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９月の道内求人倍率 ２７カ月連続で前年割れの０．３８倍
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北海道労働局は２８日、今年９月の「雇用失業情勢」を発表した。９月の基調判断は、今年４月から５カ月続いた
「道内の雇用情勢は、一段と厳しい状況にある」を「道内の雇用情勢は、求職者の増加傾向が落ち着きつつある
ものの、依然として厳しい状況にある」と引き上げた。
有効求人倍率（新規学卒を除き、パートタイムを含む常用）は前年同月を０．０９ポイント下回る０．３８倍。
前年同月を２７カ月連続で下回り、９月単月としては１９９９年以来の低い水準となった。
新規求人数は前年同月比２．６％減の２万０３０６人、前年同月割れは１９カ月連続。月間有効求人数は
同８．９％減の４万５８９８人、３５カ月連続で前年同月を下回った。新規求人数に占めるパートの割合は
同０．１ポイント減の２９．１％となった。
新規求職申込件数は同０．９％増の２万６０９１人、月間有効求職者数も同１２．９％増の１１万９８６６人で、
どちらも１３カ月連続で前年同月を上回った。
産業別の新規求人数は医療・福祉（同３．９％増）、建設業（同０．６％増）の２業種で増加。一方、
運輸・郵便業（同２６．５％減）、宿泊・飲食サービス業（同１２．８％減）、製造業（同１０．８％減）、
卸売・小売業（同２．６％減）、サービス業（同３．１％減）、情報通信業（同２．４％減）の６業種で減少した。
雇用保険の資格喪失者１万６３７９人のうち、事業主都合（企業倒産やリストラ）による離職者は
同２９．３％増の２９１２人で１４カ月連続の増加。
北海道労働局職業安定課は「９月は春先から続いていたひどい求人状況を脱したと判断した。
道内の求人は例年９月がピーク。それ以降は減少し、３月か４月から増加する傾向にある。
しかし、今年に限っては、春先の求人が極めて少なかったことなどから、冬にどこまで
落ち込むかは判断できない状況」と説明する。