08/12/30 13:32:42 D/SGfa4C
>>174
舞台は西暦2800年頃の地球。地球の周りは人工衛星の残骸がまるで
雲のように漂い、地球上には古い建物と、ゴミのような建物が乱立していた。
その中で一人働き続けるWall・E(ウォーリー)。ゴミのような建物はウォーリーが
圧縮したゴミのキューブを高く積み上げた「作品」だった。ウォーリーはゴミを
片付けるためのロボット。かつては数百万台が製造されたが、時と共に壊れ、
今はウォーリー一台がゴミの片付けを続けていた。ウォーリーは壊れた仲間から
部品を集めては自身を修理し、古いゴミの中から気に入ったがらくたをコレクション
しながら、ペットのゴキブリと一緒に暮らしていた。お気に入りはミュージカルのビデオ。
ラブシーンに胸をときめかせながら、日々の仕事を黙々と続けていた。
西暦2100年頃、地球はゴミであふれかえり、BLN社が開発したお掃除ロボットWall・Eに
ゴミ掃除を任せ、その間に人類はアクシオスという超巨大宇宙船で宇宙旅行に出掛けたが、
5年の予定を過ぎても人類はそのまま戻らず、そのまま700年の時が過ぎていた。
ウォーリーがいつものようにゴミ掃除をしていると、空から巨大な宇宙船が舞い降り、
白い卵のような物体を置いて飛び去った。その物体はロボットとなり、何やら探査を
始めた。ウォーリーはロボットの姿に一目惚れし、そっと後を付けるが、物音に気付くと
ロボットは右手から光線を発射し、怪しい物体を一瞬にして消滅させてしまった。ウォーリーは
怯えるが、それでもなお美しいロボットの後を付けていく。
ロボットはウォーリーに気が付き、破壊しようとするが、敵意がないことに気が付くと、
そのまま去っていく。さらに後を付けるウォーリー。そこに砂嵐が来る。ウォーリーは
ロボットを助けて家に連れていく。ロボットはウォーリーに感謝し、イブと名乗る。ウォーリーが
集めたがらくたを興味深く調べ、ミュージカルを楽しく見るイブだが、ウォーリーがプレゼントとして
差し出した植物(ブーツに入れた土から出た草の芽)を見るなり、イブは驚いたような表情をし、
その植物を体内に収納すると、元の卵型に戻ったまま無反応になってしまう。胸には植物を示す
アイコンが点滅し、何やら信号を送っている様子だった。
(続く)