努力房と学歴房と自己責任房2房目at JOB
努力房と学歴房と自己責任房2房目 - 暇つぶし2ch284:名無しさん@引く手あまた
09/06/22 22:56:32 Or5CQl320
第3章 所得再分配

 
機会の平等では、すべての人に階層上昇の競争機会を開くだけで、後は仕事内容や収入の高い地位に
就くよう自己努力で済ます考え方といえる。高収入を得るかどうかは、個人の能力や努力のもたらす
成果にかかっている。しかし、恵まれた仕事とか相対的に高収入のポストは、もともと相対的に少な
いといえる。よって、不遇の貧しい階層にとどまってしまうことをただ単に、「自己責任」と片付け
てしまうことに抵抗が生まれる。つまり、機会の平等だけで所得格差の是正を行うことに限界がある
のである。
多数者にあたる、恵まれない仕事や地位に就く労働者たちが、競争の敗者としてうずくまることなく、
その立場のままで、(例えば非正規労働者であっても)誇りをもって生活できるような社会が望まし
いといえる。従って、そのような人たちが、ちゃんと生活できる、蔑視されない、人間としての尊厳
を奪われないで、職場内外の状況改善(労働条件)について発言できるような権利を持つことができ
る(経営者の意のままにならない)ような政策を行わなければならない。
本章では、格差の是正は、機会の平等で是正するべきという考えから離れ、結果の平等を求める政策、
つまり所得再分配政策によって、職業上、恵まれている階層と恵まれない階層の生活水準を是正して
いくべきという考えで論じていくことにする。

第1節 所得再分配の現状
  図表3-1は、厚生労働省の『所得再分配調査報告書』にみる、当初所得と再分配所得のジニ係数の長
期的な趨勢である。再分配後のジニ係数が低いのはもちろん、各世帯がはじめに稼いだ所得の分布が、累
進的な課税や社会保障給付、つまり再分配によって是正されるからである。社会保障制度が充実すれば一
般に再分配所得のジニ係数は大きく低下する。しかし、この表では、1980年以降、ジニ係数、特に当初所
得のそれは、まっすぐ高まっている。すなわち結果の不平等が進行しているといえる。その理由は、1980
年以降、新自由主義的な政策思想が定着し、競争により格差が生じたと考えられる

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