

僕が世界に飛び込むとき、その世界の住民の多くは驚き、とまどうことになる。
僕はいかにしてその住民を刺激しないよう、世界と交わることができるかを考える。
その世界を見つめ、そこにいる自分を思い描く。
しかし一日という時間は、それらを描き切るにはあまりに短く、限られている。

0時の鐘が鳴ると同時に僕の描いた情熱は吹き消され、光は塗りつぶされる。意識が断たれる。
すべてが音もなく打ち砕かれ、永遠に失われてしまう。
そして次の日には、僕らはまた同じように世界と向かいあうことになるのだ。往々にして。

303:おさかなくわえた名無しさん
08/12/20 03:07:37 eAPVUDdH
これでおわかりいただけただろうか。

僕らが、流れを感じられない一行レスの乱立するこの世界を、
この様にいくらでも立て直す事ができるという揺るぎない真実を。

トンカチは果てしなくトンカチであり、間違っても途中で
「やっとこ」にはなり得ないという事実を。



304:おさかなくわえた名無しさん
08/12/20 10:18:47 xjywRTfm
うっせー馬鹿!誰だよ村上春樹
ハルヒなら知ってるぞバーカバーカ!
うんこうんこぶりぶりぷぅー

305:おさかなくわえた名無しさん
08/12/20 10:34:44 eAPVUDdH
土曜の朝、僕はシェービング・クリームで丁寧に髭を剃り、
洗濯物を干し、猫のサワラに餌をやり、おろしたて の白いジャックパーセルを履いて
読みかけのケルアックの単行本を片手に蕎麦屋へ向かった。


306:おさかなくわえた名無しさん
08/12/20 10:44:56 CRhXOd/f
「スレって、結局のところ、犬のハルヒみたいなものじゃないの?」
彼女はわからない、という顔をして不機嫌そうにそうつぶやいた。
「いや、それはちがう。ホース、そう、ホースみたいなものさ。でもそれは僕らにとって問題じゃない。
僕らは、今夜、四谷のラブホテルでレスをした、それだけのこと――」
僕が言い終わらないうちに、彼女はベッドから起きあがり、言った。
「ホースについて、軽々しく語らないでよ」
今思い出しても恥ずかしくなるほど、僕は、未熟だった。

307:おさかなくわえた名無しさん
08/12/20 12:09:28 Ubz7MpEF
   (~)
 γ´⌒`ヽ
  {i:i:i:i:i:i:i:i:}   このセーター
 ( ´・ω・)  しまむらで買ったんだ。
  (:::::::::::::)
   し─J
スレリンク(aasaloon板)

308:おさかなくわえた名無しさん
08/12/20 20:02:52 xfDMYJy/
>>305
猫のサワラは最初は綿谷ノボルって名前だったんだよな
なんでだっけ?

309:おさかなくわえた名無しさん
08/12/20 22:08:58 9Yjwv/FV
僕の結婚相手の兄の名前が「ワタヤノボル」。

310:おさかなくわえた名無しさん
08/12/21 03:08:10 O4oVJ/+r
「ねぇ、こんな口調はあなたらしくないと思うの。
なんていうか、もっとあなたらしくするための工夫って言うか、そんなものがあるべきじゃない?」

僕らしくするための工夫。それについて考える。

311:おさかなくわえた名無しさん
08/12/21 12:20:08 P66XENzF
ねえ、あなた、クリスマスもここでこんなことしてるつもりなの?
彼女を家に呼んで赤や緑のテーブルクロスを敷いた大きなテーブルで、
綺麗な大きい蝋燭を2本立ててまるで二人の愛の炎を燃やすかのように火をつけて、
丸々と太ったチキンや美味しいケーキ屋さんで予約した豪華なケーキを囲んで、
見つめあいながらシャンパンを飲むのって素敵だと思うの

別に誘ってるわけじゃないわよ

312:おさかなくわえた名無しさん
08/12/21 17:13:07 c8XT9FC+
わたしはパソコンの前にいて、そこに静かに腰かけていて、
誰にも私の姿は見えない。そんな気がしたわ。
ここからもう動きたくない、と思った。
もちろんそれが不可能なことは、私にも良くわかっていた。
いつかは現実がわたしたちを捕まえにやってくる。
そしてわたしたちはもとの世界に戻らなくてはならない。そうよね。

やれやれ、明日は月曜日・・・。

313:おさかなくわえた名無しさん
08/12/22 02:47:20 GKhMkE6Q
yj

314:おさかなくわえた名無しさん
08/12/22 14:59:24 YmQ0VSwm
月曜日の次には火曜日がくる。その次は水曜日だ。
誰だって知っている。
靴を頭に乗せないのと同じくらい純然たる事実。
つまり、僕が言いたいのは、24日も25日も平日だってことなんだ。
翌日の仕事の段取りを気にしながら、ケンタッキーチキンを食べ、
フェラチオやクンニもそこそこの乾いたセックスをするつもりかい?
おいおい、よしてくれよ、君の想像力はどこへいっちゃったんだい。
僕は春の小熊みたいにじゃれあってエア嫁とささやかに楽しむ。
それだけで満足なんだよ。

「二次元へお帰りなさい。そして、二次元嫁と暮らしなさい。」
311は全く感情のない目をしてそうつぶやいた。

オーケー>>312、僕たちはうまくやっていける。
だが僕はそれを口に出せないまま、射精した。

315:おさかなくわえた名無しさん
08/12/23 01:12:21 xWqkfVwK
イエス・キリストの生誕を祝う、ただそれだけの日。
僕は、トマトとバジルをあしらった熱々のピッツァと
よく冷やしておいたバドワイザーをテーブルに運んだ。
ラジオからは、「MerryX'mas ミスター・ローレンス」が小さく流れている。

とても静かで、孤独なクリスマス。悪くない。



316:おさかなくわえた名無しさん
08/12/23 12:52:43 344X8SGX
オーケー、僕はキリスト教徒ではない

何日か前に借りていたエー・ブイを観ることにした


317:おさかなくわえた名無しさん
08/12/23 15:52:44 xWqkfVwK
そのアダルト・ビデオの女優の顔に僕は見覚えがあった。
しかし、それを思い出す時間はなかった。

…オーケー、やれやれ、僕は射精した。

この、目眩すら覚える使い古しの常套句に、いささかウンザリしながら。

318:おさかなくわえた名無しさん
08/12/23 21:34:55 QU+VoyXp
「かわいそうなねじまき鳥さん、クリスマス前なのに右手が恋人なの」
笠木メイ、ずっと見ていたのか。

やれやれ、高校生に見られてしまうなんて。

319:おさかなくわえた名無しさん
08/12/23 21:45:54 omTBzYhX
ねぇ、ねじまき鳥さん。なによ、笠木って?私の名前は笠原よ。笠木じゃないわ。
いい?笠原メイよ。

320:おさかなくわえた名無しさん
08/12/24 00:22:37 4vk2q2NR
オーケー、認めよう
僕はこの聖夜を孤独に過ごしている

321:おさかなくわえた名無しさん
08/12/24 06:21:50 TnR3yY85
その日、僕は2日分の食料と水をナップザックに入れ、
レモンキャンディーを口の中で転がしながら、
縄梯子と懐中電灯を手に、あの井戸へと向かった。

クリスマスだって?サンタクロース?
そんなものが、真っ暗な井戸の底までやってくるはずはなかった。


322:おさかなくわえた名無しさん
08/12/24 18:31:47 p8t7k/7L
「飯島愛・・・」
その暗闇の中を蠢く何かが僕にそう言った気がした。

どうして「クリスマス・イヴ」に「飯島愛」なんかを思い出したのだろう。
そのAV女優のことなのだろうか?
それともそれが、形而上の何かなのだろうか?

そして僕はポケットに仕舞い込んでいた携帯電話のwebページを開いて酷く驚いた。

323:おさかなくわえた名無しさん
08/12/24 19:40:57 RCeLNV7z
彼女は誰とでも寝る女だったんだよ。

それだけだ。

324:おさかなくわえた名無しさん
08/12/24 20:51:45 8cyw8BZY
だけど僕は若い頃、随分彼女にお世話になった。

疑似本番だと知った時の衝撃は君には分からないだろう。


325:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 00:00:36 IP5296fy
そう、確かに擬似だったのかも知れない。
でもそれは仕事と割り切り彼女がそうしたかったのだろうし
所詮モザイクの向こうの世界の事だった筈だ。
それに彼女がこの世界に存在しなくなった今どうでも良いことの様に思えた。
それはまるでクリスマスの朝に、「学校で友達にサンタクロースなんて居ないんだぜ」と
声高に負け惜しみとも取れる自慢話をしている少年を連想させた。
そして僕は「サンタクロースなんて居ない。」と言ってみた。
その声は暗闇の中に歪なかたちで、いつまでもそこに留まっていた。
そして僕はタバコを一本取り出して火を点け、大きく吸い込んで、
ゆっくりと煙を吐き出し、彼女の冥福を祈った。
煙はいつまでも暗闇の中を漂った。エクトプラズマのように。

326:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 11:14:02 CQQCzoV6
「確かに彼女は、誰とでも寝る女だったかもしれない。
 だけど、幼い頃からテレビで見てきた人が
 亡くなるというのは、案外 寂しいものなんだよ」

僕は、マールボロ・ライトの煙草から口を離して言った。
「あなたの言うことは、わかるような気がするわ」
彼女が静かに言う。

327:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 11:35:32 HBloUm5i
「あの子、誰とでも寝る足軽女よ」


328:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 12:01:10 IP5296fy
「あるいはそうなのかもしれない。」と僕は言った。
「でもそんな君はお手軽女じゃないのかな?」と言おうとしたが止める事にした。
本来僕は争い事が嫌いなタイプだからだ。

329:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 12:52:44 zEbzhaeP
なにこのオナニースレwきめえ

330:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 13:16:06 +SUOQzT4
>>329
とだけ言い残すと、彼は街の雑踏に消えていった。

そう、どうしようもなく凡庸な、よくある台詞だった。
僕は振り返る事さえもしなかった。


331:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 13:44:08 RAFCpf//
「足軽って、それはまた意味が違うんじゃないかしら?」

彼女は独り言のようにつぶやいた。

332:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 15:21:05 RbJmSv7I
僕はカップルで溢れる雑踏の中、空を見上げながらビング・クロスビーのホワイト・クリスマスを歌った

アイー ニャニョニャニョニャー クリスマス



333:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 15:47:08 foq7Agjy
「適当にも程があるわ、村上春樹の小説でもありえないわ」
彼女は呆れて去っていった

334:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 19:45:39 +TJv/w/A
適当でもいいんだ。
やれやれ
君は世の中の全てに数学の方程式のような
答えがあると思っている。


335:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 23:22:33 bHni8Cjf
「ヨシミさん」の言い分によると、
民主党も割れて政界再編することが望まれているみたいだけど、
あなたはそれでいいの?

336:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 23:34:58 +TJv/w/A
あるレスラーの言葉なんだけど
「破壊なくして創造はなし」
一見、支離滅裂なフレーズなんだけど
今の僕には分かる。
今の政界には破壊が必要だということがね。


337:おさかなくわえた名無しさん
08/12/26 02:38:06 PLIA9R/6
「浜崎あゆみの曲にそんな歌詞があったわね」

彼女は2008年12月のカレンダーを見ながら呟いた

338:おさかなくわえた名無しさん
08/12/26 08:41:37 Ha5hieIc
そうやって、世界は破壊と再構築を繰り返す。


339:おさかなくわえた名無しさん
08/12/26 13:24:18 HeWn+ObW
ねぇ、宮崎あおいとワタシどっちが好き?

340:おさかなくわえた名無しさん
08/12/26 13:38:29 BP2t6JA2
そう言うと、稲森いずみは、怪我した猫の前足を診る獣医のような表情でボクの顔をのぞきこんだ。

341:おさかなくわえた名無しさん
08/12/26 16:58:27 g6h0of6+
「もちろんキミさ。」
「じゃあ、宮崎あおいに付き合ってと言われたらどうする?」
「付き合わないよ。」
「本当に?」
「本当に。」
「・・・宮崎あおいが抱いてって言ったら?」
「きみがいるから抱いたりしない。」
「本当に?」
「もちろん」

稲森いずみはじっと僕の顔を見た。

「嘘つき!」

と稲森いずみは言った。
しかし彼女は間違っている。僕は一つしか嘘をつかなかった。

342:おさかなくわえた名無しさん
08/12/26 19:59:28 slwBpbv9
そう
僕が好きなのは宮崎あおいはもちろん、
稲森いずみでもなかった。
それだけは言える。


343:おさかなくわえた名無しさん
08/12/26 21:02:25 LKLjhYV9
話し込むうちに残り半分ほどになったコーヒー・カップを置くと、彼女は口元にいたずらっ子の少女のような
笑みを浮かべて言った。


「まわりくどい言い方をするのね。」
            ・ ・ ・
「じゃあ、あなたが本当に好きなのは一体誰なのかしら?」

344:おさかなくわえた名無しさん
08/12/27 01:14:31 xO8eC+/5
やれやれ

僕は両手を頭で組み布団の上に寝そべると
壁際に貼ってある子犬のような笑顔の坂口憲二を見つめた

345:おさかなくわえた名無しさん
08/12/27 02:33:10 PVACOqnA
憲二の笑顔を見ていると僕の体の一部が
熱くなるのを覚えた。
こればかりはいくら説明しても
彼女には分かってもらえないだろう。
つまり僕は女性を愛せると同時に男性も愛せる
価値観の持ち主だからだ。


346:おさかなくわえた名無しさん
08/12/27 09:53:36 hj3A8Y7N
僕は憲二をもう一度見つめると右手が操り人形のように勝手に動いた
アッー!
僕は激しく射精した

347:おさかなくわえた名無しさん
08/12/27 10:05:12 +OIivVtq
僕は酷く驚いた。
何故3年前の(僕の記憶が正しければって云うことが前提ではあるが)
坂口憲二ネタがまた此処で始まっている事にだ。
彼らは一体今まで何処にいたのだろう?
僕は失われてしまった時間に少しばかり戸惑いを感じていた。

348:おさかなくわえた名無しさん
08/12/27 11:56:32 lCNEwdUw
つまりあなたは花田勝と坂口憲二どっちが好きなのよ?

349:おさかなくわえた名無しさん
08/12/27 16:56:34 PVACOqnA
やれやれ、
いつも君は二者択一を迫ってくる。
君のことは好きだし憲二も勝も好きだ。
確かに僕は誰とでも寝る節操のない男かもしれない。
でも、それっていけないことなのかな?


350:おさかなくわえた名無しさん
08/12/27 23:45:04 GO021uFS
やれやれ、またどこかで見た感じの文章ばかりだ。
僕らは幾度、この繰り返しのなかで過ごせばいいんだろうか。
なぜかって問いかけても、その問いは暗闇にこだまするだけで
ちっとも解決策にたどり着いていない。
スレタイくらい見ろよと誰かがつぶやく。

351:おさかなくわえた名無しさん
08/12/28 00:26:30 kxyOmtqX
当たり前だわよ
世界にあなたと私二人しかいないのよ

352:おさかなくわえた名無しさん
08/12/28 00:32:23 giFCBBHp
「なら、あなたならどうするの?」
彼女は今まで見せたことのないような
挑発的な顔で僕を見つめた。
更に
「スレタイなんて有って無いようなものでしょ?」
と侮蔑に満ちた表情で続ける。
確かにその通りかもしれない。


353:おさかなくわえた名無しさん
08/12/28 11:39:08 rfswDW2z
オーケー…やれやれ、僕は射精した。

…確かに僕は、余りにも使い古された、これらの常套句を避けて会話を続けてきた。

何故ならば、引用する事で見えない何かに
ひどく負けた気になるからである。

僕にとっては、道端の水溜まりの様なものだ。
それは避けて通られる。

比喩だ。比喩が足りないんだ。

354:おさかなくわえた名無しさん
08/12/28 12:02:21 urtiLnBN
ねえ、知ってる?
「サンドイッチ」じゃなくて本当は「サンドウィッチ」なのよ

355:おさかなくわえた名無しさん
08/12/28 16:26:36 qWHrba5c
と彼女は言った。
「なるほど」と僕は納得してみせた。

…どうでもいい。
神もマルクスもジョンレノンも、みんな死んだ。
僕らはただパンと、その間に挟まれたサラダを食べていればいいのだ。
あるいはたっぷりとマヨネーズを絡めたツナやハムエッグを。
そこに文字ひとつぶんの存在価値を見つける時間があるなら、
                          、、、、、、、、
僕はその時間を使って、ひとくちでも多くのサンドウィッチを食べる。

そんな甲乙論は、残飯を食べて満腹になったウェイターにでもまかせておけばいい。

356:おさかなくわえた名無しさん
08/12/28 21:43:06 4Ncg0PBj
素敵

357:おさかなくわえた名無しさん
08/12/29 13:12:05 +QzIuI1F
オーケー認めよう。
僕は東北の実家へ帰省している。
この街はコンビニエンス・ストアも
ジャズ・バーもないけれど、まるで世界の終わりの前のように
とても静かだ。
僕は祖母の出してくれた緑茶を飲み下すと、
スレ住人の皆さんに向かってつぶやいた。
「よいお年を」

358:おさかなくわえた名無しさん
08/12/29 18:09:45 UIywPzmm
あなたの東北弁聞いてみたいわ
きっと素敵ね

359:おさかなくわえた名無しさん
08/12/30 11:17:41 HPmVWafM
「どさ?」と彼女は言った。
「ゆさ。」と僕は言った。

360:おさかなくわえた名無しさん
08/12/30 12:31:59 6mrtW89Y
「悪いけれども君の東北弁は僕には全く理解できないんだ」
君は東北弁を話す。僕は関東弁を話す。
あるいは死にかけのダライ・ラマに向かって60年代のタフでハードなロック歌手がメッセージを送ることの方がはるかに有益かもしれない。
それぐらい僕と君の話す言語は異なっていた。

僕は何も>>357の言語を否定しているわけではない。
僕は彼とは違う世界を生きているということを言いたいのだ。
なぜなら僕は>>357のように帰る実家もなく、こうして年末に一人ネットに勤しんでいるのだから。

361:おさかなくわえた名無しさん
08/12/30 13:36:34 aXFpNMmM
ねえ、ワタナベくん。私は広島出身なんじゃ。ギギギ・・・

362:おさかなくわえた名無しさん
08/12/30 13:54:46 V0foM7/k
年末に帰省する。
或いは自宅で余暇を過ごす。どちらも細やかながら幸せだと思うんだ。
僕は年末年始は休みなしで馬車馬の如く働く。
まるでそこは戦場のような騒々しさで
永遠に終わりのない世界に思えてくる。
「サービス業を選んだあなたが悪いのよ」
と彼女は言った。
確かにそうかもしれない。
でも、それは参考書を見ながら答えを
言うようなもので全くフェアじゃない。
僕が就職した当時は元旦から出勤なんて
携帯電話の普及のように現実味のない話だったんだ。


363:おさかなくわえた名無しさん
08/12/31 18:09:29 POdtyDEg
それでも新年は、まるで静かに降る雪のように
皆の元に降り注ぐ。日本のサラリーマンにも、インドの富裕層にも、
あるいはミック・ジャガーのようなロック・スターにも
新年は平等なのだ。新しい希望だ。

ところで僕は、先ほど公営放送の新大河ドラマの
予告編を見て感動してしまった。
あの若い俳優は、思っていた以上にしっかりした演技をするようだった。
しかし問題は、僕は毎年のように「予告」を見て感動し、
本放送が始まると飽きてしまうという事実だった。

364:おさかなくわえた名無しさん
09/01/01 00:10:25 BGhaAIJj
ア ハッピー ニュウ イヤー!


365:おさかなくわえた名無しさん
09/01/01 00:16:01 3WDuKzU8
明けましておめでとう。
今年の元旦は木曜日だ。
年末年始は曜日の感覚が鈍くなるから覚えておいたほうが良い。

366:おさかなくわえた名無しさん
09/01/01 03:11:27 WgPpTAYF
おめでとう
今年の元旦は木曜日だ

僕は声に出してディスプレイに表示された文字を読む。どこか遠くにいる誰かの匿名的なメッセージだ。
それはいつも軽薄なふりをしていながら、ある場面にはとくべつな種類の力を発揮する。
ほとんどの人は、そのような力に気がつかないかもしれない。あるいは気づくかもしれない。
とにかく僕はその短いメッセージの中に、匿名という虚空のなかに閉じ込められた自分を照らし出す
一筋の光のような暖かさを認めることができた。

おめでとう

僕は同じようにキーボードで打ち込む。そして僕自身が打ち出す光に気づく。
僕は世界が光を放ち、吸い込むところを想像する。そのような世界の上を、今年も歩き続けるのだろう。
…悪くない。

367:おさかなくわえた名無しさん
09/01/02 10:04:51 /9sp9BxV
ねぇ、ノルウェイの森の映画化の話は知ってるわよね?
一体あなたの役は誰がやるのかしら
今から想像すると口から心臓が飛び出そうよ!

え?知らない?
映画作品・人板で見たわよ

368:おさかなくわえた名無しさん
09/01/03 10:57:03 wThnhl5Q
保守

369:おさかなくわえた名無しさん
09/01/03 16:08:16 j0z75x84
僕は休日にドーナツを食べた
ポテトサラダも作って食べた
すると彼女はおもむろに脱ぎはじめた
「私の陰毛は柔らかいの」
僕は写生した

370:おさかなくわえた名無しさん
09/01/03 20:57:38 VXpeH4Kj
僕は中華料理がだめなんだ。
ラーメン屋の前は息を止めて通り過ぎるくらいに。
『ラーメンがだめなんて人生の損失よ』。
オーケー、そうだね。
でも、いったい誰にわかる?
ラーメンが損か得か。


371:おさかなくわえた名無しさん
09/01/05 01:50:07 nIt6dWC1
「スプートニクの恋人」を読んでいる。
僕は嫌なことが予定に入っているときに、
村上春樹の小説を読む傾向がある

現実逃避。

オーケー認めよう。
僕は仕事に行きたくないんだ。


372:おさかなくわえた名無しさん
09/01/05 04:25:51 FXM9YIsx
他人とうまくやっていくというのはむずかしい。
ニートか何かになって一生寝転んで暮らせたらどんなに素敵だろうと時々考える。

373:おさかなくわえた名無しさん
09/01/05 12:18:00 OzkFDxt+
それを不言実行している僕はもうすぐ妖精になる。

374:おさかなくわえた名無しさん
09/01/05 21:15:36 VYmZBLoT
パチン。OFF.

375:おさかなくわえた名無しさん
09/01/05 22:23:57 xbdI8jSc
「ねえ、あなたは春樹の小説が好きなの?
 それとも春樹の言葉遣いが好きなの?
 変ね、時々その境界が分からなくなるわ」

376:おさかなくわえた名無しさん
09/01/05 23:31:20 VYmZBLoT
「境界なんか見たこともなかった」と僕は正直に言った。
「僕はどうすればいいんだろう」。
「月へ帰りなさい。あなたはもう三十五なんでしょ」と彼女は言った。
僕は肯いた。

377:おさかなくわえた名無しさん
09/01/06 00:13:20 Y17N/6/G
>>375
あるいは後者なのかもしれない。


378:おさかなくわえた名無しさん
09/01/06 04:34:47 z9rMX9qD
やれやれ。そんな事はどちらでもいいじゃないか。
相変わらず失業率は上がっているし、円高は続いている。

そして再び、ジョン・コルトレーンの様に力強くブックマークする。
ここへ来るのは何度目だろう・・・・・・。

379:おさかなくわえた名無しさん
09/01/06 14:00:45 J9rK6XIP
「このスレ、結構書き込みあるわね。」
「ここには上司の意向も文部科学省の意向も存在しない。自由な世界なんだ。」
「自由な世界・・・」
「しかし、このスレもいつかはなくなる。ディズニー映画の『砂漠は生きている』のように。
 最後には砂漠しか残らない。だってそうだろ? ひろゆきも2ちゃん譲渡したんだよ。」

380:おさかなくわえた名無しさん
09/01/06 14:13:41 jnWcuUHy
「はぁ?はぁ?」

僕はつぶやく。

381:おさかなくわえた名無しさん
09/01/06 18:52:15 A4u78vjr
「へぇ。へぇ」

僕はそっと彼女の乳房のような柔らかさのボタンを押した。


382:おさかなくわえた名無しさん
09/01/06 22:37:50 sPEx+1UE
>>381
あなたは下品の島の話をご存知ですか。

383:おさかなくわえた名無しさん
09/01/06 23:27:11 XkSrBzLM
やれやれ
僕はおせちにも飽きて鼻くそを食べた

384:おさかなくわえた名無しさん
09/01/06 23:38:18 A4u78vjr
>>383
すいません、悪のりしすぎたwww

385:おさかなくわえた名無しさん
09/01/07 00:12:48 AKObvCvN
『悪のり?』彼女は申し訳なさそうにうつむいた。
うつむかなくていいじゃないか。
高級海苔しか知らなくても世界は廻るんだよ。不完全に。
でも、いったいどこに完全がある?

386:おさかなくわえた名無しさん
09/01/07 00:17:40 M7NC2zxO

僕は・君たちが・好きだ。

あと10年も経って、このスレや僕の書き込んだレスや、
そして僕のことをまだ覚えていてくれたら、
僕のいま言ったことも思い出してくれ。

それじゃ、またいつもみたいなテクノカットの漫才師に戻る。



387:おさかなくわえた名無しさん
09/01/07 00:54:17 n5MtNJMB
「ねえねえ、マリオとルイージはどっちが強いのかしら?」

彼女は、そう言うと慣れた手つきでマリオを操作した。
ヒゲ男は一心不乱に甲羅を蹴り続ける。
小気味よい効果音がぴこん、ぴこんといつまでも鳴り響く。
この調子だと僕の出番は当分後になりそうだった。

388:おさかなくわえた名無しさん
09/01/07 01:27:55 M7NC2zxO
・・・ムッ・・・
ねえ、君は、しゃっくりの止まらなくなったレスを見たことがあるかい?
たぶん、これが・・・ムッ・・・最初だ。

こまるけどたかいあたま。・・・ムッ・・・



389:おさかなくわえた名無しさん
09/01/07 02:01:43 PAJsRvbL
「無限1UP?」と>>387が聞く。
「或いはそうかもしれない」とハミングする様に私は言う。そして沈黙に戻る。
そして夜は深くなる。

390:おさかなくわえた名無しさん
09/01/07 18:04:25 m4K+GNVA
兄はいつもこうだ。
グリーンの帽子をくしゃくしゃに丸め僕の出番を待つのを止めた。
「パスタにしよう」
セレクト・ボタンで茸を得、僕はパスタを茹でたんだ。

391:おさかなくわえた名無しさん
09/01/08 20:01:46 jU0Tpopk
一年ほど前から、夢の中でひたすら活字を追って片っ端から忘れることがしばしばある。
その忘れ方というのが本当にドラスティックなもので、しかし例え夢の中でも読んだ経験のみは
意識のどこかで認識し、覚えているんだ。
ところで、昨日、本当に奇遇なことなのだけれどその内容をうっすら覚えていたまま一度目が覚めたので
僕は半分寝たままその内容をルーズリーフに書き留めておいた。
その事すら忘れたままさっき風呂から上がったんだけれど、その記述によると
どうやら夢の中の僕は春樹口調で綴られた「スカイ・クロラ」をひたすら読んでいたらしい。
やれやれ、忘却というものは時として何よりの安全弁となることを認識させられた。

392:おさかなくわえた名無しさん
09/01/09 15:40:29 841m92vC
「あなたが夢を見たというのは分かったわ。それも不思議な夢。でも、私にはあなたが何を言いたい
のか分からないの。それは、私が不完全な人間だから? 私だって、ある程度論理付けて、物事を思
考することだってできる。でも、分からないの。」と彼女が言った。

僕はハイネケンを冷蔵庫から取り出し一口飲んで言った。
「それは君自身の問題であって、僕自身の問題ではない」と。


393:おさかなくわえた名無しさん
09/01/09 17:22:37 0yGYTAmF
「・・・ねえ、そういうのってひどいと思わない?」

394:おさかなくわえた名無しさん
09/01/12 22:36:40 thPTeFL6
今年はじめの3連休も僕は孤独だった。

395:おさかなくわえた名無しさん
09/01/13 05:46:19 uYCpS2PH
「どうしてこんなことがおきるのかしら」
 彼女はそう言っておすすめ2ちゃんねるを見つめた。
「戦国無双とこのスレに何の関係があるっていうの?」
「あるいは、村上春樹と本田忠勝が花田勝という井戸を通して出会った。
 ということは言えないだろうか」そう僕は言った。
「井戸?」
「つまりメタファーのことさ。花田勝を通して僕らはつながっているんだ
 むしろ彼を通さないと僕らはうまくつながることができない。わかるね?」
「関取」彼女はそう言って花田勝のような笑みを浮かべた。
「そう、関取」
 僕はそう言ってビールを飲んだ。


396:おさかなくわえた名無しさん
09/01/13 13:45:37 i3TxUFSa
ベンジーが唄った

ソロ第2弾シングル


アムWAY

397:おさかなくわえた名無しさん
09/01/14 03:12:29 yez0jzhb
「ベンジーをネタにすべきでは無いと思うんだ」
僕はささやかな抵抗を込めて言った。

「どうして?このスレを進める為に必要な行為なのよ」
彼女は幾分軽蔑を含んだ視線を僕に向けながらフローズンダイキリの
グラスを指で弄んでいた。

「このスレを進める。確かにそれは僕らにとって今一番重要なテーマであり、
その手段そのものについての是非を議論すべきではない、それは僕も認める
しかしそれとは別に論理的思考で処理できない感情レヴェルでベンジーをネタにする事に
違和感を感じてるんだ」

「でもここには花田勝をネタにする事に対して嫌悪感を抱く人なんていやしないわ」

「花田勝」
絶望的に僕は反芻した。

398:おさかなくわえた名無しさん
09/01/14 03:57:31 eYeXeia+
>>397
「つまりあなたはベンジーが好きなのね?」
彼女はフローズンダイキリのグラスに口をつけて喋ったので、
その声はくぐもって聞こえた。

「藍色のシャツを着たロメオ」
僕はそっとつぶやいた。

399:おさかなくわえた名無しさん
09/01/16 12:23:49 Zice/B+b
そう呟いた事を僕は後悔する事になる。

何故なら、目の端にそれを捉えたからだ。

冷たい汗がシャツの脇を濡らすのを感じる。

藍色のシャツを着た、花田勝。
何故、何故なんだ。


400:おさかなくわえた名無しさん
09/01/16 16:23:57 Neo5JmAm
そして僕は眠りに落ちる。
そして、村上春樹口調から遠くなる。こうなって何日目だろう?

401:おさかなくわえた名無しさん
09/01/16 19:48:45 0mugHcjY
これを春樹っぽくして(´・ω・`)

あるスレで、このスレに知能に障害がある糞コテがいると聞いて遊びに来た
彼は雑談もせずにロマサガを語っていて、正直、「こいつでもゲームとかわかるんだなあ」と思った
三十分ほど過去スレ等を見ていて、とても悲しい事に気が付いた
彼のレス内容は、挨拶をするロマサガを語る、
ただそれだけだった。スレ内にただ一人の友人らしきほーりーも池沼だった。
彼は永遠、挨拶してロマサガを語り続けた
とても楽しそうだった
話を合わせてやろうと思いロマサガ2の話をしたら凄い剣幕で怒られた。
なんで怒られたか理由が分からないけど、とにかく怒られた
それを見てここの住人が「ごめんなさいね、豚ちゃんはロマサガ大好きのよ」と僕に謝った
彼はロマサガ以外の知識は持っていなかった


402:おさかなくわえた名無しさん
09/01/16 20:17:08 BAZU2TBH
「やれやれ・・・ こんな散文を論理的に文脈を形成するなんて、シベリア
 の樹木を全て切り刻むくらい無理な話だ。」
「でも、あなたはそれをしなければいけないの。あなたには分からないけど
 私には分かるの。そう、私には分かるの。」
「君は僕を買いかぶりすぎている。僕は不完全な人間だ。『記号』と『象徴』
 の違いを200字以内で説明できないのと同じように、この駄文を路線図
 のように誰にでも分かるように説明ことは無理なんだ。」

403:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 03:39:03 zIyoSCoH
いつものようにプールに行って5千メートルほどを泳いだ。
「やれやれ」僕はプールの中でつぶやいた。井戸の底で横たわりながら遠い星を見つめているようだ。
泣きたかったが、自分のために泣くには年を取りすぎていた。
「ふむ」

404:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 03:41:20 zIyoSCoH
いつものようにプールに行って5千メートルほどを泳いだ。
「やれやれ」僕はプールの中でつぶやいた。井戸の底で横たわりながら遠い星を見つめているようだ。
泣きたかったが、自分のために泣くには年を取りすぎていた。
「ふむ」

405:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 04:03:51 NonnLs9d
二度も同じ事を呟くなんて、君も歳をとったと言う事だな。
そう、つまり僕も。
そんなことを思いながらも遠い目をする気分にはなれなかった。

406:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 10:43:38 Tht003lt
「『風の歌を聴け』が図書館に届きました!」

朝一で誰かからメールが着ていた
僕はそれをいつもの朝食のメニューのように確認し台所へ向かった
沸騰した湯に牛丼の袋を入れて5分待った


オーケー、仕方がない 取りに行こう
僕は村上春樹初心者という顔を隠して図書館へ向かう

407:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 19:20:26 PG/rbkj5
>>401は全く相手にされず。
>>402にはバカにされているね。

408:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 19:31:28 Oasg2gli
このスレッドの人たちは孔雀の威嚇みたいな罵倒をするのね

409:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 19:57:00 PG/rbkj5
「罵倒するのは、それは全く無意味なことだから。そう、総理府統計局の統計資料のよ
 うにね。ねえ、知ってる?『初めてフェラチオした年齢』ってな統計もとっているの
 よ。呆れるわよね。」
「本当なんですか?」
「嘘よ、ウソ。でも、我々にとって引越後のダンボールのように無駄な統計が多いのは
 事実ね、まあ。」

410:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 20:07:38 I4BRjqjw
何その改行

411:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 21:32:12 zIyoSCoH
にっこり笑う彼女を見て、僕は生まれて初めて恋に落ちた。引越後のダンボールの平原をまっすぐに進む竜巻の
ような激しい恋だった。
「ふむ」僕はつぶやいた。
すると彼女は僕の目を覗き込んで言った。
「あなたはいつもそのような話し方をするの?」

僕はしばらくの間、激しく勃起した。

プールに行って5千メートルを泳ぎたい気持ちだった。

412:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 21:38:57 RSW/5ipn
「改行だって?」鼠は言った。
「やめてくれ。改行と花田勝が出てくるカキコなんてみんなクソだ」
「そうとも。改行と花田勝が出てくるレスなんてみんなクソだ」

 
 でも結局僕らは不本意な改行と花田勝ネタを強いられることになる。
 何もかもがうまくいかない日だった。
 うるおぼえで書いている鼠のことをうまく思い出せない。

「ねぇ、僕はうるおぼえが正しいのか、それともうろおぼえが正しかったのか、
 そんなことまで忘れてしまったんだ。どう思う?」
「ゆとりめ」
 鼠はそう言って店を出た。

413:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 21:53:39 zIyoSCoH
鼠が出て行ってから僕は一人でカクテルの味見をしていた。
僕の経営するジャズクラブには全く客が来ない土曜の夜だった。僕は何か大切なものを失ってしまった
気がしていた。

オーケー認めよう。

僕は花田勝を知らない。知っているのは彼の妻だけだ。彼女と僕は確かに昔、恋に落ちていたのだ。
雨が霧のように降る土曜の夜だった。

414:おさかなくわえた名無しさん
09/01/19 21:43:08 OrJaNmMn
>>401

「JACK JACK」の人ですね、わかります。

415:おさかなくわえた名無しさん
09/01/20 12:34:14 OOt0TbeP
「バレンタインじゃないわ。ヴァレンタインよ。ヴァよ、ヴァ。」

416:おさかなくわえた名無しさん
09/01/21 01:02:37 T4g5RL3P
「ヴァギナ。」
明かりを消した部屋のベットで、僕はつぶやいた。

417:おさかなくわえた名無しさん
09/01/21 07:12:41 s0zxuMUw
「僕は それが 好きだ」

418:おさかなくわえた名無しさん
09/01/21 23:53:10 2lfHo6sw
「このスレのレベルもウォン並に暴落している。やれやれ。天国的に冗長」
「天国的に冗長?」
「うん」と僕は静かに頷く。
「つまりそういうことなのね?」
そして僕はもう一度静かに頷く。そして、ブックマークを削除する。

419:おさかなくわえた名無しさん
09/01/22 01:46:54 EpEffuC9
僕たちがあきれて首を横に振ることと、なにもかもがだめになってしまうことの間には
まるで干上がったクジラみたいに巨大な因果関係が横たわっている。
全ては好みの問題だ。
日が沈んでは昇る。スレッドが、人々のブックマークを登録され、消される。
あるいは世の中の人間がみなこのスレッドをブックマークから削除するかもしれない。
しかし僕はそれを削除することはできないだろう。
そのための時間を手にするまで。すべての太陽が沈み、永遠に失われてしまう日まで。

420:おさかなくわえた名無しさん
09/01/23 19:19:06 S0nppE2b
オッケー、そう、それはすべて好みの問題だ。
ブックマークを削除するのは、君の定義であって、僕の定義ではない。
まあ、削除したところで、村が1つ無くなく訳でもなく、飛行機が1台
墜落する訳ではない。何も変わらないんだよ。

421:おさかなくわえた名無しさん
09/01/23 19:37:17 QUMaGPUn
誰も気の利いた、あるいはそれらしく装った台詞で彼を引き留めたりはしなかった。
それは僕に、列からはぐれた一匹の蟻を連想させた。
ひたすらに餌を運び、巣を整える。
面白いとはとても言えないけれど、ともかく冗談を飛ばしあう。誰かの口まねで。

彼は皆が皆、上手く冗談を言えることを期待していたのだ。僕も含めて。だが、彼は失望し、そして去った。

彼はまた餌を手に戻ってくるだろうか?
カート・コバーンの自殺の真相と同じように、誰もその真相を知ってはいない。

422:おさかなくわえた名無しさん
09/01/24 22:40:52 I+Cw/Q1h
【文学】村上春樹さんがイスラエル最高の文学賞・エルサレム賞を受賞
スレリンク(mnewsplus板)

423:おさかなくわえた名無しさん
09/01/24 23:28:36 25R8vFi1
まぁ、朝靄が立ちこめるまでに僕はもうこの町から旅立つことを決心しているだろう

424:おさかなくわえた名無しさん
09/01/26 01:22:48 jNfkhN73
>>423
略して「朝立ち」ですね、わかります。

425:おさかなくわえた名無しさん
09/01/27 00:14:38 wtY0EHEW
今日から風の歌を聴けを読む
このドキドキは遠足前の園児のようだ

426:おさかなくわえた名無しさん
09/01/27 23:54:13 YtZR328a
「オッケー、 2get」
皆がそう呟いた。

427:おさかなくわえた名無しさん
09/01/31 20:13:25 FJcbdpdp
「『このドキドキは遠足前の園児のようだ』・・・ なによ、この比喩。国立大付属小
学校の子のほうが、まだマトモなこと思いつくんじゃない?」 





428:おさかなくわえた名無しさん
09/02/01 02:00:29 vv71Brll
チミはチミはかわゆすゆす

429:おさかなくわえた名無しさん
09/02/01 02:18:32 aZv0Z4ZS
このスレワロスww

430:おさかなくわえた名無しさん
09/02/01 13:25:14 kEx5JqNE
お前らすごいな
俺全然上手く書けないわ

431:おさかなくわえた名無しさん
09/02/01 21:26:26 ZfKgtJDc
「全然上手く書けない」
彼女は静かに僕の言葉を繰り返した。
それは不思議な響きだった。同じ言葉、同じ意味を口にしているのに
なぜこれほどまでに違った意味あいを持った響きになるのだろう。
僕はその響きから不思議な落ち着きを受け取ることができた。
自分の言葉からは、何ひとつ真実を探しだすことができないにもかかわらず。

これはあとになって思ったのだが、おそらくあの時彼女は
僕の中にある何かしらのとくべつな力を見出そうとしていたのだと思う。
あるいはひとつの予兆のようなものを。
それを僕に伝えることで、僕自身が持っている可能性に気付かせようとしたのだ。

「それは結局、あなた自身が決めることなのよ」彼女は言った。
そのとおり。それは僕自身が決めることでしかないのだ。

僕は家を出た。遠くで鳴っていた遮断機の警報音は、もう止んでいた。

432:おさかなくわえた名無しさん
09/02/02 08:17:48 4UqB3n88
オーケー、認めよう。
僕は会社に行かなければいけない。
世の中の多くの人がそうであるのと同じように。
しかしそのことに、一体どんな意味があるっていうんだ?

433:おさかなくわえた名無しさん
09/02/02 10:25:42 hpkUX+Gd
それはね、あなたが産業共同体に属しているからよ。
そこでは帝国主義的搾取が行われている。でも仕方ないことなの。
あなたはその中で踊り続けているの・・・



434:おさかなくわえた名無しさん
09/02/02 11:23:31 NyCNIC0B
「産業共同体」
僕は小さく呟きながら膝の上に乗った猫の頭を指先でそっと撫で、テーブルの上の伸びきったパスタに激しく射精した。
僕はそうしないわけにはいかなかった。

435:おさかなくわえた名無しさん
09/02/02 12:42:40 qOpxMABA
それだけなら何も問題は無かったのだ。
伸びきったパスタに向けて射精する人間は、そんなにめずらしい存在ではない。
しかしそれはちょうど休日明けの午前だった。
アライグマが訪ねて来ることは十分にありえたのだ。
「やあ、これはどうも。精が出てますな」
アライグマは独特のアイロニー的隠喩を込めて言った。典型的なアライグマ・レトリックだ。

やれやれ、よりによってアライグマにオナニーを見られてしまうなんてな、と僕は思った。
彼らは暇さえあればオナニーをし、また他人のオナニーを見ることに全てを賭けていた。
オナニーはアライグマ世界のヒエラルキー中において、自身の位置を決めるための重大な行為なのだ。

・・・どうでもいい。

436:おさかなくわえた名無しさん
09/02/02 14:00:43 D9iIFR8R
やれやれ。
そして僕はアライグマに激しく射精した。

437:おさかなくわえた名無しさん
09/02/02 14:07:09 D9iIFR8R
そう。
とても激しく。

激しい射精の感覚は僕を揺さぶり、蹂躙し、押し流し、どこか遠い場所まで運び去った。
すっかり跡形もなく。
彼女は僕を見て言った。
「古典的混乱」
主を失ったからっぽの家を見るような目だった。


438:おさかなくわえた名無しさん
09/02/04 00:19:10 Gjds/w3j
それ以来、笠原メイは僕のことを『射精のヒト』と呼ぶようになった。不思議な呼び名に関して、僕はとりわけなんの感情ももたなかったので、特に反論も賛辞も述べなかった。そのせいもあってか、彼女は事あるごとに僕をそう呼んだ。
僕のクローゼットの中のブリーフの数は、夏が来る頃にはちょっとしたものになっていた。くたびれた猫を積み重ねるように増えたブリーフを眺めながら、また射精ができるほどには、だ。

439:おさかなくわえた名無しさん
09/02/06 20:40:02 0EE6rIGl
僕は混乱すると決まってブリーフにアイロンをかける。(1)股間にはじまって(12)股間、カフに戻る。(1)から順に番号を数えながらでないとうまくいかないのだ。アイロンをかけおわると幾分か頭はすっきりする。
そうしてしばらくなにそれとなくボーっとしていると、しんとした部屋を切り裂くような電話の呼び鈴が僕の鼓膜を揺らす。僕は、五回目の呼び鈴を数えたところで受話器をとる。
「もしもし」
「これから、射精したいと思わない?」
やれやれ


440:おさかなくわえた名無しさん
09/02/07 18:40:08 d6nMYqRj
「悪いけど今はそんな気分じゃないんだ」
僕は電話を切ろうとした。そんな気分ではないのだ。僕にはやるべきことがある。いなくなった猫を探さなくてはいけないし、久しぶりにプールで体も動かしたい。その前に空腹を満たすためにパスタを茹でてそれに射精だってしたい。
「ねえ、後にしてくれないかな。今はちょっと忙しいんだ。それに忙しくなくてもその手の事にはうんざりしてるんだよ、正直に言って」
電話の向こうの女は二人の間に漂う空間を指で弄ぶようにたっぷり間を置いた後、
「いい気になるなよ、童貞野郎」
と言って電話を切った。


小一時間程泣いた後、僕は猫を探しに行く事にした。たまらなく煙草が吸いたかったが、ポケットに手を突っ込んでからそもそも煙草なんて吸ったことがない事実に気づいた。やれやれ、事態はずっと複雑なようだ。

441:おさかなくわえた名無しさん
09/02/08 16:32:09 wDbUeIl3
                                        、 、、
「だって君は今、パスタに射精したいって言ったばかりじゃないか」あしかは言った。
そんな気分じゃない、というのは相手に対するひとつのアンチ・テーゼでしかないんだよ。君はほんとうは射精したいに違いないんだよ。

僕は黙って上着のポケットからレモン・ドロップを取り出してなめた。そうしない訳にはいかなかった。
あるいは目の前のあしかにスクリュー・パイル・ドライバーをぶちかまして全てを無に帰すという選択肢もあっただろう。
でもそのとき、僕は自身が童貞だという揺るぎない事実を抱えていた。
そして目の前のあしかを否定することは、その事実を肯定することだった。

442:おさかなくわえた名無しさん
09/02/08 20:51:06 SBScb6r0
「完璧な童貞などといったものは存在しない。完璧な処女がいないようにね。」
僕があしかさんとセックスしたいと願っていた頃に会った村上龍という通俗作家が僕に向ってそう言った。

その意味を理解したのは、ずっと後になってのことだった。
少なくともそれをある種の童貞に対する慰めとしてとることも可能であった。完璧な童貞は存在しない、と。

それは「自身の手で射精したことがあるかないか」の違いであった。
自慰済みの仮童貞とペニスに触れもしない完璧な童貞との間にあるものは断絶された深淵なる闇と形容するに等しかった。
そして真童貞とははじまりの石を動かす選ばれた者なのだ。

ちなみにこの話はいとみみず宇宙での話である。

この話がいとみみず宇宙の名誉市長であるならばあしかはペニスを欲しがり、僕は家に帰ってペニスを探す。たしか昨日まであったはずなのにペニスはない。あしかは僕を憎みはじめる。僕はあしかを憎みはじめる。そしてレイプをする。


443:おさかなくわえた名無しさん
09/02/08 21:07:15 DNxCtGDl
凍てつく寒さの中、僕は彼女の後ろ姿を見送った
見上げれば空は灰色の雲に覆われ、いつ雨がぱらついても不思議ではなかった
間もなくアスファルトの匂いが熱気を帯びて立ちこめてきた
そのとき僕は奇妙な光景をみた
風一つないのにトタン屋根が音を立てて揺れていたのだ
それはまるで僕をあざ笑っているかのようであった

444:おさかなくわえた名無しさん
09/02/09 05:28:49 s+yY5tpi
「完璧な童貞、ね」
彼は極めて形而上学的な概念に現実的な価値観をあてはめるように
繰り返した。

「君はどうも勘違いしている。我々にとって完璧な童貞かそうでないかは
どうでもよろしい。そんな事は議論すべき問題ではないし、時間を割く余裕も無い」
手にした両きりタバコの葉を小気味よい音を立てて詰めながら、宣告する
ように言った。

相変わらず真夜中の海のように深い闇が佇む視線は僕を見据えたまま微動だにせず、
彼が僕を通り越して僕の後ろにある壁と向き合っているのかどうかさえも定かでは無かった。
今まで僕はそういう目を持つ人間に出会った事が無かったし、その視線を受けていると
まるで僕が薄っぺらなコピー用紙のようにあやふやな存在で、この世界の中で行き場を
失って彷徨っているような感覚に襲われた。

「話を戻そう。先程も言ったように我々、勿論これに君も含まれている、には時間がない。
今早急に解決しなければならない現実的な問題は何かわかるね。」

僕は観念して頷いた。

「そう、君は今までの人生の中でヴァギナにペニスを入れた事があるか、というシンプルな問題だ」

445:おさかなくわえた名無しさん
09/02/09 10:43:34 gBR+39f/
「ねえ、今固くなってる?」
「足の親指と親指の間のこと?」

446:おさかなくわえた名無しさん
09/02/09 14:45:58 pjQOmaiv
「ふざけないで」
「冗談だよ。勃起してるのかと言うならしてるよ、すごく」彼女は不思議な生態を持つ動物を目の当たりにした時のように、うむ、と呟いてから、僕のベニスをそっと手にとった。「私に入れたい?これ」
僕は突然の事に目を丸くして黙りこんだ。
「それとも私みたいな女は抱く気にならない?」
「そういうのはベニススティックに過ぎるな。いささか」
僕はため息をついて言った。
彼女は何かに弾かれるようにベッドから体を起こした。
「まさかとは思うけど、それってひょっとして、ペシミスティックの事?」
「そう言ったよ」
僕はすこし腹を立てながら言った。早く童貞を卒業したかったのだ。
「だってあなた今……その……」
「いい加減にしてくれないかな。いくら僕だってそんな事を間違えるわけがないだろう。君の聞き間違いだよ、ただの」彼女は足首まで下げてあったショーツをまたそっと穿いた。「帰るわね」
「オーケー。認めよう。ベニスって言ったね。僕は言った。うん、言ったわ」
彼女はベテランの引っ越し屋みたいに鮮やかな手つきで荷物をまとめ、ハイヒールの踵を甲高く鳴らしながら部屋を出て行った。
僕は本棚から辞書を取り出して『へ』の項を調べ、そのまま倒れ込むようにベッドに横になった。
誰かが遠くから響いてくる楽団の音色のように僕に囁いていた。
『知ったかぶりは大罪である』と。

僕は起き上がりパスタを茹でるために鍋を火にかけた。そう、僕は頭が混乱した時はパスタに射精するのだ。午前三時の研ぎ澄まされた孤独のために。僕自身のために。

447:おさかなくわえた名無しさん
09/02/09 15:11:13 gBR+39f/
「パスタは冷ました方がいいと思う。」
医者はそう言うと僕のジョイ・スティックを慣れた手つきでつまみ上げ、
春の、穏やかな日曜日の日差しのように白い包帯を巻いてくれた。


448:おさかなくわえた名無しさん
09/02/11 00:37:15 jgxti8Gn
レコードの溝を滑る針のように静かに時が流れる。僕は再び医者に会う。
医者は衝立の奥に声をかける。若くしっとりとした声が返ってくる。
衝立が秘密を告げるように白くふくよかな看護婦が現れる。
看護婦は僕のジョイに白い手をのばす。それは朝顔の蔓を思わせる。
そして包帯を解く。
平然を装いつつ僕はジョイを強く自制する。
しかし、健闘むなしくジョイはイキり起つ。
包皮はうまくくっついている。
「オーケー認めよう。君は名医だ」と僕は言う。
「初めは張るかもしれないが直ぐになれるよ。ホレスシルヴァーみたいに」とカルテを書きながら医者は言う。
歩行者に見向きもされなくなった街角のオブジェの様に看護婦は脇に立っている。

仮性包茎を卒業し僕は病院を出る。

そして僕は大人になる。

そして、本当の戦いが始まる。

449:おさかなくわえた名無しさん
09/02/11 11:19:53 KFKZ9kjy
「wktkだわ」と彼女は呟いた。
それから、彼におめでとうの電話をした。

450:おさかなくわえた名無しさん
09/02/11 17:00:22 pbqnaNux
「それで」
と彼女は言った。
「仮性包茎が治ったことで得られるものはあったのかしら。
たとえば何かの教訓のようなものが?」

451:おさかなくわえた名無しさん
09/02/11 17:14:05 KFKZ9kjy
ぼくは応えた。
「成長のメタファーさ。つまり、自己開放への転換ということに当たるんだ。こんなスティックでもね。」


「こんなスティック、ね。」
彼女は微笑みながらデリケートにそれをつまみ上げた。

ぼくは思わず反応してしまった。

452:おさかなくわえた名無しさん
09/02/11 19:35:16 jgxti8Gn
「つまりこういう事かしら、あなたは一皮むけた。二つの意味で」と彼女は言う。
その吐息が生温かいヴェールのように僕のジョイを覆う。
「やれやれ。とんだジョークだ」

453:おさかなくわえた名無しさん
09/02/13 12:03:38 3Tu4ilia
「ねぇもしかしてバレンタインに間に合わせたの?」
彼女は小学生のような眼差しでこちらを見た

454:おさかなくわえた名無しさん
09/02/14 01:32:47 +PcqiiN9
「あるいは、君がチョコをくれたとして」
 僕にはそれを受けとる資格がない」そう僕は言った。
「あるいは?」
 と彼女はフォークでパスタを突き刺すみたいに僕を指さして言った。
「ねぇ、あなたは間違っていると思うの」
「そうかもしれない」僕は彼女の指先から目をそらした。
「でもね、僕が言いたいことはつまり、君は三次元だということなんだ」
 彼女はガラスの向こうの金魚を見るような眼で僕を見た。
「あなたも三次元じゃない」
 ダメだ、まるで通じていない。まるでトラックの通る大通りの反対側から
 話しかけているみたいだ。あるいはローマの暴風とも言える。
 すべては関係性で説明できるが、
 僕と二次元をつなぐだけの何かはまだ見つかっていない。
 それが見つかるまで僕にはチョコレートなど必要ないのだ。どんな意味合いにおいても。
 


455:おさかなくわえた名無しさん
09/02/14 11:30:59 JC1hi6X6
「ハッピィ・バレンタイン!」
彼女は乾いた空気を打破するようにチョコレートを差し出した
「ねぇ、驚いた?手作りなのよ」

456:おさかなくわえた名無しさん
09/02/14 17:51:49 pOBPXMOF
そのチョコレートからは不吉な何かを感じた。
僕の中にいるもう一人の何でも知っている僕が受け取らない方がいいとささやいた。
それは直感だった。
しかしその時の僕は差し出されたチョコレートを拒否する事が出来なかった。
いいわけする訳じゃないが、僕は彼女の笑顔を壊したくなかったのだ。

そしてこのチョコレートを受け取った事によって、僕と彼女は奇妙な冒険に巻き込まれる事になった。

「チョコレートをめぐる冒険」

457:おさかなくわえた名無しさん
09/02/15 15:24:05 7GTquze5
と僕はつぶやいた。

僕は最初その言葉にうまく馴染むことができなかった。
しかしいくつかの重要でないものごとがそうであるように、その言葉は口に出しているうちに
不思議なほど心地よく感じられるようになった。
おそらく我々はこの世界のどこかに、自分だけのことばを持っているのだ。
たった数文字のそれを唱えるだけであらゆる事物が理解できてしまう。
まるで口の中で溶けだすチョコレートみたいに全てを吸収できる。そんなことばを。


そのようにしてバレンタインデーは終わった。
世の中に価値観があり、涙は流され続ける。僕は身をもってそれを証明したのだ。

458:おさかなくわえた名無しさん
09/02/17 00:17:51 cW9Y9rBh
「ねえあなた起きて、スクランブルエッグよ」

459:おさかなくわえた名無しさん
09/02/17 09:07:35 MdFT52T0
スクランブルエッグとトースト、旨いコーヒーのある世界に生まれたことは、人生における僥倖のようなものであると、僕は少なからず思っている。
それは全く違う境遇にありながら、一人の好きな作家の文体を真似て、幾人もの有志が掲示板に書き込んでいく作業に似ている。
豊かな朝食はささやかな幸せを支え、機知に富んだレスは良スレを支える。
もちろん、そこにはコーヒーのミルク有り無しのように多種多様な趣味思考が反映されるのだけれど、同じく誰かを無意味に傷つけるような 刃も飛び交うことはない。
僕は思うのだけれど、人生にもし価値のようなものを見いだすとすれば、それはなにも難しいことではないのだ。
ただシンプルに。
どこか遠い海を静かに泳ぐ、あしかに想いを馳せるぐらいのことなのだ。

そして僕は朝食ご飯派です。

460:おさかなくわえた名無しさん
09/02/17 10:03:10 FzkCBfBV
「じゃあ、それをカカオから精製して作ったチョコなの?」
僕は、そんな理不尽で非現実的な事を、彼女に言った。

「そんなはずないじゃないの。そんな非現実的で退廃的な事するはずないじゃないの。
ただ、チョコを溶かして再構成しただけのもの。ただそれだけのもの。別になにかを
生み出しだ訳でもない、生産的じゃないものよ。それを『手作り』という定義ではいけ
ないの? あなたの認知は歪んでいるわよ」
と、彼女は呆れるように、かつ冷静に呟いた。

「その通りだよ。僕の認知が歪んでいるんだよ。でも、そういった歪みって存在するん
だ。自分の小説で、世の若者たちにニヒリズムを継承してきた村上春樹が、政治的発言
をするようになってしまうように・・・ 僕にとってはその事象はとても悲しい歪みだ」



461:おさかなくわえた名無しさん
09/02/17 11:03:11 txBZwWJO
本人がここに書き込んでたらワロス

462:おさかなくわえた名無しさん
09/02/17 15:57:23 dsrRfLv7
霊園に向かって延びた坂道を僕はロードスターの
ギアをせわしなく替えながら登って行った
運転する事に意味は無い
しかし僕には他にすることが無かった
全ては通り過ぎたことだった
どこも行き止まりということだ
パチン OFF



463:おさかなくわえた名無しさん
09/02/18 00:36:29 UxyuOs7U
あてどなく僕は夜の中をすべっていた
どこにも辿りつく事がないのを知りながら
時間をすりつぶすように後ろをみながら
これからの



464:おさかなくわえた名無しさん
09/02/18 01:30:21 VvRNrTG6
そして僕は射精した。
唐突に。激しく。
しかし僕にだって射精しない日ももちろんある。


465:おさかなくわえた名無しさん
09/02/18 02:23:58 ePaEt0nJ
ここは只の掲示板にすぎない。
それ以上でもないし、それ以下でもない。

466:おさかなくわえた名無しさん
09/02/18 03:20:28 8gDGTznc
今の私はクワトロ・バジーナだ
それ以上でもそれ以下でもない

467:おさかなくわえた名無しさん
09/02/18 15:12:41 BwQfWkPw
天国的に冗長、だが良スレage

468:おさかなくわえた名無しさん
09/02/18 21:05:00 pidhGYsC
「何もかも下らん。まるっきりの糞だ。ひからびた糞だ。純粋に吐き気がする。」

僕は五反田君の真似をして声に出してそう言ってみた。
全然気にはしていなかったのだが、電車の中だったため、通報された。




469:おさかなくわえた名無しさん
09/02/19 00:47:56 y561tv2+
僕はやってきた警官に向けて射精した。そうしないわけにはいかなかったのだ。
そこには選択肢というものは微塵も与えられていなかった。

のちに僕の射精は、この世界にあって驚異となりうるすべてのものごとを
撥ね退けることになる。そしてこの射精こそが、物語のはじまりであり核心だったのだ。
しかし僕がそのことを知るのは―世の中のきわめて重要な物事が、往々にしてそうであるように―
ずいぶん先の話だった。

470:おさかなくわえた名無しさん
09/02/19 21:58:55 XxY/nKm1
「クワトロ・バジーナ」
僕は絶望的に呟いた。
何でそんな犬の糞にも劣る話題がこのスレででるんだ。
僕は理屈っぽくて蘊蓄を自慢げに語るガンダムマニアと
バイクマニアがどうしても好きになれなかった。
そんな人間と付合うくらいなら、場末の娼婦とエウリピデスの
ギリシャ悲劇を語り合うほうがずっとましだ。

「クワトロ・バジーナか、それって素敵みたいだな」
とりあえず場を荒らさない程度に笑顔を繕っておいた。
僕は気のきく寛容な人間なのだ。

471:おさかなくわえた名無しさん
09/02/20 02:37:38 2wHkIKyH
 、 、 、、 、 、 、、 、
「気のきく寛容な人間だって?」
僕は首を振った。やれやれ、こんな男と同じ地面に立っているなんてな、と僕は思った。

論理とか完全な矛盾とかいうものは、私たちの中で本当に共有されうるものなのかしら?
彼女は言った。
そのとおり。あるいは矛盾というのは、曖昧で絶対性に欠いたものとなりうるのだ。
まるで寡黙な手品師のように、自分にまとわりつく矛盾をさっと闇の中へ消し去ってしまう。
そのような人物を僕は何人も目にしてきた。
そしてその多くは、自分が消し去ったものがどこにあるのか知りもしないのだ。

472:おさかなくわえた名無しさん
09/02/21 05:10:50 YecxHinW
「ただ確かなことは、阪神タイガースの赤い彗星が
なぜ盗塁しなくなったかという事の方が僕にとってより重要なテーゼであり、
クワトロ・バジーナやシャア・アズナブルよりも
シャルル・アズナブールの方が退屈だと言うことだ。」と僕は言う。
「あなたには退屈する時間はあっても、飽いている暇はない」と備え付けのサラダのように彼女は言う。

>>471は再び首を振る。とても静かに。

「どうしてあなたはそう思うのかしら」と彼女は言う。その声は部屋に静かに広がる。
「わからないんだ。何故なんだろう」と僕は少し冷静に答える。
するとフライパンに落としていた視線を僕に向け「坊やだからさ」と
語気を強めて彼女は言う。そして、場の空気は一変する。
彼女がシャアマニアであることを思い出し、
ア・バオア・クーでズゴックに貫かれたジムのように僕は為す術もなく驚いている。
「釣ったね!親父にも釣られたことないのに!」と心の中で僕は言う。
そして、彼女は雄弁に語り出す・・・。そして、途方もない夜が始まる。

473:おさかなくわえた名無しさん
09/02/21 12:27:44 8m/sSbcc
すると僕は唐突に井戸へと降り立った。

そうしなくてはならない気がしたのだ。



474:おさかなくわえた名無しさん
09/02/21 13:03:19 tw5TfgGZ
たとえどんなに壁が正しくても、僕は、卵の側に立ちたい。
だって、卵は僕の大好物だから。

475:おさかなくわえた名無しさん
09/02/23 01:14:20 cEVR/4bm
僕はスレを上げた

476:おさかなくわえた名無しさん
09/02/23 20:17:29 QVUAOxS9
なぜ、そうしたのかは分からない。
そんなことダライラマにだって分かりはしないだろう。
ゆっくりと運命的に落ち続けるスレ。
僕はそれを黙って見過ごす訳にはいかなかった。


477:おさかなくわえた名無しさん
09/02/23 21:04:56 9NrrWY89
「これはむずかしいぜ、ワトソン君」
と僕は自分のワトソンに向かって言った。
ワトソンは何も言わず立ち上がった。

478:卵
09/02/23 21:37:15 +ttLbkF2
287 :没個性化されたレス↓:2009/02/21(土) 17:30:46
僕は鳥取市の誘致企業リコーマイクロエレクトロニクスにアルバイトに行っていた。
勤務態度不良でリコーのアルバイトをクビ同然で辞めた。

その後、鳥取市のテスコという工場に勤め真面目に働いていた。
「真面目に働いているのはリコーに対する報復」という噂でテスコをクビになった。
直後、テスコの社長から雇用保険の書類をとりに来るよう泣きそうな声で電話があった。
噂は嘘だと知ったのだろう。

雇用保険の手続きのため職安に行った。
職安の次長と相談すると、口止めをされた。
職安と会社は連絡を取り合っていたようだ。

しかし噂は狭い鳥取市である程度広がっているようだ。

リコーマイクロエレクトロニクスに電話を掛けた。
「君はうちのような一流企業が組織ぐるみでやったとでも思っているのかね?」
「そんなことはありませんけど」
「じゃあ会社には関係ないじゃないか」

しかし公的機関(職安)も巻き込んだ組織ぐるみの人権侵害の揉み消しである。



479:おさかなくわえた名無しさん
09/02/23 21:50:51 67MgjhQ9
>>477
「サー・アーサー・コナン・ドイル」
僕は子供のころ-そう、あれは日航機墜落事故の起きた年だ-に
読んだ海外の探偵小説の作者の名前を思い出した。
しかし>>477の文章が、果たして村上春樹的なのかどうか、
僕にはわからなかった。
ある人はそうだと言うかもしれない。
またある人はそうだと言うかもしれない。
しかし僕には、温くなったビールのようないやな感覚が残っただけだった。

480:おさかなくわえた名無しさん
09/02/23 22:25:42 hw8Pq+MS
>>479
「ねぇ」
彼女は言った。
「私たち、またどこかで会えるかもしれないわね」

そのとき僕はちょうど同じことを彼女に伝えようとしていたのだ。
しかし僕には、それをうまく実感をともなった言葉として―多くの場合そこには、
不要なものをすべて切り離し、必要なものだけを取り出す行程が
必要とされる訳だが―伝える力が備わっていなかった。

彼女の言葉にはどこか人の気を引くものがあった。
それは彼女自身が持つ特質から現れるものだった。
彼女はほんの一息の呼吸に、自分の意見を全てを詰め込む能力
(それは能力と言って差し支えないものだろう)を持ち合わせていた。
そして僕はそうではなかった。そのような種類の人々の多くがそうであるように、
だれかが代弁してくれるのを待つだけなのだ。
それについて考えるとき、僕はよく自分の存在意義を見出せなくなった。
僕がそのことで最終的に導き出した(時として受け入れ難い)答えは次のようなものだった。

僕が誰かに、何かに与えられるものは何一つとして無い。

そのことは僕に、過疎化が進んで木枯らしだけが住み着いた小さな街を思い起こさせた。
いつ吹き飛ばされてもおかしくない、再興不可能な小さな街のことを。

 、 、 、 、
「長い文だ」僕はぽつんと言った―その街の中心で。

481:おさかなくわえた名無しさん
09/02/23 22:30:56 5PYVs6n/
何故かぼくはMGO2やCoD4のオンラインで繰り広げられる殺戮を今でも止められないでいる。
ドラグノフでの狙撃、M16の心地良いセミオートの感じ、出会い頭で抜くナイフ……
止めろ、と言われたらいつでも止めれるだろう。だがまだ止めろと言われないしこれからもそうだろう。

482:おさかなくわえた名無しさん
09/02/25 12:41:04 iIsGLyuP
ぼくは井戸から出た。
そしてスレを上げてみた。
ほんの気まぐれに。

483:おさかなくわえた名無しさん
09/02/25 19:05:38 4gbNuiOl
そのスレは上がっていた。
誰にも気づかれることなく。


484:おさかなくわえた名無しさん
09/02/26 02:05:01 dUJPvj/K
ねえ、スレを上げることがそんなに重要なの?

485:おさかなくわえた名無しさん
09/02/26 02:21:55 bm9oZGwy
いや、スレを上げることはそんなに重要なことではないんだ
それはこれまでもそうだったようにこれからもそうなんだよ
僕は毎日射精する、ただそれだけのことなんだ


486:おさかなくわえた名無しさん
09/02/26 16:59:20 RKZL8bic
なぜあなたは射精し続けるのかしら?
時々、ふっと虚しくなることがあるの。お客の来ない喫茶店のウェイトレスみたいに。
そんなのってちょっとひどすぎると思わない?
あなたはもっと射精について深く考えるべきよ。


487:おさかなくわえた名無しさん
09/02/26 17:43:33 yzZs9otZ
やれやれ、と僕は思った

488:おさかなくわえた名無しさん
09/02/27 10:38:56 cLmUA+0Z
「そうかい」
僕はうんざりとため息をついた。
それは古ぼけたポスターのような射精話が延々と繰り返されることにうんざりしたからではなく、
>>486はお客の来ない喫茶店のウェイトレスが射精し続ける話ではないことにようやく気づいたからだった。

489:おさかなくわえた名無しさん
09/02/28 02:02:50 H3aw08J2
「深く考える」
僕はそっと口に出してみた。
しかしその言葉は真夏の陽射しの前に虚しく溶けていく氷のように、
あっという間に形を失い、やがて消えていった。
そう、僕はスルーすることにしたのだ。
そのことによって、彼女との関係が損なわれるかもしれない。
もちろん僕はそんなことは望んでいない。
でも、考えてみてほしい。
射精について深く考えるなんてことができると思うかい?
僕はそう2ちゃんに書き込むと、
静かに目を閉じ、冬の夜の荒れた海を想った。
そしてその夜僕は夢を見る。



490:おさかなくわえた名無しさん
09/02/28 02:09:57 EYIsdbdc
僕は概念としての射精には興味がない。
ただ射精したいから射精するのだ。
ウィスキーの氷はカランと音を立てた。
僕の意見に反論をしているのか。
やれやれ。
性交した。
射精した。

491:おさかなくわえた名無しさん
09/02/28 02:48:23 Y3AhUkZ0
僕はいったい何分そうしていただろう
カタンコトンと音を立てているのは引き出しの上にある時計であった
温もりを感じながら僕は決してそれを止めなかった
気づくとミカの額からは力が抜けていた
すべての力から解き放たれたかのようなその微笑みに僕は安らぎを覚えた
僕は彼女の顔にカルピスをこぼしてみたい衝動に駆られた
すると、彼女はコップを握り自ら垂らした
そして頬を伝い落ちるそのなま温かい滴をハニカミながら舐めてみせた

492:おさかなくわえた名無しさん
09/02/28 15:23:57 hv3WxUTL
やれや・・・僕は射精した

493:おさかなくわえた名無しさん
09/02/28 17:17:18 QMTb706f
「それはエーブイね」と彼女は言った。

そうだ。と僕は答えた。
ごくありふれた光景だ。
なんの変哲も面白みもない。
そこでの射精はただの記号だ。
そこにはコミュニケーションというものは存在しない。
あるのは雪かき的作業のみだ。
皆が画面に向かい、雪かき的作業に没頭する。
精液が作られ、放出される。
たったそれだけのことなんだよ。
そこには想像力と言うものが圧倒的に欠如している。
精液は人々の生活を押し潰さんばかりに降り積もる、北国の雪とは違う。
ましてやカルピスなんかではない。
本当は蓮華の花に群がるミツバチみたいに健気で希望に満ちたものなんだ。
誰もそのことを考えようともしない。





494:おさかなくわえた名無しさん
09/02/28 22:51:39 X++AC9rG
まあそうでしょうね。


495:おさかなくわえた名無しさん
09/03/01 01:15:42 ncsHImGy
しかし僕は答えなかった。
その理由を語る必要はもちろんない。
なぜなら僕は彼女が光の満ちているその世界に逝こうとしていることを知ったからだ。
彼女も僕がそうしたかったことを理解していた、おそらく。
それはかつて彼女自身がそうであったことに他ならない。
だから僕はこうつぶやいた。
「君がいこうとしている世界はあのとき僕がしたかった事のすべて」

496:おさかなくわえた名無しさん
09/03/01 10:40:21 UCtByL70
「その世界はきっと光り輝いているんでしょうね」
彼女は僕の気持ちを見越したかのようにそう言って微笑み、濃いブラックコーヒーの入ったマグカップに口をつけた。
「でも私はここにいたいの。だってこのスレはとても素敵だわ。貴方も本当はそう思っているんでしょう?」
僕にはわからなかった。
だから答えなかった。
ただ言えることは、彼女の笑顔はまるで春を呼ぶ女神のようで、リアル北国の雪かき作業で凍て付いて筋肉痛になった僕の体を癒してくれた。

ああ、早く春になればいいのに、と思いながら僕も彼女に笑顔を向けた。

僕は冬は嫌いじゃない。
ただ路面がツルツルと滑るのが嫌なだけなのだ。
あんなに滑る意味がわからない、いったいどんなスパイク靴を履けばいいのだろう。

そう思いながら僕もコーヒーを一口飲み、窓の外の雪景色へ目をやった。



497:おさかなくわえた名無しさん
09/03/01 23:01:56 ncsHImGy
僕は澄みきった青空を見つめながら、コネチカットに移ったカーシャおばさんのことを思い出した。
それはおばさんがいつも空色のエプロンを着ていたからだ。
ある晴れた日、僕はスラックスに薄手のパーカーという妙な出で立ちで外に出た。
僕の予想は見事に裏切られた。昼を過ぎると次第に肌寒くなり雨が降り始めたのだ。雨はそして氷に変わった。
寒さで凍えていた僕はスクールと同じアヴェニューにあるカーシャおばさんの家を訪れることにした。笑顔で迎え入れてくれたカーシャはインゲンスープとベーコンブレッドを振る舞ってくれた。温かいスープにありつけたってわけだ。
僕はそのとき初めて深い孤独を感じた。それはカーシャの赤く腫れ上がった手を見たからだ。

498:おさかなくわえた名無しさん
09/03/02 11:31:13 +SDxgLTk
僕はおもむろにスレを開いた。
やれやれ、僕は射精した。

499:おさかなくわえた名無しさん
09/03/02 23:37:38 4B/J9VZb
「わたせせいぞう?」
僕は聞き返した。
「そう、わたせせいぞう。」
彼女は、聞き返されたことにわずかに苛立ちを見せながら、その平仮名だらけの名前を繰り返した。
「この前、大丸で気づいてしまったのよ。わたせせいぞうのネームと村上春樹の文章が似ている、ってことにね。」

僕は、自分がまだ少年だった頃-そう、日本が空前の好景気に沸いていた頃だ-読んだ漫画の特徴を一つひとつ数え挙げてみた。
散りばめられている固有名詞。アメリカナイズされた背景。頻繁に登場する数字(それもかなり具体的な)…。

だが、それを声に出して言うことはなかった。それらを一つひとつ声に出すたびに、彼女が少しずつ苛立ちをつのらせ、冬の日の曇り空のように不機嫌になってしまうことを僕は恐れたからだった。

500:おさかなくわえた名無しさん
09/03/02 23:48:54 jCwmQaaM
   ,,,,,,,,,,,,,,,
 / ,,,, ,,,,\
|  ・  ・  | 給付金は受けとることにした。
|   ⊃  | 
 \ ー  /


501:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 00:01:01 uElDJepX
オーケー、認めよう。
じつは僕も受け取るつもりなんだ。
何に使うかって?

502:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 12:42:01 E0GxOxfV
「気になるわ」。彼女は呟いて肩に凭れた。

503:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 13:24:35 5xOwb0el
「やれやれ、雪なんか降ってこないじゃないか。」
僕はそういってテレビの天気予報のスイッチを消した。

504:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 18:18:12 znoZORvz
 「私がこのスレを気に入ったのは」
彼女は言った。
 「私の問題であって、あなたの問題ではない。
と、同時にあなたと私の問題でもあるのよ」 僕は軽く混乱し始めた。

505:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 19:38:41 E0GxOxfV
>>501
「何に使うか言いなさい!」

506:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 21:52:37 k2EQnxjH
「でも同時に怖くもあるんだ」と言って僕はパンツの中で激しく射精した。
「このスレが好きだ。それは間違いない。
美川憲一が丸かぶりタイプのヅラを着用してるのと同じくらいにね。
ただその一方で、このスレを開くのがいささか怖いんだ。
まるで胃の中に何かひどく伊藤みどり的なものを
無理やり詰め込まれるみたいにね」
「ふぅん、難しいのね」
彼女は今朝買ってきたウイニングイレブンに夢中で
僕の話など陰毛の1本ほども聞いてはいなかった。
彼女は元アルゼンチン代表のアリエル・オルテガを操作し
右サイドの深い位置で何度も何度もしつこく切り返しをしていた。
「ひとつ前のタイミングでセンターリングするべきなんだ」
と言って僕はパンツの中で激しく射精した。
「違うわよ。そんなことしたらオルテガじゃなくなっちゃうもの」
彼女はちらりと僕を見ると、ひどく面倒そうにため息をついた。
僕はパンツの中で激しく射精した。

507:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 22:49:08 k3ehrVb1
>>501
「馬鹿ねえ。そんなこと気にしてたの?」
「好きなだけ出しなさい」

508:おさかなくわえた名無しさん
09/03/04 00:42:32 78hNA5rR
>>501
「あなたって最低よ。」

509:おさかなくわえた名無しさん
09/03/04 01:01:05 Io9gJQLH
>>506
おなかが痛くなったのは、君のせいなんじゃないだろうか。

510:おさかなくわえた名無しさん
09/03/04 01:16:00 H9TVdY5+
オーケー、答えよう。
定額給付金は僕にとっちゃちょうど雀の涙みたいにとるに足らないものさ。
だからこうしようと思うんだ。つまり・・

511:おさかなくわえた名無しさん
09/03/04 01:23:09 yD6wP33b
>>510
あなたはきっとすごく詰まらないタイプの人間なんだわ。
そう、図書館なんかに置いてある、かび臭いセックス教本通りの愛撫をするような。

512:おさかなくわえた名無しさん
09/03/04 01:32:08 H9TVdY5+
君の言葉を真摯に受け止めるつもりだよ。君の言っていることはあながち間違ってもいないからね。
おっといけない、もうこんな時間だ。2channelはじつに不思議なアミューズメントだ。僕の時間と親指の感覚を返してほしいくらいだよ。

513:おさかなくわえた名無しさん
09/03/04 02:51:52 7BtivlXH
「今日は」
私はほんの少し黙った。
学生でも社会人でもない私を、彼がまるでペットショップで売られているプレーリー・ドックの様な瞳で見つめているのに気がついてしまったからだ。
彼にとって問題である事は私にとっては問題ではないのと同時に、私にとって問題である事は彼にとっては問題ではないのだ。
やれやれ。

ジャングルジムでかくれんぼうをしている子供の様な気持ちで、茹で上がったパスタの湯気に隠れながら私は呟いた。

「今日も家に居たわ」

冷えたキウリをかじりながら、彼は言った。
「ミート・ソースは好きじゃないんだ」

「そんな事は分かっているわ。冬の空にオリオンが輝くのと同じ事よ」
私は囁いた。
「玉葱は抜いてあるの」
彼は良く晴れた真冬の空の様な笑顔を見せた。
「なら、いいんだ」

リンゴ・ケーキに入れる塩の様に静かに、私も笑った。

514:おさかなくわえた名無しさん
09/03/06 11:00:26 j2dDqo66
やれやれ。僕は彼女の笑顔にやられたようだ。無邪気で可愛らしい、それでいてビーナスの面影をのこすその微笑みに引き寄せられた。
オーケー、白状しよう。僕のペンシルが立ったままになっている。君の手を貸してほしい。いや、正しくは君の助けを借りたい、だ。
気がつくとリビングから香ばしい珈琲のいい香りが立ちこめてきた。
僕はまた外の景色を見つめながら写生した。

515:おさかなくわえた名無しさん
09/03/06 14:00:29 I9j2+7AE
射精好きだな

516:おさかなくわえた名無しさん
09/03/06 18:09:46 e0D/3uir
気をつけて。
写生だよ。
射精じゃないよ。

517:おさかなくわえた名無しさん
09/03/06 21:54:36 +S6lUtuE
オーケー、認めよう
富岡精子場跡地で子供たちが大射精大会だ

518:おさかなくわえた名無しさん
09/03/07 00:29:37 FfGwgF0L
なんだって?そんな催し物があるのか。
僕はすかさず射精した。

519:おさかなくわえた名無しさん
09/03/07 00:34:21 ic4KzU47
カラッポなんだよ。
手放しで僕はわらった。

520:おさかなくわえた名無しさん
09/03/07 12:05:34 Xmm/baDi
「どうしたっていうのよ。」おすぎが言った。

「かっこう」とピーコが言った。

521:おさかなくわえた名無しさん
09/03/07 16:30:59 5FVNN/cT
はるな愛が「よろしくピース」と静かに言った。

522:おさかなくわえた名無しさん
09/03/08 15:31:56 GIDRi2R1
僕は村上春樹を読まないのにこのスレに来ている。
「紛い物が本物を超えることができないわ」
彼女は言った。
確かにそうかもしれない。


523:おさかなくわえた名無しさん
09/03/08 15:42:17 JwrcRWd3
「ああ、わかっている。超える必要はないのさ」
僕は答えた。
「なぜならそんなものに意味がないことぐらい、君も僕も知っているからだ。ワールドベースボールクラッシックと言う名前に意味がないのと同じようにね。むしろ、意味がないと言うことが重要なんだ。そう思わないかい?」
微笑む彼女を見ながら、僕は昨夜の試合を思い出していた。


524:おさかなくわえた名無しさん
09/03/08 16:32:41 iwVx0Qeh
パスタ茹でたりラジバンダリ

525:おさかなくわえた名無しさん
09/03/08 19:11:34 SZMhyE5M
「パスタ茹でたり?ラジバンダリ?」
僕はちょっとびっくりしてそう繰り返した。
パスタを茹でることと、ラジバンダリが、僕の頭の中でうまく結びつかなかったのだ。
それに僕はラジバンダリなんてものの存在をそもそも考えたことがなかったし、興味もなかった。
だから空虚にも思えるその言葉が、生活に則した少なからず重みの感じられる─もちろん僕にとっては、ということだ─パスタを茹でるという行為と繋げられたことに、どうしてもしっくりとこなかったのだと思う。
やれやれ…。すかさず僕はパスタの中に射精した。

526:おさかなくわえた名無しさん
09/03/08 19:23:45 EbbegLfT
   ,,,,,,,,,,,,,,,
 / ,,,, ,,,,\
|  ・  ・  | 別に間違ったこと言ってないだろう?
|   ⊃  | 
 \ ー  /

527:おさかなくわえた名無しさん
09/03/08 19:54:04 vmfdXtsw
キミは何も間違ったことなど言ってないさ。
パスタに射精したらどうなるか、皆知っている。
キミはそれを知りたいのかい?
今更説明するまでもないことだよ。
オーケー、僕の負けだ。
パスタに射精すると、混沌がでかあがる。つまり、砂漠の中を独り彷徨い歩く結果になる。
せいぜい、ゴビ砂漠でオアシスを求めて歩く旅人を思い描けばいいさ。
そう言いはなって僕はキミの前で迷わず夢精した。

528:おさかなくわえた名無しさん
09/03/09 00:19:46 mso1sjM5
でかあがる?
やれやれ、今度は誤記か
と僕は思った

529:おさかなくわえた名無しさん
09/03/09 02:16:34 atXFO+Mn
そして静かに射精した

530:おさかなくわえた名無しさん
09/03/09 02:47:00 KttggbLW
こう書くと僕は射精ばかりしているように思うかもしれない。
けれど僕は他人と仲良くするのに向いた性格ではない。だから僕が射精できた女の子は
それほど数が多いわけではない。数の問題ではない、というかもしれない。確かに数の
問題ではないんだろう。けれど数も一定の意味を有している。

僕はその日も一人でパスタを作っていた。



531:おさかなくわえた名無しさん
09/03/09 03:36:05 EEipjJJP
にんにくのうまみをオリーブオイルにだしきってしまうと、
僕はおもむろに射精をした。
僕の金玉を離れてフライパンにすべりこんだ精子君たちは、
もう数秒前まで僕の金玉にいた精子君にはみえなかった。
それはもうフライパンに属する世界の精子君たちにみえた。
ある種の射精は一度イッたら取り返しがつかないのだ。

「ああ、そうさ、僕は3時半に2ちゃんしてる。」

大きな声で言ってみたが、その声は奇妙に反射して、
フライパンの世界から助けをよぶ、精子君たちの声のようにひびいた。

532:おさかなくわえた名無しさん
09/03/09 05:45:36 6Q62lVbm
写生ネタ秋田。

533:おさかなくわえた名無しさん
09/03/09 16:01:21 TcmrOaPM
「飽いてしまうのも無理はない。射精しておけば間違いないとでもいうような、
質の悪い投稿が続くのは此処でもやはりよくあることだ。でも、だからといって他に何があると言うんだろう?
僕たちは文明社会に生きていて、そこから離脱することは困難だ。
そしてそこでは無数の精子が活動している。僕たちは死に向かって老い続ける精子に過ぎないんだ。
その点で渋谷のスクランブル交差点に見る光景とシャーレに見るそれとの間に大した違いはないんだよ。」
そう言うと僕は亀頭園を取り出す。とても静かに。

534:おさかなくわえた名無しさん
09/03/10 00:19:55 2c8KqlF1
スクランブル交差点を例に挙げるとは、やれやれ。
キミはその手の話に精通してるんだな。

535:おさかなくわえた名無しさん
09/03/10 00:28:02 AfBum7G6
つまらん

536:おさかなくわえた名無しさん
09/03/10 00:39:47 2c8KqlF1
「つまらん」
キミはそう言い放ち僕の顔をみた。オーケー、認めよう。たしかにその話はつまらなかった。しかし、そうあからさまに非難されると僕も反論する気が失せる。
やれやれ、こんな時間だ。
僕はもう寝る。なぜなら明日朝僕は早く家をたたなければならないためさ。キミもそろそろお休みするがいい。安らかに眠り疲れを取るが良いさ。
そうすれば、明け方にはキミのテントがピンと張られることだろう。

537:おさかなくわえた名無しさん
09/03/10 03:17:02 G4wX3GCj
レスを書き込むんだ。
まず最初に誰かがスレッドを立てる。
そしたら次に誰かがレスを書き込む。ひとつひとつね。
そして1000までいったらまたべつのスレッドを立てる。
ここにあるのはそういうシステムなんだ。どこまでいってもきりがない。
私はもう飽きたのだよ。やめてしまおうと思うんだ。
ジョニーウォーカーは振り向きざまにこう言った。
「僕は射精する」
ナカタさんは断固たる偏見を持ってこいつを抹殺するべく……

538:おさかなくわえた名無しさん
09/03/10 17:25:20 dSrWHORz
彼女は静かに言った。「射精すればいいってもんじゃないのよ。」

わかっている。
僕だってそこまで馬鹿じゃない。

でも仕方ないんだ。
ある種の儀式みたいなものなのだから。

539:おさかなくわえた名無しさん
09/03/10 19:23:18 tZNQypwq
「儀式っていうより習慣に過ぎないものじゃないかしら?」

540:おさかなくわえた名無しさん
09/03/11 00:42:04 yoCo2yDi
「習慣」

それは単純だが実に便利な言葉だ。
仮に君が取り返しのつかないミスをしたとしよう。
君の失敗はボスに見つかり、そして君は彼にそれを咎められる。
そのとき、君はこう言いさえすればいい。
「あれは習慣にすぎないわ」と。
僕が言いたいのは、つまり、こういうことなんだ。
射精は1万個の流星。

541:おさかなくわえた名無しさん
09/03/11 17:17:34 TRHHidg1
「オナ禁て知ってるかしら?」

彼女は唐突に聞いた。

542:おさかなくわえた名無しさん
09/03/11 22:06:32 uj9hhhxi
「知ってると思う」

僕はそう答えてから少し後悔した気分になった。

543:おさかなくわえた名無しさん
09/03/11 23:40:21 FIGL35Fk
「じゃあ」
彼女は褐色の絹糸のような髪を弄びながら言った。
「貴方のズリネタを言ってみて下さらない?嘘はだめよ、私、嘘は大嫌いなの。貴方と同じぐらいにね」


544:おさかなくわえた名無しさん
09/03/12 23:16:28 UF2Xg2Ge
「ズリネタかぁ」
僕は一瞬戸惑った。ズリネタと前置きしてズリネタを話す人などどこにもいないからだ。
しかし、僕は君があまりにもキラキラした眼差しで僕を見つめるから、断ることなどできなかった。
「オーケー、牧場」
気がつくと僕はそう言っていた。そしてこう続けていた「しかし、その前に君のアワビを見せてくれないか」

545:おさかなくわえた名無しさん
09/03/13 18:21:40 nxYbMgaJ
これは賭けだった。
おそらく彼女は僕の提案を拒むだろう。
そしたら話を変えてしまえばいい。
万一彼女が応じたら僕は観音様を拝むことが出来る。
オーケー。
これはどちらに転がっても問題無いサイコロだ。

しかし、僕のささやかな、本当にささやかな策略は一瞬にしてなぎ倒される事になる。

546:おさかなくわえた名無しさん
09/03/13 20:38:11 CyVLeFtV
((i))クパァ

547:おさかなくわえた名無しさん
09/03/14 01:36:26 7veU24XY
彼女は突然、席を立ち静かに部屋を出た。
冷蔵庫をバタンと閉める音がする。キッチンにいるのだ。
彼女は黒いビニール袋を抱えながら向かってきた。その足取りは軽やかで、どこか勝ち誇ったような雰囲気を漂わせていた。
海の匂いがする。彼女が袋から取り出したのは大きなアワビだった。
アワビを見たのはそれが初めてだった。それはまるで月明かりの下でチェロを弾く少女のようにしっとり艶めき、森の奥深くに迷い込んだ子羊のように暗く途方がなかった。
オーケー、認めよう。
僕はその匂いに海の潮吹きを想像せずにはいられなかった。
僕は ダイブ した。

548:おさかなくわえた名無しさん
09/03/14 01:58:25 MsVZS7At
前あった村上春樹風に就職活動を語るスレが神だった……

549:おさかなくわえた名無しさん
09/03/14 03:15:04 qvyDh+Sf
>>548
奇遇だね。実は僕もそのことを考えていたんだよ。
僕はあのスレが気に入っていた。好意みたいなものを寄せていたんだ。
だから何度か検索してみて見つからないことで僕は戸惑い、幾分苛立ちも感じさえした。こんな風に話すと笑われるかもしれないけれどね。
でも正直に言って、本当に惜しいスレをなくしてしまったと思う。

550:おさかなくわえた名無しさん
09/03/14 21:44:05 5nQf32Su
「心配することなんてないわ」
彼女は遠くを見つめるような目をしながら言った。
「このスレにはテーマなんてないのよ。
就活の話でも何でもすればいいじゃない」


551:おさかなくわえた名無しさん
09/03/14 22:49:03 uxkgN0kZ
やれやれ、彼女は全く何にもわかっちゃいない、
ある種の神スレは一度損なわれてしまったら、
もう二度と取り戻すことはできないのだ。
誤爆したレスを取り消すことができないようにね。

僕はグラスのカティサークをすっかりあけてしまうと、
アワビを股間にこすりつけ、静かに射精した。

彼女の姿はいつの間にか消えていた。

552:おさかなくわえた名無しさん
09/03/14 23:50:27 5nQf32Su
射精後の虚無感に襲われた僕は冷静になった。
何故ここでは最後にパスタと射精というフレーズが
頻繁に出るのだろう。
完成間近のドミノが崩れるかのように全てが
台無しになってしまっているのに正直、
僕も気付かなかった。


553:おさかなくわえた名無しさん
09/03/15 01:46:22 36PLujfe
ドミノはドミノであり、射精やパスタはそれぞれまったく別個のものだ。
しかし、誰かが面白おかしくこれらの関係をごちゃまぜにしてしまう。
つまり、料理してしまうのさ。
腕によりをかけてね。
やれやれ、まったく困ったものだよ。
出来上がったのは、カルボナーラときた。しかし、よく見てみるとだ。ベーコンはどこにもありゃしない。ホワイトソースに絡まれたその固まりはベーコンではなく・・・アワビなのだ。
僕はそれを見るや否や激しく脱糞した。

554:おさかなくわえた名無しさん
09/03/15 09:05:17 q9sg0RRI



面白いと思ってやってんのかなあ。
とか書いているとそれに引っかけてまた糞レスが続くんだろうな。
はっきりいってつまらんです。




555:おさかなくわえた名無しさん
09/03/15 19:52:21 dgDTUiSQ
つまらないのに何故見に来るのだろう。
それにそんな事を何故書き込むのか理解不能だ。
僕がここに書き込むのは単なる暇つぶしに過ぎない。
もちろん面白いとも思っていない。
そもそも僕は村上春樹なんて読んだことがないんだ。


556:おさかなくわえた名無しさん
09/03/16 00:08:52 24QyYpq3
僕もまったく同じ意見さ。
このスレにはほとんど何も期待してない。ただ僕自身が勝手に思いを巡らせてそれを吐き出したいだけなんだ。
わかってる。そんなの自己満足だ。しかも、かなり質が悪い。やれやれ、今夜はこの辺で帰ることにするよ。
僕は今、高鳴る鼓動で胸がはちきれそうなんだ。賢い君のことだからすでなわかっているはずだろう。そう、射出せねばならないんだ。

557:おさかなくわえた名無しさん
09/03/16 00:11:46 9KhuDyrz
そして僕は射精した。

558:おさかなくわえた名無しさん
09/03/16 10:01:21 mSpmLqCi
「おかしい、待ってくれ」と彼は言った。
「たしかに僕は出すものは出した。すっきりしていい気分になった。
 まるで周りの白身だけを先に食べつくした後の目玉焼きを見ているような気分だったんだ。
 だから、そんなに早く復活するわけがない。もう一発なんてパチンコでもやるみたいにはいかないんだよ。どんな意味合いにおいても」
「つまり、そういうことさ」と僕は言った。
「村上春樹はひとりじゃない」
「むらかみはるきはひとりじゃないだって!」と、彼はまるで小躍りするクマみたいなリアクションをした。
「そんなことあるわけがない。だって、むらかみはるきはこの僕だ」
「すべては関係性によって説明できる」と僕は言った。
「たとえば村上春樹と涼宮ハルヒ。具体的にそれぞれを見ればこの二人には何の接点もない。
 しかし、この二人に共通する「はる」という部分を取り出して、「はるにゃん」というニックネームをつけるとしよう。
 すると、村上春樹と涼宮ハルヒが、「はるにゃん」という同一のかっこでくくられることになる。
 わかるね?」
「わかるよ」と彼は言った。
「はるにゃん」
「うるさいわねっ! ちょっとあっち行ってなさいよ!(///)」
 やれやれ、と僕は部屋から出た。
 そして自分のやったことの重大さに気がついてしまった。

 もう彼は射精ができないんじゃないか?

 彼がどちらのはるにゃんなのか、それはもう一度扉を開けてみるまで分からないのだ。

559:おさかなくわえた名無しさん
09/03/16 11:19:48 U/FfNu52
『バカみたい…』

560:おさかなくわえた名無しさん
09/03/16 11:40:23 24QyYpq3
君の論理の展開には無理がある。
「はるにゃん」は日本にいったい何人いると思っているんだ。
加藤晴彦、ハル・ベリー、水野晴夫、春やすこ
さらに赤木春恵でさえ「はるにゃん」だ。
ドラえもんのような出で立ちをした彼女でさえ「はるにゃん」なんだ。それじゃ、渡る世間はハルばかり、じゃないか。
これじゃ橋田もやれやれだ。
「こんなのバカらしい」
僕は某宗教のあの被告のようにそう言い放った。

561:おさかなくわえた名無しさん
09/03/16 17:44:00 yBsKibdd
「バカらしいものは案外バカにするものではないわ。」
天空とごみ箱と犬。
こんなものを並べて人間は長い間ずっと考えてきたんじゃない。
形而上なんて言葉まで作って。

562:おさかなくわえた名無しさん
09/03/16 22:32:59 ol7Tjzwa
なんでアダルトな内容のレスが多いんだろうかね?

563:おさかなくわえた名無しさん
09/03/17 00:47:50 Rft/9P6E
はるにゃんはおもしろかったよー
写生関係はもういいよ
飽きちゃった

564:おさかなくわえた名無しさん
09/03/17 01:28:53 AE4f9Gvf
ひこにゃん


565:おさかなくわえた名無しさん
09/03/17 20:41:22 Cf+7mro7
ひこにゃんとはるにゃんは似て非なるものだ。
なぜなら、ひこにゃんは彦根城のマスコットであり、にゃんこだ。
これに対し、はるにゃんは無数に存在する人間だ。
君は名前が似ているという理由だけでひこにゃんの存在を提示した。
それは、皆でマシュマロの美味しさについて語っている時に、勘違いした一人が「彦麿呂はおもしろくない」と言って場を冷ませる事と同等だ。
そう、マシュマロはどんなに人々を魅了しても、所詮は菓子に過ぎない。宝石箱の宝石ではないのだ

566:おさかなくわえた名無しさん
09/03/17 22:19:56 b9uWkjZH
ひこにゃん。それを聞いて、僕はかぶりをふった。そしてカウンターの上のピスタチオに手をのばした。
「ねえ、いいかい? この広くてあいまいなこの世界において、いったいどのくらいの数のゆるキャラが生まれては消えていったんだろう?」

567:おさかなくわえた名無しさん
09/03/17 23:24:42 3p56Pnbo
「だからこそ。」
「私は甲子園のスタンドで地元野球チームの応援をしたいんです。」
たとえそれが高野連のルールであっても、です。







568:おさかなくわえた名無しさん
09/03/17 23:38:22 Cf+7mro7
「そうだな・・・」
僕はハッピーターンに手を伸ばした。
ハッピーターンの初めのしょっぱさは異常だった。
しかし、ピスタチオ程の歯がゆさはいささかも感じられなかった。
次第に舌に溶けていくハッピーターン。
「僕が思うに、ゆるキャラというのは、寂しい人間たちが作り出したものなんだ。
想像してごらん。たれぱんだはなぜあんな姿をしているか?」
そう言って僕はゆるゆるになったハッピーターンを惜しげもなく飲み込んだ。

569:おさかなくわえた名無しさん
09/03/18 00:29:00 cabFph1h
「あなたの言いたいことはよくわかる。たれぱんだだって、怠けたり、やる気がないわけじゃないもの。かといって、リラックスしてるようにも見えない。そんなアンニュイさ、私たちに何も求めてない感じが、観音様みたいでいいのよ」
「ちょっと何言ってるかわからない」
「あなたって嫌な人ね…」
そう言うと、彼女はそのまま部屋を去っていった。
「そうかな」と僕は小さく呟いた。そんなに僕は嫌な人間なんだろうか?少なくとも、たれぱんだよりは真面目に働き、税金を支払っている。この高度資本主義経済の中で、うまく自分を適合させ、法律も守って静かに暮らしている。
やれやれ、僕は残ったウィスキーを飲み干すと、大好きなたれぱんだの抱き枕を抱いて深い眠りについた。

570:おさかなくわえた名無しさん
09/03/18 18:38:27 y/aKMHcn
君はおそらくたれぱんだによだれをたらしながら、すやすやと気持ちよく眠っているだろう。明日には君の唾液が黄色いシミとなる。そのにおいにたれぱんだ自身が耐えられるか、耐えられぬか、それが問題だ。
オーケー。
僕は君の意見を聞けてとても嬉しく思っている。君には同意せざるを得ない。
確かに、ゆるキャラは僕たちに何も要求しない。
彼らは緩い。その場の空気や雰囲気に抗うことなく同化している。その意味では、平和や博愛を象徴していると言える。
ただ、僕はこうも思うんだ。
彼らはじつは人間のエロティシズムを反映した生き物じゃないかってね。

571:おさかなくわえた名無しさん
09/03/18 18:53:51 uGjW1X7K
どうだろう?
そうともいえるし、いえないのかもしれない。
わからないな。

572:おさかなくわえた名無しさん
09/03/18 21:42:32 4tGuKeJ6
 

573:おさかなくわえた名無しさん
09/03/18 22:57:32 cabFph1h
エロティシズム…
しかしたれぱんだはオス…いや、男なのか女なのか。もしくはニュートラルでユニセックスな存在なのか。
しかし、ひとつ言えることは、もし高級コールガールとしてたれぱんだが僕のもとに来るとしよう。
そして僕はこう言うだろう。


「やらないか」
あれは何年前のことだろう?今でも彼(彼女)の感触をぼくはまだ覚えている。
官能的雪かき。
ほんの微かな寝息、胸が詰まって息苦しくなるような毛並み。ゆっくり目を閉じ、僕のペニスに指を這わせ僕を快感の海へと連れていく…。



「もう4年前のことね」
たれぱんだは僕の横で、4才になる僕らの娘に添い寝しながら僕に向かって呟いた。


574:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 00:29:29 y9S9WFBy
「ふむ」と僕は言った。
それにしても、今日の東京は暖かかった。春が待遠しいかのようにやってきたようだった。
紀ノ国屋に行くついでに僕は表参道から青山霊園まで抜けて歩き、そこでアパートの一階にあるカフェでビールとスモークサーモンのサンドウィッチを頼んだ。

それにしても今年の桜はいつ頃咲くのだろう?
淫猥なピンク色でひらひらと風に揺れ、しっとりと朝露に光る桜のハナビラを想像しながら、おもむろに僕は

575:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 00:39:40 iWDqsAmE
スケッチブックを取り出した。そしてその想像の中の桜の花びらを、出来るだけ正確に写生した。

576:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 08:36:57 mx3D6Rct
「誰もがある行為がなされることを待ちわびている。
 同時にそれが書きこまれることをイチゴジャムのサンドイッチぐらい嫌悪している。
 こういう緊張感は嫌いじゃないんだ。うまく伝わってくれればいいのだけれど」
 

577:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 10:52:25 KsyscOZ6
「疲れているようだね」

僕はチェリーーパイを頬張るとさり気なくそう言ってみた。サンドイッチにジャムというのは、在り来たりであり、言ってみれば王道だ。
しかし、サンドイッチにジャムは、サンドイッチにトマト、きゅうりほど邪気を感じさせない。
まとまった味があるのだ。そして、そこにはある種の懐かしさや憧れが見え隠れする。

君はきっとサンドイッチにジャム的な生活様式は垢抜けないものとどこかで嫌悪している。

しかし、同時にこんな思いを抱いている。それは、素朴さだ。-君はつまり都会のモスバーガー的生活にうんざりしているのさ。やれやれ。

578:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 15:25:58 y9S9WFBy
「モスバーガー的高度資本主義」と僕はいった。
つまり、素朴さからの脱却、つまり現代のニーズにあわせ、いかに合理的に物事を解決できるかが重要なのだ。
しかし、それで一体誰が得をするのだろう?
そうこう考えるうちに、チェリーパイを異の中に詰め込む作業を終え、僕はふと昨晩寝た女の子を思い出した。


579:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 18:44:15 3rDdGBdO
 

580:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 18:53:53 IxBHpN1O
>>574
>淫猥なピンク色
やれやれ。これじゃまるで、60かそこらの爺さんが好む官能小説だ。

581:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 19:26:05 KsyscOZ6
「フィービー・・・」

僕は彼女の名前をそっとつぶやいてみた。しかし、口に出してみると何かニュアンスが違う。オーケー、認めよう。
僕は一夜を共にした相手のことなどいちいち覚えていない。
メラニーだろうが、キャサリンだろうが、ジェシカだろうが知ったことではない。
やれやれ、これがフレッシュネスバーガー的シティライフというものだ。
ただ、彼女はどこか風変わりな雰囲気を放っていた。
あどけなく幼い顔をしていたのに、チェリーではなかったのだ。そして桜の花のような甘く優しいコロンを身につけていた。
僕はコートに付着したコロンの匂いに自分の鼻を押しつけた後、食べかけのチェリーパイを投げ捨てた。

582:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 19:51:06 C7G0cJap
そう思われてもしかたがない。僕はいささか疲れすぎていた。非常に、現実的。「隣で見てていいかな」彼女は言った。「もちろん」僕は答えた。そうすると僕はおもむろに射精した。

583:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 20:14:20 KsyscOZ6
困ったわ。「射精」はなるたけ控えていたワードだったのよ。
貴方は先走ってしまったわ。
自分の欲求を優先させたのよ。貴方はきっと、そうね、私の考えが確かならば、早漏なのよ。
まぁ、カリに貴方が早漏だっとして、私が不感症だったとしましょう。
そこで、私たちが交わることに一体どんな意味があるかっていう疑問が生まれてくるの。
共通の利益は何?という話になるのよ。
つまりね、冷静と情熱の間には何があると思う?
そう、貴方に聞いているのよ。

584:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 20:38:37 C7G0cJap
「知ってるよ。君は全然間違っていない。そのとおりだ」と僕は言った。
「僕らはやろうと思えば何だってできた。僕らはあらゆる可能性を持っていた。僕らにはその機会もあったし、能力もあった。でも結局僕はただの早漏だったんだ。それ以上でも以下でもないんだよ。」
僕はいささか饒舌になっていた。やれやれ。

585:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 22:11:51 LI1kvmjn
彼と違って僕は遅漏なんだよ。
「それはあなたが自慰行為をやり過ぎるからよ」
彼女は冷ややかに言った。
オーケー確かにそうかもしれない。
僕はオーラルセックスや手コキのほうが感じるのも事実だ。


586:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 23:12:48 KsyscOZ6
早漏と遅漏。
やれやれ、この違いを僕に語らせるつもりなのか。
前に誰かが触れていたね、「冷静と情熱のあいだ」と。
その誰かさんがどんな答えを期待しているか、僕にはわからない。
フィレンツェが舞台のあの映画は完全なる駄作だった。東洋人がどんなに激しい恋をしよいが、フィレンツェ市民そしてフィレンツェの街には関係ないことさ。
オーケー、答えよう。
大事なのは、フェラなんだ。
フェランツェで射精すべきなんだよ。

587:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 23:20:22 pgV8CjM5
ぼくは毎朝4時には起きているんだよ。
君たちの相手をしてる暇は、残念ながらないんだ。

また会おう。
ぼくはネズミにそう言った。


588:おさかなくわえた名無しさん
09/03/19 23:29:22 KsyscOZ6
朝4時はまだ薄暗い。聞こえるのは新聞配達のバイクが走る音だ。その時間帯はおそらく君の息子もなかなか起き上がれない。
「おやすみなさい」
僕はそう言うとウィスキーの最後の一口を飲み干した。

589:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 00:30:28 +/StvsYX
「早漏も遅漏も悪いことじゃないわ。問題は、セックスという行為に何を求めるかなのよ。」彼女はブラッディマリーのセロリをマドラーにしながら言った。
実を言うと、彼女の手コキは上手かった。それは経験によって培われた技術でなく、一種の才能のようにすら思えた。
「わかるよ、調和的セックス」と僕は言った。
「あなたってちょっとユニークね。なんだかちょっとセリフが古臭いけど、私は好きよ。あなたといるとなんだか落ち着くし…」
彼女にそう言われて僕は何かを発するべきだと感じた。この場面に合う、僕らを心地よくする言葉を。しかし、適当な言葉が見つからない。声を失ったオペラ歌手のように。意味の分からない焦りを感じ、僕は思わず発してしまった。
「そう、僕は近代的フレッシュレス・バーガーさ。」

590:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 00:42:34 KtNqL1on
そういうネタに走らないと書けないの?バカなの?氏ぬの?

591:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 01:07:23 rH8fnlGB
>>581
フィービーって珍しい名前だね
どこの国だろ

592:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 07:57:41 RyyOxA6Y
>>590同意…

面白い文章書く人がいるから
つい見にきちゃうんだけど
すぐ下のネタにいく人って何なの
しかもおもしろくないんですけど


593:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 12:43:27 3aggDfBC
オーケー。
つまらないレスが続いたことは素直に謝ろう。
ただ、君は少しこのスレに期待し過ぎなんじゃないだろうか?

594:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 14:17:21 vVQG4hO8
目隠しをされて、ひざをついた韓国人の背中には
>>590,591,592の背番号がついていた。
僕だってなにも野球のバットで人を殴り殺したくなんかないんだ。
いったい、彼らはなんでスレ違いのレスなんて返してしまったんだろう。
ここは村上春樹口調で会話するスレなんだ。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
僕は彼らの後ろにたって、バットを振り上げた。
夕方の強い日差しがそのバットの太い影を地面に長く落としていた。

595:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 15:39:50 /IlaGwtp
「やれやれ」
僕は型を窄めた。
バットは球を打つものであって、人の頭を打つものではない。当然のことだ。
そんな基本的な事も知らないとは・・まったく呆れるね。
「いいかい?」僕は腕をまくった。打席に立つイチローやマツイは一体、何を求めてると思う?
いや、質問がまずかった。
イチローやマツイは、一体何を考えていると思う?。
オーケー、答えよう。
彼らは何も求めていないんだ。何も考えちゃいない。
わかるだろ?
「考えるな、感じろ」なんだよ。僕はそう言うと笑顔でヌンチャクを振り回した。

596:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 15:57:41 5/axKA+T
見て、春が来ているわ、と彼女は言った。
沈丁花の匂いと共に、春は我々にこっそりと忍び寄ってきていたのだ。僕の知らぬ間に。
それはいつものハムエッグサンドの間に、ある日突然迷いこんだピクルスみたいに、
ぬるりと我々の間に存在しているのだ。でも我々はそれをかじるまで、その存在に気付かない。

春なんだな、と僕は思う。
僕はバットやヌンチャクを振り回す代わりにそっとスレを閉じた。

597:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 19:20:58 /IlaGwtp
ヌンチャクを一通り振り終えると僕は倒れ込むようにソファに腰を下ろした。窓からは心地よい春の風が舞い込んでくる。
汗をかいたせいか少し肌寒い。「いけねぇ。」
今夜は彼女と再会する約束だった。フィービーなのか、はるにゃんなのか、ひこにゃんなのか、あるいは、彦麿呂なのか、このスレの住人のおかげでまったくうろ覚えだ。僕は軽くシャワーを浴びた後、マルボロに火を付けた。
「やれやれ」
僕はふと、一日何も食していない事に気づいた。道理で腹ぺこな訳だ。僕はペヤングソース焼きそばに熱湯を注ぎ、シンクにお湯を流してた。ボコン・・・その音を聞いた時に僕は目覚めた。
彼女の名前は山田だ。僕は食べ終えると速やかに家を出て、2番街に向かった。

598:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 19:54:02 3aggDfBC
「いけねぇ」ワロスwww

599:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 22:03:03 97fLjMDe
>>590>>592はこのスレに何を求めているのだろうか?
そもそもここの趣旨に反しているのは彼らだ。
だけど僕には彼らを責めることはできない。
確かに最近僕らはエロに走ってしまっている。
でもそれは春が近付いて発情しているからに過ぎない。


600:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 23:00:40 O5QepMBX
おいらがこのスレの羊男になろう

601:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 23:05:17 1WUJeLCo
このスレ面白い

602:おさかなくわえた名無しさん
09/03/20 23:31:01 /IlaGwtp
外は風が強く吹いていた。
僕はカツラが飛ばされてバーコードが露わになった人の向こうに彼女がいるのを認めた。
彼女は風に舞うカツラを目で追いながら、スターバックスのコーヒーを両手で抱えている。
どうやら僕には気づいていないようだ。
「やぁ」
僕はできるだけ自然に、そして穏やかに、まるで紋白蝶を手にとった紳士のように声を掛けた。
「一体、何分まっていたと思う?」
彼女はニコリともせず、開口一番そう言った。
「・・待たせたなら、悪かったよ。」
しかし、彼女はすぐにこう付け足した。
「あのカツラのことよ。」


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