09/01/12 18:10:41 i29YSka90
●脳の変性疾患(Degeneration)…原因は組織崩壊
※脳の構成要素
①神経細胞(標本上で核小体が見える)
②グリア細胞(膠細胞)
1.アストログリア…BBB
2.オリゴデンドログリア…髄鞘
3.ミクログリア…免疫担当細胞、マクロファージに分化する。異物の処理。
③血管系
○大脳皮質…アルツハイマー病
※アルツハイマー病…大脳萎縮、神経細胞脱落、神経原線維変化(NFT:τ蛋白で形成される)、
老人斑(βアミロイドで形成される)をきたす。
(※tubulinが重合して微小管になるが、この際にτ蛋白が重要な機能を果たす)
○基底核…パーキンソン病
※パーキンソン病…黒質の神経細胞の脱落、Lewy小体の出現
○運動ニューロンシステム…Motorneuron Disease
※Motorneuron Disease…末期には呼吸筋麻痺をきたし死亡する。以下の4つが知られる。
①原発性側索硬化症…アッパーニューロン(UMN)の異常。
前角運動神経細胞の脱落、gliosis、Buniva小体の出現。
②筋萎縮性側索硬化症(ALS)…UMN、LMNの異常
③脊髄性進行性筋萎縮症…LMNの異常
④進行性球麻痺
(※側索は錐体路が通る)
(※多発性硬化症…免疫性神経疾患でありミエリンをターゲットとする自己免疫疾患)
(※神経膠症=gliosis…神経組織の病変部における星状膠細胞の増生。膠細胞増多症とも呼ばれる。
初期には肥満星状膠細胞の増加が見られ、慢性期ではグリア線維の増加がみられ、
グリア性瘢痕の形成に至ることが多い。)