村上春樹口調で会話するスレat KANKON
村上春樹口調で会話するスレ - 暇つぶし2ch200:おさかなくわえた名無しさん
08/12/04 22:10:13 VgET13hQ
スパゲッティか、パスタか。
そんな議論を僕は首をすくめてやりすごした。
嵐が去るのをそっと待ち続けることは実はそんなにたいしたことじゃない。

201:おさかなくわえた名無しさん
08/12/04 23:35:56 naUYSE0K
あなたのウィンナー茹で上がってるわ

202:おさかなくわえた名無しさん
08/12/04 23:39:50 mwuEcXcq


203:おさかなくわえた名無しさん
08/12/05 00:01:08 unj4x01r
彼女はクスクスと笑ってからコーヒーをひとくち飲んだ。

「ねえ、23歳の頃って何を考えてた?」

204:おさかなくわえた名無しさん
08/12/05 11:00:04 7RlJqRsG
>>202
喋ろよw

205:おさかなくわえた名無しさん
08/12/05 14:36:31 exstFADP
>>204
彼は「あ」しか喋れないのよ。

206:おさかなくわえた名無しさん
08/12/05 20:21:16 nDrSmhdN
>>204
ここ最近、僕に起こっている様々な出来事を、スーパーに売っている濃縮還元ジュースみたいに
ぎゅうっと突き詰めた結果、そういう言い回しになったんだ。

僕のスパゲッティは、もうすっかりのびていた。

207:おさかなくわえた名無しさん
08/12/06 00:39:41 JfJTvWki
>>203

「女の子と寝ること。」

208:おさかなくわえた名無しさん
08/12/06 00:43:16 dZ65M0Aq
>>207

悪くない答だな。

209:おさかなくわえた名無しさん
08/12/06 11:26:26 8ufhC6JL
確かに悪くない

210:おさかなくわえた名無しさん
08/12/06 21:23:42 som1wIYx
>>207さんったら、そんなことじゃ女の子と仲良くなれないわよ

211:おさかなくわえた名無しさん
08/12/07 02:21:24 dt6TyG+r
100パーセントの、女の子

212:おさかなくわえた名無しさん
08/12/07 03:28:36 Yq73Dh8k
彼は100パーセントの女の子になんて出会った試しがない。

なぜならわたしも彼に出会ったことがないから。
私達が出会わなければお互い永遠に100パーセントにはなれないだろう。

出会うことがなければきっと、自分にとって100パーセントの相手がいるなんて
知らずに暮らしていくことができる。

けれど、それって悲しい話だと思いませんか。

213:おさかなくわえた名無しさん
08/12/07 12:45:36 o0Ls0SD4
>>212

悲しい話だとは思うけれど、
君の文章は「村上春樹口調」からいささか離れている気がするんだ。
僕の書き込みを見て君は少なからず落胆していると思う。
でも僕は言わずにはいられなかったんだ。
「ごめんよ。」

214:おさかなくわえた名無しさん
08/12/07 23:45:32 kC3SIaiq
しかし、なんのテーマもなしに村上春樹口調で会話するというのはなかなか難しいものだね

215:1
08/12/08 00:25:48 i5tWutdj
僕は、肌がつっぱって紙のようになってしまった
頬を撫でた。
今、ここで「僕は実は>>1です」と名乗り出たところで、
一体どれほどのスレ住人が信じてくれるだろうか?

しかも、「スレタイに『生活について』と入れ忘れた」などと言って
スレ住人は僕を温かく迎えてくれるのだろうか?
答えはノオだった。
>>1は今日ユニクロに行っただとか、
そんな他愛もない話をしたかったのだ。

216:おさかなくわえた名無しさん
08/12/08 00:41:27 SPaxlB/i
ねえ>>1君、私はあなたの生活について一切関心がないの。
私が知りたいことは、あなたが何故こんなクソスレを立てたってことなのよ?
それを聞きたいのにあなたはいつも話を逸らすばかりで全然答えてくれないじゃない。
ましてや私達に温かく迎えてもらおうだなんて、随分と無責任だと思うわ。あなたって男性として最低よ。

217:おさかなくわえた名無しさん
08/12/08 00:43:19 SPaxlB/i
・・・ごめんなさい、ちょっと言いすぎだと思うわ。
私、今日生理なのよ。許して。

218:おさかなくわえた名無しさん
08/12/08 00:48:47 SPaxlB/i
age

219:おさかなくわえた名無しさん
08/12/08 01:42:29 LWdyv7PL
>>1君。これだけは言っておきたいのだけれど。
 このスレはクソスレなんかじゃない。
 それどころか、僕の毎日のささやかな楽しみの一つなんだ。」

そして僕はどこかに落としてしまった財布のことを考えた。
今頃は茂みの中で標的がやってくるのをじっと待っている狙撃兵のようにじっと息を殺しているのだ。
誰にも見つからないように。
僕を撃ち抜いたっていいから出てきてくれないか、と思った。

220:おさかなくわえた名無しさん
08/12/08 02:03:47 yM2XYyb4
サイフはナカタの好物であります

221:おさかなくわえた名無しさん
08/12/08 02:25:03 2Y+rpe+f
僕だってこのスレを楽しみにしてる。
君だけじゃない。

僕は好きでもないタバコに火をつけた

222:おさかなくわえた名無しさん
08/12/08 02:55:19 pzsgZCPd
そもそも「村上春樹口調で話すスレ」って、春樹本人はこんな口調で話すのだろうか?

のりを巻いたキウリをかじりながら、僕はそんな事をぼんやり考えていた

223:おさかなくわえた名無しさん
08/12/08 05:33:27 Fw3ufJ1j
「村上春樹(の作風)口調で会話するスレ」、
うん、そんな世界がひとつくらいあっても悪くはないんじゃない?

彼女は突如、面白い事を思いついた悪戯っ子の様な瞳でこちらを見上げた。

僕はといえば、キュウリみたいにクールだった。

224:おさかなくわえた名無しさん
08/12/08 11:27:46 V5yAf3u7
サバ、だな

225:おさかなくわえた名無しさん
08/12/08 12:31:39 chJoRtbO
ねぇ春樹君、あなた小説家なのに体鍛えてどうするのよ?
私は右手に持っていた煙草に火を点け素早く煙を天井へ吐いた

226:おさかなくわえた名無しさん
08/12/09 01:14:28 hvXWw8AS
>>225
いいかい、ボートはボート、ファックはファックだ


227:おさかなくわえた名無しさん
08/12/09 09:35:31 +WH86NyW
ピース

228:おさかなくわえた名無しさん
08/12/09 11:53:28 BlyIHJnW
>>227
ピース

229:おさかなくわえた名無しさん
08/12/09 23:39:24 hvXWw8AS
僕はシェービングクリームを7本買い、ドーナッツショップに入り、

コリコリとドーナッツをかじり、コーヒーを飲み、家へ帰った。


230:おさかなくわえた名無しさん
08/12/10 00:20:13 RgjawbhF
そういうのって素敵よね

231:おさかなくわえた名無しさん
08/12/10 00:25:31 BdYn83oP
お前らの一番好きな作品何?久々に読みたくなった

232:おさかなくわえた名無しさん
08/12/10 00:31:06 c0sUVgJs
>>231
世界の終りとハードボイルドワンダーランド

233:おさかなくわえた名無しさん
08/12/10 00:35:45 J2pY14lF
初めての文学村上春樹しか読んだことのない僕にとって
村上春樹風に話をするなんてとても困難なことなんだ

234:おさかなくわえた名無しさん
08/12/10 02:50:33 RgjawbhF
ねえ、ワタシお腹ペコペコで死にそうだわ。

235:おさかなくわえた名無しさん
08/12/10 08:48:45 JIzGYrxw
不快だ。この上なく不快だ。机の端でも齧ってろ。
彼ならそう叫ぶことができただろう。このうえなくスマートに。
でも、僕にできたことはといえばただ、黙って食べかけのドーナツを差し出すことだけだった。
それはみすぼらしい紙袋に入っていて、彼女がかすかに眉をひそめるのがわかった。

236:おさかなくわえた名無しさん
08/12/10 11:07:37 6BWG+X/0
ドーナツを差し出した後、僕はコーヒーを淹れた。
こういってはなんだが、僕はコーヒーの淹れ方にはいささか自信がある。
これを飲めば彼女の機嫌もいくらかよくなるはずだった。

>>231
「村上春樹は一通り読んだけれど
 ノルウェイの森、ねじまき鳥クロニクル、羊をめぐる冒険。
 最近読み返したスプートニクの恋人にとても感動した。」 

237:おさかなくわえた名無しさん
08/12/10 11:46:51 /ZhUSmTF
あたしは最近村上春樹にはまったわ
最初に国境の西、太陽の南をTSUTAYAで買って貪るように読んだわ
性描写が印象的だったわね、もちろんそれだけじゃないわよ
全作品集めるにはお金がないから、ほら、あたし貧乏じゃない?
それで、今近所の図書館に行ってノルウェーの森を借りてきているところよ
「ピース」とか鼻で笑っちゃったけど今のところ面白いわね
でも正直話題になるほど面白いかは微妙なのよ

238:おさかなくわえた名無しさん
08/12/10 13:35:55 nV2uM8+7
貧乏なおばさんの話

239:おさかなくわえた名無しさん
08/12/10 13:40:27 kU6LZYyR
彼女の言葉は次第に熱を帯び、ドーナツを持つ手がせわしなく動く。
いつもながら綺麗に整えられた爪の形に僕は見とれる。
しかしドーナツはそのような動きに堪えるにはいささか乾きすぎていて、かけらが机のあちこちに飛び散る。
やれやれ。

「ピース」
僕は結局、それだけ、言った。

240:おさかなくわえた名無しさん
08/12/10 15:34:44 Rn5jBRYM
>>238
失礼ね
あたしは20代よ

241:おさかなくわえた名無しさん
08/12/10 17:15:19 nV2uM8+7
僕は、>>240がそんな馬鹿げた事を本気で言っているのかどうか
いささか頭を悩ませた。「貧乏なおばさんの話」だぞ?
読んだ事がないというのだろうか。しかし、>>240なりのユーモアという線も考えられる。

しかし僕は今、それ以上に大きな問題を抱えていた。
僕だって、暇ではないのだ。


242:おさかなくわえた名無しさん
08/12/10 18:24:20 u119oZ7Q
あたしも暇じゃないわ
明日返却日なのよ
まるで追い込みの受験生みたいでしょう

ピース

243:おさかなくわえた名無しさん
08/12/10 21:34:20 7/X9EV4S
>>242
欧米か!

244:おさかなくわえた名無しさん
08/12/11 03:37:50 s1nnagbR
タカ&トシよりオードリーの方が面白いと思わないかしら?

245:おさかなくわえた名無しさん
08/12/11 22:39:40 tkX6+340
「ガリガリガリクソンとアイヒマンスタンダードが好き
と、言ってもきっとここの住人には伝わらないだろうな」

僕は心の中でそう呟くと、自分の孤立しがちな自我について思いをめぐらせた。

246:おさかなくわえた名無しさん
08/12/11 23:27:30 ZIJfpFCS
三十を過ぎた「若手」がしのぎを削り、年末にはグランプリも開かれる。
僕は次第に洗練されていく漫才に少し違和感を感じていた。

247:おさかなくわえた名無しさん
08/12/12 02:01:00 AhBNvaSU
ねぇ、私を笑わせたいならもっと頭を使う事ね。

248:おさかなくわえた名無しさん
08/12/12 18:25:46 Bc6sHnkE
そうかもしれない。
でも仕方ない事なんだ。

249:おさかなくわえた名無しさん
08/12/13 16:22:09 T/6fmqAP
ハワイの砂浜に行けばあなたに会える?

250:おさかなくわえた名無しさん
08/12/13 17:19:25 FFnqiJrb
RunRunRun

251:おさかなくわえた名無しさん
08/12/14 01:06:20 eQd/+OuV
>>249
会えるかもしれないし、会えないかもしれない。

それは、僕にもわからないんだよ。

252:おさかなくわえた名無しさん
08/12/14 10:23:15 0epW/VDk
わかるだろが!てめぇが浜辺で若い子の尻追っかけてんのは知ってんだよ!

253:おさかなくわえた名無しさん
08/12/14 10:26:24 0epW/VDk
取り乱しました。クルリンパッ

254:おさかなくわえた名無しさん
08/12/14 23:28:28 nkNnq4wO
「ねぇ」
彼女はたいして面白くなさそうにモニターを眺めながら言った。

「空気を読まずに無駄なレスを投下する人たちがいなければ、この
スレはもっとすばらしいものになると思うの」

「それって素敵みたいだな」
僕はグラスに三分の一ほど残ったウィスキーを飲み干してそう答えた。

255:おさかなくわえた名無しさん
08/12/15 10:34:32 AM1QBWLA
そして誰もいなくなった

256:おさかなくわえた名無しさん
08/12/15 12:00:03 A+1YvW3F
「誰もいないようだ」暗闇に目をこらすと、やみくろがこちらを見ていた。

257:おさかなくわえた名無しさん
08/12/15 12:06:26 XaTEQk6D
またここでマスターベーションしてるのね

258:おさかなくわえた名無しさん
08/12/15 13:14:23 yx3pbwyD
君は一体どこでマスターベーションしてるんだい?

259:おさかなくわえた名無しさん
08/12/15 15:34:03 3r0Eopk1
「誰もが花田勝のことを考えながらマスターベションをしているわけじゃない」
「花田勝?」
「たとえば、さ。」


260:おさかなくわえた名無しさん
08/12/15 15:34:33 azcsIyf+
>>258
「かわいそうなねじまき鳥さん。
あなたってそんなことしか言えないの?」




オーケー。認めよう。
僕は変態だ。

261:おさかなくわえた名無しさん
08/12/15 16:12:37 ytmsN7a6
やれやれ。

僕は無性に煙草が吸いたくなった。

262:おさかなくわえた名無しさん
08/12/15 18:04:35 yx3pbwyD
煙草はあなたの体から何かを奪うのよ。健康とかそんなものじゃないの。
風にそよがない木立を想像できる?
あなたが奪われ続けているのは、例えて言えばそういうものなの。

263:おさかなくわえた名無しさん
08/12/15 19:54:35 +14oAMtM
おまいら上手すぎワロタ。

264:おさかなくわえた名無しさん
08/12/15 20:33:32 CFxn/NsI
同じくワロタw

265:おさかなくわえた名無しさん
08/12/15 21:16:08 c3vN25WW
僕もそれに同意した。

266:おさかなくわえた名無しさん
08/12/15 23:24:21 pwa0FM/0
「オマイラウマスギワロタ」

彼はもういちど自分でその言葉を飲み下すようにひとりごちて
おもむろに射精した。

267:おさかなくわえた名無しさん
08/12/15 23:45:05 9tiLlAQw
「馬鹿みたい」
僕もそう思う。花田勝やワロタで射精するなんてあまりにも馬鹿げてる。
でもそれは必要なことだった。雛が羽ばたく練習をするのと同じだ。
目的のない試行錯誤はない。これは純粋な意味での練習なのだ。

268:おさかなくわえた名無しさん
08/12/16 23:54:05 h7mA7NF3
僕は目をつぶって花田勝のことを考えた。
僕は彼の大きな身体を愛撫することを考えた。
目をつぶる前からわかっていたけれど、
花田勝のことを考えながら勃起することはやっぱり無理だった。
僕はホモ・セクシュアルではないのだ。
当然のことだった。

269:おさかなくわえた名無しさん
08/12/17 00:43:14 1jJD8IOo
太った女と寝ることは僕にとって冒険だった。
しかし、太った男と寝ることは冒険なんてレヴェルではない。
馬鹿げた話だ。

僕は冷蔵庫を開け、缶ビールを一本取り出した。
上部に付いたタブを起こすと、なかに閉じ込められていた炭酸が開放される心地いい音が響いた。

270:おさかなくわえた名無しさん
08/12/17 02:28:17 jG+zAgGe
「あなたの考え方は狭量で偏屈だわ」
確かにそうかもしれない。
太っていない女の子と寝る事と太った女の子と寝る事に
一体何の差異があるって言うんだ。
もしかしたら太ったーここで言う「太った」というのはこれまで僕が培って
きた価値観の中で到底許容できないレヴェルの「太った」であるー女の子と
寝る事によってもしかしたら今までの人生ではあり得ない境地が開けるかもしれない。

像の耳のようにだぶついた脇腹、荒海に呑まれる頼りない小舟のように揺れる二の腕、
オンザロックのグラスからとめどなく滴り落ちる雫を連想させる汗。

想像してみると、太った女の子もなかなか悪くはなかった。

271:おさかなくわえた名無しさん
08/12/17 02:37:14 DeVmg4Zm
そう、太った男と寝ることは冒険でもなんでも無いし、馬鹿げた話でもない。
腹を下したら下痢するくらいに当然の事なのだ。

272:おさかなくわえた名無しさん
08/12/17 08:21:57 erJtdJdv
「ねぇ、あなたはもう分かっているはずだわ」
プルトップをつなげながら彼女は言った。
「これは、太った女の話でも、太った男の話でもないの。重要なのは」
「花田、勝なんだね。」
僕はカラカラに渇いた咽から次の言葉をしぼりだそうとした。
「そして、彼女はもう死んでいる。」
だが僕の言葉を引き継いだのは鼠男だった。

僕はどこでもない場所から花田勝の名前を叫び続けた。


273:おさかなくわえた名無しさん
08/12/17 11:47:18 iwvIasQ6
ちょうどその頃、花田勝は恵比寿ガーデンプレイスのバーで
オーダーしたビールを飲もうとしている所だった。

ビアグラスに注がれた琥珀色のビールのその泡は、まるで雪化粧の様に真っ白で、
彼の幸せな未来を約束してくれそうに思えた。

彼はユーモラスな雪男みたいに大きな身体を
カウンターの小さな椅子に申し訳なさそうに乗せて、「今、誰かが俺の事を呼んだ様な気がして仕方ないな」

待ち合わせをしているわけでもないのに、
落ち着きなく窓の外に目をやるのだった。


274:おさかなくわえた名無しさん
08/12/17 16:31:09 KG+zIHae
まさかの花田勝スレね

275:おさかなくわえた名無しさん
08/12/17 21:14:14 U+8VPEtG
やれやれ。
君たちはどれだけ僕の腹をよじれさせれば気が済むんだ。

276:おさかなくわえた名無しさん
08/12/17 21:22:05 7jX/zalD
「ねぇ、聞いていいかしら。・・・花田勝と私、どっちが好き?」


277:おさかなくわえた名無しさん
08/12/17 22:24:40 iwvIasQ6
>>276
ここでもし、「花田勝だよ」と答えたら、またしばらくのレス数を花田勝氏にご登場願う事になるのは、
空から槍が降ってくる確率より遥かに高い。

勝氏の事も決して嫌いではなかったが、世界中の可愛いものだけを集めて作り上げた様な
魅力的な女の子を前に、どうしてそんな事が言えるだろう。

僕は、「弟の方、」と答えた。


278:おさかなくわえた名無しさん
08/12/18 01:09:40 L/qlw0UW
「弟の、ほう」
きっちりと切りそろえられた髪を指で梳きながら、彼女は続けた。
「弟がいない一人っ子の自分は想像できる?」
「無理だね。弟は最初からそこに存在していたんだ。
 弟のいない僕は、比喩のない村上春樹の小説のようなものなんだ。」

279:おさかなくわえた名無しさん
08/12/18 02:04:47 vAQrcDM2
答えながら、僕は思った。
そう、弟は最初からそこに存在していた。というよりむしろ、弟が存在していたから僕も存在し得たのかもしれない。
存在自体が誰かに依存すること。僕はずっとそんな状態で生きてきた。
そしてそれは、誰もが賞賛すべきこと、のはずだった。
でもある日、僕は、僕自身の意志で、そんな場所から降りた。バイバイ。自由になるはずだった。
そうだ。確かに自由になった。
だけど気づけば、こうして弟は、靴底についたガムの噛み屑のように僕の人生にへばりついている。


280:おさかなくわえた名無しさん
08/12/18 16:49:47 bf029tYR
まるで、レコードを逆回転させた様な、妙な感覚とともに
僕の思考はそこで遮断された。僕は渋谷の交差点にいた。

ほんの数秒間の考察だったが、3時間位ここで立ち尽くしていた様に感じる。

僕は確かに「花田勝」を知っていた。ただ、顔を思い出そうとすると
何故か「弟」が出てきて邪魔をするのだった。

とにかく喉が渇いていた。よく冷えたビールと、ミックスナッツをつまみに頼もう。

僕は恵比寿行きの切符を買い、恵比寿ガーデンプレイスへと向かった。

281:おさかなくわえた名無しさん
08/12/18 17:19:52 fu8CEs1F
電車の中の居眠りで僕は不思議な夢をみた。

こんな夢だ。

僕は何も無い暗い部屋にいる。
そこへどこからともなく羊男が現れる。
「久しぶりだね」
「そうだね。」
「戦争は終わったかい?」
「もう終わったよ。でも毎日が戦争みたいなものさ。」

羊男は妙にもじもじしている。
何か僕に言いたい事があるようだった。
こういう時は黙っていたほうがいい。
僕は彼を急かさずに待つ事にした。

「今日はもう家に帰ったほうがいい」
「どうして?」
「アブないよ」
「僕は今から恵比寿ガーデンプレイスに行くんだ。」
「知ってるよ」
「ガーデンプレイスがどうしてアブないのだろう?」
「その場所がアブないんじゃないんだ」
「じゃあ、何がアブないの?」
「・・・・・」
「教えてくれないかな?」

羊男は困った様子で何も無い天井を見上げた
やがてゆっくりと話しだした
「ごめんよ、おいらが言っちゃいけないことになってるんだ」

282:おさかなくわえた名無しさん
08/12/18 17:32:34 L/qlw0UW
僕はまた軽い混乱に襲われた。
それはもう始まっていて、僕はもうそれに組み込まれている。

だがこれは夢だ。夢は夢でしかない。だが本当に夢なのか?
オーケー。
入り口にはいってしまった以上は出口からでるしかない。

僕は電車を飛び降り、中野ブロードウェイへむかった。
サンモールの入り口に立つ頃には、
あのいまいましい花田勝の幻影はすっかり消えていた。

283:おさかなくわえた名無しさん
08/12/18 18:14:40 KO+IUnes
メリークリスマス

284:おさかなくわえた名無しさん
08/12/18 18:16:18 zvkQpMj0
ミスターローレンス

285:おさかなくわえた名無しさん
08/12/18 18:26:22 fbIPiEmh
とにかく僕は何かに導かれるようにモールを歩いた。

途中、ぴちぴちに太ったゴシック調の女の子やセーラー服を身に纏った男の子とすれ違う。やれやれ、まったく終末的な光景だ。
オーケー、これは夢の中なのだ。現実はこんなものじゃない。
気持ちを落ち着かせるため、コンビニで買ったビールを飲む。

286:おさかなくわえた名無しさん
08/12/18 21:17:32 bf029tYR
コンビニエンス・ストアで買った缶ビールには、「ストロング・セブン」と書かれていた。

どうやらつい最近発売されたもののようだった。
僕は普段、ハイネッケンかバドワイザーしか飲まない。

アルコール7%のそれを喉に流しこみながら僕は、
今ではもう失われてしまった幻が、こちらをうらめしそうに見ているのを感じながら
なおもそれをやり過ごそうと半ばやっきになっていた。
「花田勝」には気をつけな。羊男はドーナツをかじりながら確かにそう言っていた。


287:おさかなくわえた名無しさん
08/12/18 23:09:29 64IrdA7E
僕は「ハナダマサル」に似た名前を思い出そうとしていた。
「ワタヤノボル」みたいな前だ。


「ハナナカジママサル」

ようやく思い出したその名前は、
僕が昔何度も読んでいた漫画の主人公の名前だった。
僕は預金してあった勇気をすべて引き出し、
彼がよく言っていた台詞を声に出してみた。


「ウォンチュー。」

288:おさかなくわえた名無しさん
08/12/18 23:29:29 Jvsjg3Vu
「ようするに」
所在なげに彷徨いながら消えてゆく煙草の煙を見つめながら言った。

「花田勝は単にこのスレを構成する一つのファクターでしかないんだよ。
別に花田勝でなくてもいいんだ、それが射精でもナカタさんでも、
もちろん太った女の子と寝る事でもいい、「村上春樹口調で会話」する
という現実的な問題さえクリアできればね。」

「あなたの言っている事はよくわからないわ。
目的を達成する為に意味の無い会話を続けるなんて馬鹿みたい」

「それも一理ある」

289:おさかなくわえた名無しさん
08/12/18 23:42:05 64IrdA7E
僕は言葉を続けた。

「それでも、僕らは踊り続けなければならないんだ。」
 このスレがdatという池に落ちるまで。」

「レスが1000に達したら?」

「もっとも喜ばしいケースがそれだね。
 その場合は、速やかにpart2が出来上がる。
 けれど、残念ながらその可能性はあまり高くない。
 僕らの会話はまだようやく3分の1、といったところなんだ。
 ハリウッド映画だったら派手なアクション・シーンが一段楽したところだし、
 『ねじまき鳥クロニクル』だったら間宮中尉の長い話がちょうど終わったところくらいなんだ。」

「あなたの話だって長いわよ。」

「話し出すと止まらないんだ。」

290:おさかなくわえた名無しさん
08/12/19 00:34:56 cB7m8Jg3
よくわからないな

291:おさかなくわえた名無しさん
08/12/19 00:56:10 e/4T3Hii
雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう

アニハヨフケスギニユキエトカワルダロウ

292:おさかなくわえた名無しさん
08/12/19 01:09:07 5uygvEOo
Silent Night Holy Night

293:おさかなくわえた名無しさん
08/12/19 01:58:11 5EWmHzTB
「クリスマス中止の知らせ」を、僕らはその時まだ知らずにいた。

294:おさかなくわえた名無しさん
08/12/19 02:36:30 FP1ZF4qH
クリスマスなんか僕には関係のないことさ。

295:おさかなくわえた名無しさん
08/12/19 09:07:32 0YOoOdxN
Silent Night Holy shit

296:おさかなくわえた名無しさん
08/12/19 10:14:03 O7stQ+aM
ピース

297:おさかなくわえた名無しさん
08/12/19 11:46:28 NBvqKAUY
「せっかくスレがうまく踊り出していたのに
 言ってみたいだけの1行レスなんてうんざりよ
 もし私がこんな綺麗なスレだったら、そんな残酷なことはしないわ。
 でもね、腐っているのよ、スレそのものが。そしてレスも。」

スレとレスは似ている。まるで双子のたっちみたいに。


298:おさかなくわえた名無しさん
08/12/19 17:32:43 5EWmHzTB
>>297
「スレとレスが腐っているだって?」
その考えは、あまりにも一方的過ぎやしないかな。

僕は彼女にそう聞き返そうとしたが、
驚きのあまり手に持っていたトンカチを取り落としそうになった。

そう、例え言いたいだけの一言レスが乱立したとしても、
僕らはいつだってそれらを立て直す事ができる。

少なくとも、僕にはその自負があった。
毎日だ。毎日こうしてやってきては、
このスレのネジを巻いているのだから。

299:おさかなくわえた名無しさん
08/12/19 18:12:12 NBvqKAUY
「あなたが持っているのはやっとこよ。
 トンカチとやっとこを間違えるような人に
 スレを立て直すことなんてできるのかしら?」

彼女はリンゴを貰うときのゾウみたいな寄り目になり、そして一気に言った。

「ここには、あなたと私の2人しかいないんじゃないかしら。
 なぜだか分からないけど、そんな気がするの。」


300:おさかなくわえた名無しさん
08/12/19 21:29:10 aXCteDir
>>299
あるいはそうかもしれない。

普段は携帯電話でちまちまレスしている僕 >>298
珍しくPCからもレスしている位だ。
どれ程このスレを愛しているか、君にはわかるかい?

そして、僕は生まれてこのかた「やっとこ」に対して
何の感情も持てないし、僕がこうして手にしているのは
やはり「トンカチ」なんだ。



301:おさかなくわえた名無しさん
08/12/20 00:29:12 30dMLkOY
私だってこのスレもあなたも好きよ。少なくとも
あなたが「トンカチ」に抱いている感情のようなものはあるわ。
でもね、>>300
あなたと一緒にいると、時々すぅっと空気が薄くなるの。
怖いのよ。携帯を持ったまま、井戸にストンと落ちちゃうんじゃないかって。

302:おさかなくわえた名無しさん
08/12/20 01:00:38 RbBtcQD2
>>299
「違う。そうじゃない」
僕は激しく首を振った。
そうじゃない。僕らはただじっと息を潜め、機会をうかがっているのだ。
まるでじゃれ合うリスを草むらから見つめる、孤独な蛇みたいに。

僕が世界に飛び込むとき、その世界の住民の多くは驚き、とまどうことになる。
僕はいかにしてその住民を刺激しないよう、世界と交わることができるかを考える。
その世界を見つめ、そこにいる自分を思い描く。
しかし一日という時間は、それらを描き切るにはあまりに短く、限られている。

0時の鐘が鳴ると同時に僕の描いた情熱は吹き消され、光は塗りつぶされる。意識が断たれる。
すべてが音もなく打ち砕かれ、永遠に失われてしまう。
そして次の日には、僕らはまた同じように世界と向かいあうことになるのだ。往々にして。

303:おさかなくわえた名無しさん
08/12/20 03:07:37 eAPVUDdH
これでおわかりいただけただろうか。

僕らが、流れを感じられない一行レスの乱立するこの世界を、
この様にいくらでも立て直す事ができるという揺るぎない真実を。

トンカチは果てしなくトンカチであり、間違っても途中で
「やっとこ」にはなり得ないという事実を。



304:おさかなくわえた名無しさん
08/12/20 10:18:47 xjywRTfm
うっせー馬鹿!誰だよ村上春樹
ハルヒなら知ってるぞバーカバーカ!
うんこうんこぶりぶりぷぅー

305:おさかなくわえた名無しさん
08/12/20 10:34:44 eAPVUDdH
土曜の朝、僕はシェービング・クリームで丁寧に髭を剃り、
洗濯物を干し、猫のサワラに餌をやり、おろしたて の白いジャックパーセルを履いて
読みかけのケルアックの単行本を片手に蕎麦屋へ向かった。


306:おさかなくわえた名無しさん
08/12/20 10:44:56 CRhXOd/f
「スレって、結局のところ、犬のハルヒみたいなものじゃないの?」
彼女はわからない、という顔をして不機嫌そうにそうつぶやいた。
「いや、それはちがう。ホース、そう、ホースみたいなものさ。でもそれは僕らにとって問題じゃない。
僕らは、今夜、四谷のラブホテルでレスをした、それだけのこと――」
僕が言い終わらないうちに、彼女はベッドから起きあがり、言った。
「ホースについて、軽々しく語らないでよ」
今思い出しても恥ずかしくなるほど、僕は、未熟だった。

307:おさかなくわえた名無しさん
08/12/20 12:09:28 Ubz7MpEF
   (~)
 γ´⌒`ヽ
  {i:i:i:i:i:i:i:i:}   このセーター
 ( ´・ω・)  しまむらで買ったんだ。
  (:::::::::::::)
   し─J
スレリンク(aasaloon板)

308:おさかなくわえた名無しさん
08/12/20 20:02:52 xfDMYJy/
>>305
猫のサワラは最初は綿谷ノボルって名前だったんだよな
なんでだっけ?

309:おさかなくわえた名無しさん
08/12/20 22:08:58 9Yjwv/FV
僕の結婚相手の兄の名前が「ワタヤノボル」。

310:おさかなくわえた名無しさん
08/12/21 03:08:10 O4oVJ/+r
「ねぇ、こんな口調はあなたらしくないと思うの。
なんていうか、もっとあなたらしくするための工夫って言うか、そんなものがあるべきじゃない?」

僕らしくするための工夫。それについて考える。

311:おさかなくわえた名無しさん
08/12/21 12:20:08 P66XENzF
ねえ、あなた、クリスマスもここでこんなことしてるつもりなの?
彼女を家に呼んで赤や緑のテーブルクロスを敷いた大きなテーブルで、
綺麗な大きい蝋燭を2本立ててまるで二人の愛の炎を燃やすかのように火をつけて、
丸々と太ったチキンや美味しいケーキ屋さんで予約した豪華なケーキを囲んで、
見つめあいながらシャンパンを飲むのって素敵だと思うの

別に誘ってるわけじゃないわよ

312:おさかなくわえた名無しさん
08/12/21 17:13:07 c8XT9FC+
わたしはパソコンの前にいて、そこに静かに腰かけていて、
誰にも私の姿は見えない。そんな気がしたわ。
ここからもう動きたくない、と思った。
もちろんそれが不可能なことは、私にも良くわかっていた。
いつかは現実がわたしたちを捕まえにやってくる。
そしてわたしたちはもとの世界に戻らなくてはならない。そうよね。

やれやれ、明日は月曜日・・・。

313:おさかなくわえた名無しさん
08/12/22 02:47:20 GKhMkE6Q
yj

314:おさかなくわえた名無しさん
08/12/22 14:59:24 YmQ0VSwm
月曜日の次には火曜日がくる。その次は水曜日だ。
誰だって知っている。
靴を頭に乗せないのと同じくらい純然たる事実。
つまり、僕が言いたいのは、24日も25日も平日だってことなんだ。
翌日の仕事の段取りを気にしながら、ケンタッキーチキンを食べ、
フェラチオやクンニもそこそこの乾いたセックスをするつもりかい?
おいおい、よしてくれよ、君の想像力はどこへいっちゃったんだい。
僕は春の小熊みたいにじゃれあってエア嫁とささやかに楽しむ。
それだけで満足なんだよ。

「二次元へお帰りなさい。そして、二次元嫁と暮らしなさい。」
311は全く感情のない目をしてそうつぶやいた。

オーケー>>312、僕たちはうまくやっていける。
だが僕はそれを口に出せないまま、射精した。

315:おさかなくわえた名無しさん
08/12/23 01:12:21 xWqkfVwK
イエス・キリストの生誕を祝う、ただそれだけの日。
僕は、トマトとバジルをあしらった熱々のピッツァと
よく冷やしておいたバドワイザーをテーブルに運んだ。
ラジオからは、「MerryX'mas ミスター・ローレンス」が小さく流れている。

とても静かで、孤独なクリスマス。悪くない。



316:おさかなくわえた名無しさん
08/12/23 12:52:43 344X8SGX
オーケー、僕はキリスト教徒ではない

何日か前に借りていたエー・ブイを観ることにした


317:おさかなくわえた名無しさん
08/12/23 15:52:44 xWqkfVwK
そのアダルト・ビデオの女優の顔に僕は見覚えがあった。
しかし、それを思い出す時間はなかった。

…オーケー、やれやれ、僕は射精した。

この、目眩すら覚える使い古しの常套句に、いささかウンザリしながら。

318:おさかなくわえた名無しさん
08/12/23 21:34:55 QU+VoyXp
「かわいそうなねじまき鳥さん、クリスマス前なのに右手が恋人なの」
笠木メイ、ずっと見ていたのか。

やれやれ、高校生に見られてしまうなんて。

319:おさかなくわえた名無しさん
08/12/23 21:45:54 omTBzYhX
ねぇ、ねじまき鳥さん。なによ、笠木って?私の名前は笠原よ。笠木じゃないわ。
いい?笠原メイよ。

320:おさかなくわえた名無しさん
08/12/24 00:22:37 4vk2q2NR
オーケー、認めよう
僕はこの聖夜を孤独に過ごしている

321:おさかなくわえた名無しさん
08/12/24 06:21:50 TnR3yY85
その日、僕は2日分の食料と水をナップザックに入れ、
レモンキャンディーを口の中で転がしながら、
縄梯子と懐中電灯を手に、あの井戸へと向かった。

クリスマスだって?サンタクロース?
そんなものが、真っ暗な井戸の底までやってくるはずはなかった。


322:おさかなくわえた名無しさん
08/12/24 18:31:47 p8t7k/7L
「飯島愛・・・」
その暗闇の中を蠢く何かが僕にそう言った気がした。

どうして「クリスマス・イヴ」に「飯島愛」なんかを思い出したのだろう。
そのAV女優のことなのだろうか?
それともそれが、形而上の何かなのだろうか?

そして僕はポケットに仕舞い込んでいた携帯電話のwebページを開いて酷く驚いた。

323:おさかなくわえた名無しさん
08/12/24 19:40:57 RCeLNV7z
彼女は誰とでも寝る女だったんだよ。

それだけだ。

324:おさかなくわえた名無しさん
08/12/24 20:51:45 8cyw8BZY
だけど僕は若い頃、随分彼女にお世話になった。

疑似本番だと知った時の衝撃は君には分からないだろう。


325:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 00:00:36 IP5296fy
そう、確かに擬似だったのかも知れない。
でもそれは仕事と割り切り彼女がそうしたかったのだろうし
所詮モザイクの向こうの世界の事だった筈だ。
それに彼女がこの世界に存在しなくなった今どうでも良いことの様に思えた。
それはまるでクリスマスの朝に、「学校で友達にサンタクロースなんて居ないんだぜ」と
声高に負け惜しみとも取れる自慢話をしている少年を連想させた。
そして僕は「サンタクロースなんて居ない。」と言ってみた。
その声は暗闇の中に歪なかたちで、いつまでもそこに留まっていた。
そして僕はタバコを一本取り出して火を点け、大きく吸い込んで、
ゆっくりと煙を吐き出し、彼女の冥福を祈った。
煙はいつまでも暗闇の中を漂った。エクトプラズマのように。

326:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 11:14:02 CQQCzoV6
「確かに彼女は、誰とでも寝る女だったかもしれない。
 だけど、幼い頃からテレビで見てきた人が
 亡くなるというのは、案外 寂しいものなんだよ」

僕は、マールボロ・ライトの煙草から口を離して言った。
「あなたの言うことは、わかるような気がするわ」
彼女が静かに言う。

327:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 11:35:32 HBloUm5i
「あの子、誰とでも寝る足軽女よ」


328:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 12:01:10 IP5296fy
「あるいはそうなのかもしれない。」と僕は言った。
「でもそんな君はお手軽女じゃないのかな?」と言おうとしたが止める事にした。
本来僕は争い事が嫌いなタイプだからだ。

329:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 12:52:44 zEbzhaeP
なにこのオナニースレwきめえ

330:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 13:16:06 +SUOQzT4
>>329
とだけ言い残すと、彼は街の雑踏に消えていった。

そう、どうしようもなく凡庸な、よくある台詞だった。
僕は振り返る事さえもしなかった。


331:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 13:44:08 RAFCpf//
「足軽って、それはまた意味が違うんじゃないかしら?」

彼女は独り言のようにつぶやいた。

332:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 15:21:05 RbJmSv7I
僕はカップルで溢れる雑踏の中、空を見上げながらビング・クロスビーのホワイト・クリスマスを歌った

アイー ニャニョニャニョニャー クリスマス



333:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 15:47:08 foq7Agjy
「適当にも程があるわ、村上春樹の小説でもありえないわ」
彼女は呆れて去っていった

334:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 19:45:39 +TJv/w/A
適当でもいいんだ。
やれやれ
君は世の中の全てに数学の方程式のような
答えがあると思っている。


335:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 23:22:33 bHni8Cjf
「ヨシミさん」の言い分によると、
民主党も割れて政界再編することが望まれているみたいだけど、
あなたはそれでいいの?

336:おさかなくわえた名無しさん
08/12/25 23:34:58 +TJv/w/A
あるレスラーの言葉なんだけど
「破壊なくして創造はなし」
一見、支離滅裂なフレーズなんだけど
今の僕には分かる。
今の政界には破壊が必要だということがね。


337:おさかなくわえた名無しさん
08/12/26 02:38:06 PLIA9R/6
「浜崎あゆみの曲にそんな歌詞があったわね」

彼女は2008年12月のカレンダーを見ながら呟いた

338:おさかなくわえた名無しさん
08/12/26 08:41:37 Ha5hieIc
そうやって、世界は破壊と再構築を繰り返す。


339:おさかなくわえた名無しさん
08/12/26 13:24:18 HeWn+ObW
ねぇ、宮崎あおいとワタシどっちが好き?

340:おさかなくわえた名無しさん
08/12/26 13:38:29 BP2t6JA2
そう言うと、稲森いずみは、怪我した猫の前足を診る獣医のような表情でボクの顔をのぞきこんだ。

341:おさかなくわえた名無しさん
08/12/26 16:58:27 g6h0of6+
「もちろんキミさ。」
「じゃあ、宮崎あおいに付き合ってと言われたらどうする?」
「付き合わないよ。」
「本当に?」
「本当に。」
「・・・宮崎あおいが抱いてって言ったら?」
「きみがいるから抱いたりしない。」
「本当に?」
「もちろん」

稲森いずみはじっと僕の顔を見た。

「嘘つき!」

と稲森いずみは言った。
しかし彼女は間違っている。僕は一つしか嘘をつかなかった。

342:おさかなくわえた名無しさん
08/12/26 19:59:28 slwBpbv9
そう
僕が好きなのは宮崎あおいはもちろん、
稲森いずみでもなかった。
それだけは言える。


343:おさかなくわえた名無しさん
08/12/26 21:02:25 LKLjhYV9
話し込むうちに残り半分ほどになったコーヒー・カップを置くと、彼女は口元にいたずらっ子の少女のような
笑みを浮かべて言った。


「まわりくどい言い方をするのね。」
            ・ ・ ・
「じゃあ、あなたが本当に好きなのは一体誰なのかしら?」

344:おさかなくわえた名無しさん
08/12/27 01:14:31 xO8eC+/5
やれやれ

僕は両手を頭で組み布団の上に寝そべると
壁際に貼ってある子犬のような笑顔の坂口憲二を見つめた

345:おさかなくわえた名無しさん
08/12/27 02:33:10 PVACOqnA
憲二の笑顔を見ていると僕の体の一部が
熱くなるのを覚えた。
こればかりはいくら説明しても
彼女には分かってもらえないだろう。
つまり僕は女性を愛せると同時に男性も愛せる
価値観の持ち主だからだ。


346:おさかなくわえた名無しさん
08/12/27 09:53:36 hj3A8Y7N
僕は憲二をもう一度見つめると右手が操り人形のように勝手に動いた
アッー!
僕は激しく射精した

347:おさかなくわえた名無しさん
08/12/27 10:05:12 +OIivVtq
僕は酷く驚いた。
何故3年前の(僕の記憶が正しければって云うことが前提ではあるが)
坂口憲二ネタがまた此処で始まっている事にだ。
彼らは一体今まで何処にいたのだろう?
僕は失われてしまった時間に少しばかり戸惑いを感じていた。

348:おさかなくわえた名無しさん
08/12/27 11:56:32 lCNEwdUw
つまりあなたは花田勝と坂口憲二どっちが好きなのよ?

349:おさかなくわえた名無しさん
08/12/27 16:56:34 PVACOqnA
やれやれ、
いつも君は二者択一を迫ってくる。
君のことは好きだし憲二も勝も好きだ。
確かに僕は誰とでも寝る節操のない男かもしれない。
でも、それっていけないことなのかな?


350:おさかなくわえた名無しさん
08/12/27 23:45:04 GO021uFS
やれやれ、またどこかで見た感じの文章ばかりだ。
僕らは幾度、この繰り返しのなかで過ごせばいいんだろうか。
なぜかって問いかけても、その問いは暗闇にこだまするだけで
ちっとも解決策にたどり着いていない。
スレタイくらい見ろよと誰かがつぶやく。

351:おさかなくわえた名無しさん
08/12/28 00:26:30 kxyOmtqX
当たり前だわよ
世界にあなたと私二人しかいないのよ

352:おさかなくわえた名無しさん
08/12/28 00:32:23 giFCBBHp
「なら、あなたならどうするの?」
彼女は今まで見せたことのないような
挑発的な顔で僕を見つめた。
更に
「スレタイなんて有って無いようなものでしょ?」
と侮蔑に満ちた表情で続ける。
確かにその通りかもしれない。


353:おさかなくわえた名無しさん
08/12/28 11:39:08 rfswDW2z
オーケー…やれやれ、僕は射精した。

…確かに僕は、余りにも使い古された、これらの常套句を避けて会話を続けてきた。

何故ならば、引用する事で見えない何かに
ひどく負けた気になるからである。

僕にとっては、道端の水溜まりの様なものだ。
それは避けて通られる。

比喩だ。比喩が足りないんだ。

354:おさかなくわえた名無しさん
08/12/28 12:02:21 urtiLnBN
ねえ、知ってる?
「サンドイッチ」じゃなくて本当は「サンドウィッチ」なのよ

355:おさかなくわえた名無しさん
08/12/28 16:26:36 qWHrba5c
と彼女は言った。
「なるほど」と僕は納得してみせた。

…どうでもいい。
神もマルクスもジョンレノンも、みんな死んだ。
僕らはただパンと、その間に挟まれたサラダを食べていればいいのだ。
あるいはたっぷりとマヨネーズを絡めたツナやハムエッグを。
そこに文字ひとつぶんの存在価値を見つける時間があるなら、
                          、、、、、、、、
僕はその時間を使って、ひとくちでも多くのサンドウィッチを食べる。

そんな甲乙論は、残飯を食べて満腹になったウェイターにでもまかせておけばいい。

356:おさかなくわえた名無しさん
08/12/28 21:43:06 4Ncg0PBj
素敵

357:おさかなくわえた名無しさん
08/12/29 13:12:05 +QzIuI1F
オーケー認めよう。
僕は東北の実家へ帰省している。
この街はコンビニエンス・ストアも
ジャズ・バーもないけれど、まるで世界の終わりの前のように
とても静かだ。
僕は祖母の出してくれた緑茶を飲み下すと、
スレ住人の皆さんに向かってつぶやいた。
「よいお年を」

358:おさかなくわえた名無しさん
08/12/29 18:09:45 UIywPzmm
あなたの東北弁聞いてみたいわ
きっと素敵ね

359:おさかなくわえた名無しさん
08/12/30 11:17:41 HPmVWafM
「どさ?」と彼女は言った。
「ゆさ。」と僕は言った。

360:おさかなくわえた名無しさん
08/12/30 12:31:59 6mrtW89Y
「悪いけれども君の東北弁は僕には全く理解できないんだ」
君は東北弁を話す。僕は関東弁を話す。
あるいは死にかけのダライ・ラマに向かって60年代のタフでハードなロック歌手がメッセージを送ることの方がはるかに有益かもしれない。
それぐらい僕と君の話す言語は異なっていた。

僕は何も>>357の言語を否定しているわけではない。
僕は彼とは違う世界を生きているということを言いたいのだ。
なぜなら僕は>>357のように帰る実家もなく、こうして年末に一人ネットに勤しんでいるのだから。

361:おさかなくわえた名無しさん
08/12/30 13:36:34 aXFpNMmM
ねえ、ワタナベくん。私は広島出身なんじゃ。ギギギ・・・

362:おさかなくわえた名無しさん
08/12/30 13:54:46 V0foM7/k
年末に帰省する。
或いは自宅で余暇を過ごす。どちらも細やかながら幸せだと思うんだ。
僕は年末年始は休みなしで馬車馬の如く働く。
まるでそこは戦場のような騒々しさで
永遠に終わりのない世界に思えてくる。
「サービス業を選んだあなたが悪いのよ」
と彼女は言った。
確かにそうかもしれない。
でも、それは参考書を見ながら答えを
言うようなもので全くフェアじゃない。
僕が就職した当時は元旦から出勤なんて
携帯電話の普及のように現実味のない話だったんだ。


363:おさかなくわえた名無しさん
08/12/31 18:09:29 POdtyDEg
それでも新年は、まるで静かに降る雪のように
皆の元に降り注ぐ。日本のサラリーマンにも、インドの富裕層にも、
あるいはミック・ジャガーのようなロック・スターにも
新年は平等なのだ。新しい希望だ。

ところで僕は、先ほど公営放送の新大河ドラマの
予告編を見て感動してしまった。
あの若い俳優は、思っていた以上にしっかりした演技をするようだった。
しかし問題は、僕は毎年のように「予告」を見て感動し、
本放送が始まると飽きてしまうという事実だった。

364:おさかなくわえた名無しさん
09/01/01 00:10:25 BGhaAIJj
ア ハッピー ニュウ イヤー!


365:おさかなくわえた名無しさん
09/01/01 00:16:01 3WDuKzU8
明けましておめでとう。
今年の元旦は木曜日だ。
年末年始は曜日の感覚が鈍くなるから覚えておいたほうが良い。

366:おさかなくわえた名無しさん
09/01/01 03:11:27 WgPpTAYF
おめでとう
今年の元旦は木曜日だ

僕は声に出してディスプレイに表示された文字を読む。どこか遠くにいる誰かの匿名的なメッセージだ。
それはいつも軽薄なふりをしていながら、ある場面にはとくべつな種類の力を発揮する。
ほとんどの人は、そのような力に気がつかないかもしれない。あるいは気づくかもしれない。
とにかく僕はその短いメッセージの中に、匿名という虚空のなかに閉じ込められた自分を照らし出す
一筋の光のような暖かさを認めることができた。

おめでとう

僕は同じようにキーボードで打ち込む。そして僕自身が打ち出す光に気づく。
僕は世界が光を放ち、吸い込むところを想像する。そのような世界の上を、今年も歩き続けるのだろう。
…悪くない。

367:おさかなくわえた名無しさん
09/01/02 10:04:51 /9sp9BxV
ねぇ、ノルウェイの森の映画化の話は知ってるわよね?
一体あなたの役は誰がやるのかしら
今から想像すると口から心臓が飛び出そうよ!

え?知らない?
映画作品・人板で見たわよ

368:おさかなくわえた名無しさん
09/01/03 10:57:03 wThnhl5Q
保守

369:おさかなくわえた名無しさん
09/01/03 16:08:16 j0z75x84
僕は休日にドーナツを食べた
ポテトサラダも作って食べた
すると彼女はおもむろに脱ぎはじめた
「私の陰毛は柔らかいの」
僕は写生した

370:おさかなくわえた名無しさん
09/01/03 20:57:38 VXpeH4Kj
僕は中華料理がだめなんだ。
ラーメン屋の前は息を止めて通り過ぎるくらいに。
『ラーメンがだめなんて人生の損失よ』。
オーケー、そうだね。
でも、いったい誰にわかる?
ラーメンが損か得か。


371:おさかなくわえた名無しさん
09/01/05 01:50:07 nIt6dWC1
「スプートニクの恋人」を読んでいる。
僕は嫌なことが予定に入っているときに、
村上春樹の小説を読む傾向がある

現実逃避。

オーケー認めよう。
僕は仕事に行きたくないんだ。


372:おさかなくわえた名無しさん
09/01/05 04:25:51 FXM9YIsx
他人とうまくやっていくというのはむずかしい。
ニートか何かになって一生寝転んで暮らせたらどんなに素敵だろうと時々考える。

373:おさかなくわえた名無しさん
09/01/05 12:18:00 OzkFDxt+
それを不言実行している僕はもうすぐ妖精になる。

374:おさかなくわえた名無しさん
09/01/05 21:15:36 VYmZBLoT
パチン。OFF.

375:おさかなくわえた名無しさん
09/01/05 22:23:57 xbdI8jSc
「ねえ、あなたは春樹の小説が好きなの?
 それとも春樹の言葉遣いが好きなの?
 変ね、時々その境界が分からなくなるわ」

376:おさかなくわえた名無しさん
09/01/05 23:31:20 VYmZBLoT
「境界なんか見たこともなかった」と僕は正直に言った。
「僕はどうすればいいんだろう」。
「月へ帰りなさい。あなたはもう三十五なんでしょ」と彼女は言った。
僕は肯いた。

377:おさかなくわえた名無しさん
09/01/06 00:13:20 Y17N/6/G
>>375
あるいは後者なのかもしれない。


378:おさかなくわえた名無しさん
09/01/06 04:34:47 z9rMX9qD
やれやれ。そんな事はどちらでもいいじゃないか。
相変わらず失業率は上がっているし、円高は続いている。

そして再び、ジョン・コルトレーンの様に力強くブックマークする。
ここへ来るのは何度目だろう・・・・・・。

379:おさかなくわえた名無しさん
09/01/06 14:00:45 J9rK6XIP
「このスレ、結構書き込みあるわね。」
「ここには上司の意向も文部科学省の意向も存在しない。自由な世界なんだ。」
「自由な世界・・・」
「しかし、このスレもいつかはなくなる。ディズニー映画の『砂漠は生きている』のように。
 最後には砂漠しか残らない。だってそうだろ? ひろゆきも2ちゃん譲渡したんだよ。」

380:おさかなくわえた名無しさん
09/01/06 14:13:41 jnWcuUHy
「はぁ?はぁ?」

僕はつぶやく。

381:おさかなくわえた名無しさん
09/01/06 18:52:15 A4u78vjr
「へぇ。へぇ」

僕はそっと彼女の乳房のような柔らかさのボタンを押した。


382:おさかなくわえた名無しさん
09/01/06 22:37:50 sPEx+1UE
>>381
あなたは下品の島の話をご存知ですか。

383:おさかなくわえた名無しさん
09/01/06 23:27:11 XkSrBzLM
やれやれ
僕はおせちにも飽きて鼻くそを食べた

384:おさかなくわえた名無しさん
09/01/06 23:38:18 A4u78vjr
>>383
すいません、悪のりしすぎたwww

385:おさかなくわえた名無しさん
09/01/07 00:12:48 AKObvCvN
『悪のり?』彼女は申し訳なさそうにうつむいた。
うつむかなくていいじゃないか。
高級海苔しか知らなくても世界は廻るんだよ。不完全に。
でも、いったいどこに完全がある?

386:おさかなくわえた名無しさん
09/01/07 00:17:40 M7NC2zxO

僕は・君たちが・好きだ。

あと10年も経って、このスレや僕の書き込んだレスや、
そして僕のことをまだ覚えていてくれたら、
僕のいま言ったことも思い出してくれ。

それじゃ、またいつもみたいなテクノカットの漫才師に戻る。



387:おさかなくわえた名無しさん
09/01/07 00:54:17 n5MtNJMB
「ねえねえ、マリオとルイージはどっちが強いのかしら?」

彼女は、そう言うと慣れた手つきでマリオを操作した。
ヒゲ男は一心不乱に甲羅を蹴り続ける。
小気味よい効果音がぴこん、ぴこんといつまでも鳴り響く。
この調子だと僕の出番は当分後になりそうだった。

388:おさかなくわえた名無しさん
09/01/07 01:27:55 M7NC2zxO
・・・ムッ・・・
ねえ、君は、しゃっくりの止まらなくなったレスを見たことがあるかい?
たぶん、これが・・・ムッ・・・最初だ。

こまるけどたかいあたま。・・・ムッ・・・



389:おさかなくわえた名無しさん
09/01/07 02:01:43 PAJsRvbL
「無限1UP?」と>>387が聞く。
「或いはそうかもしれない」とハミングする様に私は言う。そして沈黙に戻る。
そして夜は深くなる。

390:おさかなくわえた名無しさん
09/01/07 18:04:25 m4K+GNVA
兄はいつもこうだ。
グリーンの帽子をくしゃくしゃに丸め僕の出番を待つのを止めた。
「パスタにしよう」
セレクト・ボタンで茸を得、僕はパスタを茹でたんだ。

391:おさかなくわえた名無しさん
09/01/08 20:01:46 jU0Tpopk
一年ほど前から、夢の中でひたすら活字を追って片っ端から忘れることがしばしばある。
その忘れ方というのが本当にドラスティックなもので、しかし例え夢の中でも読んだ経験のみは
意識のどこかで認識し、覚えているんだ。
ところで、昨日、本当に奇遇なことなのだけれどその内容をうっすら覚えていたまま一度目が覚めたので
僕は半分寝たままその内容をルーズリーフに書き留めておいた。
その事すら忘れたままさっき風呂から上がったんだけれど、その記述によると
どうやら夢の中の僕は春樹口調で綴られた「スカイ・クロラ」をひたすら読んでいたらしい。
やれやれ、忘却というものは時として何よりの安全弁となることを認識させられた。

392:おさかなくわえた名無しさん
09/01/09 15:40:29 841m92vC
「あなたが夢を見たというのは分かったわ。それも不思議な夢。でも、私にはあなたが何を言いたい
のか分からないの。それは、私が不完全な人間だから? 私だって、ある程度論理付けて、物事を思
考することだってできる。でも、分からないの。」と彼女が言った。

僕はハイネケンを冷蔵庫から取り出し一口飲んで言った。
「それは君自身の問題であって、僕自身の問題ではない」と。


393:おさかなくわえた名無しさん
09/01/09 17:22:37 0yGYTAmF
「・・・ねえ、そういうのってひどいと思わない?」

394:おさかなくわえた名無しさん
09/01/12 22:36:40 thPTeFL6
今年はじめの3連休も僕は孤独だった。

395:おさかなくわえた名無しさん
09/01/13 05:46:19 uYCpS2PH
「どうしてこんなことがおきるのかしら」
 彼女はそう言っておすすめ2ちゃんねるを見つめた。
「戦国無双とこのスレに何の関係があるっていうの?」
「あるいは、村上春樹と本田忠勝が花田勝という井戸を通して出会った。
 ということは言えないだろうか」そう僕は言った。
「井戸?」
「つまりメタファーのことさ。花田勝を通して僕らはつながっているんだ
 むしろ彼を通さないと僕らはうまくつながることができない。わかるね?」
「関取」彼女はそう言って花田勝のような笑みを浮かべた。
「そう、関取」
 僕はそう言ってビールを飲んだ。


396:おさかなくわえた名無しさん
09/01/13 13:45:37 i3TxUFSa
ベンジーが唄った

ソロ第2弾シングル


アムWAY

397:おさかなくわえた名無しさん
09/01/14 03:12:29 yez0jzhb
「ベンジーをネタにすべきでは無いと思うんだ」
僕はささやかな抵抗を込めて言った。

「どうして?このスレを進める為に必要な行為なのよ」
彼女は幾分軽蔑を含んだ視線を僕に向けながらフローズンダイキリの
グラスを指で弄んでいた。

「このスレを進める。確かにそれは僕らにとって今一番重要なテーマであり、
その手段そのものについての是非を議論すべきではない、それは僕も認める
しかしそれとは別に論理的思考で処理できない感情レヴェルでベンジーをネタにする事に
違和感を感じてるんだ」

「でもここには花田勝をネタにする事に対して嫌悪感を抱く人なんていやしないわ」

「花田勝」
絶望的に僕は反芻した。

398:おさかなくわえた名無しさん
09/01/14 03:57:31 eYeXeia+
>>397
「つまりあなたはベンジーが好きなのね?」
彼女はフローズンダイキリのグラスに口をつけて喋ったので、
その声はくぐもって聞こえた。

「藍色のシャツを着たロメオ」
僕はそっとつぶやいた。

399:おさかなくわえた名無しさん
09/01/16 12:23:49 Zice/B+b
そう呟いた事を僕は後悔する事になる。

何故なら、目の端にそれを捉えたからだ。

冷たい汗がシャツの脇を濡らすのを感じる。

藍色のシャツを着た、花田勝。
何故、何故なんだ。


400:おさかなくわえた名無しさん
09/01/16 16:23:57 Neo5JmAm
そして僕は眠りに落ちる。
そして、村上春樹口調から遠くなる。こうなって何日目だろう?

401:おさかなくわえた名無しさん
09/01/16 19:48:45 0mugHcjY
これを春樹っぽくして(´・ω・`)

あるスレで、このスレに知能に障害がある糞コテがいると聞いて遊びに来た
彼は雑談もせずにロマサガを語っていて、正直、「こいつでもゲームとかわかるんだなあ」と思った
三十分ほど過去スレ等を見ていて、とても悲しい事に気が付いた
彼のレス内容は、挨拶をするロマサガを語る、
ただそれだけだった。スレ内にただ一人の友人らしきほーりーも池沼だった。
彼は永遠、挨拶してロマサガを語り続けた
とても楽しそうだった
話を合わせてやろうと思いロマサガ2の話をしたら凄い剣幕で怒られた。
なんで怒られたか理由が分からないけど、とにかく怒られた
それを見てここの住人が「ごめんなさいね、豚ちゃんはロマサガ大好きのよ」と僕に謝った
彼はロマサガ以外の知識は持っていなかった


402:おさかなくわえた名無しさん
09/01/16 20:17:08 BAZU2TBH
「やれやれ・・・ こんな散文を論理的に文脈を形成するなんて、シベリア
 の樹木を全て切り刻むくらい無理な話だ。」
「でも、あなたはそれをしなければいけないの。あなたには分からないけど
 私には分かるの。そう、私には分かるの。」
「君は僕を買いかぶりすぎている。僕は不完全な人間だ。『記号』と『象徴』
 の違いを200字以内で説明できないのと同じように、この駄文を路線図
 のように誰にでも分かるように説明ことは無理なんだ。」

403:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 03:39:03 zIyoSCoH
いつものようにプールに行って5千メートルほどを泳いだ。
「やれやれ」僕はプールの中でつぶやいた。井戸の底で横たわりながら遠い星を見つめているようだ。
泣きたかったが、自分のために泣くには年を取りすぎていた。
「ふむ」

404:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 03:41:20 zIyoSCoH
いつものようにプールに行って5千メートルほどを泳いだ。
「やれやれ」僕はプールの中でつぶやいた。井戸の底で横たわりながら遠い星を見つめているようだ。
泣きたかったが、自分のために泣くには年を取りすぎていた。
「ふむ」

405:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 04:03:51 NonnLs9d
二度も同じ事を呟くなんて、君も歳をとったと言う事だな。
そう、つまり僕も。
そんなことを思いながらも遠い目をする気分にはなれなかった。

406:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 10:43:38 Tht003lt
「『風の歌を聴け』が図書館に届きました!」

朝一で誰かからメールが着ていた
僕はそれをいつもの朝食のメニューのように確認し台所へ向かった
沸騰した湯に牛丼の袋を入れて5分待った


オーケー、仕方がない 取りに行こう
僕は村上春樹初心者という顔を隠して図書館へ向かう

407:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 19:20:26 PG/rbkj5
>>401は全く相手にされず。
>>402にはバカにされているね。

408:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 19:31:28 Oasg2gli
このスレッドの人たちは孔雀の威嚇みたいな罵倒をするのね

409:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 19:57:00 PG/rbkj5
「罵倒するのは、それは全く無意味なことだから。そう、総理府統計局の統計資料のよ
 うにね。ねえ、知ってる?『初めてフェラチオした年齢』ってな統計もとっているの
 よ。呆れるわよね。」
「本当なんですか?」
「嘘よ、ウソ。でも、我々にとって引越後のダンボールのように無駄な統計が多いのは
 事実ね、まあ。」

410:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 20:07:38 I4BRjqjw
何その改行

411:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 21:32:12 zIyoSCoH
にっこり笑う彼女を見て、僕は生まれて初めて恋に落ちた。引越後のダンボールの平原をまっすぐに進む竜巻の
ような激しい恋だった。
「ふむ」僕はつぶやいた。
すると彼女は僕の目を覗き込んで言った。
「あなたはいつもそのような話し方をするの?」

僕はしばらくの間、激しく勃起した。

プールに行って5千メートルを泳ぎたい気持ちだった。

412:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 21:38:57 RSW/5ipn
「改行だって?」鼠は言った。
「やめてくれ。改行と花田勝が出てくるカキコなんてみんなクソだ」
「そうとも。改行と花田勝が出てくるレスなんてみんなクソだ」

 
 でも結局僕らは不本意な改行と花田勝ネタを強いられることになる。
 何もかもがうまくいかない日だった。
 うるおぼえで書いている鼠のことをうまく思い出せない。

「ねぇ、僕はうるおぼえが正しいのか、それともうろおぼえが正しかったのか、
 そんなことまで忘れてしまったんだ。どう思う?」
「ゆとりめ」
 鼠はそう言って店を出た。

413:おさかなくわえた名無しさん
09/01/17 21:53:39 zIyoSCoH
鼠が出て行ってから僕は一人でカクテルの味見をしていた。
僕の経営するジャズクラブには全く客が来ない土曜の夜だった。僕は何か大切なものを失ってしまった
気がしていた。

オーケー認めよう。

僕は花田勝を知らない。知っているのは彼の妻だけだ。彼女と僕は確かに昔、恋に落ちていたのだ。
雨が霧のように降る土曜の夜だった。

414:おさかなくわえた名無しさん
09/01/19 21:43:08 OrJaNmMn
>>401

「JACK JACK」の人ですね、わかります。

415:おさかなくわえた名無しさん
09/01/20 12:34:14 OOt0TbeP
「バレンタインじゃないわ。ヴァレンタインよ。ヴァよ、ヴァ。」

416:おさかなくわえた名無しさん
09/01/21 01:02:37 T4g5RL3P
「ヴァギナ。」
明かりを消した部屋のベットで、僕はつぶやいた。

417:おさかなくわえた名無しさん
09/01/21 07:12:41 s0zxuMUw
「僕は それが 好きだ」

418:おさかなくわえた名無しさん
09/01/21 23:53:10 2lfHo6sw
「このスレのレベルもウォン並に暴落している。やれやれ。天国的に冗長」
「天国的に冗長?」
「うん」と僕は静かに頷く。
「つまりそういうことなのね?」
そして僕はもう一度静かに頷く。そして、ブックマークを削除する。

419:おさかなくわえた名無しさん
09/01/22 01:46:54 EpEffuC9
僕たちがあきれて首を横に振ることと、なにもかもがだめになってしまうことの間には
まるで干上がったクジラみたいに巨大な因果関係が横たわっている。
全ては好みの問題だ。
日が沈んでは昇る。スレッドが、人々のブックマークを登録され、消される。
あるいは世の中の人間がみなこのスレッドをブックマークから削除するかもしれない。
しかし僕はそれを削除することはできないだろう。
そのための時間を手にするまで。すべての太陽が沈み、永遠に失われてしまう日まで。

420:おさかなくわえた名無しさん
09/01/23 19:19:06 S0nppE2b
オッケー、そう、それはすべて好みの問題だ。
ブックマークを削除するのは、君の定義であって、僕の定義ではない。
まあ、削除したところで、村が1つ無くなく訳でもなく、飛行機が1台
墜落する訳ではない。何も変わらないんだよ。

421:おさかなくわえた名無しさん
09/01/23 19:37:17 QUMaGPUn
誰も気の利いた、あるいはそれらしく装った台詞で彼を引き留めたりはしなかった。
それは僕に、列からはぐれた一匹の蟻を連想させた。
ひたすらに餌を運び、巣を整える。
面白いとはとても言えないけれど、ともかく冗談を飛ばしあう。誰かの口まねで。

彼は皆が皆、上手く冗談を言えることを期待していたのだ。僕も含めて。だが、彼は失望し、そして去った。

彼はまた餌を手に戻ってくるだろうか?
カート・コバーンの自殺の真相と同じように、誰もその真相を知ってはいない。

422:おさかなくわえた名無しさん
09/01/24 22:40:52 I+Cw/Q1h
【文学】村上春樹さんがイスラエル最高の文学賞・エルサレム賞を受賞
スレリンク(mnewsplus板)

423:おさかなくわえた名無しさん
09/01/24 23:28:36 25R8vFi1
まぁ、朝靄が立ちこめるまでに僕はもうこの町から旅立つことを決心しているだろう

424:おさかなくわえた名無しさん
09/01/26 01:22:48 jNfkhN73
>>423
略して「朝立ち」ですね、わかります。

425:おさかなくわえた名無しさん
09/01/27 00:14:38 wtY0EHEW
今日から風の歌を聴けを読む
このドキドキは遠足前の園児のようだ

426:おさかなくわえた名無しさん
09/01/27 23:54:13 YtZR328a
「オッケー、 2get」
皆がそう呟いた。

427:おさかなくわえた名無しさん
09/01/31 20:13:25 FJcbdpdp
「『このドキドキは遠足前の園児のようだ』・・・ なによ、この比喩。国立大付属小
学校の子のほうが、まだマトモなこと思いつくんじゃない?」 





428:おさかなくわえた名無しさん
09/02/01 02:00:29 vv71Brll
チミはチミはかわゆすゆす

429:おさかなくわえた名無しさん
09/02/01 02:18:32 aZv0Z4ZS
このスレワロスww

430:おさかなくわえた名無しさん
09/02/01 13:25:14 kEx5JqNE
お前らすごいな
俺全然上手く書けないわ

431:おさかなくわえた名無しさん
09/02/01 21:26:26 ZfKgtJDc
「全然上手く書けない」
彼女は静かに僕の言葉を繰り返した。
それは不思議な響きだった。同じ言葉、同じ意味を口にしているのに
なぜこれほどまでに違った意味あいを持った響きになるのだろう。
僕はその響きから不思議な落ち着きを受け取ることができた。
自分の言葉からは、何ひとつ真実を探しだすことができないにもかかわらず。

これはあとになって思ったのだが、おそらくあの時彼女は
僕の中にある何かしらのとくべつな力を見出そうとしていたのだと思う。
あるいはひとつの予兆のようなものを。
それを僕に伝えることで、僕自身が持っている可能性に気付かせようとしたのだ。

「それは結局、あなた自身が決めることなのよ」彼女は言った。
そのとおり。それは僕自身が決めることでしかないのだ。

僕は家を出た。遠くで鳴っていた遮断機の警報音は、もう止んでいた。

432:おさかなくわえた名無しさん
09/02/02 08:17:48 4UqB3n88
オーケー、認めよう。
僕は会社に行かなければいけない。
世の中の多くの人がそうであるのと同じように。
しかしそのことに、一体どんな意味があるっていうんだ?

433:おさかなくわえた名無しさん
09/02/02 10:25:42 hpkUX+Gd
それはね、あなたが産業共同体に属しているからよ。
そこでは帝国主義的搾取が行われている。でも仕方ないことなの。
あなたはその中で踊り続けているの・・・



434:おさかなくわえた名無しさん
09/02/02 11:23:31 NyCNIC0B
「産業共同体」
僕は小さく呟きながら膝の上に乗った猫の頭を指先でそっと撫で、テーブルの上の伸びきったパスタに激しく射精した。
僕はそうしないわけにはいかなかった。

435:おさかなくわえた名無しさん
09/02/02 12:42:40 qOpxMABA
それだけなら何も問題は無かったのだ。
伸びきったパスタに向けて射精する人間は、そんなにめずらしい存在ではない。
しかしそれはちょうど休日明けの午前だった。
アライグマが訪ねて来ることは十分にありえたのだ。
「やあ、これはどうも。精が出てますな」
アライグマは独特のアイロニー的隠喩を込めて言った。典型的なアライグマ・レトリックだ。

やれやれ、よりによってアライグマにオナニーを見られてしまうなんてな、と僕は思った。
彼らは暇さえあればオナニーをし、また他人のオナニーを見ることに全てを賭けていた。
オナニーはアライグマ世界のヒエラルキー中において、自身の位置を決めるための重大な行為なのだ。

・・・どうでもいい。

436:おさかなくわえた名無しさん
09/02/02 14:00:43 D9iIFR8R
やれやれ。
そして僕はアライグマに激しく射精した。

437:おさかなくわえた名無しさん
09/02/02 14:07:09 D9iIFR8R
そう。
とても激しく。

激しい射精の感覚は僕を揺さぶり、蹂躙し、押し流し、どこか遠い場所まで運び去った。
すっかり跡形もなく。
彼女は僕を見て言った。
「古典的混乱」
主を失ったからっぽの家を見るような目だった。


438:おさかなくわえた名無しさん
09/02/04 00:19:10 Gjds/w3j
それ以来、笠原メイは僕のことを『射精のヒト』と呼ぶようになった。不思議な呼び名に関して、僕はとりわけなんの感情ももたなかったので、特に反論も賛辞も述べなかった。そのせいもあってか、彼女は事あるごとに僕をそう呼んだ。
僕のクローゼットの中のブリーフの数は、夏が来る頃にはちょっとしたものになっていた。くたびれた猫を積み重ねるように増えたブリーフを眺めながら、また射精ができるほどには、だ。

439:おさかなくわえた名無しさん
09/02/06 20:40:02 0EE6rIGl
僕は混乱すると決まってブリーフにアイロンをかける。(1)股間にはじまって(12)股間、カフに戻る。(1)から順に番号を数えながらでないとうまくいかないのだ。アイロンをかけおわると幾分か頭はすっきりする。
そうしてしばらくなにそれとなくボーっとしていると、しんとした部屋を切り裂くような電話の呼び鈴が僕の鼓膜を揺らす。僕は、五回目の呼び鈴を数えたところで受話器をとる。
「もしもし」
「これから、射精したいと思わない?」
やれやれ


440:おさかなくわえた名無しさん
09/02/07 18:40:08 d6nMYqRj
「悪いけど今はそんな気分じゃないんだ」
僕は電話を切ろうとした。そんな気分ではないのだ。僕にはやるべきことがある。いなくなった猫を探さなくてはいけないし、久しぶりにプールで体も動かしたい。その前に空腹を満たすためにパスタを茹でてそれに射精だってしたい。
「ねえ、後にしてくれないかな。今はちょっと忙しいんだ。それに忙しくなくてもその手の事にはうんざりしてるんだよ、正直に言って」
電話の向こうの女は二人の間に漂う空間を指で弄ぶようにたっぷり間を置いた後、
「いい気になるなよ、童貞野郎」
と言って電話を切った。


小一時間程泣いた後、僕は猫を探しに行く事にした。たまらなく煙草が吸いたかったが、ポケットに手を突っ込んでからそもそも煙草なんて吸ったことがない事実に気づいた。やれやれ、事態はずっと複雑なようだ。

441:おさかなくわえた名無しさん
09/02/08 16:32:09 wDbUeIl3
                                        、 、、
「だって君は今、パスタに射精したいって言ったばかりじゃないか」あしかは言った。
そんな気分じゃない、というのは相手に対するひとつのアンチ・テーゼでしかないんだよ。君はほんとうは射精したいに違いないんだよ。

僕は黙って上着のポケットからレモン・ドロップを取り出してなめた。そうしない訳にはいかなかった。
あるいは目の前のあしかにスクリュー・パイル・ドライバーをぶちかまして全てを無に帰すという選択肢もあっただろう。
でもそのとき、僕は自身が童貞だという揺るぎない事実を抱えていた。
そして目の前のあしかを否定することは、その事実を肯定することだった。

442:おさかなくわえた名無しさん
09/02/08 20:51:06 SBScb6r0
「完璧な童貞などといったものは存在しない。完璧な処女がいないようにね。」
僕があしかさんとセックスしたいと願っていた頃に会った村上龍という通俗作家が僕に向ってそう言った。

その意味を理解したのは、ずっと後になってのことだった。
少なくともそれをある種の童貞に対する慰めとしてとることも可能であった。完璧な童貞は存在しない、と。

それは「自身の手で射精したことがあるかないか」の違いであった。
自慰済みの仮童貞とペニスに触れもしない完璧な童貞との間にあるものは断絶された深淵なる闇と形容するに等しかった。
そして真童貞とははじまりの石を動かす選ばれた者なのだ。

ちなみにこの話はいとみみず宇宙での話である。

この話がいとみみず宇宙の名誉市長であるならばあしかはペニスを欲しがり、僕は家に帰ってペニスを探す。たしか昨日まであったはずなのにペニスはない。あしかは僕を憎みはじめる。僕はあしかを憎みはじめる。そしてレイプをする。


443:おさかなくわえた名無しさん
09/02/08 21:07:15 DNxCtGDl
凍てつく寒さの中、僕は彼女の後ろ姿を見送った
見上げれば空は灰色の雲に覆われ、いつ雨がぱらついても不思議ではなかった
間もなくアスファルトの匂いが熱気を帯びて立ちこめてきた
そのとき僕は奇妙な光景をみた
風一つないのにトタン屋根が音を立てて揺れていたのだ
それはまるで僕をあざ笑っているかのようであった

444:おさかなくわえた名無しさん
09/02/09 05:28:49 s+yY5tpi
「完璧な童貞、ね」
彼は極めて形而上学的な概念に現実的な価値観をあてはめるように
繰り返した。

「君はどうも勘違いしている。我々にとって完璧な童貞かそうでないかは
どうでもよろしい。そんな事は議論すべき問題ではないし、時間を割く余裕も無い」
手にした両きりタバコの葉を小気味よい音を立てて詰めながら、宣告する
ように言った。

相変わらず真夜中の海のように深い闇が佇む視線は僕を見据えたまま微動だにせず、
彼が僕を通り越して僕の後ろにある壁と向き合っているのかどうかさえも定かでは無かった。
今まで僕はそういう目を持つ人間に出会った事が無かったし、その視線を受けていると
まるで僕が薄っぺらなコピー用紙のようにあやふやな存在で、この世界の中で行き場を
失って彷徨っているような感覚に襲われた。

「話を戻そう。先程も言ったように我々、勿論これに君も含まれている、には時間がない。
今早急に解決しなければならない現実的な問題は何かわかるね。」

僕は観念して頷いた。

「そう、君は今までの人生の中でヴァギナにペニスを入れた事があるか、というシンプルな問題だ」

445:おさかなくわえた名無しさん
09/02/09 10:43:34 gBR+39f/
「ねえ、今固くなってる?」
「足の親指と親指の間のこと?」

446:おさかなくわえた名無しさん
09/02/09 14:45:58 pjQOmaiv
「ふざけないで」
「冗談だよ。勃起してるのかと言うならしてるよ、すごく」彼女は不思議な生態を持つ動物を目の当たりにした時のように、うむ、と呟いてから、僕のベニスをそっと手にとった。「私に入れたい?これ」
僕は突然の事に目を丸くして黙りこんだ。
「それとも私みたいな女は抱く気にならない?」
「そういうのはベニススティックに過ぎるな。いささか」
僕はため息をついて言った。
彼女は何かに弾かれるようにベッドから体を起こした。
「まさかとは思うけど、それってひょっとして、ペシミスティックの事?」
「そう言ったよ」
僕はすこし腹を立てながら言った。早く童貞を卒業したかったのだ。
「だってあなた今……その……」
「いい加減にしてくれないかな。いくら僕だってそんな事を間違えるわけがないだろう。君の聞き間違いだよ、ただの」彼女は足首まで下げてあったショーツをまたそっと穿いた。「帰るわね」
「オーケー。認めよう。ベニスって言ったね。僕は言った。うん、言ったわ」
彼女はベテランの引っ越し屋みたいに鮮やかな手つきで荷物をまとめ、ハイヒールの踵を甲高く鳴らしながら部屋を出て行った。
僕は本棚から辞書を取り出して『へ』の項を調べ、そのまま倒れ込むようにベッドに横になった。
誰かが遠くから響いてくる楽団の音色のように僕に囁いていた。
『知ったかぶりは大罪である』と。

僕は起き上がりパスタを茹でるために鍋を火にかけた。そう、僕は頭が混乱した時はパスタに射精するのだ。午前三時の研ぎ澄まされた孤独のために。僕自身のために。

447:おさかなくわえた名無しさん
09/02/09 15:11:13 gBR+39f/
「パスタは冷ました方がいいと思う。」
医者はそう言うと僕のジョイ・スティックを慣れた手つきでつまみ上げ、
春の、穏やかな日曜日の日差しのように白い包帯を巻いてくれた。


448:おさかなくわえた名無しさん
09/02/11 00:37:15 jgxti8Gn
レコードの溝を滑る針のように静かに時が流れる。僕は再び医者に会う。
医者は衝立の奥に声をかける。若くしっとりとした声が返ってくる。
衝立が秘密を告げるように白くふくよかな看護婦が現れる。
看護婦は僕のジョイに白い手をのばす。それは朝顔の蔓を思わせる。
そして包帯を解く。
平然を装いつつ僕はジョイを強く自制する。
しかし、健闘むなしくジョイはイキり起つ。
包皮はうまくくっついている。
「オーケー認めよう。君は名医だ」と僕は言う。
「初めは張るかもしれないが直ぐになれるよ。ホレスシルヴァーみたいに」とカルテを書きながら医者は言う。
歩行者に見向きもされなくなった街角のオブジェの様に看護婦は脇に立っている。

仮性包茎を卒業し僕は病院を出る。

そして僕は大人になる。

そして、本当の戦いが始まる。

449:おさかなくわえた名無しさん
09/02/11 11:19:53 KFKZ9kjy
「wktkだわ」と彼女は呟いた。
それから、彼におめでとうの電話をした。

450:おさかなくわえた名無しさん
09/02/11 17:00:22 pbqnaNux
「それで」
と彼女は言った。
「仮性包茎が治ったことで得られるものはあったのかしら。
たとえば何かの教訓のようなものが?」

451:おさかなくわえた名無しさん
09/02/11 17:14:05 KFKZ9kjy
ぼくは応えた。
「成長のメタファーさ。つまり、自己開放への転換ということに当たるんだ。こんなスティックでもね。」


「こんなスティック、ね。」
彼女は微笑みながらデリケートにそれをつまみ上げた。

ぼくは思わず反応してしまった。

452:おさかなくわえた名無しさん
09/02/11 19:35:16 jgxti8Gn
「つまりこういう事かしら、あなたは一皮むけた。二つの意味で」と彼女は言う。
その吐息が生温かいヴェールのように僕のジョイを覆う。
「やれやれ。とんだジョークだ」

453:おさかなくわえた名無しさん
09/02/13 12:03:38 3Tu4ilia
「ねぇもしかしてバレンタインに間に合わせたの?」
彼女は小学生のような眼差しでこちらを見た

454:おさかなくわえた名無しさん
09/02/14 01:32:47 +PcqiiN9
「あるいは、君がチョコをくれたとして」
 僕にはそれを受けとる資格がない」そう僕は言った。
「あるいは?」
 と彼女はフォークでパスタを突き刺すみたいに僕を指さして言った。
「ねぇ、あなたは間違っていると思うの」
「そうかもしれない」僕は彼女の指先から目をそらした。
「でもね、僕が言いたいことはつまり、君は三次元だということなんだ」
 彼女はガラスの向こうの金魚を見るような眼で僕を見た。
「あなたも三次元じゃない」
 ダメだ、まるで通じていない。まるでトラックの通る大通りの反対側から
 話しかけているみたいだ。あるいはローマの暴風とも言える。
 すべては関係性で説明できるが、
 僕と二次元をつなぐだけの何かはまだ見つかっていない。
 それが見つかるまで僕にはチョコレートなど必要ないのだ。どんな意味合いにおいても。
 


455:おさかなくわえた名無しさん
09/02/14 11:30:59 JC1hi6X6
「ハッピィ・バレンタイン!」
彼女は乾いた空気を打破するようにチョコレートを差し出した
「ねぇ、驚いた?手作りなのよ」

456:おさかなくわえた名無しさん
09/02/14 17:51:49 pOBPXMOF
そのチョコレートからは不吉な何かを感じた。
僕の中にいるもう一人の何でも知っている僕が受け取らない方がいいとささやいた。
それは直感だった。
しかしその時の僕は差し出されたチョコレートを拒否する事が出来なかった。
いいわけする訳じゃないが、僕は彼女の笑顔を壊したくなかったのだ。

そしてこのチョコレートを受け取った事によって、僕と彼女は奇妙な冒険に巻き込まれる事になった。

「チョコレートをめぐる冒険」

457:おさかなくわえた名無しさん
09/02/15 15:24:05 7GTquze5
と僕はつぶやいた。

僕は最初その言葉にうまく馴染むことができなかった。
しかしいくつかの重要でないものごとがそうであるように、その言葉は口に出しているうちに
不思議なほど心地よく感じられるようになった。
おそらく我々はこの世界のどこかに、自分だけのことばを持っているのだ。
たった数文字のそれを唱えるだけであらゆる事物が理解できてしまう。
まるで口の中で溶けだすチョコレートみたいに全てを吸収できる。そんなことばを。


そのようにしてバレンタインデーは終わった。
世の中に価値観があり、涙は流され続ける。僕は身をもってそれを証明したのだ。

458:おさかなくわえた名無しさん
09/02/17 00:17:51 cW9Y9rBh
「ねえあなた起きて、スクランブルエッグよ」

459:おさかなくわえた名無しさん
09/02/17 09:07:35 MdFT52T0
スクランブルエッグとトースト、旨いコーヒーのある世界に生まれたことは、人生における僥倖のようなものであると、僕は少なからず思っている。
それは全く違う境遇にありながら、一人の好きな作家の文体を真似て、幾人もの有志が掲示板に書き込んでいく作業に似ている。
豊かな朝食はささやかな幸せを支え、機知に富んだレスは良スレを支える。
もちろん、そこにはコーヒーのミルク有り無しのように多種多様な趣味思考が反映されるのだけれど、同じく誰かを無意味に傷つけるような 刃も飛び交うことはない。
僕は思うのだけれど、人生にもし価値のようなものを見いだすとすれば、それはなにも難しいことではないのだ。
ただシンプルに。
どこか遠い海を静かに泳ぐ、あしかに想いを馳せるぐらいのことなのだ。

そして僕は朝食ご飯派です。

460:おさかなくわえた名無しさん
09/02/17 10:03:10 FzkCBfBV
「じゃあ、それをカカオから精製して作ったチョコなの?」
僕は、そんな理不尽で非現実的な事を、彼女に言った。

「そんなはずないじゃないの。そんな非現実的で退廃的な事するはずないじゃないの。
ただ、チョコを溶かして再構成しただけのもの。ただそれだけのもの。別になにかを
生み出しだ訳でもない、生産的じゃないものよ。それを『手作り』という定義ではいけ
ないの? あなたの認知は歪んでいるわよ」
と、彼女は呆れるように、かつ冷静に呟いた。

「その通りだよ。僕の認知が歪んでいるんだよ。でも、そういった歪みって存在するん
だ。自分の小説で、世の若者たちにニヒリズムを継承してきた村上春樹が、政治的発言
をするようになってしまうように・・・ 僕にとってはその事象はとても悲しい歪みだ」



461:おさかなくわえた名無しさん
09/02/17 11:03:11 txBZwWJO
本人がここに書き込んでたらワロス

462:おさかなくわえた名無しさん
09/02/17 15:57:23 dsrRfLv7
霊園に向かって延びた坂道を僕はロードスターの
ギアをせわしなく替えながら登って行った
運転する事に意味は無い
しかし僕には他にすることが無かった
全ては通り過ぎたことだった
どこも行き止まりということだ
パチン OFF



463:おさかなくわえた名無しさん
09/02/18 00:36:29 UxyuOs7U
あてどなく僕は夜の中をすべっていた
どこにも辿りつく事がないのを知りながら
時間をすりつぶすように後ろをみながら
これからの



464:おさかなくわえた名無しさん
09/02/18 01:30:21 VvRNrTG6
そして僕は射精した。
唐突に。激しく。
しかし僕にだって射精しない日ももちろんある。


465:おさかなくわえた名無しさん
09/02/18 02:23:58 ePaEt0nJ
ここは只の掲示板にすぎない。
それ以上でもないし、それ以下でもない。

466:おさかなくわえた名無しさん
09/02/18 03:20:28 8gDGTznc
今の私はクワトロ・バジーナだ
それ以上でもそれ以下でもない

467:おさかなくわえた名無しさん
09/02/18 15:12:41 BwQfWkPw
天国的に冗長、だが良スレage

468:おさかなくわえた名無しさん
09/02/18 21:05:00 pidhGYsC
「何もかも下らん。まるっきりの糞だ。ひからびた糞だ。純粋に吐き気がする。」

僕は五反田君の真似をして声に出してそう言ってみた。
全然気にはしていなかったのだが、電車の中だったため、通報された。




469:おさかなくわえた名無しさん
09/02/19 00:47:56 y561tv2+
僕はやってきた警官に向けて射精した。そうしないわけにはいかなかったのだ。
そこには選択肢というものは微塵も与えられていなかった。

のちに僕の射精は、この世界にあって驚異となりうるすべてのものごとを
撥ね退けることになる。そしてこの射精こそが、物語のはじまりであり核心だったのだ。
しかし僕がそのことを知るのは―世の中のきわめて重要な物事が、往々にしてそうであるように―
ずいぶん先の話だった。

470:おさかなくわえた名無しさん
09/02/19 21:58:55 XxY/nKm1
「クワトロ・バジーナ」
僕は絶望的に呟いた。
何でそんな犬の糞にも劣る話題がこのスレででるんだ。
僕は理屈っぽくて蘊蓄を自慢げに語るガンダムマニアと
バイクマニアがどうしても好きになれなかった。
そんな人間と付合うくらいなら、場末の娼婦とエウリピデスの
ギリシャ悲劇を語り合うほうがずっとましだ。

「クワトロ・バジーナか、それって素敵みたいだな」
とりあえず場を荒らさない程度に笑顔を繕っておいた。
僕は気のきく寛容な人間なのだ。

471:おさかなくわえた名無しさん
09/02/20 02:37:38 2wHkIKyH
 、 、 、、 、 、 、、 、
「気のきく寛容な人間だって?」
僕は首を振った。やれやれ、こんな男と同じ地面に立っているなんてな、と僕は思った。

論理とか完全な矛盾とかいうものは、私たちの中で本当に共有されうるものなのかしら?
彼女は言った。
そのとおり。あるいは矛盾というのは、曖昧で絶対性に欠いたものとなりうるのだ。
まるで寡黙な手品師のように、自分にまとわりつく矛盾をさっと闇の中へ消し去ってしまう。
そのような人物を僕は何人も目にしてきた。
そしてその多くは、自分が消し去ったものがどこにあるのか知りもしないのだ。

472:おさかなくわえた名無しさん
09/02/21 05:10:50 YecxHinW
「ただ確かなことは、阪神タイガースの赤い彗星が
なぜ盗塁しなくなったかという事の方が僕にとってより重要なテーゼであり、
クワトロ・バジーナやシャア・アズナブルよりも
シャルル・アズナブールの方が退屈だと言うことだ。」と僕は言う。
「あなたには退屈する時間はあっても、飽いている暇はない」と備え付けのサラダのように彼女は言う。

>>471は再び首を振る。とても静かに。

「どうしてあなたはそう思うのかしら」と彼女は言う。その声は部屋に静かに広がる。
「わからないんだ。何故なんだろう」と僕は少し冷静に答える。
するとフライパンに落としていた視線を僕に向け「坊やだからさ」と
語気を強めて彼女は言う。そして、場の空気は一変する。
彼女がシャアマニアであることを思い出し、
ア・バオア・クーでズゴックに貫かれたジムのように僕は為す術もなく驚いている。
「釣ったね!親父にも釣られたことないのに!」と心の中で僕は言う。
そして、彼女は雄弁に語り出す・・・。そして、途方もない夜が始まる。

473:おさかなくわえた名無しさん
09/02/21 12:27:44 8m/sSbcc
すると僕は唐突に井戸へと降り立った。

そうしなくてはならない気がしたのだ。



474:おさかなくわえた名無しさん
09/02/21 13:03:19 tw5TfgGZ
たとえどんなに壁が正しくても、僕は、卵の側に立ちたい。
だって、卵は僕の大好物だから。

475:おさかなくわえた名無しさん
09/02/23 01:14:20 cEVR/4bm
僕はスレを上げた

476:おさかなくわえた名無しさん
09/02/23 20:17:29 QVUAOxS9
なぜ、そうしたのかは分からない。
そんなことダライラマにだって分かりはしないだろう。
ゆっくりと運命的に落ち続けるスレ。
僕はそれを黙って見過ごす訳にはいかなかった。


477:おさかなくわえた名無しさん
09/02/23 21:04:56 9NrrWY89
「これはむずかしいぜ、ワトソン君」
と僕は自分のワトソンに向かって言った。
ワトソンは何も言わず立ち上がった。

478:卵
09/02/23 21:37:15 +ttLbkF2
287 :没個性化されたレス↓:2009/02/21(土) 17:30:46
僕は鳥取市の誘致企業リコーマイクロエレクトロニクスにアルバイトに行っていた。
勤務態度不良でリコーのアルバイトをクビ同然で辞めた。

その後、鳥取市のテスコという工場に勤め真面目に働いていた。
「真面目に働いているのはリコーに対する報復」という噂でテスコをクビになった。
直後、テスコの社長から雇用保険の書類をとりに来るよう泣きそうな声で電話があった。
噂は嘘だと知ったのだろう。

雇用保険の手続きのため職安に行った。
職安の次長と相談すると、口止めをされた。
職安と会社は連絡を取り合っていたようだ。

しかし噂は狭い鳥取市である程度広がっているようだ。

リコーマイクロエレクトロニクスに電話を掛けた。
「君はうちのような一流企業が組織ぐるみでやったとでも思っているのかね?」
「そんなことはありませんけど」
「じゃあ会社には関係ないじゃないか」

しかし公的機関(職安)も巻き込んだ組織ぐるみの人権侵害の揉み消しである。



479:おさかなくわえた名無しさん
09/02/23 21:50:51 67MgjhQ9
>>477
「サー・アーサー・コナン・ドイル」
僕は子供のころ-そう、あれは日航機墜落事故の起きた年だ-に
読んだ海外の探偵小説の作者の名前を思い出した。
しかし>>477の文章が、果たして村上春樹的なのかどうか、
僕にはわからなかった。
ある人はそうだと言うかもしれない。
またある人はそうだと言うかもしれない。
しかし僕には、温くなったビールのようないやな感覚が残っただけだった。

480:おさかなくわえた名無しさん
09/02/23 22:25:42 hw8Pq+MS
>>479
「ねぇ」
彼女は言った。
「私たち、またどこかで会えるかもしれないわね」

そのとき僕はちょうど同じことを彼女に伝えようとしていたのだ。
しかし僕には、それをうまく実感をともなった言葉として―多くの場合そこには、
不要なものをすべて切り離し、必要なものだけを取り出す行程が
必要とされる訳だが―伝える力が備わっていなかった。

彼女の言葉にはどこか人の気を引くものがあった。
それは彼女自身が持つ特質から現れるものだった。
彼女はほんの一息の呼吸に、自分の意見を全てを詰め込む能力
(それは能力と言って差し支えないものだろう)を持ち合わせていた。
そして僕はそうではなかった。そのような種類の人々の多くがそうであるように、
だれかが代弁してくれるのを待つだけなのだ。
それについて考えるとき、僕はよく自分の存在意義を見出せなくなった。
僕がそのことで最終的に導き出した(時として受け入れ難い)答えは次のようなものだった。

僕が誰かに、何かに与えられるものは何一つとして無い。

そのことは僕に、過疎化が進んで木枯らしだけが住み着いた小さな街を思い起こさせた。
いつ吹き飛ばされてもおかしくない、再興不可能な小さな街のことを。

 、 、 、 、
「長い文だ」僕はぽつんと言った―その街の中心で。

481:おさかなくわえた名無しさん
09/02/23 22:30:56 5PYVs6n/
何故かぼくはMGO2やCoD4のオンラインで繰り広げられる殺戮を今でも止められないでいる。
ドラグノフでの狙撃、M16の心地良いセミオートの感じ、出会い頭で抜くナイフ……
止めろ、と言われたらいつでも止めれるだろう。だがまだ止めろと言われないしこれからもそうだろう。

482:おさかなくわえた名無しさん
09/02/25 12:41:04 iIsGLyuP
ぼくは井戸から出た。
そしてスレを上げてみた。
ほんの気まぐれに。

483:おさかなくわえた名無しさん
09/02/25 19:05:38 4gbNuiOl
そのスレは上がっていた。
誰にも気づかれることなく。


484:おさかなくわえた名無しさん
09/02/26 02:05:01 dUJPvj/K
ねえ、スレを上げることがそんなに重要なの?

485:おさかなくわえた名無しさん
09/02/26 02:21:55 bm9oZGwy
いや、スレを上げることはそんなに重要なことではないんだ
それはこれまでもそうだったようにこれからもそうなんだよ
僕は毎日射精する、ただそれだけのことなんだ


486:おさかなくわえた名無しさん
09/02/26 16:59:20 RKZL8bic
なぜあなたは射精し続けるのかしら?
時々、ふっと虚しくなることがあるの。お客の来ない喫茶店のウェイトレスみたいに。
そんなのってちょっとひどすぎると思わない?
あなたはもっと射精について深く考えるべきよ。


487:おさかなくわえた名無しさん
09/02/26 17:43:33 yzZs9otZ
やれやれ、と僕は思った

488:おさかなくわえた名無しさん
09/02/27 10:38:56 cLmUA+0Z
「そうかい」
僕はうんざりとため息をついた。
それは古ぼけたポスターのような射精話が延々と繰り返されることにうんざりしたからではなく、
>>486はお客の来ない喫茶店のウェイトレスが射精し続ける話ではないことにようやく気づいたからだった。

489:おさかなくわえた名無しさん
09/02/28 02:02:50 H3aw08J2
「深く考える」
僕はそっと口に出してみた。
しかしその言葉は真夏の陽射しの前に虚しく溶けていく氷のように、
あっという間に形を失い、やがて消えていった。
そう、僕はスルーすることにしたのだ。
そのことによって、彼女との関係が損なわれるかもしれない。
もちろん僕はそんなことは望んでいない。
でも、考えてみてほしい。
射精について深く考えるなんてことができると思うかい?
僕はそう2ちゃんに書き込むと、
静かに目を閉じ、冬の夜の荒れた海を想った。
そしてその夜僕は夢を見る。



490:おさかなくわえた名無しさん
09/02/28 02:09:57 EYIsdbdc
僕は概念としての射精には興味がない。
ただ射精したいから射精するのだ。
ウィスキーの氷はカランと音を立てた。
僕の意見に反論をしているのか。
やれやれ。
性交した。
射精した。

491:おさかなくわえた名無しさん
09/02/28 02:48:23 Y3AhUkZ0
僕はいったい何分そうしていただろう
カタンコトンと音を立てているのは引き出しの上にある時計であった
温もりを感じながら僕は決してそれを止めなかった
気づくとミカの額からは力が抜けていた
すべての力から解き放たれたかのようなその微笑みに僕は安らぎを覚えた
僕は彼女の顔にカルピスをこぼしてみたい衝動に駆られた
すると、彼女はコップを握り自ら垂らした
そして頬を伝い落ちるそのなま温かい滴をハニカミながら舐めてみせた

492:おさかなくわえた名無しさん
09/02/28 15:23:57 hv3WxUTL
やれや・・・僕は射精した

493:おさかなくわえた名無しさん
09/02/28 17:17:18 QMTb706f
「それはエーブイね」と彼女は言った。

そうだ。と僕は答えた。
ごくありふれた光景だ。
なんの変哲も面白みもない。
そこでの射精はただの記号だ。
そこにはコミュニケーションというものは存在しない。
あるのは雪かき的作業のみだ。
皆が画面に向かい、雪かき的作業に没頭する。
精液が作られ、放出される。
たったそれだけのことなんだよ。
そこには想像力と言うものが圧倒的に欠如している。
精液は人々の生活を押し潰さんばかりに降り積もる、北国の雪とは違う。
ましてやカルピスなんかではない。
本当は蓮華の花に群がるミツバチみたいに健気で希望に満ちたものなんだ。
誰もそのことを考えようともしない。





494:おさかなくわえた名無しさん
09/02/28 22:51:39 X++AC9rG
まあそうでしょうね。


495:おさかなくわえた名無しさん
09/03/01 01:15:42 ncsHImGy
しかし僕は答えなかった。
その理由を語る必要はもちろんない。
なぜなら僕は彼女が光の満ちているその世界に逝こうとしていることを知ったからだ。
彼女も僕がそうしたかったことを理解していた、おそらく。
それはかつて彼女自身がそうであったことに他ならない。
だから僕はこうつぶやいた。
「君がいこうとしている世界はあのとき僕がしたかった事のすべて」

496:おさかなくわえた名無しさん
09/03/01 10:40:21 UCtByL70
「その世界はきっと光り輝いているんでしょうね」
彼女は僕の気持ちを見越したかのようにそう言って微笑み、濃いブラックコーヒーの入ったマグカップに口をつけた。
「でも私はここにいたいの。だってこのスレはとても素敵だわ。貴方も本当はそう思っているんでしょう?」
僕にはわからなかった。
だから答えなかった。
ただ言えることは、彼女の笑顔はまるで春を呼ぶ女神のようで、リアル北国の雪かき作業で凍て付いて筋肉痛になった僕の体を癒してくれた。

ああ、早く春になればいいのに、と思いながら僕も彼女に笑顔を向けた。

僕は冬は嫌いじゃない。
ただ路面がツルツルと滑るのが嫌なだけなのだ。
あんなに滑る意味がわからない、いったいどんなスパイク靴を履けばいいのだろう。

そう思いながら僕もコーヒーを一口飲み、窓の外の雪景色へ目をやった。



497:おさかなくわえた名無しさん
09/03/01 23:01:56 ncsHImGy
僕は澄みきった青空を見つめながら、コネチカットに移ったカーシャおばさんのことを思い出した。
それはおばさんがいつも空色のエプロンを着ていたからだ。
ある晴れた日、僕はスラックスに薄手のパーカーという妙な出で立ちで外に出た。
僕の予想は見事に裏切られた。昼を過ぎると次第に肌寒くなり雨が降り始めたのだ。雨はそして氷に変わった。
寒さで凍えていた僕はスクールと同じアヴェニューにあるカーシャおばさんの家を訪れることにした。笑顔で迎え入れてくれたカーシャはインゲンスープとベーコンブレッドを振る舞ってくれた。温かいスープにありつけたってわけだ。
僕はそのとき初めて深い孤独を感じた。それはカーシャの赤く腫れ上がった手を見たからだ。

498:おさかなくわえた名無しさん
09/03/02 11:31:13 +SDxgLTk
僕はおもむろにスレを開いた。
やれやれ、僕は射精した。

499:おさかなくわえた名無しさん
09/03/02 23:37:38 4B/J9VZb
「わたせせいぞう?」
僕は聞き返した。
「そう、わたせせいぞう。」
彼女は、聞き返されたことにわずかに苛立ちを見せながら、その平仮名だらけの名前を繰り返した。
「この前、大丸で気づいてしまったのよ。わたせせいぞうのネームと村上春樹の文章が似ている、ってことにね。」

僕は、自分がまだ少年だった頃-そう、日本が空前の好景気に沸いていた頃だ-読んだ漫画の特徴を一つひとつ数え挙げてみた。
散りばめられている固有名詞。アメリカナイズされた背景。頻繁に登場する数字(それもかなり具体的な)…。

だが、それを声に出して言うことはなかった。それらを一つひとつ声に出すたびに、彼女が少しずつ苛立ちをつのらせ、冬の日の曇り空のように不機嫌になってしまうことを僕は恐れたからだった。

500:おさかなくわえた名無しさん
09/03/02 23:48:54 jCwmQaaM
   ,,,,,,,,,,,,,,,
 / ,,,, ,,,,\
|  ・  ・  | 給付金は受けとることにした。
|   ⊃  | 
 \ ー  /


501:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 00:01:01 uElDJepX
オーケー、認めよう。
じつは僕も受け取るつもりなんだ。
何に使うかって?

502:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 12:42:01 E0GxOxfV
「気になるわ」。彼女は呟いて肩に凭れた。

503:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 13:24:35 5xOwb0el
「やれやれ、雪なんか降ってこないじゃないか。」
僕はそういってテレビの天気予報のスイッチを消した。

504:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 18:18:12 znoZORvz
 「私がこのスレを気に入ったのは」
彼女は言った。
 「私の問題であって、あなたの問題ではない。
と、同時にあなたと私の問題でもあるのよ」 僕は軽く混乱し始めた。

505:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 19:38:41 E0GxOxfV
>>501
「何に使うか言いなさい!」

506:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 21:52:37 k2EQnxjH
「でも同時に怖くもあるんだ」と言って僕はパンツの中で激しく射精した。
「このスレが好きだ。それは間違いない。
美川憲一が丸かぶりタイプのヅラを着用してるのと同じくらいにね。
ただその一方で、このスレを開くのがいささか怖いんだ。
まるで胃の中に何かひどく伊藤みどり的なものを
無理やり詰め込まれるみたいにね」
「ふぅん、難しいのね」
彼女は今朝買ってきたウイニングイレブンに夢中で
僕の話など陰毛の1本ほども聞いてはいなかった。
彼女は元アルゼンチン代表のアリエル・オルテガを操作し
右サイドの深い位置で何度も何度もしつこく切り返しをしていた。
「ひとつ前のタイミングでセンターリングするべきなんだ」
と言って僕はパンツの中で激しく射精した。
「違うわよ。そんなことしたらオルテガじゃなくなっちゃうもの」
彼女はちらりと僕を見ると、ひどく面倒そうにため息をついた。
僕はパンツの中で激しく射精した。

507:おさかなくわえた名無しさん
09/03/03 22:49:08 k3ehrVb1
>>501
「馬鹿ねえ。そんなこと気にしてたの?」
「好きなだけ出しなさい」

508:おさかなくわえた名無しさん
09/03/04 00:42:32 78hNA5rR
>>501
「あなたって最低よ。」

509:おさかなくわえた名無しさん
09/03/04 01:01:05 Io9gJQLH
>>506
おなかが痛くなったのは、君のせいなんじゃないだろうか。

510:おさかなくわえた名無しさん
09/03/04 01:16:00 H9TVdY5+
オーケー、答えよう。
定額給付金は僕にとっちゃちょうど雀の涙みたいにとるに足らないものさ。
だからこうしようと思うんだ。つまり・・

511:おさかなくわえた名無しさん
09/03/04 01:23:09 yD6wP33b
>>510
あなたはきっとすごく詰まらないタイプの人間なんだわ。
そう、図書館なんかに置いてある、かび臭いセックス教本通りの愛撫をするような。

512:おさかなくわえた名無しさん
09/03/04 01:32:08 H9TVdY5+
君の言葉を真摯に受け止めるつもりだよ。君の言っていることはあながち間違ってもいないからね。
おっといけない、もうこんな時間だ。2channelはじつに不思議なアミューズメントだ。僕の時間と親指の感覚を返してほしいくらいだよ。

513:おさかなくわえた名無しさん
09/03/04 02:51:52 7BtivlXH
「今日は」
私はほんの少し黙った。
学生でも社会人でもない私を、彼がまるでペットショップで売られているプレーリー・ドックの様な瞳で見つめているのに気がついてしまったからだ。
彼にとって問題である事は私にとっては問題ではないのと同時に、私にとって問題である事は彼にとっては問題ではないのだ。
やれやれ。

ジャングルジムでかくれんぼうをしている子供の様な気持ちで、茹で上がったパスタの湯気に隠れながら私は呟いた。

「今日も家に居たわ」

冷えたキウリをかじりながら、彼は言った。
「ミート・ソースは好きじゃないんだ」

「そんな事は分かっているわ。冬の空にオリオンが輝くのと同じ事よ」
私は囁いた。
「玉葱は抜いてあるの」
彼は良く晴れた真冬の空の様な笑顔を見せた。
「なら、いいんだ」

リンゴ・ケーキに入れる塩の様に静かに、私も笑った。

514:おさかなくわえた名無しさん
09/03/06 11:00:26 j2dDqo66
やれやれ。僕は彼女の笑顔にやられたようだ。無邪気で可愛らしい、それでいてビーナスの面影をのこすその微笑みに引き寄せられた。
オーケー、白状しよう。僕のペンシルが立ったままになっている。君の手を貸してほしい。いや、正しくは君の助けを借りたい、だ。
気がつくとリビングから香ばしい珈琲のいい香りが立ちこめてきた。
僕はまた外の景色を見つめながら写生した。

515:おさかなくわえた名無しさん
09/03/06 14:00:29 I9j2+7AE
射精好きだな

516:おさかなくわえた名無しさん
09/03/06 18:09:46 e0D/3uir
気をつけて。
写生だよ。
射精じゃないよ。

517:おさかなくわえた名無しさん
09/03/06 21:54:36 +S6lUtuE
オーケー、認めよう
富岡精子場跡地で子供たちが大射精大会だ

518:おさかなくわえた名無しさん
09/03/07 00:29:37 FfGwgF0L
なんだって?そんな催し物があるのか。
僕はすかさず射精した。

519:おさかなくわえた名無しさん
09/03/07 00:34:21 ic4KzU47
カラッポなんだよ。
手放しで僕はわらった。

520:おさかなくわえた名無しさん
09/03/07 12:05:34 Xmm/baDi
「どうしたっていうのよ。」おすぎが言った。

「かっこう」とピーコが言った。

521:おさかなくわえた名無しさん
09/03/07 16:30:59 5FVNN/cT
はるな愛が「よろしくピース」と静かに言った。

522:おさかなくわえた名無しさん
09/03/08 15:31:56 GIDRi2R1
僕は村上春樹を読まないのにこのスレに来ている。
「紛い物が本物を超えることができないわ」
彼女は言った。
確かにそうかもしれない。


523:おさかなくわえた名無しさん
09/03/08 15:42:17 JwrcRWd3
「ああ、わかっている。超える必要はないのさ」
僕は答えた。
「なぜならそんなものに意味がないことぐらい、君も僕も知っているからだ。ワールドベースボールクラッシックと言う名前に意味がないのと同じようにね。むしろ、意味がないと言うことが重要なんだ。そう思わないかい?」
微笑む彼女を見ながら、僕は昨夜の試合を思い出していた。


524:おさかなくわえた名無しさん
09/03/08 16:32:41 iwVx0Qeh
パスタ茹でたりラジバンダリ

525:おさかなくわえた名無しさん
09/03/08 19:11:34 SZMhyE5M
「パスタ茹でたり?ラジバンダリ?」
僕はちょっとびっくりしてそう繰り返した。
パスタを茹でることと、ラジバンダリが、僕の頭の中でうまく結びつかなかったのだ。
それに僕はラジバンダリなんてものの存在をそもそも考えたことがなかったし、興味もなかった。
だから空虚にも思えるその言葉が、生活に則した少なからず重みの感じられる─もちろん僕にとっては、ということだ─パスタを茹でるという行為と繋げられたことに、どうしてもしっくりとこなかったのだと思う。
やれやれ…。すかさず僕はパスタの中に射精した。

526:おさかなくわえた名無しさん
09/03/08 19:23:45 EbbegLfT
   ,,,,,,,,,,,,,,,
 / ,,,, ,,,,\
|  ・  ・  | 別に間違ったこと言ってないだろう?
|   ⊃  | 
 \ ー  /

527:おさかなくわえた名無しさん
09/03/08 19:54:04 vmfdXtsw
キミは何も間違ったことなど言ってないさ。
パスタに射精したらどうなるか、皆知っている。
キミはそれを知りたいのかい?
今更説明するまでもないことだよ。
オーケー、僕の負けだ。
パスタに射精すると、混沌がでかあがる。つまり、砂漠の中を独り彷徨い歩く結果になる。
せいぜい、ゴビ砂漠でオアシスを求めて歩く旅人を思い描けばいいさ。
そう言いはなって僕はキミの前で迷わず夢精した。

528:おさかなくわえた名無しさん
09/03/09 00:19:46 mso1sjM5
でかあがる?
やれやれ、今度は誤記か
と僕は思った

529:おさかなくわえた名無しさん
09/03/09 02:16:34 atXFO+Mn
そして静かに射精した

530:おさかなくわえた名無しさん
09/03/09 02:47:00 KttggbLW
こう書くと僕は射精ばかりしているように思うかもしれない。
けれど僕は他人と仲良くするのに向いた性格ではない。だから僕が射精できた女の子は
それほど数が多いわけではない。数の問題ではない、というかもしれない。確かに数の
問題ではないんだろう。けれど数も一定の意味を有している。

僕はその日も一人でパスタを作っていた。



531:おさかなくわえた名無しさん
09/03/09 03:36:05 EEipjJJP
にんにくのうまみをオリーブオイルにだしきってしまうと、
僕はおもむろに射精をした。
僕の金玉を離れてフライパンにすべりこんだ精子君たちは、
もう数秒前まで僕の金玉にいた精子君にはみえなかった。
それはもうフライパンに属する世界の精子君たちにみえた。
ある種の射精は一度イッたら取り返しがつかないのだ。

「ああ、そうさ、僕は3時半に2ちゃんしてる。」

大きな声で言ってみたが、その声は奇妙に反射して、
フライパンの世界から助けをよぶ、精子君たちの声のようにひびいた。


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