09/03/11 07:50:53 32We+iOl0
オバマ大統領のギブアップ宣言=中原圭介
ここのところのアメリカの株式市場の大きな下げは、政府の金融安定化策にほとんど
効果がなかったことが明らかになってきた証拠です。大統領就任前は経済政策によって
景気を回復させると自信を見せていたオバマ大統領も、ようやく自らの経済政策や
金融安定化策では額が足らなすぎることを理解し、事態の深刻さを認識してきたように見受けられます。
それは、オバマ大統領の「株式は買い時かもしれない」という先週のコメントからも
読み取れます。これは、現行の政策では金融システムを安定させることも、景気を
来年には回復軌道に乗せることもできないという焦りから出てきた発言であると思われます。
私は、このコメントは事実上のギブアップ宣言であると受け取りました。
歴史を振り返ってみても、各国が景気悪化に対する有効な政策が打ち出せず、万策尽きたという
状況に陥った時に、各国の首脳からは「株式は割安だから買いだ」「株式は今が底値だ」
「日々の株価には一喜一憂しない」という類の発言が繰り返し出てきました。
時価会計の凍結により、金融システム安定化のために必要な公的資金を少なく見せる。
アメリカ議会はそんなごまかしはもはや通用しないのはわかっているはずなのに、
それを推し進めようとしています。それは、事態の打開策がないことを如実に表しています。
そんななか、共和党から大手銀行の破綻処理論が浮上してきました。公的資金を何度注入しても、
金融不安が沈静化しないため、財政支出が一段と膨張することへの懸念が背景にあるようです。
世論は共和党を支持するでしょう。
3月末に向けて、GMの経営破綻が日に日に現実味を増していくだけでなく、
大手銀行の経営破綻まで心配されるような厳しい状況下において、株式市場では
オバマ政権への失望売りが優勢になるかもしれません。
*+*+ サーチナ 2009/03/10[13:58] +*+*
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